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晴臣と浩太郎(過去編+中学生)五十嵐side
俺たちのこと
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《中学1年生・8月》
俺、五十嵐 浩太郎は中学1年生だ
夏の暑さに堪え、教室の扉壁側の席を良いことに壁に背を預けながら、教室と外を眺めながら下敷で顔を仰いだ
「あ~暑すぎ。地球温暖化を感じるな。何か対策案を講ずるべきだよな」
後の席で同じように壁に背中を預け、額に少しの汗を滲ませた晴臣にそう声をかけると
「別に、俺達が生きてる間は特に影響ないだろ」
と俺の対策提案を根底から否定してくる
「おい、一緒にするな。俺の家は影響受けるぞ」
俺は横目で彼を睨みつけると、それに気が付いたのか片頬を引き上げこちらを見つめ返す
「ははッそうなりゃ、俺の問題でもあるな」
彼がそう鼻で笑うと、クラスが静まり返る
(…笑った?いや、ほくそ笑んだ?)
(いや、微笑んだんじゃ?)
(かっこいい…2人福眼です)
クラスメイトがコソコソと話し始めるが
当の本人は全く気に留める様子もなく
「松岡修造が外国行けば済みそうじゃね?」
とか案外年相応な冗談も言えるんだと安心するが
終始真顔な為、マジなのかどうか判断が難しい時が俺にもある
俺、五十嵐 浩太郎は中学1年生だ
夏の暑さに堪え、教室の扉壁側の席を良いことに壁に背を預けながら、教室と外を眺めながら下敷で顔を仰いだ
「あ~暑すぎ。地球温暖化を感じるな。何か対策案を講ずるべきだよな」
後の席で同じように壁に背中を預け、額に少しの汗を滲ませた晴臣にそう声をかけると
「別に、俺達が生きてる間は特に影響ないだろ」
と俺の対策提案を根底から否定してくる
「おい、一緒にするな。俺の家は影響受けるぞ」
俺は横目で彼を睨みつけると、それに気が付いたのか片頬を引き上げこちらを見つめ返す
「ははッそうなりゃ、俺の問題でもあるな」
彼がそう鼻で笑うと、クラスが静まり返る
(…笑った?いや、ほくそ笑んだ?)
(いや、微笑んだんじゃ?)
(かっこいい…2人福眼です)
クラスメイトがコソコソと話し始めるが
当の本人は全く気に留める様子もなく
「松岡修造が外国行けば済みそうじゃね?」
とか案外年相応な冗談も言えるんだと安心するが
終始真顔な為、マジなのかどうか判断が難しい時が俺にもある
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