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不穏な影
ナージャの事情
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「どうしたらいい?何を与えたら私といっしょに来てくれる?望むものを与えよう!どんなものでも用意する!
地位も権力も!私は帝国の第一王子だ。私が娶れば王妃としての将来が約束される。私は美しいだろう?外見だって問題ないはずだ!何が足りない?教えてくれ!」
まるで慟哭のようだった。
娶ると言っていたのは、もしかして褒美的な意味合いだったの?俺と結婚したいから、とかじゃなくって、俺に自分のもつ全てを与える的な意味だったとか?
それはそれで自意識過剰だと思うけど、一般的には王妃の地位って最高の名誉なんだろうな。
「えー……。ちょっと言葉が足らなすぎない?」
ついには泣き出してしまったナージャ。
なんかこれじゃあ俺がイジメてるみたいじゃん!俺は誘拐された被害者なのに!
俺はなんだか複雑な気持ちになりながら、ナージャのところにいってよしよししてやった。
「あのさあ。ナージャ。来てくれ、とかじゃなくって。まずは『どうして来てほしいのか』を話すところから始めよう?ナージャにも事情があるのはなんかわかった。だけど俺にだって事情があるんだよ?
あれもこれもあげるから来い、っていうのは横暴。お口があるんだから、まずはお話しましょう」
ぐすぐすと鼻をすするナージャ。もうなあ……あの尊大な王子様はどこいっちゃったんだよ……。
俺、泣く子には弱いのです。
とりあえず紅茶を飲ませて背中をポンポンして落ち着かせた。
「……す、すまなかった……。でも、でも、私には……母上には時間がないのだ!頼む!何でもするから母を助けてくれ!」
「ええ?お母様のピンチなの⁈どうゆうことー!」
ナージャが話してくれた事情は、こういうことだった。
帝国にも聖獣がいる。うちはフェンリルなんだけど、帝国の聖獣はライオンなんだって。でもって、帝国の王族にはそのライオンの血が混じっていると言われている。オレンジの鬣みたいな髪はそのなごりらしい。
「ふーん。たしかに、ライオンのたてがみみたいだもんね。ふっさふさ」
「私は特に先祖返りだと言われているんだ。だが…そのせいで母が……」
先祖返りは特に魔力が強いんだって。それに直感が非常に鋭い。いっそ予知能力だといえるほどに。
とにかく、ナージャの魔力は非常に多く、産まれる時に母体である王妃さまの身体を蝕んでしまった。
あれ?これ、どっかで聞いたことない?え?俺と同じじゃん!
でもって、王妃さまというのがなんと聖女様だったのだ!
聖女様だから相当な魔力があったはずなのに、それよりもナージャの方が多かったっていうんだから驚きだ。
そんなわけで、出産によるダメージでナージャのお母様は虚弱体質みたいになっちゃったんだって。
聖女の力みたいなのも壊れちゃって、どうしようもない状態。おまけに元々魔力の大きな人なもんだから、お母さまにヒールできる人もいない。
次代の聖女ならば、と期待をかけナージャの能力で探してみれば……いたことはいたんだけど、まだ赤ちゃん。言葉が通じないから八方塞がり。
「確かに……それは詰んでる……!でも、ナージャの方が魔力が多いんでしょ。ナージャがヒールしたらいいんじゃない?そこまで魔力が多いんならできるでしょ」
当たり前の疑問をぶつけたら、ナージャは悔しそうに唇を噛んだ。
「私の能力は攻撃に特化しているのだ。他に使えるのは予知能力のみ。母を癒したくても無理なんだ!」
そうこうしているうちにお母様は歳を重ねるごとにどんどん弱っていく。今はもうほぼ寝たきりの状態らしい。
それでナージャは独断で他国の聖女に賭けてみることにしたという。
俺は話を聞いてあきれてしまった。
「あのさあ。もっと早く、普通に『タスケテ』したら良かったんじゃないの?」
「母は王妃なんだぞ?しかも聖女だ。国を守る力が弱まっていることを他国に知られるわけにはいかなかった。それに母が弱っているせいで側妃の派閥の力が増している。父上の気持ちは母より側妃に向かっていて頼れない。側妃一派が圧力をかけているんだ。
だから、私がするしかないんだ。
聖獣と協力して察知し学院に聖女がいることが分かった。私が留学中に一目惚れしたという体で聖女を娶ると連れ帰れたらと……。それでなんども父上に掛け合いようやく留学が叶ったんだ。すぐにサフィを見つけることができたのは僥倖だった」
うーん。
話を聞いてみたら同情の余地はある。てゆーか、うちの話ににてるし他人ごととは思えない。エリアナお母様も聖女の家系だったもんね。俺のせいで儚くなっちゃったんだし……。それで公爵が引きこもりして俺もあんな目にあったんだもん。
でも、ナージャのところはまだ間に合いそう。お母様はかなくなってない。ナージャたちは救えるかもしれない。
しょうがないなあ。
乗りかかった船!
