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第八章 これから
クリスが聖女公表に組み込まれました
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なんだかんだあって、クリスんちで3人で食卓を囲んでいる。
この2日、いろいろありすぎて正直頭が働かない。寝てないってのもあるけどな。
昨晩のあの不穏さなどなかったかのように、目の前でパンの争奪戦が行われている。
「おい!ここは俺んちだぞ!少しは遠慮したらどうだフィオ!」
もうフィオって呼ぶなという段階は過ぎたと判断されている。気づけばこいつもフィオ呼びだ。
「狭量な人ですね、クリス。ゲイルが驚くでしょう?たかがパンで。昨晩から食事をとっていないのです。私がお腹を空かしていたら、ゲイルが気にしてしまうでしょう?」
うん。フィオのほうもクリスになってる。ライバルだったはずがいつの間にかこいつらも……親友?悪友?仲良しだな。
「あー……追加のパン持ってくるわ」
不毛な争いを見ていられず、俺はパンを取りに席を立った。倉庫にまだストックがあるはずだ。勝手知ったるなんとやら。倉庫から固パンを持ってきて、バターを乗せて時短のため魔法で温めてやる。風魔法の応用。超高速でパンに含まれる水分を振動させるといい具合に温まるんだよなー。
俺の分も合わせてデカい皿にたんまりと乗せて戻れば…………
「はあ?寝ぼけたゲイルのかわいさ、知らないでしょう!ぼうっとして顔をこすっているところなんて、まるで子猫ですよ」
「いやいや、美味いもん食ってる時が一番だろうが!好物だと無心でひらすら口に詰め込んでるんだぜ?ハムスターみてえでかわいいだろうがよ」
「それは確かにそうですけれど!やはり、私としては……」
「だあああああ!やめろ!何こっぱずかしいこと言ってやがる!」
「「ゲイルの一番かわいいところはどこだと思いますか?」」
「飯食ってる時だよなあ?!」
「寝起きですよ、寝起き!」
「どっちでもねえよ!俺は常にカッコいいんだ!」
「「はあ?」」
「うっせえ、とにかくパンでも食って落ち着け!」
二人の手が一斉にパンにのびる。
「お!これウチにあった固パンか?なんでこんなにふっくらしてんだよ?もっとガリガリのはずだぞ?」
「?ガリガリ?このパンが?ゲイル、とても美味しいですよ。ありがとうございます」
俺はちょっと嬉しくなって俺流のパンの温め方を二人に教えてやった。
「風魔法を応用してるんだよ。水分を含んだ食材なだ他にも使えるぞ?超高速でな……」
風魔法って便利だよなー、と語れば、二人とも呆れたような表情に。
はあ?なんだよその顔!ここは感心するところじゃねえのかよ。
「風魔法って貴重な属性なんですよ?氷魔法のグランディールに次いで、サフィールの風魔法は伝説級のはずなのですが……まさか温め機能として使っていたとは……」
「お前なあ……なんつーか、一応高位貴族、しかも当主なんだよなあ?すげえ所帯じみてねえか?いくらなんでもねえわ……」
俺は無言で二人の前から皿を下げた。
「食わなくていい。これは俺が食う」
二人の抗議をよそにパンを口に詰め込む。
うん。美味い。これは焼いただけではだせない食感だ。
もぐもぐとパンを咀嚼しながら、なんだか笑えてきた。
「……くっ………くくっ……あははははは!昨日は惚れたはれた夫だ愛人だどうのこうのあんなに悩んでたのによお!なんだよ俺ら!しまらねえなあ!」
「ふふふふ!確かに!昨晩なんて……妬きすぎて死ぬかと思いました」
「死ぬくらいなら許可するなよ!」
「仕方ないでしょう。ゲイルが苦しむくらいなら私が死にます」
真面目な顔で断言するフィオ。
「フィオを死なせるくらいなら、俺が苦しむわ!」
「てか、一番割食ってんの俺だぞ?しかも現在進行形で!その俺の前でよくイチャつけるな?!魔物より残酷だぜお前ら!」
「イチャついてねえだろ?」「イチャついていませんよね?」
「はあ……無自覚かよ……勘弁しろよ………」
「まあまあ。これやるから!食えよゴリラ!」
「誰がゴリラだ!もともと俺んちのパンだっての!食うけど!」
「食うのかよ!」
なんだかんだ、俺たちはこうやって過ごしていくのだろう。
ああ、朝日が眩しいぜ!
なんて言ってたら、いきなり目の前にゴリラ。
「忘れてた。おはよう、ゲイル!」
ちゅ、と軽くキスをされた。はあ?!
立ち上がりかけたフィオにも ちゅ!
「おはよう、フィオ!」
俺のフィオに!キスしやがった!
フィオも頬を押さえてポカーン。
唖然とする俺たちにクリスはニヤリと笑う。
「なんだよ、朝の挨拶だろ?クリスにもすればいいんだよなあ?俺たち親友だもんな?」
この野郎!
