あの子の花に祝福を。

ぽんた

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46.誕生日会の準備。

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 ゼインと仲直りして、数ヶ月。

 僕の13歳の誕生日だ!

 ちなみにゼインは夏頃の誕生日だったよ。そのとき26歳になってるんだ。

 うふふ、ゼインは何時までたってもカッコいいままだなぁ…。

 ま、それは置いておいて。

 今日は皆が王宮に来てお祝いしてくれるんだ!

 母様、父様、お兄様、ミラ、エド、ライト。

 3歳、10歳の時は公爵家だからそれなりに沢山の貴族を招いてパーティを開き、15歳、20歳も大きなパーティを開く予定。お兄様も開いてるし。

 でもそれ以外は身内だけでお祝いをする。贈り物は他の貴族からたくさん来るけどね。

 そんなわけで、主役の僕は朝から大忙しだった。










 ルイスや王宮のメイド達の着せ替え人形になって早数時間。

 僕は屍と化していた。

「も……も、いや……」

「いいえまだですルカ様。まだルカ様は輝けます!」

 ルイスが目をキラキラさせてるよぉ…。メイドたちもウンウン頷いてるし…!

 少しのお化粧、凝ったヘアセット、豪華な衣装に装飾。

 社交パーティにでも参加するのかってくらいのキラキラさ。

「うう……もっと控えめでいいんだよぅ…。身内だけでするんだから…。」

「いいえっ!!ルカ様の美しさを最大限活かした姿を、今皆様にお見せしないでいつお見せするのですか!」

 それこそ社交パーティでいいじゃん…。

 まあいっか。ルイス楽しそうだし。

 そういえば、ルイスが侍従になったのはもう10年前か。
 時が経つのは早いねぇ…。
 あれからずっと一緒にいるけど、もう一人のお兄様って感じ。ずっと側にいてほしいけど、ルイスの人生は僕のものじゃないから、いつかは退職しますって言われちゃうのかなぁ。

 嫌だなぁ…。それも仕方ないことだけどね…。

 ぼけーっと思考の海に溺れていると、やっと満足できるものができたのか、皆満足気に頷き始めた。

「ルカリオン様お美しいです!」

「まるでこの世に降り立った天使のよう!」

「美しすぎて逆に嫉妬心が湧き上がりません!」

 わいわいと褒め称えられるこの場所は、嬉しいのだけれどどこか居心地が悪かった。









「ルカ、迎えに来た……よ…」

 僕達がわちゃわちゃしている所に、ゼインが迎えに来てくれたのだが…。

「ゼイン…?どうしたの?………もしかしてこの格好、好きじゃなかった…?」

 目を丸くして固まってしまったゼイン。もしかして好みの姿ではなかったのだろうかと不安になった。

 皆が一生懸命飾ってくれたのだ。好きじゃないと言われたら皆にも申し訳ないし、何より僕が落ち込む自信がある。

「いやっ、違う…!……凄く、綺麗だ…。あまりにも美しすぎて、私は幻を見ているのかと本気で勘違いしそうになって…。
 あぁ…もう…。君達、あとで追加報酬を支払おう。

 元々美しかったルカが、さらにその上を行くだなんて。
 この子の素材が良かったのもあるだろうが、君達の腕も良かったからだ。感謝する。

 ルカ…本当に君は美しい人だ。…誕生日おめでとう。」

 まさかこんなに褒められるなんて、思いもしなかった。ぼ、僕そんなに綺麗になってるの…?!ちょっと鏡見たい。

「ふへへ…ありがとう、ゼイン。ルイスもメイドさんたちも皆ありがとう。
 へへ、ちょっと鏡見たいな。こんなに褒めてくれるなんて、自分でも気になっちゃった。」

 一人のメイドが手鏡を渡してくれて、そこを覗くと。

 なんか神様にこんな人いなかったっけ。と本気で思うくらいには美しかった。自分でも言うのはなんだけど、これは本当に美しい。皆の技術が光っている。

 ハーフアップで少しの編み込みがあり、金で作られた月桂冠のような、ヘイローのような髪飾り。それにはダイヤが散りばめられており、静かな輝きを放っている。

 僕の銀髪に合うような髪飾りだ。 

 メイクもガッツリしてあるわけじゃなく、僕を引き立たせる程度のもの。だけど見せるところは強めに、それ以外は抑えて…というふうに、対比がはっきりとあるのだ。

「……わぁ…」

 これ以外言葉が出てこなかった。

 わぁ、で終わったのである。

 ゼインはそんな僕を見て、クスクスと微笑みながら頬に口づけをした。

「ふふ、自分でもびっくりするくらい綺麗だったね。」

「すごい…!すごいよ皆…!本当にありがとう!皆メイクとか編み込みとか、上手すぎ!
 もうそっちが本職な気がする…!あ、皆の普段の様子に不満があるとかじゃないよ?!
 けどね、けどね…!ホントにそれくらいすごいのー!」

 僕の語彙力が少ないからここまでしか言えないのだけれど…!

 本当に素晴らしいんだー!!

 これを皆にも言いふらしたい!

 ルイスと、このメイドさんたち3名はプロです!って!

 と、数時間拘束されて死にそうになっていた僕とは思えないくらいの元気でそう思ってた。

 それくらいびっくりしたんだよ。














 ※※※※※※※※





 ヘイローってなんぞや?

 という方へ。

 ヘイローとは、仏様や神様などの後ろにある光のことです。

 パアアアアア…!!!

 って効果音ついてそうなやつ。

 絵画や像などではちゃんと描かれてたり作られてたりするものですね。

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