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性欲逆転世界でパーティー組んだ女が高身長ムチムチ無口無表情無知美女だった。性知識は無くても欲求不満らしいので実技で教えまくる

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 俺は田中。ある日台風の中田んぼの様子を見に行ったら不注意で足を踏み外し死んでしまった。その後死後の世界の神様とやらに出会い、異世界に転生させてもらうことになった、新人転生者の1人だ。
 チートらしいチートは貰っていないが、馬鹿みたいな魔力量という何気に使える能力だけは貰うことができた。

 最初は着の身着のまま森の中にスポーンしたんだが、その後近くの街に辿り着き、冒険者登録をし、後は何とか魔法を利用した荷物運びなどの簡単なクエストで生計を立てている。

 冒険者で荷物運びなど滑稽に思われるかもしれないが、この世界ではそれが普通だ。むしろ冒険者らしい依頼なんて上位の冒険者しか受けることができない。初心者の内は荷物運びや郵便配達など、簡単な仕事で下積みするしかない。

 そしてそんなルーキー冒険者の俺も、お金をためてやっと武器を買うことができた。立派な片手剣だ。片手剣ならば空いた方の手で魔法も使える。
 これでうまい事魔物を狩ることができたら、日雇いのその日ぐらしから脱出できる。
 その為にも仲間探しは重要だった。1人でいくなんて勇気俺にはない。何があるか分からない異世界の街の外で、しかもよく分からない魔物相手にたった一人で何の安全マージンも取らず斬って張ったの大立ち回りなんて、ひとかけらもできる気がしないからだ。

 そんなこんなで酒場で仲間募集の張り紙を出し、数日が経過したある日。
 俺のもとにやっと仲間候補がやってきた。

「よろしくお願いします!」
「よろしく」

 そこに現れたのは凸凹コンビだった。
 一人はチビの男。金髪で、一部界隈に好かれそうなやんちゃ系ショタだ。
 そしてもう一人はのっぽの女。身長もデカけりゃ胸もケツもデカい。威圧感満載の巨女だった。

「僕はライト。こっちはローナって言います。同じ村の出身で、同い年の幼馴染なんです」
「……」
「無口だけど、良い奴ですよ。それに回復魔法が得意なんです。あ、僕は剣が使えます!」
「へえ」

 ライトはよくしゃべる奴だった。俺はとりあえず二人からのプロフィール紙を受け取りざっと眺めながら頷いた。

 プロフィールには、二人の来歴とできる事が書かれている。村を出ていくつか依頼をクリアして今に至る。俺と同じ時期に冒険者になったルーキーだが、俺よりも現場に出るのが早い。
 そして何より、既に魔物の討伐実績があるというライトの才能は将来有望だし、ローナの回復魔法も所持者の数が少ないレア魔法だ。

「俺はタナカだ。このプロフィールじゃむしろ俺の方が世話になるかもな。まあよろしく、先輩方。あ、敬語はいらないから」
「うん、分かった。タナカさんは魔法が凄い使えるんだよね? ここら辺で話題に出る程だし、頼りにさせてもらうよ」
「よろしくね、タナカ」
「ああ」

 ライトと握手し、ローナも手を差し出してきたので握手し返す。

「よし、じゃあ早速クエストに出てみるか。最初はお互い何ができるのか確認し合う為だから、楽な内容で報酬も少なくなると思うが……いいよな?」
「もちろん」

 という訳で俺は『ホーンラビットの討伐』のクエストを受注してきて、ライトとローナと一緒に街の外へと向かった。

「―――オラよ!」

 ホーンラビットは大型犬程の大きさで、額に鋭利な角が生えており、ウサギらしい跳躍を利用して角で突き刺してくる非常に好戦的なモンスターだ。

 だが、攻撃手段は角一択しかないし、頭もそこまでいいわけじゃない為真っすぐ突っ込んでくるくらいしかできない。動きは素早いが一度空中に跳び出してしまえば、後は軌道を読んで攻撃を置くだけで簡単に倒すことができる。

 飛んできたホーンラビットに爆発の魔法をかけてやると、飛んできた勢いを殺してさらに余りある威力だったらしく、爆炎に包まれながら逆方向に反転して吹っ飛んでいった。

「はー、凄い威力だなぁ。ホーンラビットの突進を吹っ飛ばしてしまうなんて」

 ライトの呑気な関心の声が聞こえる。

「良く言うぜ。ライト、お前こそ一撃だったじゃねえか。動いてる奴相手に急所一突きで仕留めるなんざ、並大抵の集中力で出来る技じゃない」
「そうかな? えへへ、ありがとう」

 ライトの剣の腕は思ってた以上に凶悪だ。何より技術が凄い。的確に急所を狙い、普通に射抜けるのである。それを戦闘中に当たり前のように行うなど、誰でもできる事じゃないだろう。

「……お疲れ様」

 ローナは今回は怪我人がいなかったから活躍の場そのものが少なかったが、自分の身は自分で守れるらしく、その上投げナイフを使ってそこそこ的確な援護をしてくれた。その恵まれた体格を発揮して俺ほどではないにしろ中々の量の荷物も運べるらしく、荷物運び兼サブアタッカー兼回復役という役割だけ見ればかなり頼れる存在だった。

 俺は剣を払い二人に改めて手を差し出した。

「ライト、ローナ。二人さえよければ、俺達で是非パーティーを組んで活動したい。どうだ?」
「もちろん、こちらとしても異存はないかな」
「……ライトが良いなら、私も問題ない」

