【完結】俺が聖女⁈いや、ねえわ!全力回避!(ゲイルの話)  ※番外編不定期更新

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第1章 俺はゲイル

俺のこれまで

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俺の名はゲルリウス・サフィール。 
筆頭侯爵であるサフィール侯爵家の次男として生まれた。
現サフィール侯爵の年齢の離れた弟にあたる。

家に婿入りしてきた祖父はグランディールの次男で、父に運命の出会いについて熱く語っていたという。
祖母は優しく、穏やかな人で領民にも慕われる素晴らしい人だった。祖母は祖父のまるで執着のような愛を笑って受け入れていたが、側から見てもその愛は恐ろしいほどだったそうだ。息子にすら嫉妬する程だったらしい。
そんな祖父母は息子夫婦に後目を譲りさっさと引退。死ぬまで夫婦2人の蜜月を過ごしたという。 

父はそんな両親が嫌いではなかった。
笑顔が絶えない家族だったし、祖父は祖母さえいなければ子煩悩で祖父の父への愛情は疑いようもないものだったからだ。

しかし、家系を読み解く中で父はある危惧を抱いていた。
サフィール家とグランディール家はあまりに密なのだ。
政略結婚でもないのに、何代もに渡りサフィール家からグランディール家に嫁ぐか、婿入している。その代はやはり祖父母のように比翼連理な夫婦だったという。
父が驚いたのは、なんと双方男性同士でも実質的夫婦のように暮らしたり、それが許されない場合は男同士で駆け落ちまでしていたことだ。
当主の代が男性同士の場合は親戚か兄弟から後継を養子にしたのだろう。それでも系譜は続いていた。

自分の両親もきっとこれなのだろう。
調べてみれば調べてみるほど、まるで呪いのようにサフィールとグランディールは結びついている。

父はぞっとした。
自分の代のグランディールは、自分と年齢も近い。
とにかく「会ってしまったら終わり」だと強く感じたのだという。
それから父は次代グランディールのいる場を徹底的に避けた。
体調不良、留学、あらゆる手を使って。
祖父はグランディールは自分の実家ではあったが、なぜか実家にそう思い入れもなく、そんな愛する息子の意思を優先した。
それだけは幸いだった。

そして「運命」を恐れた父は婚姻可能な年齢になるとすぐ、遠縁であった母を娶った。た
親族であるから政略結婚的な意味合いは薄く、単に「幼馴染で気心が知れていたから」だという。
そんなふうに結婚した2人だったが、俺から見ても両親の仲は良かった。何をするにも話し合ってお互いを尊重する同士のような夫婦で、こんな結婚もいいかな、と俺は思った。

父が23歳の時に俺の兄であるガイリアスが生まれた。
次男である俺が生まれたのは、それからなんと17年後。父が40歳の時である。俺と兄とは17歳という年齢差なのだ。
 
兄は父と同じくグランディールを避け、20歳で幼馴染であるエルリースと結婚。22歳の時に長女であるエリアナを授かった。

すると父は待ってましたとばかりに早々に引退。
家督を兄に譲り、母と共に他国に旅に出てしまった。正直、俺はグランディールから逃げたのではないかと疑っている。

この時、俺はまだ5歳。
ここから俺は兄であるガイリアスと義姉のエルリースに、エリアナとまるで兄妹のようにして育てられたのだった。







こう言ってはなんだが、あの頃の俺は少しうぬぼれていたのだと思う。
筆頭侯爵家に生まれながらも、俺には兄がいた。
年齢も離れていたため、ライバルになりようもない兄が。
遅くにできた待望の次男、しかも魔力の多い子だということで両親は俺を甘やかした。兄も年齢の離れた弟ということで自分の子のようにかわいがってくれた。俺と兄の間に後継争いなどもなく、俺は家族に愛されながら自由に育てられた。
ところが5歳の時に両親が引退して田舎に引っ込んでしまった。両親は俺を連れていきたがったが、俺は断った。
慣れ親しんだこの領地や使用人たちが好きだったからということもあるが、ちょうど魔法の属性を知ったばかりで学びたいことが沢山あった。せっかく魔力が多いのだから、どこまでできるのかためしてみたかったのだ。
田舎ではそれも難しいだろう。
それにここには兄もいる。

