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2話
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物語は、数ヶ月前に遡る。
アヤは小さなギャラリーで、初めての個展を開いた。壁にはアヤの絵が十数点、飾られている。どれも、蝶をモチーフとした美しい絵だ。
この日は個展初日の、レセプションパーティーが行われている。大勢の関係者がグラスを手に、アヤの挨拶を聞いている。
「皆様、本日はお忙しい中、私の初めての個展にお越しいただき、ありがとうございます。これらの蝶々の絵は、私のライフワークです。ゆっくりご覧になっていってください」
パチパチ拍手が鳴る中、場違いな大声が響き渡る。
「アヤー!!」
現れたのは、アヤの高校時代のクラスメイト、リサだった。
リサはアヤに駆け寄り、ガバッと抱きつく。
「久しぶり~! 高校卒業以来じゃない?」
「リサ……え、何でいるの……?」
アヤは動揺を隠しきれない。
だが、リサはお構いなしに続ける。
「ていうか、冷たくない? 個展やるなら教えてよ。友達でしょ?」
「友達……」
アヤの表情が曇る。脳裏に、高校時代の思い出が蘇る。
真っ暗闇の中、ガンッ、ガンッ、という激しい音だけが聞こえる。アヤは怖くて震えている。真っ暗なそこは、ロッカーの中だ。誰かが外から、ガンッ、ガンッ、と蹴飛ばしている。おそらく数人でニヤニヤ笑いながら。蹴飛ばしているのは……リサだ!
「……ねぇ、聞いてる?」
アヤはハッと我に返る。
「え、なに……?」
「アヤに紹介したい人がいるの」
リサはそう言うと、一人の男を呼んだ。
「あ、こっちこっち」
高そうなスーツを着こなした、若い男がやってくる。背が高く、細身だが鍛えているのかガッシリした体をしている。清潔感のある髪型に、涼しげな目元。自信に溢れた、穏やかな笑みを浮かべている。きっと老若男女を問わず、誰もが彼に好印象を抱くだろう。
「彼は弁護士のマサヨシさん。若い人の絵に興味があるんだって」
リサに紹介され、マサヨシはアヤに名刺を差し出す。
「初めまして。とても素敵な作品ばかりですね」
「あ……ありがとうございます」
「ぜひ、一枚購入させていただきたいのですが、よろしいですか?」
「ええ、もちろん」
「すごい! よかったじゃん!」と、リサがアヤに抱きつく。
その拍子に、アヤは背後にいた来客にぶつかる。すると、来客が持っていたグラスのワインが、アヤのスカートにかかってしまう。
「す、すいません!」
「いえ、こちらが悪いですから」
アヤが来客と話していると、マサヨシはポケットから素早くハンカチを取り出し、アヤの足元に膝をついた。そして、「失礼」と、スカートのシミを拭き取ろうとする。
「あ……」
「これは、落ちないですね……せっかくの素敵なお洋服なのに……」
「あの、大丈夫ですので……」
「いえ……元はといえば、我々が話しかけたせい。お詫びに新しい服をプレゼントさせてください」
「そんな! いいですいいです!」
リサがぐいっとアヤを引き寄せ、耳元でささやく。
「遠慮なく買ってもらいなよ。マサヨシさん、お金持ちだから」
マサヨシは、爽やかな笑顔でアヤに言う。
「今度の日曜日、お時間ありますか?」
そして日曜日。
アヤとマサヨシは、南青山の高級店をめぐり、新しい服を買った。そして、夜景の見えるレストランで食事をした。
「今日はありがとうございました。こんなに高価な服を買っていただいて」
マサヨシは優しく微笑む。
「素敵な人は、それに見合った服を着るべきです」
こんなにストレートに褒められたのは初めてだ。アヤは赤くなりながら、
「せ、せめてこの店は私が出しますから」と言ったが、
「そんな気遣いは不要ですよ」と、マサヨシは固辞する。
「でも……」
「でしたら、今度美術館に付き合ってください。あなたのような、優れた画家の解説付きで名画を鑑賞してみたい」
「そんな、私なんて……」
「あなたの絵からは、孤独を感じます」
マサヨシは目を閉じ、胸に手を当てる。
「その孤独から飛び立ちたいと、願っている……愛情を求め彷徨っている……
僕は、あなたの絵のそこに惹かれるんです」
その言葉が、アヤの心に染み渡ってゆく。
この人は、分かってくれている……