 俺も結構活躍できていたのか、二人の顔色は悪くない。

 こうして初心者パーティー『タロラの宴』は発足した。なおタロラは俺達の頭文字であると同時に、この世界で信仰されているどマイナーな神の名前で、地味にダブルミーニングになっている。発案者はライトだ。そこそこ勉強もできるらしい。
 なお、タロラが司っているのは主に勉学なので悪い名前じゃないのだが……更に細かく言えば性欲、性知識でもある。俺も転生者特典で簡単な文字なら読めるので、図書館やギルドの資料室に通い詰める程の本の虫だ。ライトは勉学以外のものは知らなかった様子だが、まあ、大丈夫だろう。後から変えられるし問題ない。

 そうして、パーティーを組んでからはとんでもない勢いで日々が過ぎていった。

 気が付けばあれから半年。その間はとにかく討伐と護衛の繰り返しだ。討伐クエストであっちこっちを移動したり、護衛クエストで街から街まで何日もかけて移動したりしていると本当にすぐに時間が経過していってしまう。

 その間、ライトとローナの人柄や関係性も徐々に見え始めてきた。
 まずライトだが、こちらは純粋すぎるピュアボーイだった。同時に熱血漢であり成長の機会をとにかく無駄にしない。コツコツ地道に一歩ずつ歩ける秀才気質だが、天才と言っていい程の才能も持ち合わせている。その上若干実際の年齢よりも幼く見られはするが顔立ちも悪くなく、ここまで来るとただの主人公である。

 対するローナは対人関係は毛ほどの役にも立たないが、ライトへの信頼がとにかく厚い。ついでに俺にも心を開いてくれたのか、全体を良く見たサポートをして見せる。口数が少なく圧迫感を感じることもあるが悪い奴ではない。
 あと、おっぱいがデカく目の保養になる。態度に見せたことは無いがオカズとして非常に重宝しております。ありがとうございます。

 逆に俺はというと、まあ変わり者扱いだ。日本人的にアウト(例えばこの世界では12歳から結婚が認められている)なことがこの世界では普通だったり、逆に日本人的にセーフ(生食とか)なことがこの世界では非常識であったりと、常識の擦り合わせが若干うまく行っていない。

 当然先ほど例に挙げた二つ程分かりやすいものはこっちに来てからの1年で何とか擦り合わせしたが、それでもされどたったの1年である。几帳面すぎたり慎重すぎたりへりくだり過ぎたりと言った問題点もまだ多い。
 だが、クエストだとその几帳面さや慎重さが割とうまく働いているようで、クエストの達成評価率は悪くない。ライトからも結構信頼されているらしく、悩み事や相談もしてくれる。ローナは知らんが、言うことくらいは聞いてくれる。

 パーティー内での立ち位置で言えば、俺がリーダー兼相談役、ライトが表に出る交渉役、ローナが黙って後ろをついてくる荷物持ちだ。戦闘面においても、俺は普通に近接戦闘もできるため、実質魔法剣士もどき、剣士、回復役が一人と中々盤石な布陣だ。
 ……ローナは女だし貴重な回復要員なのでそこにいるだけでありがたい存在である。ちなみにこの世界では、女がいることで舐められることはあるが、逆に信用されることもあるし一長一短だ。

 さて、という訳でようやっと活動が軌道に乗り始めた。赤字になることはほぼ無く利益は主に右肩上がりの黒字続き。一つのクエストに一喜一憂していた最初と比べて、今では凡ミスも減り始めてきた。
 家はパーティーハウスという、パーティー用の小規模なアパートを借りて暮らしている。食べる場所、キッチン、そして男女それぞれの寝る場所があるくらいなものだが、宿暮らしよりもずっとやりやすくなった。

 しかし、余裕ができ始めて新たな問題も出てきていた。
 それが、性欲の処理についてだ。
 この世界に来てからこっち、がむしゃらにやって来たからな。そろそろすっきりしたい頃だ。
 とはいえ、一人寂しく処理するというのもいつも通りだ。そういう事ではなく、もう一歩踏み込んだ世界に行く。

 やっぱ異世界と言えば風俗。色んな種族の女の子と出会える夢のような場所だ。
 この世界はやっぱりファンタジーで、色んな種族がとにかく沢山存在している。エルフやドワーフなどの分かりやすいものから、魔人やドラゴニュートと言ったレアな種族までそれはもう数えきれないほどだ。

 正直言って楽しみすぎる。エルフの繊細な絹肌ボディ、ドワーフの合法ロリボディ……とにかく選び放題だ。
 早速俺は冒険者ギルドにやってきていた。というのも、とっとと本番に行ってみたいが俺には如何せん知識が無い。こういう時は素直に先達たちに話を聞くものだ。
 そう言う訳で最近仲良くなったおじさん冒険者達に話をしてみると、予想外の答えが返ってきた。

「何言ってんだお前。女を抱く店って……誰得だ一体!」
「確かに綺麗な子と仲良くするのは良いが、だからと言って自分から性欲の対象になりに行くのはちょっとな」
「アイツら性欲が強いからなー。その点、俺ら男は清く生きてるってもんだ」

 と、強面髭もじゃの男どもが言っております。
 一体何がどうなってる?わけがわからん。

「いやいやいや……え? じゃあそう言う店ってこの街にはないの?」
「この街どころか、全世界探しても珍しいだろうよ。普通そう言うのは男娼がやるもんだろ?」
「やだやだ、気持ち悪いねえ。そう言うのは旦那だけに、子どもができる間までで済ませてほしいよ」

