【完結】マギアアームド・ファンタジア

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)

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マギアアームド・ファンタジア

5話 実戦

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 ちょうど、ポップアップが示す行き先に、棍棒を握った薄緑色の小鬼――『ゴブリン』が三匹ほど屯している。
 アレを倒すようだ。

「よーし……」

 アロウは右手のライフルと、左腰の装甲にマウントされているブレードの存在を確かめる。

「怖そうかも……」

 戦闘意欲を見せるアロウに対して、カノラは弱気だ。

 MAFがサービス開始する以前、二人は似たようなソーシャルゲームでも手を組んで戦っていたこともあったが、基本的に徹矢が前衛、菜々花が後衛と言うスタンスが自然と組み上がっていた。

「俺が二匹をやるから、カノラさんはもう一匹……で、いいかな」

「だ、大丈夫、頑張る」

 アロウがゴブリン達の注意を引きつつ二匹倒し、残る一匹はカノラが相手をする、と言う簡単な打ち合わせ。
 一呼吸の間を置いてから、

「行くぞ!」

 アロウはスラスターを点火させ、ゴブリンの群れに突撃する。
 彼の接近にゴブリン達も気付き、棍棒を振り回して威嚇してくる。
 ホバーで機動しつつも、アロウはライフルを連射、サブマシンガンのように連続で撃ち出される銃弾はゴブリン達を捉え、ダメージを与えていく。
 アロウの後ろから、カノラもライフルで援護射撃をする。
 ゴブリン達とてただ待つだけではない、近くにいるアロウに狙いを付けて、棍棒で殴りかかってくる。

「ブレードで……!」

 アロウは左手にブレードを抜き、振り抜かれるゴブリンの棍棒を左腕のシールドで受け、弾き返す。

「でえぇぃッ!」

 返す刀でブレードを振り下ろし、ゴブリンを袈裟懸けに斬り裂く。
 グギャァァァ、と断末魔を上げながらゴブリンは倒れ、消失すると同時にアイテムを落とす。

「まずは一匹」

 だが、今それを拾っている場合ではない、様子を見ていたもう二匹のゴブリンが襲い掛かってくるのだから。
 その内一匹は、カノラの方へ向かい、もう一匹は棍棒を振り回しながらアロウへ迫る。

「距離がある内に……」

 まだ棍棒の間合いではないため、アロウはその場でライフルを連射、ゴブリンにダメージを与えていく。
 一定のダメージを受けたのか、ゴブリンは仰け反ってその足を止める。

「今かっ」

 体勢を崩したゴブリンに、アロウは加速して肉迫、擦れ違い様にブレードを一閃して、ゴブリンを撃破する。
 残り一匹はカノラの方に向かったようだが、とアロウはカノラの方へ視線を向けると、

「うわわわっ……」

 カノラはシールドでゴブリンの棍棒を防いでいるが、反撃することが意識に無いのか、一方的に攻撃されている。
 少しは援護すべきだろう、とアロウはゴブリンの横合いからライフルを撃ち込む。
 横槍を入れられて、ゴブリンはカノラとアロウの両者をキョロキョロと見比べている。

「カノラさん、今の内に反撃!」

「えっ……あ、うんっ」

 アロウに呼びかけられて、カノラは再度ライフルをゴブリンに向けて撃ちまくり、ややオーバーキル気味にゴブリンを撃破する。

「ふぅ、ちょっと怖かった……」

 ゴブリンの撃破を確認して、カノラは安堵に息をつく。

「忘れない内に、アイテム拾っとこうか」

「あ、そうだね」

 アロウが倒したゴブリン二匹のアイテムは彼が、残る一匹はカノラがそれぞれ拾う。
 次の進行は、山道を登って洞窟へ入るようだ。
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