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第六話
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エリックにポーションを飲ませ、何とか誤魔化した後の話です。
+-----------------------------------------------------------------------------------------------------
あの後、
気絶したエリックは医務室に運び、リーシャはその看病に出ていきました。
私達はエリックの連れてきた衛兵と今、話を付けています。
場所はアルバート邸二階にある小会議室。
私の横には三騎士のみんなと、ミランダとセバス。
対面にはエリックの連れてきた衛兵、王国第二師団団長ロンギヌスだけがいます。
ロンギヌスは軍務大臣を父に持つ、軍部のエリートである。
会議から一刻。
ロンギヌスが話し出した話は、私の想像をはるかに上回るほど最悪の物でした。
「何だ?聞いていなかったのか?俺たちが来た理由。」
「まったくの初耳ですわ。・・・。と言うよりその話、本当なのですか?」
先程聞いた話がにわかには信じられなく、再三確認を取る私。
ロンギヌスはそれに溜め息で答えました。
「はぁ・・・まあ、言いたいことは分かる。だが、既にこの話は国王からのご許可も取られている話だ。拒否すればそれこそお前の命に係わるぞ?」
さらにロンギヌスは「あの親子はリーシャ令嬢に甘いからな。」とため息をつきます。
「やはりリーシャさんでしたか・・・・。まあいいでしょう。もう一度確認しますわ。今回貴方方が来たのはコネール山脈に攻め入り、この地に住む『山の民』を殲滅するため。そして、その行軍の総指揮権が私に与えられたと。」
もちろん私に軍経験など一度もなく、それは国王たちも知っているはず。
何のつもりかが大体分かってしまうのが悲しいところですわ・・・。
私に恥をかかせたいのか、本気でつぶしに来てるのか。
どちらにしろ・・・・
「正気じゃないですわ。」
「正気じゃねえな。」
ランスロットと声がハモッタ。
しかし、この場にいる全員が同じことを思ったに違いない。それ程までに「正気じゃない」ことなのだ。
今回攻め入ろうとしているコネール山脈はこの大陸を東西に分断する大山脈。
アルバート領の西にあり、大国レームとの間にある天然の防壁ともいえる。
そんな場所に攻め入れば間違いなく虎の尾を踏み・・・・。
それ以前に、山の民は屈強にして獰猛です。山の戦いでは平地の戦いの勝手も通用しません。
殲滅するどころか、殲滅される可能性すら大いにあるのです。いや、それが狙いなのでしょうけど・・・
「どうした、顔色が悪いぞ?」
「そりゃ、顔色も悪くなりますよ。ロンギヌスさんだって分かっているでしょ。」
「つまりはどういうことだ?レームのことか?」
ロンギヌスは試すように問い返す。
「それもありますが、それ以前の問題です。このままでは、どれ程兵力を増やしても私達に勝ち目はありません。」
「こちらにはアルバートの軍勢と援軍4千を用意してあるぞ?」
「分かっているくせに、人が悪い・・・。それでもほぼ0%です。」
「その心は?」
「戦には天の時、地の利、人の和と言うものがあるのはご存知でしょう。端的に言えば、私達はこの全てを犯していると言うことです。
地の利は言うまでも無く戦場が山だからです。平原や城攻めならともかく、山攻めなど多くの兵は未経験。ボア王国の主攻である騎兵隊も役に立たない。おまけに正確な地図すら手に入っていないのですよ。砂漠の中に魚が飛び込むようなものですわ。」
「なるほどね、それで他の二つは?」
ロンギヌスはまるで答え合わせをするように先を促します。
何を考えているのでしょうか?・・・・・まあ、言いますけど・・・・
「天の時は、この季節山には突発的な雨がよく降るからですわ。
人の和は私が軍の総司令官であること・・・、それとアルバートと王家の最近の歪んだ関係性ですわ。・・・・・・
つまり、雨天の行軍になる可能性も高く、軍の顔は最近悪目立ちした女(わたし)と言うことです。これでは兵の士気は上がりません。寧ろ反発心すら生まれます。私に大将軍級のカリスマ性があれば話は別ですが、そんなものはあるはずがありませんし、
何よりこの戦いには大切なものがないのですわ。」
「と、言うと?」
「褒賞ですよ。危険に見合うだけの褒賞がない。おまけにレームとの戦争になれば戦犯扱いは必定ときたものです。考えただけでもヤル気が失せますわ。」
私は言いたいことを言い終わると、ふうと息を吐きました。
長く話過ぎたなと思いながら、紅茶に手を伸ばし、喉を潤します。
ロンギヌスはそんな私を見ながら愉快そうに笑っていた。
「何か、私の顔についていますか?」
