TIME

樫野 珠代

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高校1年-5月

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「優香。ちょっといいか?」
正臣が珍しく真剣な面持で声を掛けてきた。こういう顔の時は必ず春菜絡みだ。優香は瞬時に悟る。春菜を除く5人はペンションからやや離れた場所にある、レジャー施設へとやってきた。そこで、恭子達に石舘が捕まっている隙をついて正臣が話し掛けてきたのだ。
「うん、いいよ。あっちに行こうか。」
正臣を促し、施設から少し離れたところにあるカフェに辿り着く。そこで2人とも注文をし、窓際に落ち着いた。席に座ったきり、正臣は頬杖をついたまま窓の外を見ている。
「何よ。そんな湿っぽい顔を見せる為にわざわざ私を誘ったわけ?」
わざと挑発するような態度で正臣に言った。あまりにも正臣の元気がなかったからだ。正臣と知り合ってかなり経つけど、こんなにも沈んだ正臣は初めて見る。昨日の夜、私の泣く姿を初めて見た正臣のように。あれを正臣がどのように受け止めたのかはわからない。私も今、正臣の沈んだ姿を見てどのように扱ったらよいのか途方に暮れている状態だ。2人を取り巻く空気がいつものような激しさを持たず、今にも雨が降り出しそうな、どんよりとした空のように重い。
「あのさ・・・。」
注文した飲み物がテーブルに置かれた頃、ようやく正臣が口を開いた。
「あれから考えてたんだけど、もしかして春菜の病気と将樹さんのことって何か関係ある?」
「どうして?」
「ずっと春菜の言葉が気になってたんだ。感情がなくなったことが罰だって言ってただろ?今まで俺、両親の事が原因で春菜があんな風になったんだってずっと思ってたけど、昨日の話の流れからいくとどうもそうじゃないっぽかったし。」
そう言ってようやく視線を優香に向けた。その視線に耐えられず、優香の方から目を逸らした。
私だって詳しくは知らない。ただわかってるのは・・・
「春菜はずっと将樹先輩を好きだったの。秋緒が先輩を好きになるずっと前から。でも将樹先輩は春菜ではなく秋緒を選んだ。それだけでも春菜の心は深く傷ついていた。なのにすぐ傍でずっと想い続けていた人と自分の妹が幸せそうにしている姿を見なければならなかった。傷ついている事を悟られないように必死に笑顔を作って。あの日・・・両親の事故のあったあの日に春菜は告白して、そして・・・振られたらしい。両親の事故を知ったのはその直後だって言ってた。」
正臣が息を呑む音がした。優香もその時の状況を思い浮かべただけで胸が張り裂けそうだった。あまりにも非情な現実。春菜はそれを身をもって体験してしまったのだ。優香の目に熱いものがこみ上げてくる。しかしそれを必死に堪え沈めようとテーブルに置かれたハーブティを口に運んだ。気になって前に座る正臣を一瞥した。正臣は手で頭を抱え、テーブルを睨んでいた。
「私もそこまでしか知らない。ううん、それだけで十分。それ以上、聞けない。聞いたら私、耐えられないと思う。」
「ああ・・・そうだな。俺でも聞けない。でも春菜は実際にそれを・・・っ。」
正臣の言葉が途絶えた。見ると、彼は歯を食いしばりコブシを握って目を覆っていた。優香はそれを悲しげに見つめ、何も言わずに外の景色へと視線を移した。
「春菜ね、よく私に『ごめんね、迷惑かけて』って言うのよ。何も迷惑なんてかけてなんかないのに・・・。そうやっていっつも気を遣って、自分はいつも損をしてるんだよ。そんな女の子に罰なんて誰が与えるっていうのよ。春菜は・・・誰よりも幸せになるべき女の子だよ。その為に何か私に出来る事があるなら、どんなことでもする。これ以上、春菜には辛い思いをさせたくない。これ以上、苦しむ春菜を見たくない。」
優香はほんの数ヶ月前まで笑っていた春菜を思い出していた。あの笑顔をもう一度、見たい。
どうしたら・・・。