「フィオ、消毒だ!」
慌ててフィオに「おはよう」とキスすればフィオもキスを返してくれた。
ふたりで目を合わせてニヤリと合図を送りあう。
「「おはよう、クリス!」」
俺とフィオで左右からクリスの頬にキスしてやれば、二やついてたクリスが目を丸くする。
それがおかしくて遠慮なく大笑いしてやった。
「挨拶だろ?」
「不本意ですが仕方ありませんからね」
「ということで、クリス。あなたも聖女同盟の仲間です」
この2日、いろいろありすぎて正直頭が働かない。寝てないってのもあるけどな。
昨晩のあの不穏さなどなかったかのように、目の前でパンの争奪戦が行われている。
「おい!ここは俺んちだぞ!少しは遠慮したらどうだフィオ!」
もうフィオって呼ぶなという段階は過ぎたと判断されている。気づけばこいつもフィオ呼びだ。
「狭量な人ですね、クリス。ゲイルが驚くでしょう?たかがパンで。昨晩から食事をとっていないのです。私がお腹を空かしていたら、ゲイルが気にしてしまうでしょう?」
うん。フィオのほうもクリスになってる。ライバルだったはずがいつの間にかこいつらも……親友?悪友?仲良しだな。
「あー……追加のパン持ってくるわ」
不毛な争いを見ていられず、俺はパンを取りに席を立った。倉庫にまだストックがあるはずだ。勝手知ったるなんとやら。倉庫から固パンを持ってきて、バターを乗せて時短のため魔法で温めてやる。風魔法の応用。超高速でパンに含まれる水分を振動させるといい具合に温まるんだよなー。
俺の分も合わせてデカい皿にたんまりと乗せて戻れば…………
「はあ?寝ぼけたゲイルのかわいさ、知らないでしょう!ぼうっとして顔をこすっているところなんて、まるで子猫ですよ」
「いやいや、美味いもん食ってる時が一番だろうが!好物だと無心でひらすら口に詰め込んでるんだぜ?ハムスターみてえでかわいいだろうがよ」
「それは確かにそうですけれど!やはり、私としては……」
「だあああああ!やめろ!何こっぱずかしいこと言ってやがる!」
「「ゲイルの一番かわいいところはどこだと思いますか?」」
「飯食ってる時だよなあ?!」
「寝起きですよ、寝起き!」
「どっちでもねえよ!俺は常にカッコいいんだ!」
「「はあ?」」
「うっせえ、とにかくパンでも食って落ち着け!」
二人の手が一斉にパンにのびる。
「お!これウチにあった固パンか?なんでこんなにふっくらしてんだよ?もっとガリガリのはずだぞ?」
「?ガリガリ?このパンが?ゲイル、とても美味しいですよ。ありがとうございます」
俺はちょっと嬉しくなって俺流のパンの温め方を二人に教えてやった。
「風魔法を応用してるんだよ。水分を含んだ食材なだ他にも使えるぞ?超高速でな……」
風魔法って便利だよなー、と語れば、二人とも呆れたような表情に。
はあ?なんだよその顔!ここは感心するところじゃねえのかよ。
「風魔法って貴重な属性なんですよ?氷魔法のグランディールに次いで、サフィールの風魔法は伝説級のはずなのですが……まさか温め機能として使っていたとは……」
「お前なあ……なんつーか、一応高位貴族、しかも当主なんだよなあ?すげえ所帯じみてねえか?いくらなんでもねえわ……」
俺は無言で二人の前から皿を下げた。
「食わなくていい。これは俺が食う」
二人の抗議をよそにパンを口に詰め込む。
うん。美味い。これは焼いただけではだせない食感だ。
もぐもぐとパンを咀嚼しながら、なんだか笑えてきた。
「……くっ………くくっ……あははははは!昨日は惚れたはれた夫だ愛人だどうのこうのあんなに悩んでたのによお!なんだよ俺ら!しまらねえなあ!」
「ふふふふ!確かに!昨晩なんて……妬きすぎて死ぬかと思いました」
「死ぬくらいなら許可するなよ!」
「仕方ないでしょう。ゲイルが苦しむくらいなら私が死にます」
真面目な顔で断言するフィオ。
「フィオを死なせるくらいなら、俺が苦しむわ!」
「てか、一番割食ってんの俺だぞ?しかも現在進行形で!その俺の前でよくイチャつけるな?!魔物より残酷だぜお前ら!」
「イチャついてねえだろ?」「イチャついていませんよね?」
「はあ……無自覚かよ……勘弁しろよ………」
「まあまあ。これやるから!食えよゴリラ!」
「誰がゴリラだ!もともと俺んちのパンだっての!食うけど!」
「食うのかよ!」
なんだかんだ、俺たちはこうやって過ごしていくのだろう。
ああ、朝日が眩しいぜ!
なんて言ってたら、いきなり目の前にゴリラ。
「忘れてた。おはよう、ゲイル!」
ちゅ、と軽くキスをされた。はあ?!
立ち上がりかけたフィオにも ちゅ!
「おはよう、フィオ!」
俺のフィオに!キスしやがった!
フィオも頬を押さえてポカーン。
唖然とする俺たちにクリスはニヤリと笑う。
「なんだよ、朝の挨拶だろ?クリスにもすればいいんだよなあ?俺たち親友だもんな?」
この野郎!
「フィオ、消毒だ!」
慌ててフィオに「おはよう」とキスすればフィオもキスを返してくれた。
ふたりで目を合わせてニヤリと合図を送りあう。
「「おはよう、クリス!」」
俺とフィオで左右からクリスの頬にキスしてやれば、二やついてたクリスが目を丸くする。
それがおかしくて遠慮なく大笑いしてやった。
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「不本意ですが仕方ありませんからね」
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