「いや、大したものだと思ってね。父上が期待するのも分かる。」
「期待、されていたのですか?」
「ああ、正直私は懐疑的だったが、踏ん切りがついたよ。君になら任せられそうだ。」
「は?・・・あ、あの、話が見えないのですが・・・・。」・
「すまないすまない。つまりは君の感じていた不安は我々も感じていたと言うことだ。」
いまいち要領の得ない話に困惑が深まる。
私は多少苛あたし気に「つまりどういうことですか?」
と、再三聞くと、
軍部の若きホープは今日一番の笑みを浮かべた。
「君にこの戦争を止めてもらう。」
え―――――――――――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「叶うなら、可及的速やかに少人数でだ。」
ええ―――――――――――――――――・・・・・・・・・・・・・・・
☆
~閑話休題~
あの後、
ロンギヌスの話を詳しく聞くと、どうやら「戦いが始まる前に和平協定を結んで来い!」と言う一方的なものでした。
彼の言い分はこうです。
「殿下を黙らせて、兵を引かせるためには、それ相応のネタが必要だ。」と―――
言いたいことは分かります。
話のメリットも分かっております。
この話が成功すれば、私は次期侯爵であり、現王国軍本部中将である者に貸しを作れるのですから。
ですが・・・、それでも命がいくらあっても足りないような無茶ぶりなのです。
そんな無茶をするくらいなら、総大将として最も安全な場所に居た方がいいと思う訳です・・・・
欲を言うなら、ロンギヌスさんにこの戦いを止めてもらいたいと思う訳です。
「ハハハ、よく聞こえなかったけど、言いたいことは何となく分かったよ。でも『和平協定』くらい簡単だろ?。」
「ロンギヌスさん。無理ですわ!・・・『和平協定』くらい何て言いますけど、今まで何年間交流が無かったと思ってるんですか。死にます!絶対に殺されます!絶対に!無理です!」
口調を強くして、私は必死に食い下がります。
しかし、ロンギヌスはどこ吹く風。
「困ったね?そうなると私が父上にどやされる。」
などと返してくる始末。
「知りませんわ。勝手にどやされてください。」
私は断固として拒絶しました。
だって死にたくないですもの。
それにですわ。
いくら次期侯爵で、軍部の上層部であったとしてもです。
私に命令するだけの権限は彼にはない。
つまり、子供のようではありますが、このまま拒否し続ければ必ず私の意見が通る!と言う訳ですわ。
完璧です。
完璧な作戦です。
フフフフ・・・・
「――フフフフフフ」
そう静かな笑い声を上げたのは、私では無くロンギヌスさんでした。
困惑します。
次いで悪寒が走ります。
私に負けは無いはず。絶対に勝てるはず。そう思うのに首根っこを掴まれたような悪寒が止まりません。
その理由は恐らく、ロンギヌスさんの目が敗北を認めたものの目では無く、勝利を確信したものの目に見えるからでしょう。
・・・いえ、落ち着くのです。あれは只の強がり。この絶対優位を覆す方法など・・・・・・・・・・
その瞬間。エリザベータの顔面からサーと血の気が引いた。
そう言えば、あったりましたわね・・・・。私に「はい」と言わせる方法・・・。
ま、マズいですわ!
「あ、あのロンギヌスさ――」
「―――確かに伯爵の心配も分かる。山は危険だ。私が同伴出来れば問題なかったのだが、並大抵の兵士では心もとないだろう。・・・私も自家の力を使い強制するような真似は出来ない。いや、しないと誓う。
だから、これは命令ではなく、お願いとして聞いてほしい。伯爵はこうは言っているが。君たち臣下の率直な意見を聞かせてほしいのだ?私の提案はどう思う?」
やはり、そうきましたか。
だから臣下の同室まで許したのですね。
その事実にようやく気付きましたが、全ては今さらです。
「なるほど。悪くはありませんね。」
と言うレインハルトの相槌を皮切りに、
「賭けとしては十分成り立ちます。私は異論はありません。」
と、アルフォンス。次いでランスロットが鋭利な笑みで、
「『蛮族』か、気が合いそうだ。」
と、笑い。
最後にはセバスとミランダまでもが同意する。
最早私に止めるすべはありませんでした。
「あとは、君の同意だけだが?どうする?」
可否は決しました―――――
この状況で、私に出来ることと言えば・・・
「いくつか・・・条件を出しますが、それでよければ・・・。」
この程度でしょう。
こうして私達は『山の民』との和平交渉に向かうこととなったのです。
…………
ちなみに山の民との和睦交渉は私と三騎士との四人で行くこととなった。
ロンギヌスから何個か交渉材料を貰い、脅し文句を貰い、契約金までもらった。
メッチャ怖いです・・・
交渉期間は今から二週間ほど・・
これは、全兵がアルバートに到着するまでの1週間とロンギヌスが時間稼ぎをして1週間と言う希望的観測だ。
