298 / 506
俺とレオンの婚約式
波乱万丈の婚約式2
しおりを挟む
ミルくんは何とか復活した。
そして俺を前にしてこんこんと説教をしはじめてしもうた。
「サフィ、常識って知ってる?
あのね、アンタが規格外なのは知ってたけど!聖女だとかも聞いたけど!
普通、ドラゴンを眷属にする?!そんなこと人間がしちゃっていいものなの?!」
「ええー……何事にも初めてはあるものなので?
俺だってね、眷属にしたくてしたわけじゃないし。ブリードが退屈だから眷属にしろって無理やりにね?
ねえ、キーズ!ほんとだよね?俺がしたんじゃなくって、むこうがしてほしいって言ったんだよね?」
突然ふられたキースがビクッとして「お、俺?」と自分を指している。
そうそう、あなたです。その場にいらっさいましたよね?
「うーん。確かにサフィの言う通りだぞ?向こうから無理やりにごり押ししてきたような……」
「この国と敵対しないでね、っていったら、眷属にしてくれたらいいよっていうからさあ。
俺はね、『勝手に眷属したらゲイルに怒られるから、ゲイルに相談してから』ってお断りしたんだよ?
なのに辺境のみんなが『眷属にしろ!』『眷属にしとけ!』って圧かけてきたんだもん」
「確かに。私もその場にいたが、あれは向こうのごり押しだったな」
キースとレオンの言葉に、ミルくんが「えええー?」ってものすんごく残念そうなお顔になった。
「なにその押し売りみたいなの!ドラゴンがそんなことある?!」
「伝説のブリザードドラゴンでね。ずっと生きてきたから退屈なんだって。
面白そうだから、って言ってた。
暇してるからいつでも呼んでくれっていってたんだけど……呼ぶ?」
「なにその軽さ!伝説なんだよね?うそでしょ?!
僕の思う伝説のドラゴンのイメージと違うんだけど?!
てゆーか、呼ばないで。絶対に勝手に呼んだらだめだからね?
呼ぶ前には必ずゲイル様かレオンハルト様に相談するんだよ?
大事なお約束。報告・連絡・相談なんでしょ?
はい、繰り返して!」
「うん!ほう・れん・そう!
勝手に呼びませぬ!呼ぶ前には必ずほうれんそう!」
俺とミルくんの会話に、ゲイルたちがしきりと感心している。
「ミルくん、ほんとにサフィと同じ年齢か?
あのサフィを調教してるぜ?
ああやって育てなきゃダメだったのかもなあ」
「いや、サフィは今のままで最高でしょう?
ゲイルの育て方のお陰でこんなに可愛くて最高のサフィになった。
ゲイルは素晴らしい父親だと思うよ?
ミルくんがしっかりしているんだろうね。
さすがはミルくん。私が見込んだだけのことはある、素晴らしいね!
彼ならサフィをしっかりと叱ってくれる。私はサフィには弱いからね……」
「俺もあの顔で『ゲイルう』ってのに弱いからなー。
伯爵家の長男か。サフィの侍従になってくれねえかな?」
「すぐに打診しよう。あと、リースくんというミカミカの親族も側近候補だからね。
彼はサフィをなだめることが上手らしいよ」
「おお!人材の宝庫だな!正直助かるぜ!
王妃となると支えてくれる仲間が必要だからな」
「サフィの周りには優秀なメンバーが集まってくるようだ。さすがは私のサフィだ。
婚約式に招待してあるから、ゲイルもまた話をしてみるといい」
「おお。入学式であったっきりだからな。挨拶しておこう」
「ね、ねえねえ。なんかリースたちの将来まで勝手に決められちゃってるっぽいけど……」
どうしよう、ミルくん!と泣きつけば、ミルくんは諦めたように笑った。
「いまさら?!僕、入学式でレオンハルト様に『サフィをよろしく』って言われたときにもう覚悟したけどね?
みんなも同じだとおもうよ?
だってサフィってば心配なんだもん。強いのは分かってるけど、おぽんちさんすぎ。
僕たちがツイててあげなきゃ、って思っちゃうんだよねえ。
だからサフィは安心して婚約したらいいの!みんなついてるんだからね!」
「ミルママあああああ!!」
「だから、アンタのママじゃないからね?!」
開き直ったミルくんは強かった。
「リンロン?だっけ?そこに婚約式で王国の脅威をみせつければいいんでしょう?
