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連合案件
頑張れキース!
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とりあえず、色々と面倒なことになる予感はバンバンしておるので。
「えっと、たぶんだけども、ゲールに丸投げしようとは思ってるんだけれどもね。後々に絶対に俺が関わることになるような予感がしておりまするのですが……」
「奇遇だね、私もだよ」
「ああ。俺もだ」
「これまでのパターンからして、間違いなくサフィも関わることになるだろうな」
俺の言葉に三人とも完全同意。嬉しいような悲しいような。
「なので、ミカミカとキースはなるはやで辺境に行っちゃってくだされ!」
ほらほら、と背中を押せば、二人とも目を丸くして「「はぁ?」」
「いやいやいや、サフィが関わることになんなら、俺らは必要だろ?!」
「だな。野放しにはできん」
息ぴったりだね、ふたりとも。
でも、レオンだけは俺の意図を察してくれてるみたい。
ふう、とため息を一つ漏らし、俺の味方をしてくれた。
「サフィの言う通りだね。二人ともなるべく早く辺境への挨拶を済ませたほうがいい。
でないと……いつになるか分からないよ?」
にっこり。
そうなの!そういうことなのですよ!さすがレオン!
「今はゲイルのおもてなしを受けてるけど、その後は連合に戻りまた改めて『同盟を結ぶために』出直してくる。
そうなったらば大忙しになるでしょ?
つまり、バース君たちが再訪問するまでの時間が猶予なのですよ。
それまでは何事も起こらない……はず。きっと。
俺もその間は学校に行くつもりですしね?
忘れてるかもだけど、ロンドにも魔道具見せてもらいにいかなきゃですし。
今を逃すといつ休めるか分からないよ?
婚約したっていうけど、辺境はお手紙で連絡しただけでしょ?
いくら豪胆な脳筋勢とはいえご挨拶なしに放置はダメだよ、キース。ちゃんと『ミカミカをください』しなきゃ!」
でもって「お前にウチの娘、いや息子はやらーん!首を洗って出直してこいっ」ってちゃぶ台ひっくり返してもらうまでがお約束でしょおに。
俺の言葉にキースの顔がみるみる青くなった。
「すまん、1週間休みをくれ!ミカ、行くぞ!」
ガバリと頭を下げるとミカミカの腕をひっつかみものすごい勢いで飛び出していった。
と、とりあえず。
「いってらっしゃーい!検討を祈る!がんばってね、キース!
一発か二発は殴られるかもしれないけど、こっちに戻りさえすればヒールしてあげますのでね!
骨が折れても頑張って帰ってきてね!キース!」
「……サフィ、いくら辺境伯でもそこまでは……」
「それくらいの心がまえが大事ってこと!」
こうして俺とレオンが取り残された。
ひょいっと俺を向かい合わせにお膝にのせて、おでことおでこをコツン。
「ふふふ。困ったね、どうしようか?私とサフィ両方の従者が居なくなってしまったよ?」
困ったね、という割には嬉しそうですが?
てゆーか、何故に嬉しそうなの?
「ミカに邪魔されずにサフィを独り占めできるかな、なんてね?」
ちゅ、ちゅ、と目蓋、鼻の頭にキスをして微笑むレオン。
うーん。邪魔っていうか、俺的には「困ったなあ」なタイミングでミカミカが助けてくれてるだけなんだけれどもね。
だってレオンってば婚約してからは隙あらばちゅっちゅしてくるんだもん。
でもって、たまに首とか変なとこにちゅってするから、困っちゃうの。
「レオン、ちゅうしすぎ!」
両手でグイっとレオンのお口を押し返せば、押し返した手のひらにチュッ。
んもう!
「…………ダメ?」
上目遣いで甘えるように見つめられると…………ドキドキしちゃうでしょお!
「……ぎゅう、ならよき」
厳しく言ってやるつもりが、なんだかよわよわな声になっちゃった。
なんてこと!
「ふふふ。じゃあ、ぎゅーっ!」
「ぎゅーっ!」
婚約してから、レオンのぎゅう、は他の人のぎゅうっと違う気持ちがする。
ゲイルの抱っこも大好きなんだけど、ゲイルの抱っこは幸せで嬉しくてワクワクして大好きーって感じなの。
だけど、レオンの抱っこはそれなのに困っちゃう感じがするの。
なんだかドキドキして嬉しいのに怖いみたいな、でもワクワクするみたいな。
ずっと抱っこしてて欲しいみたいな。
「……困りまするなあ……」
ふう、と悩ましくため息を零せば、レオンが耳元で甘い声で囁いた。
「何が困るの?」
「そういうところが!
俺の心臓がおかしくなっちゃうでしょおが!
怒った俺に、レオンは何故か嬉しそうに微笑んだのだった。
俺の心臓、ミカミカが戻ってくるまでもたないかもしれませぬっ!!