 その後混乱しつつ更に話を聞けば、どうやらこの世界では男女の精力逆転が起きているらしい。
 俺の世界では、もっぱら男の方が性欲が強いとされていたが、この世界では丸っと逆だという事だ。

 とはいえ男女の力関係に違いはなく、この世界でも男は力強くて女は細いということに変わりはない。その上男は女の大きな胸を好む傾向にあるし、普通の男と同じ性癖を持っている。
 違うのは性への熱量だ。

 なんだろう、この世界に来て初めて、ここが異世界なんだと強く実感した出来事だった。
 
 その後俺はとりあえずこれ以上変に思われるのを避けるため退散し、悔しさと共に帰途についた。
 風俗が無いなんて、俺はどうやって生きていけばいいのだろう。ため息が止まらない。

「はぁー……」

 と、ため息をつきながらパーティーハウスの扉を開けた、その時だった。

「……あ」
「……あっ」

 そこには、着替え中のローナがいた。どうやら部屋で服を脱いだ後、用事ができて無防備にも外に出てきたみたいだ。
 巨大すぎるブラジャーに、丸見えのパンツ。巨女の癖にしっかり腹が引っ込んでくびれもある。正直眼福ですたまりません。
 だが、それ以上に問題なのは、彼女の尻から黒い尻尾がぴょこんと生えていたことだった。

 それは、まぎれもなくこの世界で恐れられている、魔人の身体的特徴の一つだった。




「ローナは魔人のクォーターなんだ」

 どうすりゃいいか分からないで固まる俺達を、丁度同じ時間に帰ってきたライトが見つけて急遽話し合い兼説明の時間が取られることになった。
 バツの悪い顔をしたライトから代わりに説明されたのは、そんな内容だった。

「彼女は祖母が魔人で、小さい頃から身体が大きかった。でも遺伝したのは体の大きさと小さな尻尾くらいで、中身は完全に人だよ。だから、その……誤解しないであげてほしい」
「……ライト」

 さっきまで大きな体を小さく縮ませていたローナが、ライトの気遣いに名前を呼んだ。

 なるほど、話は分かった。だけど、よりによって魔人か……。
 魔人とは、人種の一つである。巨体に背中に羽、そして尻尾を持っている。そんな彼らは粗暴で狂暴、とにかく暴力を好む傾向があり、酷い奴など誰彼構わず喧嘩を売っては被害を広げることで有名だ。
 恐れられているのはそう言った暴挙を、種族特性である潤沢な魔力量によって盛大に行うことにある。
 過去には、一つの街が魔人によって滅ぼされたこともあるらしい。

 そんな理由もあって、魔人は差別の的とされている。当然そう言う傾向があるというだけで全員が全員そう言う訳ではない。街に入る権利もあるし、何だったら冒険者になる者もいる。

 だけど、怒りを買うと酷い目に遭うことになりそうな魔人相手に仲良くできる人間は少ないだろう。

 ローナがそんな魔人の血を引いていた。それは割と大事件だ。『パーティーメンバーが実は……』の中でも最もトラブルを招くであろう話である。借金をしていてくれていた方がまだマシだという認識のはずだ。

「なるほどな。パーティーハウスを借りる時に若干渋ったのはそれの所為だったか」
「うん……ごめんね。でも、クォーターとはいえ魔人の血を引いてるってバレたら、家主に追い出されるし……それに、何よりタナカにも怖がられるかと思って、言えなかった」
「ああ。まあ、気持ちは分からんでもない」

 俺は続けて口を開いた。

「だが、そりゃ無用な心配ってやつだ。俺はローナのことをよく知らないが、悪い奴じゃないってのはこの半年で十分わかってる」
「えっ……」
「俺は変わり者だからな。そう言うのは気にならんらしい。ま、これまで通りで頼むよ、ローナ」

 ライトは驚いたように目を見開いて、ローナも顔を上げて珍しく俺と目が合う。

「い、いいの? 正直、これはタナカが思う以上に厄介の種だと思うけど」
「バレなきゃいいんだろ? パーティーメンバー相手に半年隠し通せたんだ、及第点だろ」

 最後の最後に油断して下着姿で外に出たのはアホだと思うが、まあ本当にそれまでは完全に隠し通せていたからな。

「まー、隠せていた理由のほとんどがライトのお陰っぽいのが問題だがな。ライトがいない時に盛大にばらしたことに関しては、後できつく絞ってやってやれ」
「う、うん! ありがとう、タナカ! ありがとう……! 正直、ぶん殴られてたって仕方ないことをしたって自覚してたんだけど……まさか受け入れてもらえるなんて……ほら、ローナ! 君もお礼をいわなきゃ」
「……ありがとう、タナカ」
「おう。よいよい」

 ローナが魔人のクォーターであろうが、俺にとってはそれはどうでもいいことだ。無口で危険性皆無の大人しいでくの坊がヤバい奴の血を引いてましたなんて言われても、だからなんだって感じだ。問題ないだろう。

「で、他に隠し事はしてないよな? してるんだったら丁度いい機会だ。一度腹を割って話し合おうぜ」
「これ以上の秘密なんて、僕らにはないよ。あー……実は付き合ってることくらいかな?」
「知ってた」

 俺は一瞬で頷いた。良く二人でどっかに出かけてたし、よほどの朴念仁じゃない限りは普通に察するだろう。ライトも隠し通せていたとは思っていなかったようで、照れたように笑う。

