11 / 12
アルム四神編
第十話 : 幼馴染
しおりを挟む
カーテンの隙間から一筋の光が俺の目を刺す午前10時。
――もう朝か......
重い頭を起こしながら、昨日起きた出来事をふと振り返る。
思いのほかかなり疲労が溜まっていたようだ。
汚い部屋を進みながら、今日こそは片づけようと何度目かすら分からない思考を巡らせる。
ペットボトルのゴミが多く、俺はよくオレンジ系の飲み物を飲む。
ただ、片づけるのが面倒で丁寧にキャップだけつけ、
そこらへんに投げ捨てている。
そろそろ廊下に出る所だと、踏み場に困りながら歩くが、
どうも頭が重いようでなかなかうまく力が入らない。
頭が痛い。ズキズキする。なんだこれは、何らかの病気にかかったか?
考えれば考える程、頭の痛みはより酷くなる一方で、徐々に頭が動かなくなってきている。
段々、息が荒くなって来た。
視界がぼやけて来た。後ろから何か物音がした。
背後に何かを感じる。
だが、そんな気力はない、声が出せない。
体に力が入らない。何もできない....
チャイムが鳴った。
――こんな時に誰だよ、うざったいな、来るんじゃねぇよ
ドアの開く音がした。
誰かが何か言っているのを感じた。
女の声......?
そこからの記憶はない......
目を覚ますと、俺は自分のベッドの上にいた。
額には、ひんやりと冷えた小さいタオルが置いてある。
俺、こんな事いつしたっけかと考えながら、
先ほどまでの記憶を掘り起こそうと頭を使おうとするが、
まだ上手く思考ができない。
誰かの声が遠くから聞こえる。
俺の傍まで近寄って来てる足音がした。
今の俺に、誰かを確かめる元気なんてない。
その女性はゆっくり口を開いた。
「大丈夫?心配したんだから。昨日大変だったし、
ちゃんとご飯食べてるかなって思って来たら。部屋の入り口で倒れてたんだよ?」
声に聞き覚えがある。あぁ、レイラか。
幼馴染のレイラが俺の事心配して来てくれたのか。
昨日は申し訳なかったと思いながらも、少し心があったかくなる。
レイラは咄嗟に俺の額に手を当てて続けた。
「うん、まだ熱があるようだね。全然高い熱......大丈夫?苦しくない?」
荒い息を少しだけ整え、俺は口を開く。
「まぁ、なんとか......ね。ありがとうレイラ、迷惑かけてごめんね......」
他愛もない会話を続けていると、俺はいつの間にか眠ってしまっていたようだ。
きっと、レイラが来た事で、気持ちとか体とかが安心できたんだろう。
ゆっくりゆっくり呼吸をしながら、俺は何時間も眠っていた。
いい香りが鼻を刺し、俺を目覚めさせる。
頭がとても軽い、という訳ではないが、
まぁ、寝すぎた事が原因だろうと思いながら時計を見る。
もう午後7時。どれだけ寝てたんだ俺......
半分眠っているような頭を起こして、香りのする所まで、体を動かそうとする。
立ち上がろうとしてみる。目をパチリと開けて自分の部屋に足元から視線を向けた。
あれ、部屋が綺麗になっている?
なんかすっげぇ綺麗に見える。
あぁ、これ幻覚か?
まぁ、いい。とりあえず香りを発している所まで歩く事にした。
幻覚だとは思えない程綺麗だ。そりゃもうここの部屋に来た時くらい。
まだ体が重い気がするが、まぁ、朝に比べれば全然動く。
部屋を出て、キッチンのとこへと向かった。
俺は、目を疑った。レイラがまだいたのだ。
しかも、料理を作っているだと......
レイラは、こっちを向くと、口を緩め微笑みを見せる。
「ちゃんと寝れた?頭痛とか熱とか大丈夫?」
俺は、それに返すように、口元を緩め返事をする。
「あぁ、大丈夫だよ。ありがとうレイラ。君が居なかったらどうなってた事か
あと、部屋が綺麗だったんだが、もしかして掃除してくれたのか?」
レイラは、安堵した表情を少しむっとした表情になると、
ちゃんと部屋掃除しなさいよと少しだけ注意受けた。
少しだけ、心がキュンとしたのは言わずもがなだろう。
ただ、自分でもちゃんと片づけようとしっかりと胸に刻むのだった。
やっぱり、俺はレイラの事......
――もう朝か......
重い頭を起こしながら、昨日起きた出来事をふと振り返る。
思いのほかかなり疲労が溜まっていたようだ。
汚い部屋を進みながら、今日こそは片づけようと何度目かすら分からない思考を巡らせる。
ペットボトルのゴミが多く、俺はよくオレンジ系の飲み物を飲む。
ただ、片づけるのが面倒で丁寧にキャップだけつけ、
そこらへんに投げ捨てている。
そろそろ廊下に出る所だと、踏み場に困りながら歩くが、
どうも頭が重いようでなかなかうまく力が入らない。
頭が痛い。ズキズキする。なんだこれは、何らかの病気にかかったか?