サフィが脅威になればいいじゃない。
ドッカーンするならリンロンでやってくれば?」
「俺が脅威?ちょっと人を怪物みたいにいうのやめてくれる?!」
「ドラゴン従えてる人がなに言ってんの。脅威以外のなにものでもないでしょっ!
僕たちはサフィが可愛いし大好きだけど、敵にしたらアンタは脅威なの!」
言った後、ミルくんは「しまった!」と慌ててお口に手を当てた。
俺は「サフィが可愛いし大好き」という言葉を聞き逃さなかった。ミルくんがデレた!
「えへへ。俺もミルくん大好きですけれどもね?」
「んっ!……ごほん、そ、それはさておき!
戦っても無駄、絶対的な力を意識させればいいんでしょう?
さっきは呼ばないでって言ったけど、ブリードは呼んで。
だって伝説なんでしょ?利用しなきゃね。
で、サフィ、ドラゴンに乗りたかったんだよね?ドラゴンライダーになるってずっと言ってたでしょ?
この際、乗っておきな。
それで『デモンストレーション』とかなんとかいって、リンロン?だかの上を飛び回ってくればいいの。
ついでに境界ぎりぎりのところでドッカーンしてきたら?
王国がドラゴンを操る婚約者を迎え入れて、リンロンを見張ってるって思えば、下手なことはできないでしょ」
「そ、そうか!そうしたら、ドッカーンしてもお城は無事だし、向こうにも伝わるね?」
「リンロンから式に来る人はサフィがドラゴンに乗って飛び立つところが見えるし、リンロンの国ではドラゴンが境界ギリギリをドッカーンしたのが分かるでしょう?
そうしたら、それをやったのがサフィだって理解できるんじゃない?」
パチパチパチパチー!!拍手拍手!!
「ミカミカー!辺境の端っこにドッカーンしてもいい?」
「おお!木が燃えたらちゃんと消火しとけよ!そこまでセットで頼むな!」
「ブリードにやってもらおう!凍らせちゃっていい?」
「うーん。境界でドッカーンして、そこにブリードに消火がてら氷の壁を作ってもらうのはどうだ?」
「いいねえ!婚約記念の氷壁!
ミニサンダーで小さく掘って「レオンハルト&サフィ婚約記念」って書いておくものいいね!」
「サフィ!それは素晴らしいアイディアだ!ぜひ頼む!」
「はーい!」
あっという間に決まってしもうた。
リンロンへの忖度なしの(よくわかってないだけかも)ミルくんの意見は、ことのほかいい感じだったのでした。
ミカミカがとてもいい笑顔でミルくんの肩に手を乗せた。
「カーミールくんだっけ?俺はレオンハルトの側近兼侍従のミカエル・ブルーム。辺境伯の三男だ。
こっちは知ってるよな?サフィの護衛のキースだ。
学校が終わったらサフィと一緒に王城に来て、俺とキースのところ通うのはどうだ?」
反対側からキースも肩を組む。
「サフィを迎えに行くときに一緒にミルくんも乗せてやろう。
サフィ、良かったな?今後王城に来るときはミルくんも一緒だぞ!」
必殺「絶対に逃さない布陣」。
ミルくんは諦めたように二人を交互に見て肩をすくめた。
「………あーあ。捕まっちゃったなあ!これ、将来は安泰、っていったらいいの?
父に確認してからお返事させてください」
ご、ごめんね?ミルママ。
そして俺を前にしてこんこんと説教をしはじめてしもうた。
「サフィ、常識って知ってる?
あのね、アンタが規格外なのは知ってたけど!聖女だとかも聞いたけど!
普通、ドラゴンを眷属にする?!そんなこと人間がしちゃっていいものなの?!」
「ええー……何事にも初めてはあるものなので?
俺だってね、眷属にしたくてしたわけじゃないし。ブリードが退屈だから眷属にしろって無理やりにね?
ねえ、キーズ!ほんとだよね?俺がしたんじゃなくって、むこうがしてほしいって言ったんだよね?」
突然ふられたキースがビクッとして「お、俺?」と自分を指している。
そうそう、あなたです。その場にいらっさいましたよね?
「うーん。確かにサフィの言う通りだぞ?向こうから無理やりにごり押ししてきたような……」
「この国と敵対しないでね、っていったら、眷属にしてくれたらいいよっていうからさあ。
俺はね、『勝手に眷属したらゲイルに怒られるから、ゲイルに相談してから』ってお断りしたんだよ?
