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第三章 『星獣』との出会い! たどり着く彼女を『救』うたった一つの方法! そして【新天地】へ!
第四十五話 クレイジー男の『凶弾』! 生死の境をさまよった僕を救ったのは彼女の……
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乗客をおろして、列車のわきに並ばせて。
僕は金品を次々と袋に入れていった。
「早くしろ! もたもたしていると、順番に殺していぜ……ククク」
「ぐっ!」
クソォ……。
いや、ここはガマンだ。
自分をおさえろ!
ここで怒りにまかせたら、みんなに危害が!
「だいじょうぶ、アンタは何も悪くない」
「気に病む必要はないのよ」
「悪いのは全部、あの男だ。気にしなくていい」
「みなさん……」
乗客のみなさんは、こんな自分に優しい言葉をかけてくれる。
そうだ。
今は乗客のみんな命を守らなきゃいけない!
「はい、フィル……回収してきたよ」
「オレも、終わったぜ」
「はい、フィルくん」
「みんな、どうして!?」
なんで手伝っているんだ。
列車強盗の片棒を担がせられるのは自分だけでいいのに!
「だって、アタシたちは家族なんだから」
「そうだ。苦しいときもいっしょだ」
「だから、罪もいっしょに背負うわ」
みんな……。
「ククク……泣かせるねぇ~」
「エリオットォォ!」
「おっと、乗客がどうなっていもいいのか? ほら、終わったんだろ……持って来いよ。ククク」
「く、くそぉ……」
くちびるをかみしめ、分はエリオットに麻袋をわたす。
「これでいいんだろ! さぁ! 乗客を解放しろよ!」
「ククク……そうだな」
TCHAK――ッ!!
「え……」
BAM!
…………………。
…………。
……。
デリンジャー銃?
そんなのを隠しもって――。
DOSCH……。
「フィル!!!」
だめだ。
力がぬける――。
なんだこれ、赤いの――。
そっか。
僕、うたれたんだ……。
「ククク! ははは! どうだ! 血にはいつくばる気分は!? オレはテメェのせいで死ぬ思いしたんだ! このオレがだぞ! わかるか!」
なにを言っているんだ?
もうちょっと大きい声でしゃべってくれ。
「どうだ死ぬ気分は!? あぁ!? 痛ぇか!? 苦しいか!? オレは今のテメェと同じ気分を味わったんだよ! せいぜい苦しんでイキやがれ! はははっ! はははははっ!」
「……あぁ……フィル! フィル! しっかしして!」
「ゥワァン! ゥワァン!」
ウィン。
泣いているの?
それにキキ……。
あぁ……また泣かせちゃったんだ……な……。
「テメェ! よくもオレの弟を! 許さねぇ!」
GANK!
「はっ! オレとやりやおうってか! 上等だ!」
BAM! BAM!
だれか……戦っている?
「ウィン! フィルをお願い! 治すのよ!」
「フィル! フィル! お願い! 死なないで!」
くそ、二度とケガしないって約束したのになぁ……。
「ウィン! しっかししなさい!」
BASH――!!
「……ぁ……リリー姉ぇ……アタシ……」
「いい、ウィン、よく聞いて、あなたがフィルを助けるの! おれはあなたしかできないことなのよ!」
「……うん、ごめん。リリー姉ぇ」
「私はレヴィンを助けにいくから! たのんだわよ!」
リリー姉さんがなんだか遠くへ。
………………。
…………。
……。
あれ、へんだな。
視界が……。
それに……
痛みが感じない。
とうとう死ぬのかな……。
なんだか。
さっきウィンが言っていたこと。
わかった気がする。
残してあげたかったって。
ああ、もうだめだ。
考えるのも……もう……。
なんだか気持ちよく――
……………………?
「あれ!?」
「ああ! 気が付いたんだね! フィル!」
なんだ!
どうなっているんだ?
体が白く光っている?
「なにが……どうなって……」
「よかったぁ……ほんとに……よかったぁよぉ……うわわわああああああああ!」
なにがなんだか。
でもとにかく。
「ごめん、また、泣かせちゃったね」
「……ううん、いいの。フィルが無事ならそれで……」
「ウィン。いったい何をしたの? たしかエリオットにうたれて……」
「【才花】……〈完治〉の【才花】を使ったんだ」
そっか、それで。
見るとキズがない。
しかも弾も取りのぞかれている。
「……はじめてだったからうまく使えるかわからなかったけど……よかった。ほんとによかったよぉ……」
「ありがとう。ウィン……また助けられちゃったね。そうだ! アニキとリリー姉さんは!」
「……えっと、うん、レヴィン兄ぃはエリオットっていうやつを追って列車に、リリー姉ぇはその後を追って――」
「ゥワァン! ゥワァン!」
キキがなにやらほえるのでふりかえる。
PFSSSSSSSSSSH――!!