「なら、もう本当にないかな。ね、ローナ?」
「ええ」
「ならいい。俺もまあ、言わなきゃならんことは無い……はず。なら、俺達にもう隔たりはないって訳だ。こりゃ一層パーティーとしての仲間意識ってのが強まったんじゃないか?」
「う、うん! タナカの言うとおりだよ!」
「なら今日は宴だな! 飲もうぜ!」
「おー!」

 という訳で、いささか急だったがこの日、俺達は酒を飲み交わした。
 やっぱ折角異世界にいるんだし、こういうドラマも無いとな。全滅とか一人生き残るとか、そう言うバッドエンドまんまのドラマはごめん被るが、こういうのならたまにはいい。

 ライトが酔いつぶれて、俺もいい具合に酔いが回ってきた深夜。水を飲んでいると、不意に後ろに気配を感じて振り返る。
 そこには巨女がいた。
 ローナはなんと、ガタイの良い俺よりもほんの少しだけ背が高い。ショタのライトと並ばせると、母と息子と言われても文句が言えない対比が生まれる。

「うおっ……びっくりした。何だ、ローナか。どうした? 水道なら見ての通り俺が使ってるから、少し待ってほしいんだが」

 どうでもいいが、この辺井戸水による水道の供給があるんだよな。相変わらず変な所で文明が進んでると感じる。

 ローナは俺の言葉に首を横に振った。

「……あなたに用があるの」
「俺に? 分かった、話くらいなら聞いてやるよ」

 それにしても、珍しいこともあるもんだ。それだけ秘密の共有は彼女にとっても大きな出来事だったのかもしれない。
 俺は初めてのローナからの相談事に、夜も遅いというのにルンルン気分で席に戻ったのだった。

「……実は、性欲が溜まってるの」
「ぶふっ」

 飲んでいた水を思いっきりぶちまけて、俺はローナをまじまじと見つめた。
 ローナは今日も何も考えていない仏頂面だ。それなのに背が高く色々デカいという事で、圧力が凄まじいキャラに仕上がってるのだが……今、コイツなんて言った?

「私、ライトと付き合ってる」
「ああ、さっきも言ってたな」

 俺は思わず神妙にうなずいて同意する。

「……でも、男の人は性欲の強い女が嫌い」
「……なるほど?」

 少しずつ見えて来たぜ。ローナの言おうとしていることが。

「つまり、ローナ。お前は……性欲の強い自分と、男の苦手な女性像が重なって見えるんだな?」
「そう」

 ローナは短く肯定し、顔を少しだけ上げて目を合わせてきた。

「タナカなら相談できると思った。タナカは、私を怖がらないから」
「はっ、そりゃ嬉しいね」

 本心で返しつつ、俺はローナをまじまじと見た。

 まあ、確かに色々持て余していても仕方のない体はしている。うん。

「ライトがどんな女が嫌いなのかは知ってるのか?」
「知らない。聞いたことも無い」
「なら、分からんだろう。男の好みは千差万別だからな。性欲の強い女が嫌いな男はそりゃ多いが、中には俺みたいに、強い方が好みってやつもいる」
「……好みなの?」
「俺のことは良いんだよ。で、ライトから何も聞いてないんなら、気にするだけ無駄なんじゃねえの? 俺もそう言う話はライトとはしないからな。聞いて来いって言うなら聞いてきてやるが」
「ううん、いい……多分、ライトは嫌いな方だと思うから」

 嫌い、というよりもあれは初心なだけのタイプに見える。女にちょっかいかけられると顔を真っ赤にするからな。
 とはいえ幼馴染だというローナがそう感じるのであれば、それなりの理由があるのだろう。その気持ちは言葉にはしなかった。

「どうしても気になるんなら、発散すればいいんじゃねえの? 適当にさ」
「……発散?」
「我慢すりゃ逆に溜まるからな、そう言うのは。定期的に息抜きしてやりゃ、性欲なんて程々にセーブできるもんだ」

 思えば、俺は女子相手に何を言っているのだろう。
 とはいえ、性欲の強い奴にとって性欲の発散というのは中々深刻な話でもある。俺も気持ちは分かる。
 集中不足で戦闘中に下手をされても困るし、下らないことでも失敗が減らせる可能性があるのなら助言くらいはする。

「……どうやって発散すればいいの?」
「えっ……いや、そりゃ……」

 言い出したのは俺だ。俺は非常に口を重くしつつも、ごにょごにょと答えた。

「……オナニーとかでいいんじゃねえの、無難に」
「おなにーってなに?」

 そこからか。そこからなのか。

「おい、さっき性欲が強いって言ってたよな。オナニーも知らないで性欲が強いたあちゃんちゃら笑わせてくれるぜ」
「そう言う性的な事は、よく知らないわ」
「……じゃあ、性欲が強いってのは一体何なんだよ」

 呆れて尋ねると、ローナは少しだけ俯いて口を開いた。

「……キスをした時……凄い衝動に襲われるの。お股が潤、ってなって、ドキドキして、今すぐライトを襲いたくなって……でも、それ以上に何をすればいいか分からないし、ライトにも嫌われるかもしれないから、結局我慢するしかないの」
「……なるほど?」

 思った以上にがっつり発情してんな? そして重ね重ね思うが、俺はなんでこんな相談事を女子にされているのだろう。同性同士でも結構仲良くないときついだろこれ。
 というかだ。

