もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!

をち。「もう我慢なんて」書籍発売中

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ギルド50周年記念祭りだよ!

俺とみんなのアフターフェスティバル

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結果として、お祭りは大成功だった。

街の人、たまたま城下に立ち寄った観光客、流れの冒険者、色々な人が参加してくれて。

冒険者さんたちは、街の人や子供たちと交流してすっかり街の人とも馴染んだ。
これまでは街の人の中には「冒険者ってちょっと怖い」なんて言う人もいたんだけど、もうそんな人は居ない。
お祭りに来てくれた人が「あら!おいしいお肉の人!」とか声を掛けてくれるし、それを見た他の人も気軽に声を掛けてくれるようになった。
冒険者は重い荷物を持って困ってる人とかを見たら「どこに運べばいいんだ?手伝ってやるよ」って気軽に手助けしたり、街の人にも話しかけたりするようになったし、そのお礼だと言って色々なものがギルドに差し入れされるようになった。
全体的に「冒険者ゾーン」「街の人ゾーン」の境界があいまいになり、一つの大きな街として機能し始めたのである。

また、副次的効果として冒険者同士で仲良くなった!
「孤高の人」だと思われてたソロ冒険者さんが実は笑い上戸だったりとか、ごっついおっちゃんがお料理上手だったりとか、色々な新事実も判明!
これまで交流の無かった冒険者同士がぶつかり合い励まし合いしてお店をやったことで、すっかり気心も知れてうちとけたのであーる!
なので、ソロだと微妙、パーティーがいくほどでもない余りがちな依頼も「お、お前行けそう?」みたいにその場のノリで臨時ペアを組んで受けたり、お互いに装備を融通し合ったりしてけっこうスムーズにはけちゃうようになった!
ギルド全体がいい感じに回り出したのだ!
なんか大きな家族みたい。
わちゃわちゃといろんな個性がごちゃ混ぜで。
喧嘩したり、ちょっと合わない人もいて。
それでも全体としてはうまく回ってく。

街も、人も、ギルドも、いろんなところの風通しがよくなった気がする。


でもって、お互いに顔見知りが増えたから、逆に変な人が目につくように。

「あれ?アイツ見かけねえ奴だな。お前知ってる?」

みたいに、防犯的な面でも祭りでの人脈が役に立っておるのです!



あとね。祭りに来たおっちゃんたちに話を聞いた貴族が、平民街で買い物するようになったよ。

「あの公爵が美味しいと言っていたパンはこれかね?」
「土産にもらったクッキーはここのだと聞いたが」
「なんと!安すぎないか?」

なんて、ほくほく顔で大量に買っていくので、みんな大喜び。
パン大人気の八百屋のおっちゃんなんて、俺に金一封ならぬ野菜ひと箱くれた。
カイルさんのカフェも連日大盛況。隣の店を買って店舗を拡張しようかと話してるんだって。

でもって金銭的に余裕ができたから、ちょっと気を遣ってお掃除するようになったりなんかして。
改装したり、立て替えたり整備したり。
街も綺麗になってきた。


金銭的余裕と言えば。
ギルドの一角にも「ギルド限定土産コーナー」なんてものが出来た。
孤児院の子の手作りブレスレットやクッキーを常時販売。
「王家認定」シール付きなこともあって、外からの旅行者や冒険者に大人気。
ギルドと孤児院の収入源となっている。



あと、忘れちゃいけない孤児院の子どもたちだが、みんなあちこちにお出かけするようになった。
というのも、おっちゃんたちが子供たちを気に入り支援するようになったのだ。

夏には交代で孤児院の子をまとめて保養地の別荘に招待してくれたり。
邸に呼んで乗馬を教えてくれたり。
皆で雇った教師を孤児院に定期的に寄越してくれたりする。

俺が「孤児院はここだけじゃないよ」って言ったら、各地の孤児院にも寄付したり支援するようになった。
しかも、これまでは「お金を送っておけばいい」って感じだったのが、自ら顔を出して「何が不足で何が必要なのか」を考えて支援してる。
暇があれば顔を出し、遊んでくれたり、勉強をみてくれたりもする。
子どもたちも「顔も知らない人からの施し」じゃなくて「あのおっちゃんのお土産」だというので嬉しそう。
施しって助かるけど、それだけ。でもお土産や支援は、体だけじゃなくて心まで温めてくれるからね。

俺のところに顔を出すことも減った、
それをちょこっとだけ寂しいななんて思ってるのは内緒の話。



ちなみに、王様はこっそりお忍びでギルドに来たり、孤児院に顔を出したりする。
孤児院には「とくめいのだれかさん」から大量のビーズが定期的に届く。
それを使ってみんな色々なアクセサリーを作って販売。
その収入はそれぞれの子どものお小遣いになる。
自分で働いて自分でお金を稼ぎ、そのお金で何かを買う。
そのことは、ここの子どもの心に小さな誇りを芽生えさせた。
この誇りこそが、この子たちに必要なもの。
ただ養ってもらうんじゃない。
自分が作ったものが認められること。
自分も誰かに何かを与えてあげられること。
そういうのが大事なんだ。


街の人も冒険者も子供たちを気にかけてくれるようになった。
差し入れをくれたり、ちょっとした仕事を頼んでお小遣いをくれたり。手が空けばひょいっと顔をだしてくれたり。

気にかけてくれる人がいるって幸せなの。
愛情と、誇り。これがあれば、みんなちゃんと自立して生きていけるようになる。
本当の支援って、そういうものだと思う。
誰かが一方的に与えるんじゃなくて。
誰かが一方的に与えらえるんじゃなくて。
お互いに与えて与えられて、そうやって循環することが理想。
幸せの輪ができたらいいなって。そう思うんだ。



大好きなみんな。
愛して愛されて、楽しく元気であれ!




あ。バイツー先生だけど、冒険者さんと仲良くなってね。
あれからちょくちょく遊びに来てます。
魔塔から「お仕事してくださあああい!!」って迎えが来ることもあるの。
あーあ。
きっとお友達ができて嬉しいんだろうなあ。可愛いけど、困った先生!


お祭りは、あまりに好評だったのと冒険者も臨時収入が入って味を占めたのもあり、毎年定期開催されることに。
俺はまたギルドメダルをもらった。
まさかそれが街の名物となり観光客も増え、街が発展。
城下発展の功労者だと、王様からも表彰されることになるとは、その時の俺は思っても見なかったのでした、、、。





俺はここから公爵家、王家、ギルドを行き来しながら毎日を過ごす。
当たり前みたいにギルドに「みんなー、ただいまー」と顔を出す。
居合わせた冒険者が「おかえりー!ゲイル、2階にいるぞ!」とか「メシ食ってきたか?一緒に食うか?」と声をかけてくれる。

薄暗い部屋でひとりぼっちで誰かの腕を夢見てたあの頃の俺へ。
大丈夫だよ。これから大好きな人に出会えるから。
沢山の愛してくれる人に出会えるから。
レインボーだとか聖女だとか聖獣だとか、驚くことが沢山だけど。

平凡で幸せなサイコーの毎日が待ってる!





※※※※※ ※※※※※ ※※※※※ ※※※※※ 

こんなに長くなってしまったサフィちゃんをここまでご拝読くださりありがとうございます!
ここまで辿り着けたのも、お読みくださったり、温かいコメントをくださる読者さまのおかげです。感謝!

次回、ここから数年飛び。
ようやくサフィちゃん10歳
新米冒険者サフィラス・グリフィスの章がスタートです!


毎日2回更新でお送り致しましたが、ここからは1日一回更新となります。
引き続き、お付き合い頂ければ幸いです♡

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