考えれば考える程、頭の痛みはより酷くなる一方で、徐々に頭が動かなくなってきている。
段々、息が荒くなって来た。
視界がぼやけて来た。後ろから何か物音がした。
背後に何かを感じる。
だが、そんな気力はない、声が出せない。
体に力が入らない。何もできない....
チャイムが鳴った。
――こんな時に誰だよ、うざったいな、来るんじゃねぇよ
ドアの開く音がした。
誰かが何か言っているのを感じた。
女の声......?
そこからの記憶はない......
目を覚ますと、俺は自分のベッドの上にいた。
額には、ひんやりと冷えた小さいタオルが置いてある。
俺、こんな事いつしたっけかと考えながら、
先ほどまでの記憶を掘り起こそうと頭を使おうとするが、
まだ上手く思考ができない。
誰かの声が遠くから聞こえる。
俺の傍まで近寄って来てる足音がした。
今の俺に、誰かを確かめる元気なんてない。
その女性はゆっくり口を開いた。
「大丈夫?心配したんだから。昨日大変だったし、
ちゃんとご飯食べてるかなって思って来たら。部屋の入り口で倒れてたんだよ?」
声に聞き覚えがある。あぁ、レイラか。
幼馴染のレイラが俺の事心配して来てくれたのか。
昨日は申し訳なかったと思いながらも、少し心があったかくなる。
レイラは咄嗟に俺の額に手を当てて続けた。
「うん、まだ熱があるようだね。全然高い熱......大丈夫?苦しくない?」
荒い息を少しだけ整え、俺は口を開く。
「まぁ、なんとか......ね。ありがとうレイラ、迷惑かけてごめんね......」
他愛もない会話を続けていると、俺はいつの間にか眠ってしまっていたようだ。
きっと、レイラが来た事で、気持ちとか体とかが安心できたんだろう。
ゆっくりゆっくり呼吸をしながら、俺は何時間も眠っていた。
いい香りが鼻を刺し、俺を目覚めさせる。
頭がとても軽い、という訳ではないが、
まぁ、寝すぎた事が原因だろうと思いながら時計を見る。
もう午後7時。どれだけ寝てたんだ俺......
半分眠っているような頭を起こして、香りのする所まで、体を動かそうとする。
立ち上がろうとしてみる。目をパチリと開けて自分の部屋に足元から視線を向けた。
あれ、部屋が綺麗になっている?
なんかすっげぇ綺麗に見える。
あぁ、これ幻覚か?
まぁ、いい。とりあえず香りを発している所まで歩く事にした。
幻覚だとは思えない程綺麗だ。そりゃもうここの部屋に来た時くらい。
まだ体が重い気がするが、まぁ、朝に比べれば全然動く。
部屋を出て、キッチンのとこへと向かった。
俺は、目を疑った。レイラがまだいたのだ。
しかも、料理を作っているだと......
レイラは、こっちを向くと、口を緩め微笑みを見せる。
「ちゃんと寝れた?頭痛とか熱とか大丈夫?」
俺は、それに返すように、口元を緩め返事をする。
「あぁ、大丈夫だよ。ありがとうレイラ。君が居なかったらどうなってた事か
あと、部屋が綺麗だったんだが、もしかして掃除してくれたのか?」
レイラは、安堵した表情を少しむっとした表情になると、
ちゃんと部屋掃除しなさいよと少しだけ注意受けた。
少しだけ、心がキュンとしたのは言わずもがなだろう。
ただ、自分でもちゃんと片づけようとしっかりと胸に刻むのだった。
やっぱり、俺はレイラの事......
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
男が英雄でなければならない世界 〜男女比1:20の世界に来たけど簡単にはちやほやしてくれません〜
タナん
ファンタジー
オタク気質な15歳の少年、原田湊は突然異世界に足を踏み入れる。
その世界は魔法があり、強大な獣が跋扈する男女比が1:20の男が少ないファンタジー世界。
モテない自分にもハーレムが作れると喜ぶ湊だが、弱肉強食のこの世界において、力で女に勝る男は大事にされる側などではなく、女を守り闘うものであった。
温室育ちの普通の日本人である湊がいきなり戦えるはずもなく、この世界の女に失望される。
それでも戦わなければならない。
それがこの世界における男だからだ。
湊は自らの考えの甘さに何度も傷つきながらも成長していく。
そしていつか湊は責任とは何かを知り、多くの命を背負う事になっていくのだった。
挿絵:夢路ぽに様
https://www.pixiv.net/users/14840570
※注 「」「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる