宇宙人からの日本人への挑戦状

桃月熊

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第五話

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「今が大体午後一時だね。制限時間は午後の四時って事だ。
 今のテレビの言葉が全部本当だと仮定しての話になるけど、宇宙人が日本の施設を奪っていったから、連想ゲームで正解すれば返してくれる。
 正解者が誰も居ないとその施設は返ってこない。そんな話だと思う」

「何故宇宙人が日本の施設を欲しがっているのかは分かりませんが。
 施設が欲しいのなら黙って奪えばいいのに、返却の意思がある様子なのはどうしてだと思いますか?」

 ワタシの問い掛けに、炎助さんの顔は更に渋い表情になりました。
 先刻とこの場合の渋いは、格好いいとは別の意味で、苦々しいって事です。

「うーん、俺も可笑しいとは思ったよ。
 連想ゲームの解答がとんでもなく難しくて正解者がほぼ絶対に出ない仕様なのかも知れない。
 或いは正解が無いのかも。
 酷い場合なら、正解者のメールは届かなかった事にするのかもな。
 そうじゃなかったら、本当は日本の施設に興味は無くって只の余興でやっているだけだったりして?
 単なる高校生の俺には分からないが」

 どれもこれも有りそうな感じはします。
返却するぞ返却するぞ詐欺の可能性もありますし、余興や単なる嫌がらせ説も否定は出来ないでしょう。

「手の込んだドッキリで無いのだとしたら、本当に宇宙人の宇宙船だとは思うよ」
「何故断定出来るのですか? いえ、別に炎助さんの推理を疑っている訳ではございませんが」

 失礼にならないように、慌てて打消しの発言をしたが、失礼になってしまったでしょうか?
 炎助さんを傷つける意図は無い事だけは分かって頂きたいです。
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