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*31 鏡のかけらを溶かすには③
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「……触って」
耳元で囁いた。
直接的なおねだりが聞けて、蓮は嬉しそうに微笑んだ。
「今の、結構効いた」
「……君って、時々意地が悪……っ」
不満をぶつけようとしたら、下着の上から強く揉まれて、息を飲む。
我慢できない先走りで下着は濡れていた。握り込まれた上にそこを親指でぐっと押されて、余計に蜜がこぼれる感覚があった。
「濡れてるね……もう、こんなになってるの」
「あっ……いや、だ」
下着をずらされて、そこを剥き出しにされてしまう。
とうとう、蓮の手が直に触れて、泉水の敏感な場所を探りながら絡みつく。
「あっ、ああっ」
「泉水さん……」
蓮の手は大きくて熱くて……指は繊細に動いた。最初から昂り過ぎていた泉水のそれは、すぐにでも達してしまいそうだった。
鈴口から零れる白濁した蜜を指先でまさぐられ、全体に塗り込むように擦られる。大きな動きで上下に扱かれると、堪えきれない嬌声が泉水の口から溢れた。
「ああっ、ああ、蓮くん……だめだ、そんなに強く握ったらっ……すぐ、いっちゃう、から…っ」
刺激が強すぎて――
泉水の視界が白くなる。
「――いいよ。今すぐでも何度でも、いかせてあげる」
ほら、と蓮がさらに動きを速めて、泉水を追い上げる。
だめだと懇願してもその動きは止まらなかった。
自分の手を重ねて止めようとしても効果はなく、蓮の両掌で包まれてどんどん濡れそぼっていく。沸き起こる快楽の波から、もう逃れられなかった。
「は、あっ……!ああ、っ」
泉水が白い喉を反らせて、ふるふると身体を震わせる。
あっという間に絶頂に追い上げられて――すぐに達してしまった。
(嘘だ、こんな簡単に……?)
蓮の手の中で、思うさま白濁を溢すのは、経験したことのない解放感を泉水に与えてくれた。荒い息のまま天井を仰ぎ、それでもまだ、身体の熱を持て余している自分に驚く。
「……いけたね」
蓮が、汚れた自分の手を舐めて、こちらを見る。
その目付きにゾクゾクした。
――こんなに感じきった淫らな自分は、蓮の目にどう映っているのだろう?
「これまでは全然だったって、本当に?」
「そうだよ、全然ダメ……だったのに。こんな風になるなんて……」
蓮が橘からどう聞いていたかは分からないが、セックスが苦手だと言いながら、今、こんなに簡単に達してしまう自分が恥ずかしい。
「僕って……やっぱり淫乱なのかな」
顔の前で両手を交差して、自分の表情を隠した。
何もかもを晒すことに、やっぱりまだ怖さがあって――
「……それ、誰かにそう言われたの?」
自虐的な言葉に何を感じたのか、蓮がのそりと泉水の上に覆いかぶさってきて、そっと腕をどかす。
目と目を合わせて、問いかけてくるその声は優しかった。
「昔、ね。初めての相手と、色々あって……」
初めて好きになった人。
その人は――自分の身体にしか興味がなくて、その上、酷い言葉を投げつけられた。
それから、恋愛すること、誰かに触れることが――怖くなった。
蓮は、そんな泉水の心の揺れを感じながら、
「泉水さんが淫乱なら、俺なんて……快楽主義者なんじゃないかな。好きな人とセックスするなら感じるのは当たり前だし、絶対お互い気持ちよくなりたいし。それに、普段真面目な泉水さんが俺に触れられておかしくなっちゃうなんて、そんなの――最高でしかないって思ってるけど、それってダメなこと?」
そう言って、あっさりと笑う。