「しょうがない。助けてあげる。できるかは分かんないけど、ヒールしてみる。
だけど、ナージャと結婚はイヤですのでね!あのね、お兄様は俺がお兄様を好きになるまで待っててくれてるの。ナージャよりお兄様の方が大事。だから、お友達としてならついて行ってあげてもいい。それでいい?」
「!!本当か?本当に着いて来てくれるのか⁈」
「うん。ただし、条件があります。
あのね、ここがどこかわかんないけど、すぐにゲイルに連絡して。ゲイルも一緒に行く。
ゲイルも聖女なの。それに最高のヒールが使えるの」
「は⁈それはどういう…」
「俺のお父様、ゲイル。それで聖女。すんごくツエエですのでね!」
ナージャが泣き笑いみたいな顔になった。
「はははは。まさか、この国では今代に最強の聖女がふたり⁈」
「俺ひとりだと難しいかもだけど、ゲイルとふたりならいけると思う!」
あ、あとこれ。大事なこと言っておかないと。
「あとね、そろそろお兄様が来ると思いまする。俺には迷子防止機能が付いておりますので!
オコなお兄様、魔王みたいになるから。きちんと説明して言い訳してね?頑張って、ナージャ!」
言ったとたんに。
「サフィイイイイイイイイ!!!!」
どっかーーーーーん!
壁に穴が開いたのでございました。ウソでしょー!
地位も権力も!私は帝国の第一王子だ。私が娶れば王妃としての将来が約束される。私は美しいだろう?外見だって問題ないはずだ!何が足りない?教えてくれ!」
まるで慟哭のようだった。
娶ると言っていたのは、もしかして褒美的な意味合いだったの?俺と結婚したいから、とかじゃなくって、俺に自分のもつ全てを与える的な意味だったとか?
それはそれで自意識過剰だと思うけど、一般的には王妃の地位って最高の名誉なんだろうな。
「えー……。ちょっと言葉が足らなすぎない?」
ついには泣き出してしまったナージャ。
なんかこれじゃあ俺がイジメてるみたいじゃん!俺は誘拐された被害者なのに!
俺はなんだか複雑な気持ちになりながら、ナージャのところにいってよしよししてやった。
「あのさあ。ナージャ。来てくれ、とかじゃなくって。まずは『どうして来てほしいのか』を話すところから始めよう?ナージャにも事情があるのはなんかわかった。だけど俺にだって事情があるんだよ?
あれもこれもあげるから来い、っていうのは横暴。お口があるんだから、まずはお話しましょう」
ぐすぐすと鼻をすするナージャ。もうなあ……あの尊大な王子様はどこいっちゃったんだよ……。
俺、泣く子には弱いのです。
とりあえず紅茶を飲ませて背中をポンポンして落ち着かせた。
「……す、すまなかった……。でも、でも、私には……母上には時間がないのだ!頼む!何でもするから母を助けてくれ!」
「ええ?お母様のピンチなの⁈どうゆうことー!」
ナージャが話してくれた事情は、こういうことだった。
帝国にも聖獣がいる。うちはフェンリルなんだけど、帝国の聖獣はライオンなんだって。でもって、帝国の王族にはそのライオンの血が混じっていると言われている。オレンジの鬣みたいな髪はそのなごりらしい。
「ふーん。たしかに、ライオンのたてがみみたいだもんね。ふっさふさ」
「私は特に先祖返りだと言われているんだ。だが…そのせいで母が……」
先祖返りは特に魔力が強いんだって。それに直感が非常に鋭い。いっそ予知能力だといえるほどに。
とにかく、ナージャの魔力は非常に多く、産まれる時に母体である王妃さまの身体を蝕んでしまった。
あれ?これ、どっかで聞いたことない?え?俺と同じじゃん!