「ローナ、一応聞くが、お前……性的な知識については、どこまで知ってる?」
「……キス、し過ぎたら……赤ちゃんができる……?」
「あー、そのレベルねー。はいはい、なるほどー」

 無知ってレベルじゃねえぞ!
 ちなみに保険で言っておくが、この世界でも赤ちゃんの作り方は同じなはずだ。

 保健体育の授業の大切さを理解らせられてしまった。学校の無い世界じゃ学の無い奴はこうなるのである。
 なお、ローナは普通に文字が読めない。読めないというよりも、勉強をしようという意思がない。真横で俺とライトが本を読んでいる最中でもぼおっとしたり寝たりして時間を潰せるような奴だ。

「むう……」

 ローナは少し不貞腐れてしまったようだ。ここまで感情を見せる彼女は初だが、こんな形で観たくはなかった。

「あー……あれだ、指で適当にいじってみたら、色々分かるから。まずはそれからだ。頑張ってみろ色々と」
「……指でどうするの? よく分からないわ」

 頬が膨れてきた。はあ……どうしたもんかな。

「……そこまで言うなら、タナカが教えてちょうだい」

 思い悩んでいた俺に、ローナが言ったその言葉を、俺はよく理解できなかった。

「……お、おいおい、ローナ! そう言うのはダメだぞ! うん、ダメだ!」
「なんで?」
「そりゃお前……浮気になるだろ?」
「うわきってなに?」

 あー、はいはいそのレベルねー! って、ねえよ! どんだけモノを知らないんだお前!

「何とかしてくれるなら、私の身体を好きにしていい」
「えっ」
「タナカ、私みたいな女が好きなんでしょう。だったら、好きにしていい……タナカなら、良い」
「ま、マジで? マジで言ってるのか?」
「ええ」

 お、おいおい。ヤバいぞ。今の俺は風俗店ロスがヤバすぎて、どんな殺し文句でもコロッと言っちまう奇跡的なチョロさを発症してしまっている。
 誰か、誰か止めてくれ! このままだと、パーティー内のカップルの仲を引き裂くことになってしまう!

 俺は全力で精神力を集め、硬い意思で言葉を紡いだ。

「分かった。俺に任せておけ」
「うん」

 おっぱいが全部悪いんや。




「まず断っておくが、今回のことは絶対に秘密だ。何故ならバレたら最後、お前が性欲ゴリラであることが周囲に広まってしまうからだ。ライトに嫌われるのはローナだって嫌な筈だ。だから二人だけの秘密だ」
「ええ」
「で、条件としては、こちらは性知識をお前に教え込むこと。代わりに俺は、キス以外でならお前を好きにしていい……ってことでいいな?」
「ええ」
「よし……なら、早速脱いでもらおうか」

 場所はローナの部屋。中は全力で『音殺しの魔法』を使い、周囲に音が伝わらないように結界を張っている。
 俺の言葉にローナは一つ頷いて、服を脱ぎ始めた。

 そして出てくるのは、どたぷんっ、という凄まじい質量のソレ。暴力的なまでに肉肉しいローナの双丘だった。
 さらにローナはスカートも下ろして、パンツ姿になる。俺はそこでローナに服を脱ぐのを中止させた。パンイチスタイルという奴だ。

「ごくっ……」

 思わず喉を鳴らす。ローナの肉体は相変わらず豊満でデカい。
 さらに、おっぱいもデカけりゃ乳首もデカいし乳輪もデカい。いやらしい大きさのソレに手を伸ばす。

「ローナ、まずはおっぱい触るぞ」
「ええ」

 どうぞ、と言わんばかりに差し出されるその胸を、俺は思いっきり揉みしだいた。

 ヤバい……これは、癖になる。なんて重量感、なんて柔らかさなんだ。そしてここまで巨大なくせに一切垂れていないファンタジークーパー靱帯の存在感よ。

「んっ……」

 胸を揉みしだいていると、ローナの口から熱い吐息が漏れた。

「どうした、ローナ」
「はあ……っ、人に……触られるのって、こんなにドキドキするのね……っ」
「はは、気持ちいいか?」
「気持ちいい……? よく分からないわ。ただ、頭がピリピリする……」

 おほ、こりゃ確実におっぱいだけで感じてるな。
 なら、乳首も弄ったらどうなるんだ? 俺は乳首を摘まみ上げた。

「あんっ!?」

 おお、ローナの口から普段じゃ絶対出ない女の子らしい喘ぎ声が。これは良いな。普段寡黙なローナの口から、もっと喘ぎ声を出させてやりたいものだ。
 俺がさらに乳首を虐めようとすると、ローナが手を掴んできた。

「なんだ、この手は」
「だ、だめ……もっと、ゆっくり……っ」
「ダメだダメだ。良いかローナ。男がおっぱい揉んでるのを女が止めるのは、女として一番やっちゃいけない行為なんだからな。一度好きにしろといったんだから、最後まで全部差し出すんだ」