春菜はずっと部屋の中で生理痛と闘っていた。
本当なら皆と一緒に出掛ける筈だったのに・・・。
重い溜息が出た。ベッドに横たわったまま、ぼーっと天井を眺めた。昨日の夜からあまり寝ていない。睡眠時間もほとんどなかった。全ては生理痛。浅い眠りのうちに腹部の痛みがやってきて、春菜を起こしていた。そしてその度にトイレへと向かった。その状態がずっと続き、夜明け前にはすっかり目が覚めてしまった。優香が起きた時、すでに着替え終わっていたくらいだ。食欲はなかったが、それでも皆に心配をかけない為に顔を出した。案の定、皆、私の様子を窺い、心配そうに声をかけてきた。救いなのは、私の表情が変わらないということ。誤魔化さなくても、私の顔がいつもと変わりないので皆はほっとしていた。優香を除いては。
朝食後、薬を飲んで痛みが引く頃、ペンションのキッチンへと立った。
昼食を作る約束をした。それだけはなんとしても果たさなければ。その気持ちだけでふらつく足に鞭打ち、人数分のお弁当を作っていった。その後、皆には大事を取って外出を避ける旨を伝えた。そして最後まで私のそばにいると言い張る優香に、皆と一緒にでかけるよう、なんとか説得した。
今頃、皆でお昼食べてるのかな。
時計はすでに正午をまわっていた。
ちょうどその時、部屋のドアがノックされた。
「はい?」
「春菜ちゃん、起きてる?」
拓海の声だ。春菜は慌てて起きると、ドアをゆっくりと開けた。
「ごめんね、休んでるのに。」
「いいえ。ただ横になってただけですから。」
「体調、どう?」
「大丈夫です。横になってればそのうち治りますし。」
「そう?でも大変だよね、女の子は。」
その言葉に春菜は一瞬、固まった。
それって・・・まさか・・・。
「あのぉ・・・優香から聞いたんですか?」
「ごめんね、俺が結果的に無理矢理聞いたようなもんなんだ。アイツが深刻な顔してたからさ、問い詰めたんだよ。春菜ちゃん、本当は重い病気なんじゃないかって俺が勝手に勘違いしてて・・・。だから許して?」
「はぁ・・・。」
私が重い病気。そんな風に取られるほど、優香は心配していたということだ。
「ごめんなさい、拓海さんまで心配かけてしまって。」
「いやいや。俺は何も。それよりさ、お昼食べない?少しでも胃に入れてた方がいいし。」
「それでわざわざ来てくれたんですか?」
「うーん・・・実を言うとそれは口実。」
そう言って照れた笑みを浮かべた。それでピンっときた。
もしかして優香の事?
そうだとすれば、ぜひ話をしたい。
「お昼、一緒に食べてくれますか?」
春菜は思い切って、拓海を誘った。すると、拓海は満面の笑みで頷いた。



少し遅めの昼食を拓海と済ませた後、ダイニングの窓際に座り寛いでいた。
「春菜ちゃんは優香と知り合ってどのくらい?」
「えーっと・・・4年目です。中学1年からですから。」
拓海の唐突な質問に春菜は内心、驚きながらもそう答えた。
「そっか。そう言えばまだ高校1年生だもんな。まだまだこれからだよなー。」
そう言った拓海がふっと遠くを見つめた。何か物思いに耽っている、そんな感じだった。暫くの沈黙後、拓海が躊躇いながら再び口を開いた。
「あのさ・・・。優香って、好きな奴いるの?そんな話、聞いてる?」
「え・・・。」
今度は春菜が戸惑う番だった。
これって・・・もしかして・・・。
「あの・・・拓海さん?」
「あ、ごめん。唐突な質問だよな。それに春菜ちゃんが話していい事でもない・・・よな。」
力ない声で拓海が言うと、春菜は慌てた。
「あのっ、一つ質問していいですか?」
「え?あ、うん。何?」
「拓海さんって、彼女いるんですよね?」
「へ?」
「優香が言ってたんです。拓海さんには大学に彼女がいるって。」
「優香が?確かに1年前まではいたけど・・・。今は彼女なんていないよ?」
「そうなんですか!?」
つまり、これってまさに両想いなのでは?
春菜は急にドキドキしてきた。早とちりはいけない。
そう自分に言い聞かせながら、まっすぐに拓海を見つめ、彼の次の言葉を待った。そして春菜の視線に促されるように拓海はほっと息をつき、テーブルに両腕をついた。
「春菜ちゃん。これは絶対に秘密ね。俺さ、どうも優香のこと好きになっちゃったらしいんだよね。」
その言葉を聞いた瞬間、春菜は自分のことのように胸の中で感動していた。
すごいよ。優香、片思いじゃなかったんだよ。2人とも通じ合ってたんだよ。
「でもさ、俺達って従兄妹同士だろ?だから優香は俺の事、そういう対象に見てないと思うんだ。それがちょっと辛いかな。って春菜ちゃんに言っても仕方ないよなぁ。」
「拓海さんは・・・従兄妹だからっていう理由で優香のこと、諦められるんですか?」
「それは・・・無理。前の彼女と別れた原因も優香のことがあったからなんだ。俺の気持ちが自分に向いてないって気付いた彼女が別れようって言ってきた。つまり、その頃から優香は俺の中にいたわけで・・・すでに1年以上も俺の心を鷲掴みしてんだよなぁ、優香は。だからそう簡単には諦めきれない。」
拓海の想いの深さが春菜にも伝わってきた。数ヶ月前の将樹を想う私と同じだ。諦めようとしても諦めきれず、苦しさだけが増すばかりだった。目の前で繰り広げられる光景。秋緒と将樹の他愛ない会話も私にとっては身を引き裂かれるような痛みを伴っていた。優香にはそんな気持ちを味わって欲しくない。
何かきっかけがあれば・・・。
早くお互いの気持ちに気付いて欲しい・・・後悔する前に。



夕食が終わり、最終夜ということもあってか、皆はなかなかダイニングから出て行こうとしなかった。
薬のおかげでなんとか痛みが引いていた春菜もそこに同席していた。
「それにしても今日のお昼、めちゃくちゃ美味しかった!五十嵐さんってすごく料理が上手なんだね。」
「そうそう!あの卵焼きにしてもプロ!?って感じでふわふわだったし。私達も同じキッチンにいたのに結局、何も出来なかったもんね。」
恭子達がそんな話題を振ってきた。それにつられるように男性人も混ざってくる。
「おぉ、そうだった。春菜、ありがとう。すごく美味しかったよ!本当に何でも作れるんだな。」
「俺、結構感動した。5人分って結構な量だろ?だからどうしても手抜きになりそうなのに一つ一つ丁寧に作ってたし、味もすごく楽しめた。」
「私は何も・・・。橋本さんや小倉さん、それに優香がいなかったらきっと出来なかったから・・・。」
褒められる事にあまり慣れていなかった春菜は少し戸惑い、俯きながら言った。
「あれだけ手際よくやれるってことは、やっぱり普段からしてる?」
「あ・・・うん。」
両親がいなくなってから春菜が家事全般をすることが家の中で自然と確立した。秋緒が仕事と学校に集中できるようにと春菜が気を利かせたのだ。しかしそれは春菜にとっても意味のあることだった。家の事をしている間、余計な事を考えなくて済む。そして何よりもこんな自分でも誰かの役に立てるんだという証を貰ったような気持ちになる。それが嬉しく思っていた。
「すごーい。実は五十嵐さんって何気に何でも出来る人?」
「え?」
未久の声で考え事をしていた春菜は、はっと我に返る。
「だってうちの学校に入れるってことは成績だっていいはずだし、それに料理も出来るしさ。」
「うんうん。これで運動神経も揃ったら、完璧だよねー。ね、何かスポーツやってたりする?」
「ううん、何も。体育の授業でやるくらい・・・。」
「春菜はスポーツ万能だよ。」
春菜の言葉を遮り、優香がはっきりと告げた。
「中学の時は毎年リレーの選手に選ばれてたし、球技にしても確実に要注意人物だったわ。」
まるで自分のことのように得意げに話す優香に春菜が慌てて止めに入った。
「ゆ、優香。それオーバーだよ。」
「オーバーじゃない。正臣、あんたもそう思うでしょ?」
そう言って優香が正臣の顔を見た。急に話をふられた正臣は、少し驚いていたがそれでも質問には素直に答えていた。
「そう言えばそうだな。球技大会でバスケのシュートする時のフォームも様になってたし。反射神経もいいんじゃないかな。」
「へぇー。やっぱり五十嵐さんってすごいんだ。」
恭子が感心したように呟いた。
「って言うか、五十嵐さんって・・・近くで見るとかなり顔立ちいいよね。」
「え・・・。」
「ホントだー。肌がツルツルだし、目が大きい。鼻も高めだし、全体的にすごく整ってる。羨ましい。」
そう言いながら、恭子達は春菜の顔を触ってくる。う・・・なんだか優香が3人になった気分。
「恭子、未久。春菜で遊ぶの、やめてあげたら?春菜が困ってるし。」
優香が苦笑しながらそう言った。恭子達もその言葉で、自分の行動に驚いていた。
「あ、ごめん。なんかつい触りたくなっちゃって。」
「五十嵐さんの肌、本当に綺麗なんだもん。」
そう口々に言った。すると、恭子がいきなり頭を下げてきた。
「五十嵐さん。今更だけど・・・ごめん!」
それを見た未久も慌てて同じように頭を下げた。
「私も!ごめんなさい!」
「へ?」
「この前、五十嵐さんのこと悪く言っちゃったから。ずっと謝らなきゃって思ってたの。」
「それに前にも教室で変なこと言ってしまったし。」
「何それ、どういうこと?」
その台詞に優香の眉が上がった。春菜はまずいと思い、慌てて2人に話し掛けた。
「い、いいよ!事実だし。あのっ、頭上げて。私、気にしてないから。」
