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終章 2年後……
卒業式2
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卒業式が終わり、クラスメート全員で別れを惜しむ。
入学したときはこんなに楽しい学園生活が送れるなんて考えてもみなかった。
この学校に来るまでずっと俺は一人が当たり前で、学校でも遠巻きにされてきたから……。
まさかこんな風にみんなに受け入れられ、笑いあえる日がくるなんて……。
「……ミル、泣くなよ」
「卒業したって俺たちは友達だろ?」
「そうそう。いつだって会おうと思えば会えるんだしさ!」
みんなが肩を叩き、頭を撫でてくれる。
「…………違う。嬉しいんだ。
ここでみんなと出会えたことが嬉しい。会えてよかった。ありがとう、みんな」
泣きながら笑えば、みんなも泣き出した。
「俺も……俺も楽しかった。貴族学校なんてもっと殺伐としてるはずなのに、爵位とか関係なくみんな纏まっててさ……。このクラスで良かった!!」
「だよなあ!なんつーか、殿下のことで『ミルを守れ』ってクラス一丸となったよな。てことはルディアス殿下のお陰か?」
「確かに!俺ら不敬に不敬を重ねたもんな。なのにそれ許してたんだから、ルディもいい奴だよな」
「ちゃっかりミルと仲直りしてやがるしな!」
「弟がごめんね?……でも、私もこのクラスで良かったと思っている。皆のお陰でルディも成長できたし、ミルも楽しそうだったからね」
「イージス殿下!」
「ミル、同じクラスで学べて嬉しかった。残念ながら義弟にはなってもらえなかったが、私は君のことも弟のように思っているんだよ?これからも時々は顔を見せて欲しいな?」
「……はい。ありがとうございます。俺も……同学年なのにこんなことを言うのはおかしいかもしれませんが……俺も兄のように尊敬しています。これからも臣下としてお支え致します」
王妃様のこともありルディと積極的に関われない立場のときもさりげなく俺を気遣ってくれた。その優しさは確かに俺の救いでした。
イージス殿下はずっとルディと俺に心を配ってくれていた。
王妃様のルディに対する妨害を陰でなんとか食い止めていてくれたことも知っている。
俺との婚約破棄によりルディの降嫁が決まってから、ルディへの王妃への干渉が無くなったのも彼のお陰だろう。以来ずっと彼はこれまでの分を取り戻すように「兄」としてルディと積極的に関わろうと努力している。
俺がこんなことを言うのもおこがましいが、殿下はとても立派な「兄」だと思う。
「あなたと机を並べることができたことを嬉しく思います。
クラスメートとして最後にこう言わせてください。
ありがとう、イージス。これからもよろしく」
「うん。ありがとう、ミル。これからもよろしく」
クラスの仲間たちとは、卒業後も付き合っていきたいと思っている。
だから、これは別れではなく、新しい始まりなのだ。そう思おう。
ジークとミルフェはこれからも会うことになっている。
ジークの家はMS商会と取引があるのだが、卒業を期にその窓口がジークとなったため、頻繁に会うことになる。
またミルフェは卒業後にすぐ婚約者との結婚が決まっており、嫁入りの衣装や道具、式の料理などについてマージとウチで相談を受けていた。
だが……避けられない別れもあった。
「ランジェ、もう泣き止め」
「だってええええ!ミルううう!ミルフェえええええっ!私のことを忘れないでねええええっ!!」
「僕はいいんだ?」
「一応ジークもおおおお!」
「ちょっと、僕の扱い酷くない?」
「まあまあ。ランジェは正直なんだよ!