 俺が我ながらデタラメすぎる内容でそう叱ってやると、ローナはしゅんと反省した。

「ご、ごめんなさい……」
「分かったならいい。さあローナ、この手を離して、腕を上げて頭の後ろで手を組むんだ。良いな?」
「ええ、分かったわ……んっ」

 ローナは俺の言った通りに手を頭の後ろで組んだ。これでローナの乳首を守るものは一つもない。俺は遠慮なく乳首を虐め始めた。

「はんっ……んあ、ひぅっ……んんっ」

 乳首を摘まんで持ち上げたり、撫でまわしたり、潰したり、しこしこしたりする。その度にローナは艶めかしい声を上げて、腰をくねくねさせた。

「はあぁぁ……ダメ、ダメダメダメっ……あ、ああああっ……!?」

 がくがくがくっ、とローナの足が震えた。そして、じわっ、とパンツにシミができる。

「……え? 今、乳首だけでイったの?」
「はあ、はあ……イった……って、なに……っ?」
「知らないってことは……人生初イきってマジか。初めてで乳首イキできる女なんて初めてみたぞ?」
「んんっ!?」

 乳首にデコピンすると、びくっと痙攣し、またパンツのシミが広がった。

「ローナ、今の感覚は『イく』って言うんだ。イった時はちゃんと『イきます』って宣言してからイくんだぞ。分かったな」
「わ、分かった……」
「よし、なら乳首はここまでだ。次はマンコだからな……パンツを脱いでくれ」
「ん……」

 ローナは最後に残していたパンツを脱いだ。脱ぐとき、あそこから糸が引いたのが良く見えた。
 そうして出てきたローナのアソコは、当然のように濡れまくっていた。ローション要らずだ。

「確かにお前は、性欲が滅茶苦茶強いみたいだな」
「んっ……」

 しゃがんで下からローナのアソコを見上げる。親指で左右の恥丘を押し広げてやると、中身が見えるようになった。ぷっくりと膨らんだ包茎クリトリス。尿道、そして濡れそぼった膣穴。

「濡れまくりじゃねえか。ローナ、お前どんだけエロいんだよ」
「んあっ……」

 俺はぷっくりと膨らんでいるクリトリスを指でつまんだ。滅茶苦茶勃起しまくってるぞ。充血してるしコリコリと芯が通ってる。

「ほら、ここがクリトリスだ。気持ちいいだろ?」
「んっ……だ、ダメっ、それダメっ……」
「腰を引くなって。ちゃんと前に突き出すんだよ」
「わ、分かってる、けどぉっ……勝手に、腰が動くのっ……」

 俺はビクビクと動くローナを無理やり押さえつけて、クリトリスをしこしこしまくった。

「ああぁぁあぁあぁ……ダメっ、そこほんとダメっ、無理ぃっ……!」
「イく時はイきますって言えよ」
「イくっ、イきますっ……ああ、ああああああっ……!」

 ガクガクガクッ、とローナの足が生まれたての小鹿のように震え、ぷしゅっ、と潮を吹いた。
 人生二度目のマジイキで潮を吹くとは、本当にスケベな身体の持ち主だ。

「はあ……はあ……」
「よし、最後のポイントだ。ほら、ちゃんと立てよ。俺が触りやすいように足を広げるんだ」
「……す、少し、休憩……」
「ダメだ。こういうのは一気に教えた方が頭に入るんだからな」

 俺は無理やりローナを立たせて、足を開かせた。

「腕は上げたまんまだからな」
「はあ……はあ……」

 無防備な格好をしたローナに満足し、濡れそぼったローナのアソコにもう一度触れる。そして、今度は膣穴を撫でまわした。
 さて、具合はどうかな? 指を入れてみる。結構きついが、濡れまくっていてすんなりと入れることができた。

「んっ……あっ……」

 指一本なら出し入れしてもスムーズだ。
 二本入れてみるか。人差し指と中指を入れる。

「はああぁぁ……な、中にっ……指が入ってる……っ」
「大丈夫なようにできてるから。ほら、ここに集中」
「ひぅっ……!?」

 クリトリスにデコピンしてやって弄ぶ。ローナは面白いように腰を跳ねさせた。
 入れた指で俺はとある個所を探った。それは、入口から少し先にいったところにあった。ぷっくりと膨らんでいてシコリのあるそこを、誰が呼んだかGスポットという。

「んっ……はぁぁあっ……そこ、ダメっ……」
「また腰動いてるぞ。仕方ない奴だな」
「ごめっ……んぁぁぁあ……!?」

 どうせ乱暴なガシマン(ガシガシと荒々しい手マン)でも気持ち良くなるだろう。そう思いGスポを指の腹全体で擦りあげてやると、ローナは面白いくらいに身体を痙攣させた。

「イくっ……イっ……くぅっ! んはああああぁぁぁあっ……」

 ぶしゅっ、と潮を吹いて、絶頂に達したローナ。その後腰が抜けたのかぺたんと地面に尻を付けてしまった。

「ふー……今教えた場所が気持ちいいとされている所だな。オナニーとは、ここを自分で弄って気持ち良くなることを言う。これからはしっかりと毎日励むように」
「はあ……はあ……わ、分かった……」
「ああ、でもオナニーは間違った方法を覚えると危険だし、声も外に漏れることがあるからな。出来ればオナニーする前には俺に報告をするんだぞ。その時は音殺しの魔法を使ってやるし、何だったら今回みたいに俺が気持ち良くしてやる。自分でやるよりも他人にしてもらった方がずっと気持ちがいいからな」
「……ふぅっ……分かったわ」