なのに辺境のみんなが『眷属にしろ!』『眷属にしとけ!』って圧かけてきたんだもん」
「確かに。私もその場にいたが、あれは向こうのごり押しだったな」
キースとレオンの言葉に、ミルくんが「えええー?」ってものすんごく残念そうなお顔になった。
「なにその押し売りみたいなの!ドラゴンがそんなことある?!」
「伝説のブリザードドラゴンでね。ずっと生きてきたから退屈なんだって。
面白そうだから、って言ってた。
暇してるからいつでも呼んでくれっていってたんだけど……呼ぶ?」
「なにその軽さ!伝説なんだよね?うそでしょ?!
僕の思う伝説のドラゴンのイメージと違うんだけど?!
てゆーか、呼ばないで。絶対に勝手に呼んだらだめだからね?
呼ぶ前には必ずゲイル様かレオンハルト様に相談するんだよ?
大事なお約束。報告・連絡・相談なんでしょ?
はい、繰り返して!」
「うん!ほう・れん・そう!
勝手に呼びませぬ!呼ぶ前には必ずほうれんそう!」
俺とミルくんの会話に、ゲイルたちがしきりと感心している。
「ミルくん、ほんとにサフィと同じ年齢か?
あのサフィを調教してるぜ?
ああやって育てなきゃダメだったのかもなあ」
「いや、サフィは今のままで最高でしょう?
ゲイルの育て方のお陰でこんなに可愛くて最高のサフィになった。
ゲイルは素晴らしい父親だと思うよ?
ミルくんがしっかりしているんだろうね。
さすがはミルくん。私が見込んだだけのことはある、素晴らしいね!
彼ならサフィをしっかりと叱ってくれる。私はサフィには弱いからね……」
「俺もあの顔で『ゲイルう』ってのに弱いからなー。
伯爵家の長男か。サフィの侍従になってくれねえかな?」
「すぐに打診しよう。あと、リースくんというミカミカの親族も側近候補だからね。
彼はサフィをなだめることが上手らしいよ」
「おお!人材の宝庫だな!正直助かるぜ!
王妃となると支えてくれる仲間が必要だからな」
「サフィの周りには優秀なメンバーが集まってくるようだ。さすがは私のサフィだ。
婚約式に招待してあるから、ゲイルもまた話をしてみるといい」
「おお。入学式であったっきりだからな。挨拶しておこう」
「ね、ねえねえ。なんかリースたちの将来まで勝手に決められちゃってるっぽいけど……」
どうしよう、ミルくん!と泣きつけば、ミルくんは諦めたように笑った。
「いまさら?!僕、入学式でレオンハルト様に『サフィをよろしく』って言われたときにもう覚悟したけどね?
みんなも同じだとおもうよ?
だってサフィってば心配なんだもん。強いのは分かってるけど、おぽんちさんすぎ。
僕たちがツイててあげなきゃ、って思っちゃうんだよねえ。
だからサフィは安心して婚約したらいいの!みんなついてるんだからね!」
「ミルママあああああ!!」
「だから、アンタのママじゃないからね?!」
開き直ったミルくんは強かった。
「リンロン?だっけ?そこに婚約式で王国の脅威をみせつければいいんでしょう?
サフィが脅威になればいいじゃない。
ドッカーンするならリンロンでやってくれば?」
「俺が脅威?ちょっと人を怪物みたいにいうのやめてくれる?!」
「ドラゴン従えてる人がなに言ってんの。脅威以外のなにものでもないでしょっ!
僕たちはサフィが可愛いし大好きだけど、敵にしたらアンタは脅威なの!」
言った後、ミルくんは「しまった!」と慌ててお口に手を当てた。
俺は「サフィが可愛いし大好き」という言葉を聞き逃さなかった。ミルくんがデレた!
「えへへ。俺もミルくん大好きですけれどもね?」
「んっ!……ごほん、そ、それはさておき!
戦っても無駄、絶対的な力を意識させればいいんでしょう?
さっきは呼ばないでって言ったけど、ブリードは呼んで。
だって伝説なんでしょ?利用しなきゃね。
で、サフィ、ドラゴンに乗りたかったんだよね?ドラゴンライダーになるってずっと言ってたでしょ?
この際、乗っておきな。
それで『デモンストレーション』とかなんとかいって、リンロン?だかの上を飛び回ってくればいいの。
ついでに境界ぎりぎりのところでドッカーンしてきたら?