びっくりしている泉水の唇に、ちゅ、と軽くキスをした。
「俺のことだけ考えてて」
ひと回り大きい逞しい身体に上から抱きつかれると、その重みが少し苦しい。
耳元に唇を寄せて、耳朶を甘噛みしたり、じゃれつくように触れてくる。髪を搔き混ぜたり、手櫛でさらりと梳いてみたり、そんなことも愉しんでいるように見えた。
肌の感触を確かめるようにキスの雨を落とされ、首や頬を、舌で舐められる。
味を確かめるような仕種に、本当に食べられてしまいそうな気分になった。
いつもは大型犬のように思えた蓮だが――雄の本性を露わにした今は、まるで野生の狼だ。
(……君って、本当に。僕の心を軽くする天才……かもしれない)
自分の全部を、心から欲しがっていると思わせてくれる。
何よりそれが嬉しかった。
そんな蓮の身体の重さを全身で感じながら、耳や頬や、身体中を、指と唇で撫でられるのは――想像以上の安心感を、泉水に与えた。
少しずつ、身体の奥が痺れて、心が解けていく。
自分と同じ気持ちでいてくれる、と。そう信じられた。
蓮が欲しい。心も、身体も全部――何もかも……
ふと、自分ばかり脱がされていることに気が付き、蓮のスーツのジャケットに手を伸ばした。
「蓮くんも、脱いで」
溶けるような目付きで上着を奪われて、蓮は自分からネクタイを外した。
(こんな泉水さん――誰にも見せられないし、見せたくないな……)
泉水が、蓮のシャツのボタンをひとつずつ外していく。そんな健気な姿を見せられると、感情はまた昂ってくる。
「ああ、もう」
(滅茶苦茶にしたい)
シャツが全開になったところで、蓮の忍耐の糸が切れた。
泉水の下着に手をかけて少しずらしたかと思うと、オイルで濡らした指で双丘の谷間をまさぐって来る。
止める間もなく、蓮の人差し指が閉じられた蕾を探りあて、つぷりと差し入れられた。
「や、あっ」
思わず腰を浮かせて逃げようとしたが、反対の腕でぐっと押さえつけられて動けない。深く挿入せずに、入口の敏感な部分だけを執拗に弄られて、オイルが泡立つような音を立てた。
「ああっ、いやだ……っ」
恥ずかしい場所を蓮に触られている――それだけで気が遠くなりそうで、反射的に「嫌」と口にしてしまう。
久しぶりに他人を受け入れるそこは、きつく閉じていて、異物を呑み込むことを拒否しているようだ。
「嫌?止めて欲しい……?」
そう言いながらも、蓮の指はずっと動いている。
ぬちゅと音を立てて、少しずつ奥へと侵入してくる。
――嫌、と言うのは簡単だが、蓮とのセックスを止めたくない泉水は、羞恥心と違和感に必死に耐えていた。
「や、めない……で」
そんな言葉を、泉水はようやく絞り出す。
蓮が、満足げに自分の唇を舐めて、妖艶に笑った。そんな表情にもぞくりとした。
「大丈夫……少しずつ良くしてあげるから」
内壁を擽るような動きがもどかしい。
時折、すごく感じる場所を掠めるのだが、それも一瞬で。気持ち良さと物足りなさが同時に込み上げてくる。だが蓮から与えられる刺激に素直な身体は、少しずつ、違和感やもどかしさも「快楽」と認知し始めているようだった。
「んっ、ああ、っ……いやあ、っ」
指を1本から2本に増やされ、わざと、いやらしい水音をたてるように指をひねられて、中を広げるように出し入れされる。
声が我慢できない。
――蓮の手練手管に、泉水は翻弄されてしまう。
やはり、自分との経験値の違いを身をもって知ることになった。
女の子にモテることは分かっていたが、男の身体の扱いにも慣れている気がして――胸の奥がチリッと灼ける。
だがそんな事を考える余裕も、すぐに無くなった。