十日ほどで何とかしなければマズい事態になる可能性は高い。
腕のいい胃薬屋を見つけた方がいいかもしれない・・・
そんな事を考えながら、私は屋敷を出たのだった。
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あの後、
気絶したエリックは医務室に運び、リーシャはその看病に出ていきました。
私達はエリックの連れてきた衛兵と今、話を付けています。
場所はアルバート邸二階にある小会議室。
私の横には三騎士のみんなと、ミランダとセバス。
対面にはエリックの連れてきた衛兵、王国第二師団団長ロンギヌスだけがいます。
ロンギヌスは軍務大臣を父に持つ、軍部のエリートである。
会議から一刻。
ロンギヌスが話し出した話は、私の想像をはるかに上回るほど最悪の物でした。
「何だ?聞いていなかったのか?俺たちが来た理由。」
「まったくの初耳ですわ。・・・。と言うよりその話、本当なのですか?」
先程聞いた話がにわかには信じられなく、再三確認を取る私。
ロンギヌスはそれに溜め息で答えました。
「はぁ・・・まあ、言いたいことは分かる。だが、既にこの話は国王からのご許可も取られている話だ。拒否すればそれこそお前の命に係わるぞ?」
さらにロンギヌスは「あの親子はリーシャ令嬢に甘いからな。」とため息をつきます。
「やはりリーシャさんでしたか・・・・。まあいいでしょう。もう一度確認しますわ。今回貴方方が来たのはコネール山脈に攻め入り、この地に住む『山の民』を殲滅するため。そして、その行軍の総指揮権が私に与えられたと。」
もちろん私に軍経験など一度もなく、それは国王たちも知っているはず。
何のつもりかが大体分かってしまうのが悲しいところですわ・・・。
私に恥をかかせたいのか、本気でつぶしに来てるのか。
どちらにしろ・・・・
「正気じゃないですわ。」
「正気じゃねえな。」
ランスロットと声がハモッタ。
しかし、この場にいる全員が同じことを思ったに違いない。それ程までに「正気じゃない」ことなのだ。
今回攻め入ろうとしているコネール山脈はこの大陸を東西に分断する大山脈。
アルバート領の西にあり、大国レームとの間にある天然の防壁ともいえる。
そんな場所に攻め入れば間違いなく虎の尾を踏み・・・・。
それ以前に、山の民は屈強にして獰猛です。山の戦いでは平地の戦いの勝手も通用しません。
殲滅するどころか、殲滅される可能性すら大いにあるのです。いや、それが狙いなのでしょうけど・・・
「どうした、顔色が悪いぞ?」
「そりゃ、顔色も悪くなりますよ。ロンギヌスさんだって分かっているでしょ。」
「つまりはどういうことだ?レームのことか?」
ロンギヌスは試すように問い返す。
「それもありますが、それ以前の問題です。このままでは、どれ程兵力を増やしても私達に勝ち目はありません。」
「こちらにはアルバートの軍勢と援軍4千を用意してあるぞ?」
「分かっているくせに、人が悪い・・・。それでもほぼ0%です。」
「その心は?」
「戦には天の時、地の利、人の和と言うものがあるのはご存知でしょう。端的に言えば、私達はこの全てを犯していると言うことです。
地の利は言うまでも無く戦場が山だからです。平原や城攻めならともかく、山攻めなど多くの兵は未経験。ボア王国の主攻である騎兵隊も役に立たない。おまけに正確な地図すら手に入っていないのですよ。砂漠の中に魚が飛び込むようなものですわ。」
「なるほどね、それで他の二つは?」
ロンギヌスはまるで答え合わせをするように先を促します。
何を考えているのでしょうか?・・・・・まあ、言いますけど・・・・
「天の時は、この季節山には突発的な雨がよく降るからですわ。
人の和は私が軍の総司令官であること・・・、それとアルバートと王家の最近の歪んだ関係性ですわ。・・・・・・
つまり、雨天の行軍になる可能性も高く、軍の顔は最近悪目立ちした女(わたし)と言うことです。これでは兵の士気は上がりません。寧ろ反発心すら生まれます。私に大将軍級のカリスマ性があれば話は別ですが、そんなものはあるはずがありませんし、
何よりこの戦いには大切なものがないのですわ。」
「と、言うと?」
「褒賞ですよ。危険に見合うだけの褒賞がない。おまけにレームとの戦争になれば戦犯扱いは必定ときたものです。考えただけでもヤル気が失せますわ。」
私は言いたいことを言い終わると、ふうと息を吐きました。
長く話過ぎたなと思いながら、紅茶に手を伸ばし、喉を潤します。
ロンギヌスはそんな私を見ながら愉快そうに笑っていた。
「何か、私の顔についていますか?」
「いや、大したものだと思ってね。父上が期待するのも分かる。」
「期待、されていたのですか?」
「ああ、正直私は懐疑的だったが、踏ん切りがついたよ。君になら任せられそうだ。」
「は?・・・あ、あの、話が見えないのですが・・・・。」・