ほら、ランジェ。またみんなに会いに来たらいいだろう?辺境だってそこまで僻地じゃ……
「僻地ですわよねえ?」
「だね。馬車で一週間は近くとは言えないよね?」
「わあああああん!ミルううう!」
「ま、まさか今さら婚約解消とか言うなよ?ウチで辺境伯夫人になる勉強をして、来年は式なんだからな?」
「……い、いわないわよお……。でも、でも、お別れは寂しいのっ!」
そう、クラウスは辺境に戻り、ランジェもその婚約者として共に辺境に行くのだ。
辺境について学びながら商会の支部を立ち上げるというのだから、ランジェも相当忙しくなるだろう。
距離もさることながら、なかなか会うことは難しそうだ。
「クラウス、ランジェ。改めて言わせてほしい。
クラウスは俺の初めての友達なんだ。クラウスが居たから俺はクラスに溶け込むことができた。本当に感謝している。
そしてランジェ。君に本屋であえて良かった。あの時、同じクラスだと教えてくれただろう?だから俺は学校に行くのが楽しみになった。君の元気な明るさにずいぶん救われた。ありがとう。
遠くに行っても、俺たちは友達だ。少なくとも俺はそう思っている。
手紙を送るよ。ランジェには本も。
…………会えてよかった。わが友よ。会いに行くから待っていてくれ。……ウチも支店を出してミルフェの商会と被らないものを扱ってもいいしな?」
「ミルううううう!」
感極まったランジェが抱き着いてきた。
こ、こら、婚約者が見ているぞ?
「ミルーーーーっ!!」
クラウス!お前まで!
「……俺も、ミルにあえて良かった。楽しかったぜ、ミル。ありがとう。これからもよろしくな」
「クラウス、ランジェ。僕のことも忘れないでよ?ウチともなにか取引をしよう。いいものがないか考えておくね?」
「ジークならやりそうだな。……実は俺には7つ下に弟が居てな?まだ婚約者がいないんだ」
「……奇遇だね。僕には10下の妹がいるんだ。…………いい避暑地を探しているんだが、心当たりはないかな?」
「辺境は夏でも涼しいぜ?ジークたちなら大歓迎だ!妹さんも連れてぜひ!」
「ランジェ、私はいい新婚旅行先を探しているのだけれど……」
「辺境にもいい観光場所があるはずよ!ねえ、クラウス!」
「おう!情報をピックアップして送るぜ!」
「……無理やり理由をこじつけなくても普通に会いに行けばいいんじゃ………」
クラスメートのつぶやきが聞こえるが、片道1週間の距離だぞ?
1か月の休みをもぎ取るのは簡単なことではないのだ。
入学したときはこんなに楽しい学園生活が送れるなんて考えてもみなかった。
この学校に来るまでずっと俺は一人が当たり前で、学校でも遠巻きにされてきたから……。
まさかこんな風にみんなに受け入れられ、笑いあえる日がくるなんて……。
「……ミル、泣くなよ」
「卒業したって俺たちは友達だろ?」
「そうそう。いつだって会おうと思えば会えるんだしさ!」
みんなが肩を叩き、頭を撫でてくれる。
「…………違う。嬉しいんだ。
ここでみんなと出会えたことが嬉しい。会えてよかった。ありがとう、みんな」
泣きながら笑えば、みんなも泣き出した。
「俺も……俺も楽しかった。貴族学校なんてもっと殺伐としてるはずなのに、爵位とか関係なくみんな纏まっててさ……。このクラスで良かった!!」
「だよなあ!なんつーか、殿下のことで『ミルを守れ』ってクラス一丸となったよな。てことはルディアス殿下のお陰か?」
「確かに!俺ら不敬に不敬を重ねたもんな。なのにそれ許してたんだから、ルディもいい奴だよな」
「ちゃっかりミルと仲直りしてやがるしな!」
「弟がごめんね?……でも、私もこのクラスで良かったと思っている。皆のお陰でルディも成長できたし、ミルも楽しそうだったからね」
「イージス殿下!」
「ミル、同じクラスで学べて嬉しかった。残念ながら義弟にはなってもらえなかったが、私は君のことも弟のように思っているんだよ?これからも時々は顔を見せて欲しいな?」
「……はい。ありがとうございます。俺も……同学年なのにこんなことを言うのはおかしいかもしれませんが……俺も兄のように尊敬しています。これからも臣下としてお支え致します」
王妃様のこともありルディと積極的に関われない立場のときもさりげなく俺を気遣ってくれた。その優しさは確かに俺の救いでした。
