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新たな目標
さすがゲイルです
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そういえばオッちゃんたち、元気かなあ。
最近色々忙しすぎて全然かまってあげてなかったけど、大丈夫だろうか?
自称アイクおじさまことフィラー公爵も、そろそろバイツー先生と仲直りしたのかなあ?
「髪が生えてロンリーじゃなくなったロンリーさんは結婚とかできたかなあ?」
ふと思い出して口にする。
「は?な、何だって?!」
「あの、髪が薄かったからおっちゃんかと思ったら意外と若かったロンリーさん。髪が生えたら意外とイケメンだったような気がしなくもなくもないロンリーさん」
「ああ、ローンか!あれからすぐに婚約者ができてな。今はもう2児の父だ。サフィのお手柄だな!」
「おお!それはよきです!おっちゃんたちはどうしてるか知ってる?時々来るけど、なんか前は暇そうにしてたのに忙しそうになったよね?」
俺の疑問にゲイルがクスクス笑い出した。
「あいつらはなあ……」
5年前のあのギルド祭りから自分たちの領地の孤児たちの保護に目覚めたおっちゃんたち。
対には子供たちの教育にまで手を伸ばし、平民向けの学校なんぞも運営しているのだそうな。
孤児院とか支援してるのは知ってたけど、学校まで!やりまするな、おっちゃん!見直したよ!
「この五年で王国の平民の識字率がかなり上がったんだよ。読み書き計算ができるようになったことで、本を読むようになってな。王国全体の地力が上がった。
字が読めることで、将来の選択肢も増える。いろいろかなり変わってきているぞ?」
そうか。たかが五年。されど五年。こうやって積み重ねていけば、王国はどんどん良くなるよね。
まさかギルド祭りがこんなところに繋がるなんて。
しみじみと感慨に浸っておりましたらば。
「ほおら、また色々考え出した」
ツン、とオデコをつつかれました。
「あのな、言ったろ?お前はもう少し子供でいてくれ。
……俺たちがこれまでお前に任せちまったのがいけなかったんだよな。すまん。
お前も『できちまう』からなあ。お前にとってはそういうのも遊びの一つ、と思っていいのかもしれんな。
いや、それもどうなんだ?」
自問自答を始めるゲイル。
俺もうーん、と首をひねった。
「うーん。なんだかんだ言って、ついつい首を突っ込んじゃうし、考えちゃうんだよね。
でもって、自分で言うのもなんだけど、頭が高速で動いてるときってめっちゃアドレナリンが出ててワクワクするの。
アレやれるかも、それならこっちも行けるんじゃない、みたいに考えてるときって楽しいんだもん。
それが上手くまとまったときなんか、でっかい謎のピースがバシッとはまったみたいな快感があるの」
「それは俺も分かる」
ゲイルが顔をクシャっとゆがめた。
俺たち同じ人種だもんね。休もうと思ってもついつい何やらはじめちゃうの。
泳ぐのやめたら死んじゃうっていうマグロみたいに。
じっとしてることに耐えられないのかもね。
「だから考えちゃうのは仕方ない。
でも今後は考えた後は丸投げ方式にするから!そこんことはよろしくですよ、ゲイル!
「……俺も手に余ればフィオとハルトに丸投げするから」
俺とゲイルはがっしりと手を握り合ったのだった。
その後はゲイルたーいむ!
俺はゲイルのお膝に乗って(10歳なのに、って?久しぶりなんだし、それに短時間で効果的にゲイルを補給するのは抱っこが一番!)思う存分甘え倒した。
ミルくんとかに見られたら「こら!甘えん坊しないのっ!」手怒られそうだけど。考えてもみて欲しい。
10歳の俺がこれからの人生で一番若いんだよ?
つまり、これからどんどんゲイルに甘えん坊できない年齢になっていくの。
であるからには、今のうちに甘えておかねば!
色々お話したり、お茶をしたり、お膝で本を読んだりと存分にゲイルを堪能し、お久しぶりのゲイル抱っこで眠りについたのでした。
はあーー!幸せえええ!