「えっと、たぶんだけども、ゲールに丸投げしようとは思ってるんだけれどもね。後々に絶対に俺が関わることになるような予感がしておりまするのですが……」
「奇遇だね、私もだよ」
「ああ。俺もだ」
「これまでのパターンからして、間違いなくサフィも関わることになるだろうな」
俺の言葉に三人とも完全同意。嬉しいような悲しいような。
「なので、ミカミカとキースはなるはやで辺境に行っちゃってくだされ!」
ほらほら、と背中を押せば、二人とも目を丸くして「「はぁ?」」
「いやいやいや、サフィが関わることになんなら、俺らは必要だろ?!」
「だな。野放しにはできん」
息ぴったりだね、ふたりとも。
でも、レオンだけは俺の意図を察してくれてるみたい。
ふう、とため息を一つ漏らし、俺の味方をしてくれた。
「サフィの言う通りだね。二人ともなるべく早く辺境への挨拶を済ませたほうがいい。
でないと……いつになるか分からないよ?」
にっこり。
そうなの!そういうことなのですよ!さすがレオン!
「今はゲイルのおもてなしを受けてるけど、その後は連合に戻りまた改めて『同盟を結ぶために』出直してくる。
そうなったらば大忙しになるでしょ?
つまり、バース君たちが再訪問するまでの時間が猶予なのですよ。
それまでは何事も起こらない……はず。きっと。
俺もその間は学校に行くつもりですしね?
忘れてるかもだけど、ロンドにも魔道具見せてもらいにいかなきゃですし。
今を逃すといつ休めるか分からないよ?
婚約したっていうけど、辺境はお手紙で連絡しただけでしょ?
いくら豪胆な脳筋勢とはいえご挨拶なしに放置はダメだよ、キース。ちゃんと『ミカミカをください』しなきゃ!」
でもって「お前にウチの娘、いや息子はやらーん!首を洗って出直してこいっ」ってちゃぶ台ひっくり返してもらうまでがお約束でしょおに。
俺の言葉にキースの顔がみるみる青くなった。
「すまん、1週間休みをくれ!ミカ、行くぞ!」
ガバリと頭を下げるとミカミカの腕をひっつかみものすごい勢いで飛び出していった。
と、とりあえず。
「いってらっしゃーい!検討を祈る!がんばってね、キース!
一発か二発は殴られるかもしれないけど、こっちに戻りさえすればヒールしてあげますのでね!
骨が折れても頑張って帰ってきてね!キース!」
「……サフィ、いくら辺境伯でもそこまでは……」
「それくらいの心がまえが大事ってこと!」
こうして俺とレオンが取り残された。
ひょいっと俺を向かい合わせにお膝にのせて、おでことおでこをコツン。
「ふふふ。困ったね、どうしようか?私とサフィ両方の従者が居なくなってしまったよ?」
困ったね、という割には嬉しそうですが?
てゆーか、何故に嬉しそうなの?
「ミカに邪魔されずにサフィを独り占めできるかな、なんてね?」
ちゅ、ちゅ、と目蓋、鼻の頭にキスをして微笑むレオン。
うーん。邪魔っていうか、俺的には「困ったなあ」なタイミングでミカミカが助けてくれてるだけなんだけれどもね。
だってレオンってば婚約してからは隙あらばちゅっちゅしてくるんだもん。
でもって、たまに首とか変なとこにちゅってするから、困っちゃうの。
「レオン、ちゅうしすぎ!」
両手でグイっとレオンのお口を押し返せば、押し返した手のひらにチュッ。
んもう!
「…………ダメ?」
上目遣いで甘えるように見つめられると…………ドキドキしちゃうでしょお!
「……ぎゅう、ならよき」
厳しく言ってやるつもりが、なんだかよわよわな声になっちゃった。
なんてこと!
「ふふふ。じゃあ、ぎゅーっ!」
「ぎゅーっ!」
婚約してから、レオンのぎゅう、は他の人のぎゅうっと違う気持ちがする。
ゲイルの抱っこも大好きなんだけど、ゲイルの抱っこは幸せで嬉しくてワクワクして大好きーって感じなの。
だけど、レオンの抱っこはそれなのに困っちゃう感じがするの。
なんだかドキドキして嬉しいのに怖いみたいな、でもワクワクするみたいな。
ずっと抱っこしてて欲しいみたいな。
「……困りまするなあ……」
ふう、と悩ましくため息を零せば、レオンが耳元で甘い声で囁いた。
「何が困るの?」
「そういうところが!
俺の心臓がおかしくなっちゃうでしょおが!
怒った俺に、レオンは何故か嬉しそうに微笑んだのだった。
俺の心臓、ミカミカが戻ってくるまでもたないかもしれませぬっ!!
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