Choo……Choo……Choo……。
車輪が――動いた?
「うそ、走り始めている?」
「ま、まずい! ウィン! キキ! このままだと! 行こう!」
「ゥワァン! ゥワァン!」
「うん!」
僕らは展望車へと飛び乗り、再度先頭車両に向かったんだ!
けどその半ば。
「なに、これ……」
『UUUUUUUUUUUUUUUGG……』
『UGGGHHHHHHHHHHHHHH……』
動き回る死体モンスターが行く手をふさいでいたんだ。
「ゾンビ? どこからこんなものが!」
「ひどい……ニオイ……」
だけど、もたもたしていられない。
「ウィン! 一気に突っ切るよ!」
「え? あっ! そっか! 私の星霊銃の力なら!」
そう!
〈フォールンスター〉様が解放してくれた力がある!
<星霊銃 星双銃・ダンスウィズウルヴス>
【攻撃補正】――Lv1 1423×2
【命中補正】――Lv1 3044×2
【重量】――Lv1 19oz,25oz
【会心補正】――Lv1 20.6×2
【装填数】――Lv1 6×2
【魔力補正】――Lv1 474
【追加効果】――神聖:弾丸とクサリに聖属性&回復効果!
【追加効果】――連射:発射速度2倍!
【追加効果】――具象化・妖精の短剣:星双銃・ダンスウィズウルヴスの強化ユニット6基を召喚、1発あたり再チャージまで24時間。
【追加効果】――起死回生!
これだ。
とにかく三番目の【追加効果】はすごいのなんのって。
なんと大きな一枚岩をたった一発でふっ飛ばしたんだ!
だから、せまいところでぜったい使わないでって言ってある。
でも起死回生の効果でかなり成長したんだ!
『GRHAAAAAAHARHAHHAAAA――!!』
おそいかかってくるゾンビたち!
「おそいよ! ほっ!」
ウィンがゾンビたちの頭を飛びこえる!
JANG! JANG! JANG!
GRASH!
「せいっ!」
SLASH!!!
かけ声とともにクサリがゾンビたちの首を巻きついて焼き切った!
GOTOKGOTOKGOTOKGOTOK――!!!
うわぁ……全滅。
「さぁ! 急ごう! フィル!」
「うん……」
出る幕あるかなこりゃ。
僕は金品を次々と袋に入れていった。
「早くしろ! もたもたしていると、順番に殺していぜ……ククク」
「ぐっ!」
クソォ……。
いや、ここはガマンだ。
自分をおさえろ!
ここで怒りにまかせたら、みんなに危害が!
「だいじょうぶ、アンタは何も悪くない」
「気に病む必要はないのよ」
「悪いのは全部、あの男だ。気にしなくていい」
「みなさん……」
乗客のみなさんは、こんな自分に優しい言葉をかけてくれる。
そうだ。
今は乗客のみんな命を守らなきゃいけない!
「はい、フィル……回収してきたよ」
「オレも、終わったぜ」
「はい、フィルくん」
「みんな、どうして!?」
なんで手伝っているんだ。
列車強盗の片棒を担がせられるのは自分だけでいいのに!
「だって、アタシたちは家族なんだから」
「そうだ。苦しいときもいっしょだ」
「だから、罪もいっしょに背負うわ」
みんな……。
「ククク……泣かせるねぇ~」
「エリオットォォ!」
「おっと、乗客がどうなっていもいいのか? ほら、終わったんだろ……持って来いよ。ククク」
「く、くそぉ……」
くちびるをかみしめ、分はエリオットに麻袋をわたす。
「これでいいんだろ! さぁ! 乗客を解放しろよ!」
「ククク……そうだな」
TCHAK――ッ!!
「え……」
BAM!
…………………。
…………。
……。
デリンジャー銃?
そんなのを隠しもって――。
DOSCH……。
「フィル!!!」
だめだ。
力がぬける――。
なんだこれ、赤いの――。
そっか。
僕、うたれたんだ……。
「ククク! ははは! どうだ! 血にはいつくばる気分は!? オレはテメェのせいで死ぬ思いしたんだ! このオレがだぞ! わかるか!」
なにを言っているんだ?
もうちょっと大きい声でしゃべってくれ。
「どうだ死ぬ気分は!? あぁ!? 痛ぇか!? 苦しいか!? オレは今のテメェと同じ気分を味わったんだよ! せいぜい苦しんでイキやがれ! はははっ! はははははっ!」
「……あぁ……フィル! フィル! しっかしして!」
「ゥワァン! ゥワァン!」
ウィン。
泣いているの?