最近色々忙しすぎて全然かまってあげてなかったけど、大丈夫だろうか?
自称アイクおじさまことフィラー公爵も、そろそろバイツー先生と仲直りしたのかなあ?
「髪が生えてロンリーじゃなくなったロンリーさんは結婚とかできたかなあ?」
ふと思い出して口にする。
「は?な、何だって?!」
「あの、髪が薄かったからおっちゃんかと思ったら意外と若かったロンリーさん。髪が生えたら意外とイケメンだったような気がしなくもなくもないロンリーさん」
「ああ、ローンか!あれからすぐに婚約者ができてな。今はもう2児の父だ。サフィのお手柄だな!」
「おお!それはよきです!おっちゃんたちはどうしてるか知ってる?時々来るけど、なんか前は暇そうにしてたのに忙しそうになったよね?」
俺の疑問にゲイルがクスクス笑い出した。
「あいつらはなあ……」
5年前のあのギルド祭りから自分たちの領地の孤児たちの保護に目覚めたおっちゃんたち。
対には子供たちの教育にまで手を伸ばし、平民向けの学校なんぞも運営しているのだそうな。
孤児院とか支援してるのは知ってたけど、学校まで!やりまするな、おっちゃん!見直したよ!
「この五年で王国の平民の識字率がかなり上がったんだよ。読み書き計算ができるようになったことで、本を読むようになってな。王国全体の地力が上がった。
字が読めることで、将来の選択肢も増える。いろいろかなり変わってきているぞ?」
そうか。たかが五年。されど五年。こうやって積み重ねていけば、王国はどんどん良くなるよね。
まさかギルド祭りがこんなところに繋がるなんて。
しみじみと感慨に浸っておりましたらば。
「ほおら、また色々考え出した」
ツン、とオデコをつつかれました。
「あのな、言ったろ?お前はもう少し子供でいてくれ。
……俺たちがこれまでお前に任せちまったのがいけなかったんだよな。すまん。
お前も『できちまう』からなあ。お前にとってはそういうのも遊びの一つ、と思っていいのかもしれんな。
いや、それもどうなんだ?」
自問自答を始めるゲイル。
俺もうーん、と首をひねった。
「うーん。なんだかんだ言って、ついつい首を突っ込んじゃうし、考えちゃうんだよね。
でもって、自分で言うのもなんだけど、頭が高速で動いてるときってめっちゃアドレナリンが出ててワクワクするの。
アレやれるかも、それならこっちも行けるんじゃない、みたいに考えてるときって楽しいんだもん。
それが上手くまとまったときなんか、でっかい謎のピースがバシッとはまったみたいな快感があるの」
「それは俺も分かる」
ゲイルが顔をクシャっとゆがめた。
俺たち同じ人種だもんね。休もうと思ってもついつい何やらはじめちゃうの。
泳ぐのやめたら死んじゃうっていうマグロみたいに。
じっとしてることに耐えられないのかもね。
「だから考えちゃうのは仕方ない。
でも今後は考えた後は丸投げ方式にするから!そこんことはよろしくですよ、ゲイル!
「……俺も手に余ればフィオとハルトに丸投げするから」
俺とゲイルはがっしりと手を握り合ったのだった。
その後はゲイルたーいむ!
俺はゲイルのお膝に乗って(10歳なのに、って?久しぶりなんだし、それに短時間で効果的にゲイルを補給するのは抱っこが一番!)思う存分甘え倒した。
ミルくんとかに見られたら「こら!甘えん坊しないのっ!」手怒られそうだけど。考えてもみて欲しい。
10歳の俺がこれからの人生で一番若いんだよ?
つまり、これからどんどんゲイルに甘えん坊できない年齢になっていくの。
であるからには、今のうちに甘えておかねば!
色々お話したり、お茶をしたり、お膝で本を読んだりと存分にゲイルを堪能し、お久しぶりのゲイル抱っこで眠りについたのでした。
はあーー!幸せえええ!
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