「……ありがとうございます」
嬉しい……
翌週の日曜日、アヤはマサヨシと美術館へ行った。
名画に対するアヤの解説に、マサヨシは興味深く耳を傾けた。そのまま二人は、公園の池でボートに乗った。そして公園のカフェでお茶をした。二人はたくさん話をした。アヤはたくさん笑ったし、マサヨシもとても楽しそうだった。
カフェの少し離れた席に、一人の男が座っている。帽子を目深に被り、精悍な顔つきを隠している。時折、鋭い目線をアヤとマサヨシに向けている。アヤもマサヨシも気づいてはいない。
その晩。六本木にあるクラブチック。
メディアにも注目され、数々のドラマや映画の舞台にもなった、大人の社交場。在籍する女性の中には、女優やモデル、タレントの卵も多い。
アヤも、画家を目指しながらこの店でキャストとして働いていた。
メイクルームで、同じくキャストのチヅルがアヤに聞く。
「じゃあ、その金づると何度もデートしてんの?」
アヤは昼間とうって変わり華美なドレスを身にまとい、メイクをしながら否定する。
「そんな言い方しないでよ。マサヨシさんは私の良き理解者なの」
「へぇ、その人のこと好きなんだ」
「まだそこまでは……でもすごく良い人」
「さっさと結婚しちゃえばいいのに!」
「今はそんなこと考えられないよ」
アヤは、アイラインを引き終わると、鏡に向かい美しく仕上がった顔で微笑む。
「私には夢があるの……世界的な画家になるって夢が」
チヅルは、アヤのことをよく知っている。
「だよね~。そのためにこうして、クラブチックで夜の仕事をしてんだから」
「そうだよ。他の仕事よりお金になるし、店の雰囲気もいいし、みんないい人だし」
「店長はちょっとヌケてるけど」
「確かに」
アヤとチヅルが笑うと、扉の向こうからくしゃみが聞こえる。
「またどこかの女が、俺のことを噂してるな?」
扉が開き、店長のレオが顔を出す。サラサラヘアにメガネ、清潔感のあるアゴ髭。かつてはホストをしていたという噂があるほど確かにイケメンだが、どこかユーモラスな雰囲気を持っている。そのベタなマンガのような登場に、アヤとチヅルも大笑いする。
レオはなぜ笑われてるか分からないが、ウケたのでまんざらでもない様子で、
「チヅル、ご指名だぞ。3番テーブルだ」と言った。
「アヤもヘルプで入ってくれ」
ホールを横切って3番テーブルへ向かうアヤに、大学生でウエイターのユウが、子犬のような無邪気な顔で笑いかける。
「アヤさん、がんばってください!」
「ありがとう」と微笑むアヤ。
「ちょっと! 私には?」と言うチヅルに、
「チヅルさんもついでにがんばってください!」とユウが笑いかける。
「ありがと♡」とチヅルは微笑みながら、ユウの頭をポカっと叩く。
アヤはこの店の、肩肘張らない和やかな雰囲気が大好きだった。
3番テーブルには、中年男性と若い男の二人がいた。
「お待たせいたしました。チヅルです」
チヅルはするりと中年男性の隣に座る。
「おー、きたきた!」
中年男性は隣の若い男を紹介する。
「こいつ部下なんだけどさ、無愛想で女っ気ないから強引に連れてきたんだよ」
その無愛想な男は、ニコリともせず静かにグラスを傾けている。
「初めまして。アヤです」
アヤは男の隣に座り、名刺を差し出す。
男は、カフェでアヤとマサヨシを見ていたときと同じ目で、ジッとアヤを見つめる。
「あの、何か……?」
「失礼……近くで見ると、知り合いに似ていたもので」
「近くで見ると?」
男は何も答えず、お酒を飲み干した。
アヤもそれ以上聞かず、お酒を作った。
「すごい! カイさんは『現代ヴォイス』のジャーナリストなんですね!」
アヤは、男の職業を聞いて声を弾ませた。スクープを連発する、話題の雑誌だ。
「そういう仕事って憧れます。私には絶対に無理」
「どうして?」
「私、お人好しっていうか、騙されやすいんですよ」と、アヤが笑う。
「……ひとつ、アドバイス」
カイは手に持ったグラスを見つめたまま、言う。
「人は笑う時、普通口から笑う。そのあとに目が笑う。
でも、嘘をついている人間は逆だ。
まずは目が笑い……最後に口が笑う」
「へえ……」
「どんなに優しくても、君の絵に理解を示しても、
それが本当とは限らない」
カイは、グイッとアヤに顔を近づける。
「忘れるな。
君の運命は、君が切り拓くんだ」