自ら望んだこととはいえ、残された俺を不憫に思ったのだろう。
それから兄は俺を愛情をもって育ててくれた。

それからも俺はやりたい放題だった。
勿論、家名に恥じぬ行動は心掛けていたが、大抵の希望は通った。
幸い俺は頭もよく、容姿にも恵まれている。
何をせずとも大抵の者には好かれ、思うがままにしているだけで全てうまくいったのだ。
おまけに貴重なヒール使いで、早くから能力を磨き上げたことで歴代最強と言われるほどの強力なヒールが使える。
怖いもの無しだ。

ちなみに魔力があるのは貴族だけだ。
平民は基本的に魔力を持たず、魔法も使えない。
平民にも稀に魔法が使えるものもいるが、ルーツを辿ればからずどこかで貴族につながる。
つまり、ヒールが使えるのは魔力のある貴族のみ。
しかもヒールはあまりいない貴重な属性だった。
基本的に貴族が医者と呼ぶのは、このヒールが使える医者のこと。医者自体が貴族のため、その治療費も当然高額なものとなる。
俺のヒールは歴代の中でも強力で、俺は10歳になる頃には特別にヒールを使い治療する許可を与えられた。
筆頭侯爵家とい嬉しい血筋に、ヒールという能力、それによる莫大な財産。その全てを手にして俺は実質無敵になったのだ。

さらには高位貴族であろうと、俺には逆らえない。
誰でも命は惜しいからだ。
俺を敵に回せば、いざという時に助からない。
そのためほぼすべての貴族は俺に取り入ろうと遜った態度をとった。
大の大人が子供におべんちゃらを使う様子を想像してみて欲しい。
うんざりだろ?

こうして若くして全て手に入れた俺は、貴族というものが嫌いになり、普段はあえて平民のように乱暴な言葉を使うようになった。
子供でありながら、大人のように世間をハスに見たこまっしゃくれた嫌なガキになっていた。

そんな俺を叱り飛ばし笑い飛ばしたのが、エリアナだ。

「ゲイル兄さんったら、自意識過剰にもほどがあるわ!
あのね。私は子供。兄さんだって子供なの。
兄さんが許されいるのは、兄さんが偉いからでも立派だからでもないわ。
まだ子供だからよ。
おかしな大人もいるけど、ちゃんと尊敬できる人だっているでしょ?
そういう人を見習いなさいな」

たった5歳の可愛い妹はそう言って俺の尻を叩いた。(実際にその可愛らしい掌で叩いた)
俺が8歳の時に生まれたエリアスはその時3歳。
小さな姉に尻をぶたれる俺を見て「にいに、かっこわるうい」とキャッキャと笑った。
それまで俺の中でエリアスは可愛い弟だったが、それからはエリアスを愚弟扱いすると決めた。


このように穏やかなのにしっかりした意志をもつエリアナは、心は強かったが生まれつき身体が弱く魔力も普通より少なめだった。
代々魔力の多いサフィール家では異例のことだ。
俺はエリアナをなんとかヒールしてやりたいと思ったが、ヒールはそもそも本来の身体の治癒力を高めるもの。元から身体の弱いエリアナにはヒールすらも負担になる。
ほぼ万能と言われた俺のヒールでもエリアナの体力の回復まではできなかった。
まずはエリアナの体力を回復させねば始まらない。
せっかくの能力なのにエリアナを助けてやれないことが歯痒くてたまらなかった。
これが俺の生まれて初めての挫折だ。