それにキキ……。
あぁ……また泣かせちゃったんだ……な……。
「テメェ! よくもオレの弟を! 許さねぇ!」
GANK!
「はっ! オレとやりやおうってか! 上等だ!」
BAM! BAM!
だれか……戦っている?
「ウィン! フィルをお願い! 治すのよ!」
「フィル! フィル! お願い! 死なないで!」
くそ、二度とケガしないって約束したのになぁ……。
「ウィン! しっかししなさい!」
BASH――!!
「……ぁ……リリー姉ぇ……アタシ……」
「いい、ウィン、よく聞いて、あなたがフィルを助けるの! おれはあなたしかできないことなのよ!」
「……うん、ごめん。リリー姉ぇ」
「私はレヴィンを助けにいくから! たのんだわよ!」
リリー姉さんがなんだか遠くへ。
………………。
…………。
……。
あれ、へんだな。
視界が……。
それに……
痛みが感じない。
とうとう死ぬのかな……。
なんだか。
さっきウィンが言っていたこと。
わかった気がする。
残してあげたかったって。
ああ、もうだめだ。
考えるのも……もう……。
なんだか気持ちよく――
……………………?
「あれ!?」
「ああ! 気が付いたんだね! フィル!」
なんだ!
どうなっているんだ?
体が白く光っている?
「なにが……どうなって……」
「よかったぁ……ほんとに……よかったぁよぉ……うわわわああああああああ!」
なにがなんだか。
でもとにかく。
「ごめん、また、泣かせちゃったね」
「……ううん、いいの。フィルが無事ならそれで……」
「ウィン。いったい何をしたの? たしかエリオットにうたれて……」
「【才花】……〈完治〉の【才花】を使ったんだ」
そっか、それで。
見るとキズがない。
しかも弾も取りのぞかれている。
「……はじめてだったからうまく使えるかわからなかったけど……よかった。ほんとによかったよぉ……」
「ありがとう。ウィン……また助けられちゃったね。そうだ! アニキとリリー姉さんは!」
「……えっと、うん、レヴィン兄ぃはエリオットっていうやつを追って列車に、リリー姉ぇはその後を追って――」
「ゥワァン! ゥワァン!」
キキがなにやらほえるのでふりかえる。
PFSSSSSSSSSSH――!!
Choo……Choo……Choo……。
車輪が――動いた?
「うそ、走り始めている?」
「ま、まずい! ウィン! キキ! このままだと! 行こう!」
「ゥワァン! ゥワァン!」
「うん!」
僕らは展望車へと飛び乗り、再度先頭車両に向かったんだ!
けどその半ば。
「なに、これ……」
『UUUUUUUUUUUUUUUGG……』
『UGGGHHHHHHHHHHHHHH……』
動き回る死体モンスターが行く手をふさいでいたんだ。
「ゾンビ? どこからこんなものが!」
「ひどい……ニオイ……」
だけど、もたもたしていられない。
「ウィン! 一気に突っ切るよ!」
「え? あっ! そっか! 私の星霊銃の力なら!」
そう!
〈フォールンスター〉様が解放してくれた力がある!
<星霊銃 星双銃・ダンスウィズウルヴス>
【攻撃補正】――Lv1 1423×2
【命中補正】――Lv1 3044×2
【重量】――Lv1 19oz,25oz
【会心補正】――Lv1 20.6×2
【装填数】――Lv1 6×2
【魔力補正】――Lv1 474
【追加効果】――神聖:弾丸とクサリに聖属性&回復効果!
【追加効果】――連射:発射速度2倍!
【追加効果】――具象化・妖精の短剣:星双銃・ダンスウィズウルヴスの強化ユニット6基を召喚、1発あたり再チャージまで24時間。
【追加効果】――起死回生!
これだ。
とにかく三番目の【追加効果】はすごいのなんのって。
なんと大きな一枚岩をたった一発でふっ飛ばしたんだ!
だから、せまいところでぜったい使わないでって言ってある。
でも起死回生の効果でかなり成長したんだ!
『GRHAAAAAAHARHAHHAAAA――!!』
おそいかかってくるゾンビたち!
「おそいよ! ほっ!」
ウィンがゾンビたちの頭を飛びこえる!
JANG! JANG! JANG!
GRASH!
「せいっ!」
SLASH!!!
かけ声とともにクサリがゾンビたちの首を巻きついて焼き切った!
GOTOKGOTOKGOTOKGOTOK――!!!
うわぁ……全滅。
「さぁ! 急ごう! フィル!」
「うん……」
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