アヤは、その迫力に押される。
「私の運命は……
私が切り拓く……」
アヤは小さなギャラリーで、初めての個展を開いた。壁にはアヤの絵が十数点、飾られている。どれも、蝶をモチーフとした美しい絵だ。
この日は個展初日の、レセプションパーティーが行われている。大勢の関係者がグラスを手に、アヤの挨拶を聞いている。
「皆様、本日はお忙しい中、私の初めての個展にお越しいただき、ありがとうございます。これらの蝶々の絵は、私のライフワークです。ゆっくりご覧になっていってください」
パチパチ拍手が鳴る中、場違いな大声が響き渡る。
「アヤー!!」
現れたのは、アヤの高校時代のクラスメイト、リサだった。
リサはアヤに駆け寄り、ガバッと抱きつく。
「久しぶり~! 高校卒業以来じゃない?」
「リサ……え、何でいるの……?」
アヤは動揺を隠しきれない。
だが、リサはお構いなしに続ける。
「ていうか、冷たくない? 個展やるなら教えてよ。友達でしょ?」
「友達……」
アヤの表情が曇る。脳裏に、高校時代の思い出が蘇る。
真っ暗闇の中、ガンッ、ガンッ、という激しい音だけが聞こえる。アヤは怖くて震えている。真っ暗なそこは、ロッカーの中だ。誰かが外から、ガンッ、ガンッ、と蹴飛ばしている。おそらく数人でニヤニヤ笑いながら。蹴飛ばしているのは……リサだ!
「……ねぇ、聞いてる?」
アヤはハッと我に返る。
「え、なに……?」
「アヤに紹介したい人がいるの」
リサはそう言うと、一人の男を呼んだ。
「あ、こっちこっち」
高そうなスーツを着こなした、若い男がやってくる。背が高く、細身だが鍛えているのかガッシリした体をしている。清潔感のある髪型に、涼しげな目元。自信に溢れた、穏やかな笑みを浮かべている。きっと老若男女を問わず、誰もが彼に好印象を抱くだろう。
「彼は弁護士のマサヨシさん。若い人の絵に興味があるんだって」
リサに紹介され、マサヨシはアヤに名刺を差し出す。
「初めまして。とても素敵な作品ばかりですね」
「あ……ありがとうございます」
「ぜひ、一枚購入させていただきたいのですが、よろしいですか?」
「ええ、もちろん」
「すごい! よかったじゃん!」と、リサがアヤに抱きつく。
その拍子に、アヤは背後にいた来客にぶつかる。すると、来客が持っていたグラスのワインが、アヤのスカートにかかってしまう。
「す、すいません!」
「いえ、こちらが悪いですから」
アヤが来客と話していると、マサヨシはポケットから素早くハンカチを取り出し、アヤの足元に膝をついた。そして、「失礼」と、スカートのシミを拭き取ろうとする。
「あ……」
「これは、落ちないですね……せっかくの素敵なお洋服なのに……」
「あの、大丈夫ですので……」
「いえ……元はといえば、我々が話しかけたせい。お詫びに新しい服をプレゼントさせてください」
「そんな! いいですいいです!」
リサがぐいっとアヤを引き寄せ、耳元でささやく。
「遠慮なく買ってもらいなよ。マサヨシさん、お金持ちだから」
マサヨシは、爽やかな笑顔でアヤに言う。
「今度の日曜日、お時間ありますか?」
そして日曜日。
アヤとマサヨシは、南青山の高級店をめぐり、新しい服を買った。そして、夜景の見えるレストランで食事をした。
「今日はありがとうございました。こんなに高価な服を買っていただいて」
マサヨシは優しく微笑む。
「素敵な人は、それに見合った服を着るべきです」
こんなにストレートに褒められたのは初めてだ。アヤは赤くなりながら、
「せ、せめてこの店は私が出しますから」と言ったが、
「そんな気遣いは不要ですよ」と、マサヨシは固辞する。
「でも……」
「でしたら、今度美術館に付き合ってください。あなたのような、優れた画家の解説付きで名画を鑑賞してみたい」
「そんな、私なんて……」
「あなたの絵からは、孤独を感じます」
マサヨシは目を閉じ、胸に手を当てる。
「その孤独から飛び立ちたいと、願っている……愛情を求め彷徨っている……
僕は、あなたの絵のそこに惹かれるんです」
その言葉が、アヤの心に染み渡ってゆく。
この人は、分かってくれている……
「……ありがとうございます」
嬉しい……
翌週の日曜日、アヤはマサヨシと美術館へ行った。
