【完結】可愛い義妹のためならば 〜超絶シスコン兄貴の異世界無双〜

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)

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シスコンに覚醒めた瞬間である

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 お上品な立ち振る舞いなど知ったことか、唾を吐き散らすように父上に向かって怒鳴った。

「アンタは自分の家の中で何が起きているのかまるで分かってねぇ!娘が!家族が虐待を受けているんだぞ!?まさか「そんなの関係ない」なんて言うつもりじゃねぇだろうな!?」

「な、な……何を、どうしたのだアルフレッド?」

 まさかこの俺自分の息子から怒鳴られると思っていなかったのか、父上はたじろいだ。
 勢いに任せて、食卓から身を乗り出して父上の胸ぐらを掴む。

「アンタには良心ってもんがねぇのか!?アンタには分からねぇのか!?食べ物も飲み物も衣服も寝床も!まともに与えられず!虐められて貶められて痛め付けられて!それでも誰も助けてくれず!見て見ぬ振りをされる!ずっとずっとずっと!独りぼっちで!それを見てアンタは何も思わねぇのかって訊いてんだよ!!」

「は……離せ!」

 父上は俺を突き飛ばして後退る。

「それは私の知ったことではない!お前がシャルロットをどうすると言うのだ!」

 どうするんだと問われれば、答えはひとつだ。

「守る」

 シンプルなことだ、大言壮語など必要ない。

「俺が、あいつの兄貴として守る。シャルロットが、自分のことを自分で考えて実行出来るまで」

 毅然とした態度で告げる。これだけは譲るつもりはない。

「バカなことを……子守などしていて、婚期を逃すつもりか!」

 アンタが勝手に決めた婚期なんざ知らんがな、俺は俺が決めた相手と結婚するだけだ。
 
「婚約などいつでも出来る。シャルロットが一人で立って歩けるようになってからでも遅くはない」

「ふざけるなアルフレッド!お前はいつから親に口出し出来るほど偉くなったのだ!」

 自分の子どもの口出しを許さない親なんて、自分の理想を押し付けようとしているのが丸分かりだよ。

「あなたの息子として生を受けた時から、だ。それに、俺は俺で

 そもそも異世界から憑依してきた"俺"からすれば、アンタは赤の他人みたいなもんだからなぁ。
 情愛も何も無いし、親不孝とか言われようがどうとも思わない。

「それに男児たるもの、少しは親に噛み付くくらいの方が気概があると言うものだろう」

「えぇぃっ、知った風な口を利くな!いいか!アレのことは二度と口にするな!分かったか!」

 それだけ吐き捨てると、父上は大層不機嫌そうに去っていった。
 母上もまるで腫れ物でも見るような目を向けてから去っていく。

 ……ふぅ、ちょいと熱くなっちまったな。

 ってか気付いたらテーブルの上はちょっと楽しいことになってるじゃないか。
 そろそろ『ごちそうさまでした』をするところで俺が引っくり返したもんなぁ……とりあえず片付けるか。自分のやらかしくらいは自分で片付けないと。
 なんてちょっと冷静になって片付けてたら、周囲にいた使用人達が慌てて片付けに来た。

 カッとなった拍子とは言え、食べ物を足蹴にしたことは反省している。
 ごめんなさい。
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