「すまないすまない。つまりは君の感じていた不安は我々も感じていたと言うことだ。」
いまいち要領の得ない話に困惑が深まる。
私は多少苛あたし気に「つまりどういうことですか?」
と、再三聞くと、
軍部の若きホープは今日一番の笑みを浮かべた。
「君にこの戦争を止めてもらう。」
え―――――――――――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「叶うなら、可及的速やかに少人数でだ。」
ええ―――――――――――――――――・・・・・・・・・・・・・・・
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~閑話休題~
あの後、
ロンギヌスの話を詳しく聞くと、どうやら「戦いが始まる前に和平協定を結んで来い!」と言う一方的なものでした。
彼の言い分はこうです。
「殿下を黙らせて、兵を引かせるためには、それ相応のネタが必要だ。」と―――
言いたいことは分かります。
話のメリットも分かっております。
この話が成功すれば、私は次期侯爵であり、現王国軍本部中将である者に貸しを作れるのですから。
ですが・・・、それでも命がいくらあっても足りないような無茶ぶりなのです。
そんな無茶をするくらいなら、総大将として最も安全な場所に居た方がいいと思う訳です・・・・
欲を言うなら、ロンギヌスさんにこの戦いを止めてもらいたいと思う訳です。
「ハハハ、よく聞こえなかったけど、言いたいことは何となく分かったよ。でも『和平協定』くらい簡単だろ?。」
「ロンギヌスさん。無理ですわ!・・・『和平協定』くらい何て言いますけど、今まで何年間交流が無かったと思ってるんですか。死にます!絶対に殺されます!絶対に!無理です!」
口調を強くして、私は必死に食い下がります。
しかし、ロンギヌスはどこ吹く風。
「困ったね?そうなると私が父上にどやされる。」
などと返してくる始末。
「知りませんわ。勝手にどやされてください。」
私は断固として拒絶しました。
だって死にたくないですもの。
それにですわ。
いくら次期侯爵で、軍部の上層部であったとしてもです。
私に命令するだけの権限は彼にはない。
つまり、子供のようではありますが、このまま拒否し続ければ必ず私の意見が通る!と言う訳ですわ。
完璧です。
完璧な作戦です。
フフフフ・・・・
「――フフフフフフ」
そう静かな笑い声を上げたのは、私では無くロンギヌスさんでした。
困惑します。
次いで悪寒が走ります。
私に負けは無いはず。絶対に勝てるはず。そう思うのに首根っこを掴まれたような悪寒が止まりません。
その理由は恐らく、ロンギヌスさんの目が敗北を認めたものの目では無く、勝利を確信したものの目に見えるからでしょう。
・・・いえ、落ち着くのです。あれは只の強がり。この絶対優位を覆す方法など・・・・・・・・・・
その瞬間。エリザベータの顔面からサーと血の気が引いた。
そう言えば、あったりましたわね・・・・。私に「はい」と言わせる方法・・・。
ま、マズいですわ!
「あ、あのロンギヌスさ――」
「―――確かに伯爵の心配も分かる。山は危険だ。私が同伴出来れば問題なかったのだが、並大抵の兵士では心もとないだろう。・・・私も自家の力を使い強制するような真似は出来ない。いや、しないと誓う。
だから、これは命令ではなく、お願いとして聞いてほしい。伯爵はこうは言っているが。君たち臣下の率直な意見を聞かせてほしいのだ?私の提案はどう思う?」
やはり、そうきましたか。
だから臣下の同室まで許したのですね。
その事実にようやく気付きましたが、全ては今さらです。
「なるほど。悪くはありませんね。」
と言うレインハルトの相槌を皮切りに、
「賭けとしては十分成り立ちます。私は異論はありません。」
と、アルフォンス。次いでランスロットが鋭利な笑みで、
「『蛮族』か、気が合いそうだ。」
と、笑い。
最後にはセバスとミランダまでもが同意する。
最早私に止めるすべはありませんでした。
「あとは、君の同意だけだが?どうする?」
可否は決しました―――――
この状況で、私に出来ることと言えば・・・
「いくつか・・・条件を出しますが、それでよければ・・・。」
この程度でしょう。
こうして私達は『山の民』との和平交渉に向かうこととなったのです。
…………
ちなみに山の民との和睦交渉は私と三騎士との四人で行くこととなった。
ロンギヌスから何個か交渉材料を貰い、脅し文句を貰い、契約金までもらった。
メッチャ怖いです・・・
交渉期間は今から二週間ほど・・
これは、全兵がアルバートに到着するまでの1週間とロンギヌスが時間稼ぎをして1週間と言う希望的観測だ。
十日ほどで何とかしなければマズい事態になる可能性は高い。
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