名画に対するアヤの解説に、マサヨシは興味深く耳を傾けた。そのまま二人は、公園の池でボートに乗った。そして公園のカフェでお茶をした。二人はたくさん話をした。アヤはたくさん笑ったし、マサヨシもとても楽しそうだった。
カフェの少し離れた席に、一人の男が座っている。帽子を目深に被り、精悍な顔つきを隠している。時折、鋭い目線をアヤとマサヨシに向けている。アヤもマサヨシも気づいてはいない。
その晩。六本木にあるクラブチック。
メディアにも注目され、数々のドラマや映画の舞台にもなった、大人の社交場。在籍する女性の中には、女優やモデル、タレントの卵も多い。
アヤも、画家を目指しながらこの店でキャストとして働いていた。
メイクルームで、同じくキャストのチヅルがアヤに聞く。
「じゃあ、その金づると何度もデートしてんの?」
アヤは昼間とうって変わり華美なドレスを身にまとい、メイクをしながら否定する。
「そんな言い方しないでよ。マサヨシさんは私の良き理解者なの」
「へぇ、その人のこと好きなんだ」
「まだそこまでは……でもすごく良い人」
「さっさと結婚しちゃえばいいのに!」
「今はそんなこと考えられないよ」
アヤは、アイラインを引き終わると、鏡に向かい美しく仕上がった顔で微笑む。
「私には夢があるの……世界的な画家になるって夢が」
チヅルは、アヤのことをよく知っている。
「だよね~。そのためにこうして、クラブチックで夜の仕事をしてんだから」
「そうだよ。他の仕事よりお金になるし、店の雰囲気もいいし、みんないい人だし」
「店長はちょっとヌケてるけど」
「確かに」
アヤとチヅルが笑うと、扉の向こうからくしゃみが聞こえる。
「またどこかの女が、俺のことを噂してるな?」
扉が開き、店長のレオが顔を出す。サラサラヘアにメガネ、清潔感のあるアゴ髭。かつてはホストをしていたという噂があるほど確かにイケメンだが、どこかユーモラスな雰囲気を持っている。そのベタなマンガのような登場に、アヤとチヅルも大笑いする。
レオはなぜ笑われてるか分からないが、ウケたのでまんざらでもない様子で、
「チヅル、ご指名だぞ。3番テーブルだ」と言った。
「アヤもヘルプで入ってくれ」
ホールを横切って3番テーブルへ向かうアヤに、大学生でウエイターのユウが、子犬のような無邪気な顔で笑いかける。
「アヤさん、がんばってください!」
「ありがとう」と微笑むアヤ。
「ちょっと! 私には?」と言うチヅルに、
「チヅルさんもついでにがんばってください!」とユウが笑いかける。
「ありがと♡」とチヅルは微笑みながら、ユウの頭をポカっと叩く。
アヤはこの店の、肩肘張らない和やかな雰囲気が大好きだった。
3番テーブルには、中年男性と若い男の二人がいた。
「お待たせいたしました。チヅルです」
チヅルはするりと中年男性の隣に座る。
「おー、きたきた!」
中年男性は隣の若い男を紹介する。
「こいつ部下なんだけどさ、無愛想で女っ気ないから強引に連れてきたんだよ」
その無愛想な男は、ニコリともせず静かにグラスを傾けている。
「初めまして。アヤです」
アヤは男の隣に座り、名刺を差し出す。
男は、カフェでアヤとマサヨシを見ていたときと同じ目で、ジッとアヤを見つめる。
「あの、何か……?」
「失礼……近くで見ると、知り合いに似ていたもので」
「近くで見ると?」
男は何も答えず、お酒を飲み干した。
アヤもそれ以上聞かず、お酒を作った。
「すごい! カイさんは『現代ヴォイス』のジャーナリストなんですね!」
アヤは、男の職業を聞いて声を弾ませた。スクープを連発する、話題の雑誌だ。
「そういう仕事って憧れます。私には絶対に無理」
「どうして?」
「私、お人好しっていうか、騙されやすいんですよ」と、アヤが笑う。
「……ひとつ、アドバイス」
カイは手に持ったグラスを見つめたまま、言う。
「人は笑う時、普通口から笑う。そのあとに目が笑う。
でも、嘘をついている人間は逆だ。
まずは目が笑い……最後に口が笑う」
「へえ……」
「どんなに優しくても、君の絵に理解を示しても、
それが本当とは限らない」
カイは、グイッとアヤに顔を近づける。
「忘れるな。
君の運命は、君が切り拓くんだ」
アヤは、その迫力に押される。
「私の運命は……
私が切り拓く……」
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