ここから俺は少し変わった。
自分は万能ではないのだと知り、更に努力するようになったのだ。

身体が大きくなるにつれ弱っていくエリアナのために、兄は医師を雇った。
兄が雇った従医は、平民の医師だった。

平民には貴族の医者の求める治療費など支払えない。
また、貴族の医者で平民を診察したがるような奇特なものもいなかった。
ではどうするのか。
平民には薬草や治療薬などで治療する医者がいるのである。
彼らは無能力者ではあるが専門の学校で知識を深め、治療の腕を磨くのだ。
平民の医師は魔法ではなく薬草や治療薬で治療をするため、身体に負担はかからない。
そこでヒールに耐えられないエリアナの治療を、あえて平民の医師に任せることにしたのである。

サフィール家お抱えとなった従医は薬草を煎じ、エリアナに与えた。
彼はせっせと薬を塗り、飲ませ、薬草を煎じた。
従医の与えた薬は、エリアナの体力を増やし治癒力をあげる効果のあるものだった。
エリアナは徐々に外に出られるようになり、俺のヒールにも耐えられるように。
そこからはみるみる回復していった。
床から起き上がれない日もあったのに、外に出ることができるまでになったのだ。
魔法も使っていないのに、彼の手はまるで魔法のようだった。

彼の薬がなければ、ヒールもかけることが出来なかった。
つまり、エリアナを治療したのは彼なのだ。
「凄い」と思った。最強だと言われる俺のヒール。それでも治せないものを、平民の無能力者が治したのだ。

「これだ」と思った。
俺の求めていたものはこれなんだ、と。


俺は従医に教えを請い、彼について回った。
従医は尊敬できる人物で、手が空いているときには孤児院などに無償のボランティアとして治療にあたっていた。
お金をもらわなくていいのか、と聞くと、こう言って笑う。

「病気やケガをした人がいれば、助ける。そこに身分は関係ありません。まあ、侯爵様に雇っていただいているお陰でこのようなこともできるのですがね」

「大した怪我ではないと思っても、平民にはそれが命取りとなることもあるんですよ」というのが、彼の口癖だった。

彼はとても気さくな人物で、休みの日などには俺に色々なことを教えてくれる。

「お腹が痛いといっても、いろいろあるのですよ。例えば、食事を消化するための「胃」が痛い場合と、消化したものの水分を吸収する「腸」が痛い場合とでは、対処が変わります。もしかしたら、胃でも腸でもなく、ほかの臓器を痛めているのかもしれません。患者からしっかりと話を聞いてそれを見極めるのです」
「それってすっごく大変じゃない?間違えたらどうするの?」
「大変ですよ。間違えたら次に、とはいきません。だからそんなことのないように、沢山たくさん学ぶのです。話を聞くのです」


食べすぎだの、転んだだのいう貴族にいくらヒールしても俺は満たされなかった。
なぜこのくらいでという想いがどうしても付き纏い、この程度のことで子供に頭を下げるのかと相手に軽蔑感さえ抱いた。
それこそ、薬草でも噛んでいればいいじゃないか。
それくらい薬を塗っておけば直るだろう。
そう思った。
一方で、平民は大けがだろうと塗薬で耐えていた。
どんなに痛みがあろうと、ひたすら寝て怪我が癒えるのを待つだけ…。
そのせいで仕事を失い、家族が困窮していく。

どうして貴族だけがヒールで治療されるんだろう。
どうして平民は平民の医師の治療しか受けられないのだろう。
同じ医師という仕事なのに、ヒールを使う貴族の医者と薬で治療する平民の医者との間には、決して超えられない隔たりがあった。

従医といる間に、俺は「自分も本当の医者になりたい」と思うようになった。
貴族の腹痛や食べすぎなどくだらない治療にうんざりしていた俺は、初めて自分から「治療したい」と思った。
これが俺が求めていたことだ。
胸の奥から熱いものが込み上げてきた。
俺は本当に治療を必要とする人を治療したかった。
それぞれに適切な治療をしたい。
貴族だろうと、薬で治るものなら薬で。
平民だろうと、ヒールでしか治せないのなら、ヒールで。
俺ならそれができる。

俺は空いた時間をすべて下街の治療への付き添いにあてた。
貴族学園に通う傍ら、週末には貴族だということを隠してこっそりと街の医者の学校に通い、医療を学んだ。
ある程度の知識がつくと、従医の助手のようなことをさせてもらい、実戦で経験をつんだ。
そして、遂に「独り立ちしても良い腕を持っている」と尊敬する従医から太鼓判を貰ったのだった。

しかしその時俺は15歳。
サフィール家の持つ爵位のひとつ、グリフィス伯爵家の爵位を継ぎ、伯爵家当主となることが決まっていた。
伯爵家当主の仕事と医者の仕事の両立は難しいだろう。
それでも医者の仕事をあきらめられなかった俺は、兄であるサフィール家当主に直談判したのだ。

当時、貴族の当主が医者に、などということは認められなかった。
当主の仕事は領内を治めることであり、医者の仕事は地位は高いとはいえあくまでも市居の者のすること、というのが共通認識だったのだ。
そもそも、領主云々を除いても、医者になるのは魔力のない市居の者だけだった。
貴族には魔法が使えるものが多い。貴族の中でもヒールを使えるものが医者の代わりのようなことをする為、薬などで治療をするような医者は「平民の仕事」だったのである。

こういったこともあり、俺が医者になりたいと言った時、兄である侯爵は

「伯爵が町医者のような仕事など、恥ずかしい!そんなことは市井のもののすることだ!」

と反対した。ヒールで貴族の医者として活躍しているのだからそれで十分ではないか、というのだ。
俺は初めて大好きな兄に逆らった。

「町医者に娘を直してもらった癖にその言い草か?
恥ずかしいのはどっちだ!」

尊敬する兄が、町医者を恥だというなんて!
伯爵の地位を放棄し、平民に下ることも辞さないと息巻く俺に、エリアナは言った。

「ゲイルお兄さまのお気持ちは分かります。
でも、身分があればもっと多くの人を救えるということもあるのではなくて?
伯爵位は、持っていて邪魔になるものではありません。
要らないと捨てることより、お父様を説得することを考えましょう。私も協力しますから!」

エリアナはまず、自分の診察を俺に任せた。
そうすることで、医者としての俺への信頼を自ら示してくれたのだ。

兄は従医ではなく俺が治療することに強固に反対したが

「本人がいいと言っているのです。それ以上になにが必要ですか?」

と兄を黙らせてしまう。
普段は穏やかなエリアナだったが、こうと決めたことは決して譲らない。
そのことを兄は知っていた。


結果として、エリアナは劇的に回復した。
エリアナの状態を慎重に見極めながら、薬草での体力の底上げにヒールを組み合わせて調整する。
身内だからこそ、身体が弱いからと甘やかさず遠慮なく運動をさせたりしたのが良かったのかもしれない。

エリアナは言った。

「ほうらね!ゲイルお兄さまはもうすでに立派なお医者様なんです!
お兄様に領地経営だけさせるなんて、国家の損失だわ!
お父様、そんな不敬をされるおつもり?
ゲイルお兄さまは、領主であり医者でもある。それでいいじゃありませんか。
異論は認めませんからね!」

兄はしぶしぶ俺に謝罪し、これまで代理として伯爵領を管理していた管理人をそのまま俺の片腕として残してくれた。
こうして俺は伯爵でありながら医者、ヒールが使えるにもかかわらず、薬草や薬も使える医者という異例の存在となった。

実家は筆頭侯爵家で、さらには王族が降嫁したこともある由緒正しき名家である。
俺は爵位を持つ医者として、ヒールも薬草も使える医者として貴族から信頼を得て、引っ張りだことなったのである



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