イージス殿下はずっとルディと俺に心を配ってくれていた。
王妃様のルディに対する妨害を陰でなんとか食い止めていてくれたことも知っている。
俺との婚約破棄によりルディの降嫁が決まってから、ルディへの王妃への干渉が無くなったのも彼のお陰だろう。以来ずっと彼はこれまでの分を取り戻すように「兄」としてルディと積極的に関わろうと努力している。
俺がこんなことを言うのもおこがましいが、殿下はとても立派な「兄」だと思う。
「あなたと机を並べることができたことを嬉しく思います。
クラスメートとして最後にこう言わせてください。
ありがとう、イージス。これからもよろしく」
「うん。ありがとう、ミル。これからもよろしく」
クラスの仲間たちとは、卒業後も付き合っていきたいと思っている。
だから、これは別れではなく、新しい始まりなのだ。そう思おう。
ジークとミルフェはこれからも会うことになっている。
ジークの家はMS商会と取引があるのだが、卒業を期にその窓口がジークとなったため、頻繁に会うことになる。
またミルフェは卒業後にすぐ婚約者との結婚が決まっており、嫁入りの衣装や道具、式の料理などについてマージとウチで相談を受けていた。
だが……避けられない別れもあった。
「ランジェ、もう泣き止め」
「だってええええ!ミルううう!ミルフェえええええっ!私のことを忘れないでねええええっ!!」
「僕はいいんだ?」
「一応ジークもおおおお!」
「ちょっと、僕の扱い酷くない?」
「まあまあ。ランジェは正直なんだよ!
ほら、ランジェ。またみんなに会いに来たらいいだろう?辺境だってそこまで僻地じゃ……
「僻地ですわよねえ?」
「だね。馬車で一週間は近くとは言えないよね?」
「わあああああん!ミルううう!」
「ま、まさか今さら婚約解消とか言うなよ?ウチで辺境伯夫人になる勉強をして、来年は式なんだからな?」
「……い、いわないわよお……。でも、でも、お別れは寂しいのっ!」
そう、クラウスは辺境に戻り、ランジェもその婚約者として共に辺境に行くのだ。
辺境について学びながら商会の支部を立ち上げるというのだから、ランジェも相当忙しくなるだろう。
距離もさることながら、なかなか会うことは難しそうだ。
「クラウス、ランジェ。改めて言わせてほしい。
クラウスは俺の初めての友達なんだ。クラウスが居たから俺はクラスに溶け込むことができた。本当に感謝している。
そしてランジェ。君に本屋であえて良かった。あの時、同じクラスだと教えてくれただろう?だから俺は学校に行くのが楽しみになった。君の元気な明るさにずいぶん救われた。ありがとう。
遠くに行っても、俺たちは友達だ。少なくとも俺はそう思っている。
手紙を送るよ。ランジェには本も。
…………会えてよかった。わが友よ。会いに行くから待っていてくれ。……ウチも支店を出してミルフェの商会と被らないものを扱ってもいいしな?」
「ミルううううう!」
感極まったランジェが抱き着いてきた。
こ、こら、婚約者が見ているぞ?
「ミルーーーーっ!!」
クラウス!お前まで!
「……俺も、ミルにあえて良かった。楽しかったぜ、ミル。ありがとう。これからもよろしくな」
「クラウス、ランジェ。僕のことも忘れないでよ?ウチともなにか取引をしよう。いいものがないか考えておくね?」
「ジークならやりそうだな。……実は俺には7つ下に弟が居てな?まだ婚約者がいないんだ」
「……奇遇だね。僕には10下の妹がいるんだ。…………いい避暑地を探しているんだが、心当たりはないかな?」
「辺境は夏でも涼しいぜ?ジークたちなら大歓迎だ!妹さんも連れてぜひ!」
「ランジェ、私はいい新婚旅行先を探しているのだけれど……」
「辺境にもいい観光場所があるはずよ!ねえ、クラウス!」
「おう!情報をピックアップして送るぜ!」
「……無理やり理由をこじつけなくても普通に会いに行けばいいんじゃ………」
クラスメートのつぶやきが聞こえるが、片道1週間の距離だぞ?
1か月の休みをもぎ取るのは簡単なことではないのだ。
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