蓮の指がもう1本増やされて、指の付け根が入口にぶつかるくらい、奥まで突き上げられた。
「ん、あっ……!!」
耳元で囁いた。
直接的なおねだりが聞けて、蓮は嬉しそうに微笑んだ。
「今の、結構効いた」
「……君って、時々意地が悪……っ」
不満をぶつけようとしたら、下着の上から強く揉まれて、息を飲む。
我慢できない先走りで下着は濡れていた。握り込まれた上にそこを親指でぐっと押されて、余計に蜜がこぼれる感覚があった。
「濡れてるね……もう、こんなになってるの」
「あっ……いや、だ」
下着をずらされて、そこを剥き出しにされてしまう。
とうとう、蓮の手が直に触れて、泉水の敏感な場所を探りながら絡みつく。
「あっ、ああっ」
「泉水さん……」
蓮の手は大きくて熱くて……指は繊細に動いた。最初から昂り過ぎていた泉水のそれは、すぐにでも達してしまいそうだった。
鈴口から零れる白濁した蜜を指先でまさぐられ、全体に塗り込むように擦られる。大きな動きで上下に扱かれると、堪えきれない嬌声が泉水の口から溢れた。
「ああっ、ああ、蓮くん……だめだ、そんなに強く握ったらっ……すぐ、いっちゃう、から…っ」
刺激が強すぎて――
泉水の視界が白くなる。
「――いいよ。今すぐでも何度でも、いかせてあげる」
ほら、と蓮がさらに動きを速めて、泉水を追い上げる。
だめだと懇願してもその動きは止まらなかった。
自分の手を重ねて止めようとしても効果はなく、蓮の両掌で包まれてどんどん濡れそぼっていく。沸き起こる快楽の波から、もう逃れられなかった。
「は、あっ……!ああ、っ」
泉水が白い喉を反らせて、ふるふると身体を震わせる。
あっという間に絶頂に追い上げられて――すぐに達してしまった。
(嘘だ、こんな簡単に……?)
蓮の手の中で、思うさま白濁を溢すのは、経験したことのない解放感を泉水に与えてくれた。荒い息のまま天井を仰ぎ、それでもまだ、身体の熱を持て余している自分に驚く。
「……いけたね」
蓮が、汚れた自分の手を舐めて、こちらを見る。
その目付きにゾクゾクした。
――こんなに感じきった淫らな自分は、蓮の目にどう映っているのだろう?
「これまでは全然だったって、本当に?」
「そうだよ、全然ダメ……だったのに。こんな風になるなんて……」
蓮が橘からどう聞いていたかは分からないが、セックスが苦手だと言いながら、今、こんなに簡単に達してしまう自分が恥ずかしい。
「僕って……やっぱり淫乱なのかな」
顔の前で両手を交差して、自分の表情を隠した。
何もかもを晒すことに、やっぱりまだ怖さがあって――
「……それ、誰かにそう言われたの?」
自虐的な言葉に何を感じたのか、蓮がのそりと泉水の上に覆いかぶさってきて、そっと腕をどかす。
目と目を合わせて、問いかけてくるその声は優しかった。
「昔、ね。初めての相手と、色々あって……」
初めて好きになった人。
その人は――自分の身体にしか興味がなくて、その上、酷い言葉を投げつけられた。
それから、恋愛すること、誰かに触れることが――怖くなった。
蓮は、そんな泉水の心の揺れを感じながら、
「泉水さんが淫乱なら、俺なんて……快楽主義者なんじゃないかな。好きな人とセックスするなら感じるのは当たり前だし、絶対お互い気持ちよくなりたいし。それに、普段真面目な泉水さんが俺に触れられておかしくなっちゃうなんて、そんなの――最高でしかないって思ってるけど、それってダメなこと?」
そう言って、あっさりと笑う。
びっくりしている泉水の唇に、ちゅ、と軽くキスをした。
「俺のことだけ考えてて」
ひと回り大きい逞しい身体に上から抱きつかれると、その重みが少し苦しい。