 ローナの呼吸が落ち着いてきたころ合いを見計らって、俺はローナを立たせた。

「さて、約束は果たしたし、次は俺の番だな」
「……ええ。約束通り、好きにしてちょうだい」
「へへ、悪いな」

 俺はズボンを下ろしてイチモツを取り出した。ローナがそれを見て喉を鳴らしたのが分かる。
 ローナのおっぱいを見ていた俺もこんな感じだったのだろうか。

「ローナ、それじゃあ早速だけど、そこでしゃがんでくれるか」
「……こう?」

 しゃがんだローナの顔に、俺はイチモツを近づけた。

「男のを見るのは初めてか?」
「……え、ええ……」
「よし、だったらよく匂いを嗅いでみろ」
「……スゥー……」

 ローナは俺の言うとおりに、竿に鼻をくっつくけて匂いを嗅ぎ始めた。
 あー、良いなこれ。チンカギはやっぱ必須科目だぜ。

「どうだ、ローナ。男のアソコの匂いはよ」
「すん、すんっ……わ、分からないけど……お腹の下あたりが、熱くなる……」
「それが正常だ。次は先端を嗅いでみろ」
「んっ……」

 先端は、ローナの痴態を見たお陰か既に我慢汁が垂れていた。ローナはそれに鼻を近づけてスンスンと匂いを嗅ぐ。

「お”っ……くっさ……」
「きついか?」
「んっ……臭い、臭いけど……癖になる……かも……」

 ス~、スンスンッ……とローナはしつこいくらいに匂いを嗅ぎ始めた。
 ここまで来て無知が演技だったとは思えないし、本当にここの匂いで発情してるんだな。流石ファンタジー、前世じゃこんな女存在しなかったぜ。

「よし、ローナ。ついでだからお前には、男の喜ばせ方を今日からじっくり教えてやるよ」
「……男の喜ばせ方? 何をすればいいの……?」
「まずは、これ全体に何度も唇をくっつけてみろ」
「……?」
「キスみたいなもんだよ」

 そう言うと、ローナは俺のイチモツにちゅっ、ちゅっ、とキスを落とし始めた。

「竿だけじゃなくて、亀頭……先端の膨らんだところや、先っぽ、それから、根元にあるぶら下がった袋……金玉にもしまくるんだぞ」
「分かった……んっ、ちゅっ……んっ……」

 ほー、こりゃ良い。美女のチンキス最高だ。それに、口と口のキスを恋人がいるからしないと言っている女に、無知さを利用してイチモツに何度もキスをさせることの達成感がヤバすぎる。
 目にも良い刺激だ。キスした部分が唾液で濡れて、キスマークがいくつも竿でてらてらと光っている。
 ライトには悪いが、最高の気分だ。

「よぉし、なら次は、これを口に咥えるんだ。歯を立てないように注意しろよ」
「……口に……分かった。あー……」

 ローナは大きく口を開けて、俺のイチモツを口に迎え入れた。体温を直に感じる口内は唾液でぬとぬとで、ローナの長めのベロが竿を下から舐めてくる。

「いいぞ、ローナ……後は、舐めまわすんだ。で、頭全体を動かして、竿を入れれる限界から先っぽまで、出し入れしてみろ」
「んぶっ……じゅぽっ、じゅぽっ……」
「良い調子だ。普段でくの坊でも、教えればちゃんとできるじゃないか……」

 他の女子じゃ味わえない長めのストロークが最高だ。それに、喉の奥の固い分にゴリゴリ当たったりするのも気持ちいい。ローナも少しえずくくらいで済んでいる。この女フェラに適性があり過ぎる。

「はー、いい……けど、流石に射精するまでじゃないな。ローナ、これからは毎日練習しような。そしたら、ライトにもいつかお披露目できるだろうし」
「んぼっ……はあ……はあ……うん、頑張る」
「よし、次だ、次々! ローナ、ベッドに横になれ」

 言われた通りにベッドに上がって横になるローナ。俺も一緒にベッドに上がって、そして仰向けに寝たローナの足を広げてアソコを丸見え状態にする。

「ローナ、セックスするぞ」
「せっくす?」
「本当は子どもを作るときに、愛する二人同士がやるものだが……愛する人と本番する前に、経験豊富な奴と練習しておくのは常識だからな。その点俺はお前よりも経験が豊富だし、練習台になってやるよ」
「……そうなの。それは、ありがたいわ。お願いね、タナカ」
「任せろって、へへ」

 俺はイチモツを手で操作して、ローナのアソコに当てがった。

「……タナカ、待って。子どもを作るときにすることなんでしょ?練習でも、子どもを作るの?」
「そんなわけないだろ。ローナ、処女神に『私は子ども作りたくありません』って祈ってみ」

 さて、この世界には神が存在している。それは前世の頃のように曖昧な存在ではなく、確固とした一つの個体として存在しているのだ。
 神々は人々の信仰を糧に生きている思念生命体の様なもので、信仰を受け取る代わりに対価として加護を与えてくれる。
 そう言った加護は時に、様々な苦悩から人々を助けてくれる。
 例えば処女神の加護のお陰で、この世界には『生理』と呼ばれる現象が殆ど存在しない。数年に一度ちょっと祈るだけで、女は『月の加護』を得て生理から解放されるのである。

 そして、もう一つの加護。それが『要らずの加護』。効果はそのまんま、子どもが要らない時に避妊してくれる加護だ。便利すぎる存在である。実際この処女神は神々の中でも最高位クラスだ。さもありなん。