でもって、王妃さまというのがなんと聖女様だったのだ!
聖女様だから相当な魔力があったはずなのに、それよりもナージャの方が多かったっていうんだから驚きだ。
そんなわけで、出産によるダメージでナージャのお母様は虚弱体質みたいになっちゃったんだって。
聖女の力みたいなのも壊れちゃって、どうしようもない状態。おまけに元々魔力の大きな人なもんだから、お母さまにヒールできる人もいない。
次代の聖女ならば、と期待をかけナージャの能力で探してみれば……いたことはいたんだけど、まだ赤ちゃん。言葉が通じないから八方塞がり。
「確かに……それは詰んでる……!でも、ナージャの方が魔力が多いんでしょ。ナージャがヒールしたらいいんじゃない?そこまで魔力が多いんならできるでしょ」
当たり前の疑問をぶつけたら、ナージャは悔しそうに唇を噛んだ。
「私の能力は攻撃に特化しているのだ。他に使えるのは予知能力のみ。母を癒したくても無理なんだ!」
そうこうしているうちにお母様は歳を重ねるごとにどんどん弱っていく。今はもうほぼ寝たきりの状態らしい。
それでナージャは独断で他国の聖女に賭けてみることにしたという。
俺は話を聞いてあきれてしまった。
「あのさあ。もっと早く、普通に『タスケテ』したら良かったんじゃないの?」
「母は王妃なんだぞ?しかも聖女だ。国を守る力が弱まっていることを他国に知られるわけにはいかなかった。それに母が弱っているせいで側妃の派閥の力が増している。父上の気持ちは母より側妃に向かっていて頼れない。側妃一派が圧力をかけているんだ。
だから、私がするしかないんだ。
聖獣と協力して察知し学院に聖女がいることが分かった。私が留学中に一目惚れしたという体で聖女を娶ると連れ帰れたらと……。それでなんども父上に掛け合いようやく留学が叶ったんだ。すぐにサフィを見つけることができたのは僥倖だった」
うーん。
話を聞いてみたら同情の余地はある。てゆーか、うちの話ににてるし他人ごととは思えない。エリアナお母様も聖女の家系だったもんね。俺のせいで儚くなっちゃったんだし……。それで公爵が引きこもりして俺もあんな目にあったんだもん。
でも、ナージャのところはまだ間に合いそう。お母様はかなくなってない。ナージャたちは救えるかもしれない。
しょうがないなあ。
乗りかかった船!
「しょうがない。助けてあげる。できるかは分かんないけど、ヒールしてみる。
だけど、ナージャと結婚はイヤですのでね!あのね、お兄様は俺がお兄様を好きになるまで待っててくれてるの。ナージャよりお兄様の方が大事。だから、お友達としてならついて行ってあげてもいい。それでいい?」
「!!本当か?本当に着いて来てくれるのか⁈」
「うん。ただし、条件があります。
あのね、ここがどこかわかんないけど、すぐにゲイルに連絡して。ゲイルも一緒に行く。
ゲイルも聖女なの。それに最高のヒールが使えるの」
「は⁈それはどういう…」
「俺のお父様、ゲイル。それで聖女。すんごくツエエですのでね!」
ナージャが泣き笑いみたいな顔になった。
「はははは。まさか、この国では今代に最強の聖女がふたり⁈」
「俺ひとりだと難しいかもだけど、ゲイルとふたりならいけると思う!」
あ、あとこれ。大事なこと言っておかないと。
「あとね、そろそろお兄様が来ると思いまする。俺には迷子防止機能が付いておりますので!
オコなお兄様、魔王みたいになるから。きちんと説明して言い訳してね?頑張って、ナージャ!」
言ったとたんに。
「サフィイイイイイイイイ!!!!」
どっかーーーーーん!
壁に穴が開いたのでございました。ウソでしょー!
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