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俺とレオンの婚約式
波乱万丈の婚約式2
ミルくんは何とか復活した。
そして俺を前にしてこんこんと説教をしはじめてしもうた。
「サフィ、常識って知ってる?
あのね、アンタが規格外なのは知ってたけど!聖女だとかも聞いたけど!
普通、ドラゴンを眷属にする?!そんなこと人間がしちゃっていいものなの?!」
「ええー……何事にも初めてはあるものなので?
俺だってね、眷属にしたくてしたわけじゃないし。ブリードが退屈だから眷属にしろって無理やりにね?
ねえ、キーズ!ほんとだよね?俺がしたんじゃなくって、むこうがしてほしいって言ったんだよね?」
突然ふられたキースがビクッとして「お、俺?」と自分を指している。
そうそう、あなたです。その場にいらっさいましたよね?
「うーん。確かにサフィの言う通りだぞ?向こうから無理やりにごり押ししてきたような……」
「この国と敵対しないでね、っていったら、眷属にしてくれたらいいよっていうからさあ。
俺はね、『勝手に眷属したらゲイルに怒られるから、ゲイルに相談してから』ってお断りしたんだよ?
なのに辺境のみんなが『眷属にしろ!』『眷属にしとけ!』って圧かけてきたんだもん」
「確かに。私もその場にいたが、あれは向こうのごり押しだったな」
キースとレオンの言葉に、ミルくんが「えええー?」ってものすんごく残念そうなお顔になった。
「なにその押し売りみたいなの!ドラゴンがそんなことある?!」
「伝説のブリザードドラゴンでね。ずっと生きてきたから退屈なんだって。
面白そうだから、って言ってた。
暇してるからいつでも呼んでくれっていってたんだけど……呼ぶ?」
「なにその軽さ!伝説なんだよね?うそでしょ?!
僕の思う伝説のドラゴンのイメージと違うんだけど?!
てゆーか、呼ばないで。絶対に勝手に呼んだらだめだからね?
呼ぶ前には必ずゲイル様かレオンハルト様に相談するんだよ?
大事なお約束。報告・連絡・相談なんでしょ?
はい、繰り返して!」
「うん!ほう・れん・そう!
勝手に呼びませぬ!呼ぶ前には必ずほうれんそう!」
俺とミルくんの会話に、ゲイルたちがしきりと感心している。
「ミルくん、ほんとにサフィと同じ年齢か?
あのサフィを調教してるぜ?
ああやって育てなきゃダメだったのかもなあ」
「いや、サフィは今のままで最高でしょう?
ゲイルの育て方のお陰でこんなに可愛くて最高のサフィになった。
ゲイルは素晴らしい父親だと思うよ?
ミルくんがしっかりしているんだろうね。
さすがはミルくん。私が見込んだだけのことはある、素晴らしいね!
彼ならサフィをしっかりと叱ってくれる。私はサフィには弱いからね……」
「俺もあの顔で『ゲイルう』ってのに弱いからなー。
伯爵家の長男か。サフィの侍従になってくれねえかな?」
「すぐに打診しよう。あと、リースくんというミカミカの親族も側近候補だからね。
彼はサフィをなだめることが上手らしいよ」
「おお!人材の宝庫だな!正直助かるぜ!
王妃となると支えてくれる仲間が必要だからな」
「サフィの周りには優秀なメンバーが集まってくるようだ。さすがは私のサフィだ。
婚約式に招待してあるから、ゲイルもまた話をしてみるといい」
「おお。入学式であったっきりだからな。挨拶しておこう」
「ね、ねえねえ。なんかリースたちの将来まで勝手に決められちゃってるっぽいけど……」
どうしよう、ミルくん!と泣きつけば、ミルくんは諦めたように笑った。
「いまさら?!僕、入学式でレオンハルト様に『サフィをよろしく』って言われたときにもう覚悟したけどね?
みんなも同じだとおもうよ?
だってサフィってば心配なんだもん。強いのは分かってるけど、おぽんちさんすぎ。
僕たちがツイててあげなきゃ、って思っちゃうんだよねえ。
だからサフィは安心して婚約したらいいの!みんなついてるんだからね!」
「ミルママあああああ!!」
「だから、アンタのママじゃないからね?!」
開き直ったミルくんは強かった。
「リンロン?だっけ?そこに婚約式で王国の脅威をみせつければいいんでしょう?
サフィが脅威になればいいじゃない。
ドッカーンするならリンロンでやってくれば?」
「俺が脅威?ちょっと人を怪物みたいにいうのやめてくれる?!」
「ドラゴン従えてる人がなに言ってんの。脅威以外のなにものでもないでしょっ!
僕たちはサフィが可愛いし大好きだけど、敵にしたらアンタは脅威なの!」
言った後、ミルくんは「しまった!」と慌ててお口に手を当てた。
俺は「サフィが可愛いし大好き」という言葉を聞き逃さなかった。ミルくんがデレた!
「えへへ。俺もミルくん大好きですけれどもね?」
「んっ!……ごほん、そ、それはさておき!
戦っても無駄、絶対的な力を意識させればいいんでしょう?