耳元に唇を寄せて、耳朶を甘噛みしたり、じゃれつくように触れてくる。髪を搔き混ぜたり、手櫛でさらりと梳いてみたり、そんなことも愉しんでいるように見えた。
肌の感触を確かめるようにキスの雨を落とされ、首や頬を、舌で舐められる。
味を確かめるような仕種に、本当に食べられてしまいそうな気分になった。
いつもは大型犬のように思えた蓮だが――雄の本性を露わにした今は、まるで野生の狼だ。
(……君って、本当に。僕の心を軽くする天才……かもしれない)
自分の全部を、心から欲しがっていると思わせてくれる。
何よりそれが嬉しかった。
そんな蓮の身体の重さを全身で感じながら、耳や頬や、身体中を、指と唇で撫でられるのは――想像以上の安心感を、泉水に与えた。
少しずつ、身体の奥が痺れて、心が解けていく。
自分と同じ気持ちでいてくれる、と。そう信じられた。
蓮が欲しい。心も、身体も全部――何もかも……
ふと、自分ばかり脱がされていることに気が付き、蓮のスーツのジャケットに手を伸ばした。
「蓮くんも、脱いで」
溶けるような目付きで上着を奪われて、蓮は自分からネクタイを外した。
(こんな泉水さん――誰にも見せられないし、見せたくないな……)
泉水が、蓮のシャツのボタンをひとつずつ外していく。そんな健気な姿を見せられると、感情はまた昂ってくる。
「ああ、もう」
(滅茶苦茶にしたい)
シャツが全開になったところで、蓮の忍耐の糸が切れた。
泉水の下着に手をかけて少しずらしたかと思うと、オイルで濡らした指で双丘の谷間をまさぐって来る。
止める間もなく、蓮の人差し指が閉じられた蕾を探りあて、つぷりと差し入れられた。
「や、あっ」
思わず腰を浮かせて逃げようとしたが、反対の腕でぐっと押さえつけられて動けない。深く挿入せずに、入口の敏感な部分だけを執拗に弄られて、オイルが泡立つような音を立てた。
「ああっ、いやだ……っ」
恥ずかしい場所を蓮に触られている――それだけで気が遠くなりそうで、反射的に「嫌」と口にしてしまう。
久しぶりに他人を受け入れるそこは、きつく閉じていて、異物を呑み込むことを拒否しているようだ。
「嫌?止めて欲しい……?」
そう言いながらも、蓮の指はずっと動いている。
ぬちゅと音を立てて、少しずつ奥へと侵入してくる。
――嫌、と言うのは簡単だが、蓮とのセックスを止めたくない泉水は、羞恥心と違和感に必死に耐えていた。
「や、めない……で」
そんな言葉を、泉水はようやく絞り出す。
蓮が、満足げに自分の唇を舐めて、妖艶に笑った。そんな表情にもぞくりとした。
「大丈夫……少しずつ良くしてあげるから」
内壁を擽るような動きがもどかしい。
時折、すごく感じる場所を掠めるのだが、それも一瞬で。気持ち良さと物足りなさが同時に込み上げてくる。だが蓮から与えられる刺激に素直な身体は、少しずつ、違和感やもどかしさも「快楽」と認知し始めているようだった。
「んっ、ああ、っ……いやあ、っ」
指を1本から2本に増やされ、わざと、いやらしい水音をたてるように指をひねられて、中を広げるように出し入れされる。
声が我慢できない。
――蓮の手練手管に、泉水は翻弄されてしまう。
やはり、自分との経験値の違いを身をもって知ることになった。
女の子にモテることは分かっていたが、男の身体の扱いにも慣れている気がして――胸の奥がチリッと灼ける。
だがそんな事を考える余裕も、すぐに無くなった。
蓮の指がもう1本増やされて、指の付け根が入口にぶつかるくらい、奥まで突き上げられた。
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