「……処女神様。私は子どもを作りたくありません……」

 ローナがそう祈ると、ローナの下腹部に何やら白い光が宿ってすぐ消えた。

「これで子どもは出来ないからな。よし、それじゃ準備も終わったところで、早速……」
「んっ……来て、タナカ……」

 俺は、イチモツを突き立てて、そのまま奥へとゆっくり挿入を始めた。濡れ濡れでローションすら必要ないローナの膣は、俺のイチモツをすんなりと受け入れた。

「んっ……いたっ……」

 流石のローナも初めてに関しては痛いらしく、鉄面皮のままではあるが小さく痛みに呻いている。
 だが、まだまだ先端が入ったくらいだ。更に奥へとヒダ肉を掻き分けていくと、ぴと、と膜のようなものに触れる。
 ローナの処女膜だ。やっぱり当然のように処女だった。うひょひょ、最高だねこれは。

 俺は亀頭でその膜をゆっくりと撫でまわした。本当は恋人のライトが貰うべきだった、可愛らしい処女膜の最後の瞬間を堪能する。

「我慢しろよ、ローナ」
「……頑張る……」

 それじゃ、破りますか。俺は体重をかけて一気に膜を破った。

「んぁっ……!?」

 ローナは鉄面皮を綻ばせて痙攣した。

「一気に奥まで入れたぞ。痛いか?」
「はあ……はあ……うん、痛い……」
「すぐ気持ち良くしてやるからな」

 俺はローナの耳元でそう呟いて、ゆさゆさとピストンを開始した。ローナの膣全体を揺らすように、そして奥まで行くと、ぎゅーっ、と突き上げるように動かす。Gスポと、それからポルチオという、奥の方にある性感帯を刺激するやり方だ。

「んっ……はあ、はあっ……」
「どうだ、気持ちいいか?」
「わ、分からない……頭がぼやってしてきて……っ」
「下腹部にもっと集中してみろよ。ほら、手伝ってやるから」
「ひぅぅっ!?」

 乳首を摘まんで持ち上げた。そして俺は片方の乳首を口に含み、舌で弄び始める。

「ひあああっ……なにこれっ……!? 全身に、びりびりっ、くるぅっ……!?」
「クリトリスも弄ってやるよ」
「だめっ、それだめっ……ああっ、イくっ……イっ、くぅっぅぅぅぅっ……」

 びくっ、とローナの身体が跳ねた。膣もビクビクと痙攣している。どうやら甘イキしたらしい。

「どうだ、気持ち良くなってきたか?」
「え、ええ……じんじん来て、きもちいいっ……」
「その感覚に集中しろよ? 俺もそろそろ本気で動くからな」
「うんっ……う、動いてぇ……っ」

 ご要望通り、俺は激しく腰を打ち付け始めた。

「オォッ……!?」

 杭打ちピストンってやつだ。やっぱこれが一番気持ちいい。思うがままに女を蹂躙できる感が最高だ。
 
「ローナ、どうだ!? おまんこ気持ちいいか!?」
「いいっ……きもちいいっ! おまんこ気持ちいいっ……!」
「俺もローナのおまんこ気持ちいいぞ! 最高の使い心地だっ……そろそろ出るぞ! 中で受け止めろ!」

 俺はローナを抱きしめ、身動き一つ取れないようにがっしりホールドしながら腰を打ち付けた。

「出る出るっ……出るっ!」
「ひあああああっ!?」

 ドビュルルルルルッ! と、ローナを抑え込み、亀頭が一番奥にぴったりと密着した状態で俺は精液を吐き出した。
 ローナはビクビクと痙攣しながらそれを受け止める。もはやこれまでの無表情っぷりはなんだったのかと言わんばかりに顔をだらしなく弛緩させ、盛大にマジイキを迎えた。




「ふぁー……」

 俺は大きなあくびをして部屋から出てきた。すると料理の匂いがする。リビングに行くと、ライトが料理を作っていた。

「あ、おはようタナカ!」
「おー……朝飯の準備、ありがてーわ」
「昨日随分飲んでたみたいだけど、それで珍しく寝坊してたみたいだから、ついね。タナカみたいに美味しくできてるかは分からないけど」
「いやいや、作ってもらっただけでもありがてえよ」

 渡されたさらにはスクランブルエッグとウィンナーが乗っていた。それを切り分けたパンに乗せてむしゃりと一口。美味い。

「……」
「うおっ」

 不意に背後に気配を感じ振り返ると、そこには巨女がいた。

「おはようローナ。ローナの分も今準備するから、待ってて」

 ライトが上機嫌にキッチンへと向き合う。

「ローナ、昨日はよく眠れたか?」
「……うん、ぐっすりだった」

 今日のローナはいつもよりすっきりした顔をしていた。
 それだけ欲求不満だったらしい。どうやら昨夜の数時間でヤる事ヤれて満足したのだろう。
 昨日の性欲ゴリラっぷりを見るに、それがいつまで続くかは見ものだが。

「……タナカ」
「んー?」
「……今日の夜も、よろしく」
「んっ……!?」

 俺はローナを見上げた。ローナは言いたいことを言えたのか無言で後ろから退いて、自分の席に座る。その顔はいつも通りの仏頂面だ。

 おいおい、マジかよ。性欲強すぎだろ……エロい事覚えたての中学生レベルだなマジで。
 俺としては全然大丈夫なんだけども、ライトに少しでも負い目を感じないのかアイツは。何も知らないって怖い……そして、それを指摘する気が一切ない俺の腹黒さも同じくらい怖い。

「ほら、ローナの分! 今日もいっぱい食べて、いっぱい働こう!」
「おー」

 まあ、一番の被害者はライトだよなぁ……今日からいつもよりも優しくしてやるか。うん、そうしよう。

 
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