藍色バース

弓川ルツ

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第6章

ファーザーズ・クライ-6

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アクアが自宅に着くと、もう十時半を回っていた。

凛也の車が見当たらない。残業なのだろう。
日曜日からずっと、ただならぬ忙しさが続いているようだ。

今日も養子の話を相談できそうにない。

アクアは気になったが、凛也が帰宅していなくて、正直ホッとしたのも事実だ。
義母はこの時間だと、たいてい就寝している。

部屋へ入ると、すぐにパソコンを起ち上げた。
起動させている間に、上着を脱いでハンガーに掛ける。

メールをチェックすると、最近では珍しい人物から、メールが送信されていた。

愛子だ。

【お久しぶりです。アクアさん、お元気ですか。
 アクアさんとは、しばらくお会いしてませんね。
 お変わりありませんか。

 今度の金曜日なのですが、私は用事があって浜松駅まで出る予定です。
 アクアさんは、まだそちらでお勤めでしょうか。

 もし良かったら、アクアさんのお仕事が終わった後、一緒にお茶でも飲みませんか。
 お話したいことがあるのです。
 もちろん無理にとは言いません。お返事、待ってますね】

話って……? 

もしや迅のこと? 

それ以外に何があるだろう。

迅との仲が愛子に知れてしまったのだろうか。

なぜ? 

いや、それとも迅が自ら打ち明けたのかもしれない。

世の母親は、独身の息子が既婚女性と付き合っていると知ったら、どう思うだろうか。

少なくとも、良い感情が湧くはずがない。
年齢は違っても、これまで良い友人だった愛子の心証を悪くしてしまったかもしれない。

アクアの気が重くなった。
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