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物語編
第4話 夜の外科病棟
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夜の外科病棟は、ナースの当直2名と医師2名で病棟全体の患者を、管理しなければならない。ナースはナースコールがなったら、行きたくなくても、患者の病室にいかなければならない。ドクターは、急変があったら、病室に行ったり、緊急オペをしなければいけないのである。夜は、ドクターもナースも家にいても、人手が足りないときは、呼び出されることになる。今回の当直は、外科病棟看護師の中山遥と新人看護師の木原美琴、医師は、佐川浩介と光石大輔だ。ナースステーションでナースコールがなっているようだ。
(中山)「木原さん、早くナースコールにでなさい。」
(木原)「あっ、はい。・・・どうしましたか。」
(ナースコールをかけてきた408の患者)「すいません、眠れないので、睡眠薬いただけますか?」
(木原)「わかりました。今、お持ちいたします。」
(ナースコールをかけてきた408の患者)「わかりました。ありがとうございます。」
(木原)「408の患者さん、眠れないので睡眠薬くださいと、言ってるのですが。」
(中山)「睡眠導入剤の飲み薬をお持ちして。4番の薬棚に入ってるから。」
(木原)「わかりました。」
408の患者さんは、睡眠導入剤をのみ、15分後に眠っていった。次のナースコールがなる。
(木原)「はい、どうしましたか。」
(ナースコールをかけてきた425の患者)「手術の傷口が痛むので、痛み止がほしいんですが。」
(木原)「わかりました。」
(ナースコールをかけてきた425患者)「ありがとうございます。」
(木原)「425の患者さん、手術の傷口が痛むみたいです。」
(中山)「じゃあ、当直の佐川先生に、連絡をして。」
(木原)「わかりました。」
木原は、医局にいる佐川に電話をかけた。
(佐川)「どうした。」
(木原)「425の患者さんが、オペの傷口が痛むみたいなんですが。」
(佐川)「その患者さんは、明日抜糸するから、レペタン0.2mgを筋注でお願いします。」
(木原)「わかりました。」
電話を切った。
(木原)「レペタン0.2mgの筋注の指示が出ました。」
(中山)「そう、投与量を間違えないように、患者さんに投与して。」
(木原)「わかりました。」
木原が鎮痛薬を425の患者さんに投与して、患者さんは痛みがやわらいだ。次はナースステーションにある、心電図セントラルモニターのアラームがなる。
(中山)「どこの患者さん。」
(木原)「421の患者さんです。モニターの電極が外れたみたいです。ちょっと行ってきます。」
(中山)「わかった。」
その患者さんは、幸いモニターの電極が外れただけだった。次に、患者の血圧低下のアラームがなる。
(木原)「412の患者さん、血圧低下です。」
(中山)「値はいくつ?」
(木原)「80-55、心拍は126です。」
(中山)「当直のドクターに連絡するわ。あなたは先に救急カートを持って、病室に行きなさい。」
(木原)「わかりました。」
その患者さんは、来週、腹部大動脈瘤の、カテーテルのオペを受ける予定だった。木原が病室についた。
(木原)「どこが苦しいですか?」
(412の患者)「お腹と、背中が痛っうっあぁぐっうっ」
血圧がさらに低下した。
(光石)「どう?クランケの状態は。」
(木原)「血圧60-40、心拍は126、橈骨動脈触れません。頸動脈は辛うじて触れます。腹部の背中の痛みを訴えています。」
(光石)「腹部と背中の痛み!?」
(木原)「はい。」
(光石)「腹部膨満してるな。間違いない、腹部大動脈瘤の破裂だ。緊急オペをしよう。」
(木原)「オペ室と麻酔科に連絡します。」
(光石)「お願いします。」
光石の執刀で緊急オペが行われた。
(光石)「クランケの容体はとても危険な状態だ。まず、開胸をして、下行大動脈を遮断し出血を最小限にとどめる。次に開腹をして大動脈瘤を取り出し人工血管置換を行う。バイタルは?」
(安藤)「血圧40、脈拍160でショック状態です。カテコラミンと輸血でキープしています。レベルワンも使用しています。」
(光石)「了解。開胸します。メス。・・・セッシと電メス。」
(安藤)「血圧25、徐脈になってきてます。頸動脈触れません。急いでください。」
(光石)「了解。下行大動脈確認、血管遮断鉗子。・・・遮断完了。バイタルは?」
(安藤)「血圧85まで戻りました。」
(光石)「開腹して、大動脈瘤の方に取り掛かる。メス。」
2時間かけて腹部大動脈瘤の人工血管置換が終わった。閉腹の処置が完了しようとしていた。
(光石)「縫合完了、クーパー。オペ終了。バイタルは?」
(安藤)「血圧120-80、脈拍70で安定しています。」
(光石)「HCUで術後管理してください。」
オペが無事終了し、412の患者さんは、HCUへと移された。夜が明け、日勤の人も出勤し朝の申し送りがナースステーションで始まろうとしていた。
(鈴木)「これから申し送りを始めます。中山さん、昨夜のことをお願いします。」
(中山)「はい。408の患者さんは、睡眠がとれないとのことでしたので睡眠導入剤をお出ししました。425の患者さんは、手術後の傷口の痛みを訴えていらしたので佐川先生の指示でレペタン0.2mgを筋注で投与しました。412の患者さんは、腹部大動脈瘤が破裂し緊急オペを光石先生の執刀で行われ、オペは無事成功し現在はICUで術後管理をしています。以上です。」
