ダンジョンクリエイター~魔王に転生したけど、興味ないので迷宮経営する~

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第1章

第9話 芥子の花言葉は『怠惰』

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 さて、今日の迷宮はお休みです。
 皆さん次回をお待ちください。
 なんて、ベッドでゴロゴロしながら言ってみる。
 迷宮探索受付自体は本当に休みだけどね。
 どっかで脳が震えてる人の声がしそう。

 先日のお姉さんの件があって、ちょっと経営方針の見直しを考えてみているものの、良案が浮かばない。
 うーん。
 ヒトの感情を操作ってどうしたらいいのかな?
 洗脳系のスキルも一通りあるけど、これ使っても、それはあくまで、『指示した通り・・・・・・』にしかならない。
 それじゃあ、俺の退屈を満足に変える事なんて出来やしない。
 誰かを操作して、仲間割れを引き起こしても、それはただ、思った通りにいったって事だけだ。
 そんなのは退屈だ。

 あくまで自然に罠を張り、それが起こった時に何らかの予想外の展開が起きる。

 これが理想だね。
 俺の予想の斜め上をいってくれないと話にならない。

 うーん。ゴロゴロとベッドを転がりながら考える。
 ダメだー! 思い浮かばないー!
 仕方ない。
 ちょっと外を散歩してみるか。

 幻影魔法で姿を人族に変えて、外に出てみる。
 うん、今日はいい天気だね。
 そういえば、前の人生でここまで悩む事は無かったなぁ。
 何をやっても只々退屈だった。
 そう考えると、今は結構充実してる。

「お母さん! あれ食べたいよー!」

 ふと、声のする方を見てみると、子供が母親にお菓子を強請っているみたいだ。

「ダメよ。我慢しなさい。」

「えぇー! ヤダー! 食べたいのー!」

 母親は困り顔をしながらも、子供にお菓子を買ってあげていた。
 母親、か。
 俺の母さんは良くも悪くも普通の人だったな。あぁ、もちろん前世のね。
 良い事をすれば褒めてくれ、悪い事をすれば叱られた。
 俺が死んで母さんは、普通に泣いて悲しんでくれただろう。
 それすらも想像すると、退屈だと思ってしまうから、俺はある種の病気なのかもしれないね。

 でもそうか、こういう身近な事でも感情は溢れてるんだよね。

 俺は暫く公園のベンチに腰を落として、周りの人達を観察して過ごした。
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