さっきは呼ばないでって言ったけど、ブリードは呼んで。
だって伝説なんでしょ?利用しなきゃね。
で、サフィ、ドラゴンに乗りたかったんだよね?ドラゴンライダーになるってずっと言ってたでしょ?
この際、乗っておきな。
それで『デモンストレーション』とかなんとかいって、リンロン?だかの上を飛び回ってくればいいの。
ついでに境界ぎりぎりのところでドッカーンしてきたら?
王国がドラゴンを操る婚約者を迎え入れて、リンロンを見張ってるって思えば、下手なことはできないでしょ」
「そ、そうか!そうしたら、ドッカーンしてもお城は無事だし、向こうにも伝わるね?」
「リンロンから式に来る人はサフィがドラゴンに乗って飛び立つところが見えるし、リンロンの国ではドラゴンが境界ギリギリをドッカーンしたのが分かるでしょう?
そうしたら、それをやったのがサフィだって理解できるんじゃない?」
パチパチパチパチー!!拍手拍手!!
「ミカミカー!辺境の端っこにドッカーンしてもいい?」
「おお!木が燃えたらちゃんと消火しとけよ!そこまでセットで頼むな!」
「ブリードにやってもらおう!凍らせちゃっていい?」
「うーん。境界でドッカーンして、そこにブリードに消火がてら氷の壁を作ってもらうのはどうだ?」
「いいねえ!婚約記念の氷壁!
ミニサンダーで小さく掘って「レオンハルト&サフィ婚約記念」って書いておくものいいね!」
「サフィ!それは素晴らしいアイディアだ!ぜひ頼む!」
「はーい!」
あっという間に決まってしもうた。
リンロンへの忖度なしの(よくわかってないだけかも)ミルくんの意見は、ことのほかいい感じだったのでした。
ミカミカがとてもいい笑顔でミルくんの肩に手を乗せた。
「カーミールくんだっけ?俺はレオンハルトの側近兼侍従のミカエル・ブルーム。辺境伯の三男だ。
こっちは知ってるよな?サフィの護衛のキースだ。
学校が終わったらサフィと一緒に王城に来て、俺とキースのところ通うのはどうだ?」
反対側からキースも肩を組む。
「サフィを迎えに行くときに一緒にミルくんも乗せてやろう。
サフィ、良かったな?今後王城に来るときはミルくんも一緒だぞ!」
必殺「絶対に逃さない布陣」。
ミルくんは諦めたように二人を交互に見て肩をすくめた。
「………あーあ。捕まっちゃったなあ!これ、将来は安泰、っていったらいいの?
父に確認してからお返事させてください」
ご、ごめんね?ミルママ。
そして俺を前にしてこんこんと説教をしはじめてしもうた。
「サフィ、常識って知ってる?
あのね、アンタが規格外なのは知ってたけど!聖女だとかも聞いたけど!
普通、ドラゴンを眷属にする?!そんなこと人間がしちゃっていいものなの?!」
「ええー……何事にも初めてはあるものなので?
俺だってね、眷属にしたくてしたわけじゃないし。ブリードが退屈だから眷属にしろって無理やりにね?
ねえ、キーズ!ほんとだよね?俺がしたんじゃなくって、むこうがしてほしいって言ったんだよね?」
突然ふられたキースがビクッとして「お、俺?」と自分を指している。
そうそう、あなたです。その場にいらっさいましたよね?
「うーん。確かにサフィの言う通りだぞ?向こうから無理やりにごり押ししてきたような……」
「この国と敵対しないでね、っていったら、眷属にしてくれたらいいよっていうからさあ。
俺はね、『勝手に眷属したらゲイルに怒られるから、ゲイルに相談してから』ってお断りしたんだよ?
なのに辺境のみんなが『眷属にしろ!』『眷属にしとけ!』って圧かけてきたんだもん」
「確かに。私もその場にいたが、あれは向こうのごり押しだったな」
キースとレオンの言葉に、ミルくんが「えええー?」ってものすんごく残念そうなお顔になった。
「なにその押し売りみたいなの!ドラゴンがそんなことある?!」
「伝説のブリザードドラゴンでね。ずっと生きてきたから退屈なんだって。
面白そうだから、って言ってた。
暇してるからいつでも呼んでくれっていってたんだけど……呼ぶ?」
「なにその軽さ!伝説なんだよね?うそでしょ?!
僕の思う伝説のドラゴンのイメージと違うんだけど?!
てゆーか、呼ばないで。絶対に勝手に呼んだらだめだからね?
呼ぶ前には必ずゲイル様かレオンハルト様に相談するんだよ?
大事なお約束。報告・連絡・相談なんでしょ?
はい、繰り返して!」
「うん!ほう・れん・そう!
勝手に呼びませぬ!呼ぶ前には必ずほうれんそう!」
俺とミルくんの会話に、ゲイルたちがしきりと感心している。
「ミルくん、ほんとにサフィと同じ年齢か?
あのサフィを調教してるぜ?
ああやって育てなきゃダメだったのかもなあ」
「いや、サフィは今のままで最高でしょう?