春菜のその言葉で、恭子達はほっとして顔を上げた。納得のいかない優香は眉間にいくつも皺を作って、相変わらず恭子達に冷たい視線を送っている。そんな視線に気付かず、恭子達の話は続いていた。
「それにしてもあの時は、私達もびっくりしたんだよね。まさかあの赤城君と一緒に入ってくるなんて・・・。」
「うん。五十嵐さんと赤城君っていう組合せ自体に驚いた。しかも2人共、手を繋いでたし。五十嵐さん、実際はどうなの?赤城君とつきあってるの?」
恭子がここぞとばかりに尋ねてくる。春菜はいきなりの展開に驚いた。
「つ、付き合ってないよ。それにあの時はたまたまで・・・。」
手を横に振りながら、春菜は否定する。それでも恭子は食い下がった。
「えー?本当?たまたまで手なんか繋がなくない?」
「うんうん。普通、手は繋がないでしょ。」
2人の押しに春菜は困り、助けてと言わんばかりに優香の方へと視線を向けた。優香はそれを見て、助けるかと思いきや、にっこりと微笑んだ。
この微笑みは・・・。
春菜は嫌な予感がした。
「私もじっくりとその辺の所を聞きたいわぁ、最初から“詳しく”ね。そうねぇ、まず恭子達が言ったっていう教室での内容から。」
優香は、獲物を捕らえるようにじっと恭子達を見据えた。
「そ、それは・・・。」
優香の気迫に恭子と未久はさーっと顔が青ざめ、口を噤む。
一瞬にして、6人の周りの空気が凍りつく。
ど、どうしよう・・・。
「あ、もう9時になるじゃん。橋本さん達って9時から風呂の予約取ってなかったっけ?」
「へ?・・・ああ、そうそう!そうだった。未久、急がなきゃ!」
「そ、そうね。じゃあ、先に部屋に戻りまーす!」
「ちょっと!」
優香が止めに入ろうとするのを正臣が手で制した。それを目で確認した恭子達は、いそいそと席を立ち、部屋へと戻っていった。優香はキッと正臣を睨んだ。
「どうして止めるのよ。正臣は腹立たないの?」
「とりあえず落ち着けって。おまえがそんなに息巻いたって春菜は喜ばないぞ。」
正臣がそう言うと、優香はさすがに黙り込んだ。
「さすがだね、正臣。河本を瞬時に静かにさせることができるのは君しかいないよ。でもさ、やっぱり俺も聞きたいな、さっきの話。」
静かになったところを見計らい、康平がそう言った。
「おいっ。」
「あ・・・言っとくけど、聞きたいのは赤城とのことね。教室で何を話してたかなんて俺には興味ないし。」
「私は恭子達が何を言ったのかを知りたいの!」
優香がここぞとばかりに口を挟む。3人のやり取りをハラハラしながら聞いていた春菜は、思わず立ち上がった。
「春菜?」
「五十嵐さん?」
「・・・?」
3人は驚きながら春菜の方を向いた。
「え・・・っと、みんな心配してくれてありがとう。だけどそんなに気を遣わないで。私は大丈夫だから。」
「春菜・・・。」
優香は少し寂しげな表情をしてそのまま何も言わない。心配してくれた優香には、今自分が言った事は失礼なことなのかもしれない。だけどこれ以上、私のことで皆がギクシャクするのは避けたい。
「それにさっきの話のことも本当にそんな大した話じゃないの。放課後にね、ちょっと用があって職員室に行ってたの。それで教室に戻ってきた時、教室の中で皆が盛り上がってて・・・。なんだか入りづらくて困ってた時に、たまたまゆ・・・あ、赤城君が来て、一緒に教室に入ってくれたの。ただそれだけ。」
「そっか・・・。」
優香と正臣はどこかほっとした表情をしていた。しかし康平だけは、別の反応を示した。
「あの赤城がねぇ・・・。」
どこか納得できないというような口調で呟き、そのまま考え込むように顎に手を置いた。春菜はそれを不安に思いながらも、ようやく話が終わったことにほっとしていた。


 





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