王国がドラゴンを操る婚約者を迎え入れて、リンロンを見張ってるって思えば、下手なことはできないでしょ」
「そ、そうか!そうしたら、ドッカーンしてもお城は無事だし、向こうにも伝わるね?」
「リンロンから式に来る人はサフィがドラゴンに乗って飛び立つところが見えるし、リンロンの国ではドラゴンが境界ギリギリをドッカーンしたのが分かるでしょう?
そうしたら、それをやったのがサフィだって理解できるんじゃない?」
パチパチパチパチー!!拍手拍手!!
「ミカミカー!辺境の端っこにドッカーンしてもいい?」
「おお!木が燃えたらちゃんと消火しとけよ!そこまでセットで頼むな!」
「ブリードにやってもらおう!凍らせちゃっていい?」
「うーん。境界でドッカーンして、そこにブリードに消火がてら氷の壁を作ってもらうのはどうだ?」
「いいねえ!婚約記念の氷壁!
ミニサンダーで小さく掘って「レオンハルト&サフィ婚約記念」って書いておくものいいね!」
「サフィ!それは素晴らしいアイディアだ!ぜひ頼む!」
「はーい!」
あっという間に決まってしもうた。
リンロンへの忖度なしの(よくわかってないだけかも)ミルくんの意見は、ことのほかいい感じだったのでした。
ミカミカがとてもいい笑顔でミルくんの肩に手を乗せた。
「カーミールくんだっけ?俺はレオンハルトの側近兼侍従のミカエル・ブルーム。辺境伯の三男だ。
こっちは知ってるよな?サフィの護衛のキースだ。
学校が終わったらサフィと一緒に王城に来て、俺とキースのところ通うのはどうだ?」
反対側からキースも肩を組む。
「サフィを迎えに行くときに一緒にミルくんも乗せてやろう。
サフィ、良かったな?今後王城に来るときはミルくんも一緒だぞ!」
必殺「絶対に逃さない布陣」。
ミルくんは諦めたように二人を交互に見て肩をすくめた。
「………あーあ。捕まっちゃったなあ!これ、将来は安泰、っていったらいいの?
父に確認してからお返事させてください」
ご、ごめんね?ミルママ。
916
あなたにおすすめの小説
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収
ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。
彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。
だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。
自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。
「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」
契約解除。返還されたレベルは9999。
一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。
対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。
静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。
「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」
これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。
(本作品はAIを活用して構成・執筆しています)
白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』
鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」
華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。
王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。
そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。
レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。
「お願いだ……戻ってきてくれ……」
王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。
「もう遅いわ」
愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。
裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。
これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。
遊び人の令嬢が目を付けたのは、私の真面目な婚約者でした
おいどん
恋愛
子爵家の令嬢エリーネと伯爵家の次男のノルトが婚約を結んだのは、半年前だった。
真面目で優秀なノルトに相応しい婚約者であろうとするものの、エリーネには自信がなかった。
ある日、遊び人と噂の令嬢べルティーナとノルトが共にいるところを見てしまう。
「真面目クンは壁さえ破っちゃえばこっちのもんだからね〜」
「きっと、彼女の美しさに嫉妬しているのだわ…」
「…今度は、ちゃんと言葉にするから」
過労死転生した公務員、魔力がないだけで辺境に追放されたので、忠犬騎士と知識チートでざまぁしながら領地経営はじめます
水凪しおん
BL
過労死した元公務員の俺が転生したのは、魔法と剣が存在する異世界の、どうしようもない貧乏貴族の三男だった。
家族からは能無しと蔑まれ、与えられたのは「ゴミ捨て場」と揶揄される荒れ果てた辺境の領地。これは、事実上の追放だ。
絶望的な状況の中、俺に付き従ったのは、無口で無骨だが、その瞳に確かな忠誠を宿す一人の護衛騎士だけだった。
「大丈夫だ。俺がいる」
彼の言葉を胸に、俺は決意する。公務員として培った知識と経験、そして持ち前のしぶとさで、この最悪な領地を最高の楽園に変えてみせると。
これは、不遇な貴族と忠実な騎士が織りなす、絶望の淵から始まる領地改革ファンタジー。そして、固い絆で結ばれた二人が、やがて王国を揺るがす運命に立ち向かう物語。
無能と罵った家族に、見て見ぬふりをした者たちに、最高の「ざまぁ」をお見舞いしてやろうじゃないか!
【完結】これをもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」
公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。
死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」
目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。
「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」
隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。
そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……?
「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」
資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。