ゲイルの育て方のお陰でこんなに可愛くて最高のサフィになった。
ゲイルは素晴らしい父親だと思うよ?
ミルくんがしっかりしているんだろうね。
さすがはミルくん。私が見込んだだけのことはある、素晴らしいね!
彼ならサフィをしっかりと叱ってくれる。私はサフィには弱いからね……」
「俺もあの顔で『ゲイルう』ってのに弱いからなー。
伯爵家の長男か。サフィの侍従になってくれねえかな?」
「すぐに打診しよう。あと、リースくんというミカミカの親族も側近候補だからね。
彼はサフィをなだめることが上手らしいよ」
「おお!人材の宝庫だな!正直助かるぜ!
王妃となると支えてくれる仲間が必要だからな」
「サフィの周りには優秀なメンバーが集まってくるようだ。さすがは私のサフィだ。
婚約式に招待してあるから、ゲイルもまた話をしてみるといい」
「おお。入学式であったっきりだからな。挨拶しておこう」
「ね、ねえねえ。なんかリースたちの将来まで勝手に決められちゃってるっぽいけど……」
どうしよう、ミルくん!と泣きつけば、ミルくんは諦めたように笑った。
「いまさら?!僕、入学式でレオンハルト様に『サフィをよろしく』って言われたときにもう覚悟したけどね?
みんなも同じだとおもうよ?
だってサフィってば心配なんだもん。強いのは分かってるけど、おぽんちさんすぎ。
僕たちがツイててあげなきゃ、って思っちゃうんだよねえ。
だからサフィは安心して婚約したらいいの!みんなついてるんだからね!」
「ミルママあああああ!!」
「だから、アンタのママじゃないからね?!」
開き直ったミルくんは強かった。
「リンロン?だっけ?そこに婚約式で王国の脅威をみせつければいいんでしょう?
サフィが脅威になればいいじゃない。
ドッカーンするならリンロンでやってくれば?」
「俺が脅威?ちょっと人を怪物みたいにいうのやめてくれる?!」
「ドラゴン従えてる人がなに言ってんの。脅威以外のなにものでもないでしょっ!
僕たちはサフィが可愛いし大好きだけど、敵にしたらアンタは脅威なの!」
言った後、ミルくんは「しまった!」と慌ててお口に手を当てた。
俺は「サフィが可愛いし大好き」という言葉を聞き逃さなかった。ミルくんがデレた!
「えへへ。俺もミルくん大好きですけれどもね?」
「んっ!……ごほん、そ、それはさておき!
戦っても無駄、絶対的な力を意識させればいいんでしょう?
さっきは呼ばないでって言ったけど、ブリードは呼んで。
だって伝説なんでしょ?利用しなきゃね。
で、サフィ、ドラゴンに乗りたかったんだよね?ドラゴンライダーになるってずっと言ってたでしょ?
この際、乗っておきな。
それで『デモンストレーション』とかなんとかいって、リンロン?だかの上を飛び回ってくればいいの。
ついでに境界ぎりぎりのところでドッカーンしてきたら?
王国がドラゴンを操る婚約者を迎え入れて、リンロンを見張ってるって思えば、下手なことはできないでしょ」
「そ、そうか!そうしたら、ドッカーンしてもお城は無事だし、向こうにも伝わるね?」
「リンロンから式に来る人はサフィがドラゴンに乗って飛び立つところが見えるし、リンロンの国ではドラゴンが境界ギリギリをドッカーンしたのが分かるでしょう?
そうしたら、それをやったのがサフィだって理解できるんじゃない?」
パチパチパチパチー!!拍手拍手!!
「ミカミカー!辺境の端っこにドッカーンしてもいい?」
「おお!木が燃えたらちゃんと消火しとけよ!そこまでセットで頼むな!」
「ブリードにやってもらおう!凍らせちゃっていい?」
「うーん。境界でドッカーンして、そこにブリードに消火がてら氷の壁を作ってもらうのはどうだ?」
「いいねえ!婚約記念の氷壁!
ミニサンダーで小さく掘って「レオンハルト&サフィ婚約記念」って書いておくものいいね!」
「サフィ!それは素晴らしいアイディアだ!ぜひ頼む!」
「はーい!」
あっという間に決まってしもうた。
リンロンへの忖度なしの(よくわかってないだけかも)ミルくんの意見は、ことのほかいい感じだったのでした。
ミカミカがとてもいい笑顔でミルくんの肩に手を乗せた。
「カーミールくんだっけ?俺はレオンハルトの側近兼侍従のミカエル・ブルーム。辺境伯の三男だ。
こっちは知ってるよな?サフィの護衛のキースだ。
学校が終わったらサフィと一緒に王城に来て、俺とキースのところ通うのはどうだ?」
反対側からキースも肩を組む。
「サフィを迎えに行くときに一緒にミルくんも乗せてやろう。
サフィ、良かったな?今後王城に来るときはミルくんも一緒だぞ!」
必殺「絶対に逃さない布陣」。
ミルくんは諦めたように二人を交互に見て肩をすくめた。
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