(鈴木)「わかりました。今日は、新しい入院の患者さんが3件、
全身麻酔のオペが8件、局所麻酔のオペが2件、退院が3件です。他に何かありますか?・・・無いようですね。今日も気を張って患者さんに、接してください。以上で申し送りを終わります。」
これから、通常業務が始まる。
(中山)「木原さん、早くナースコールにでなさい。」
(木原)「あっ、はい。・・・どうしましたか。」
(ナースコールをかけてきた408の患者)「すいません、眠れないので、睡眠薬いただけますか?」
(木原)「わかりました。今、お持ちいたします。」
(ナースコールをかけてきた408の患者)「わかりました。ありがとうございます。」
(木原)「408の患者さん、眠れないので睡眠薬くださいと、言ってるのですが。」
(中山)「睡眠導入剤の飲み薬をお持ちして。4番の薬棚に入ってるから。」
(木原)「わかりました。」
408の患者さんは、睡眠導入剤をのみ、15分後に眠っていった。次のナースコールがなる。
(木原)「はい、どうしましたか。」
(ナースコールをかけてきた425の患者)「手術の傷口が痛むので、痛み止がほしいんですが。」
(木原)「わかりました。」
(ナースコールをかけてきた425患者)「ありがとうございます。」
(木原)「425の患者さん、手術の傷口が痛むみたいです。」
(中山)「じゃあ、当直の佐川先生に、連絡をして。」
(木原)「わかりました。」
木原は、医局にいる佐川に電話をかけた。
(佐川)「どうした。」
(木原)「425の患者さんが、オペの傷口が痛むみたいなんですが。」
(佐川)「その患者さんは、明日抜糸するから、レペタン0.2mgを筋注でお願いします。」
(木原)「わかりました。」
電話を切った。
(木原)「レペタン0.2mgの筋注の指示が出ました。」
(中山)「そう、投与量を間違えないように、患者さんに投与して。」
(木原)「わかりました。」
木原が鎮痛薬を425の患者さんに投与して、患者さんは痛みがやわらいだ。次はナースステーションにある、心電図セントラルモニターのアラームがなる。
(中山)「どこの患者さん。」
(木原)「421の患者さんです。モニターの電極が外れたみたいです。ちょっと行ってきます。」
(中山)「わかった。」
その患者さんは、幸いモニターの電極が外れただけだった。次に、患者の血圧低下のアラームがなる。
(木原)「412の患者さん、血圧低下です。」
(中山)「値はいくつ?」
(木原)「80-55、心拍は126です。」
(中山)「当直のドクターに連絡するわ。あなたは先に救急カートを持って、病室に行きなさい。」
(木原)「わかりました。」
その患者さんは、来週、腹部大動脈瘤の、カテーテルのオペを受ける予定だった。木原が病室についた。
(木原)「どこが苦しいですか?」
(412の患者)「お腹と、背中が痛っうっあぁぐっうっ」
血圧がさらに低下した。
(光石)「どう?クランケの状態は。」
(木原)「血圧60-40、心拍は126、橈骨動脈触れません。頸動脈は辛うじて触れます。腹部の背中の痛みを訴えています。」
(光石)「腹部と背中の痛み!?」
(木原)「はい。」
(光石)「腹部膨満してるな。間違いない、腹部大動脈瘤の破裂だ。緊急オペをしよう。」
(木原)「オペ室と麻酔科に連絡します。」
(光石)「お願いします。」
光石の執刀で緊急オペが行われた。
(光石)「クランケの容体はとても危険な状態だ。まず、開胸をして、下行大動脈を遮断し出血を最小限にとどめる。次に開腹をして大動脈瘤を取り出し人工血管置換を行う。バイタルは?」
(安藤)「血圧40、脈拍160でショック状態です。カテコラミンと輸血でキープしています。レベルワンも使用しています。」
(光石)「了解。開胸します。メス。・・・セッシと電メス。」
(安藤)「血圧25、徐脈になってきてます。頸動脈触れません。急いでください。」
(光石)「了解。下行大動脈確認、血管遮断鉗子。・・・遮断完了。バイタルは?」
(安藤)「血圧85まで戻りました。」
(光石)「開腹して、大動脈瘤の方に取り掛かる。メス。」
2時間かけて腹部大動脈瘤の人工血管置換が終わった。閉腹の処置が完了しようとしていた。
(光石)「縫合完了、クーパー。オペ終了。バイタルは?」
(安藤)「血圧120-80、脈拍70で安定しています。」
(光石)「HCUで術後管理してください。」
オペが無事終了し、412の患者さんは、HCUへと移された。夜が明け、日勤の人も出勤し朝の申し送りがナースステーションで始まろうとしていた。
(鈴木)「これから申し送りを始めます。中山さん、昨夜のことをお願いします。」
(中山)「はい。408の患者さんは、睡眠がとれないとのことでしたので睡眠導入剤をお出ししました。425の患者さんは、手術後の傷口の痛みを訴えていらしたので佐川先生の指示でレペタン0.2mgを筋注で投与しました。412の患者さんは、腹部大動脈瘤が破裂し緊急オペを光石先生の執刀で行われ、オペは無事成功し現在はICUで術後管理をしています。以上です。」
(鈴木)「わかりました。今日は、新しい入院の患者さんが3件、
全身麻酔のオペが8件、局所麻酔のオペが2件、退院が3件です。他に何かありますか?・・・無いようですね。今日も気を張って患者さんに、接してください。以上で申し送りを終わります。」
これから、通常業務が始まる。
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