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マギアアームド・ファンタジア
15話 女子二人のお話
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一方で、腰が抜けてしまったカノラを強引に引きずって、スタート地点近くの安全な場所まで戻ってきたルナ。
「カノラさん、もう大丈夫ですよ」
「ぇあ、う、うん……ありがと、ルナさん。あの、アロウくんは……?」
カノラを助けるために、あえてサイクロプスの前に躍り出て囮になってみせたアロウ。
その彼はいないのかと、カノラは不安げに周りを見る。
「もしサイクロプスにやられてしまっても、報酬金が減った上でこの辺りにリスポーンされますし、……倒されてしまった通知が来てないということは、まだサイクロプスと戦っているのかもしれません」
「た、助けにいかないと……」
「ダメです」
アロウの救援にいかなければ、とカノラはなけなしの勇気を振り絞ろうとするが、それはルナによってぴしゃりと止められた。
「アロウさんは、カノラさんを逃がすために囮になってくれたんです。そのカノラさんが今から助けに戻ったら、何のためにアロウさんが身体を張ったんですか?」
「そ、れは、その……」
カノラ自身、今からアロウを助けに戻ったとしても、具体的にどうするかまでは考えついていない。
彼のかわりにサイクロプスの矢面に立つなど出来るとは思えないし、況してや攻撃を仕掛けて注意を逸らすなど以ての外だ。
故に、ルナの制止に反論することができない。
「だから、アロウさんが戻ってくるまで、私達はここでちゃんと待ちましょう。そうですね?」
「う、うん……」
アロウが自力で離脱してくるにせよ、倒されてリスポーンされるにせよ、一度合流しなければならない。
しょんぼりしながら、カノラはルナに項垂れるように頭を下げる。
「ちょっと、そこに座りましょうか」
ルナが指すのは、木陰。
二人して肩を寄せ合うようにして、木陰の下に座る。
「アロウくんがせっかく一緒にMAFをやろうって誘ってくれたのに……わたし、足手まといになってばっかり……」
最初のチュートリアルクエストでも、何度もアロウの手を煩わせたと、カノラは言う。
「こんなんじゃ、アロウくんやルナさんにほっとかれちゃう……」
体育座りになって顔を俯けるカノラ。
「カノラさんって、現実の方でもアロウくんと知り合いですか?」
「知り合いっていうか、クラスメート。中学の頃から一緒だったんです」
ぽつりぽつりと、カノラは自分の中にある"濁り"をこぼす。
「わたし、最初の頃はクラスにあんまり馴染めてなくて、彼が最初に話しかけてくれたんです。何度も接してる内に友達になって、高校も一緒のところを目指そうって思って。それで、高校に上がったらMAFをするんだって言うの聞いて、わたしもやってみようかなって……」
「カノラさん……」
「ごめんなさい、今日知りあったばっかりなのに、こんなこと話しちゃって……」
「素敵、だと思います」
「え?」
素敵だと言うルナに、カノラは目を丸くする。
「アロウさんと同じ時間を共有したくて、同じ学校を目指したり、MAFにも挑戦しようと思ったんですよね?」
「う、うん……」
「私、そう言う誰かを一途に想ったことが無いので、今のカノラさんが、ちょっと羨ましいなって」
眩しいものを見るように、ルナはカノラを見据える。
「や、その、そんな羨むようなことじゃないですし……」
あわあわと慌てるカノラに、ルナは「カノラさんかわいい♪」とニコニコしている。
そうしてしばらく待っていると、
「ごめん、お待たせー!」
スラスターを使いつつ急いで帰ってきたのだろう、アロウが戻って来た。
「カノラさん、もう大丈夫ですよ」
「ぇあ、う、うん……ありがと、ルナさん。あの、アロウくんは……?」
カノラを助けるために、あえてサイクロプスの前に躍り出て囮になってみせたアロウ。
その彼はいないのかと、カノラは不安げに周りを見る。
「もしサイクロプスにやられてしまっても、報酬金が減った上でこの辺りにリスポーンされますし、……倒されてしまった通知が来てないということは、まだサイクロプスと戦っているのかもしれません」
「た、助けにいかないと……」
「ダメです」
アロウの救援にいかなければ、とカノラはなけなしの勇気を振り絞ろうとするが、それはルナによってぴしゃりと止められた。
「アロウさんは、カノラさんを逃がすために囮になってくれたんです。そのカノラさんが今から助けに戻ったら、何のためにアロウさんが身体を張ったんですか?」
「そ、れは、その……」
カノラ自身、今からアロウを助けに戻ったとしても、具体的にどうするかまでは考えついていない。
彼のかわりにサイクロプスの矢面に立つなど出来るとは思えないし、況してや攻撃を仕掛けて注意を逸らすなど以ての外だ。
故に、ルナの制止に反論することができない。
「だから、アロウさんが戻ってくるまで、私達はここでちゃんと待ちましょう。そうですね?」
「う、うん……」
アロウが自力で離脱してくるにせよ、倒されてリスポーンされるにせよ、一度合流しなければならない。
しょんぼりしながら、カノラはルナに項垂れるように頭を下げる。
「ちょっと、そこに座りましょうか」
ルナが指すのは、木陰。
二人して肩を寄せ合うようにして、木陰の下に座る。
「アロウくんがせっかく一緒にMAFをやろうって誘ってくれたのに……わたし、足手まといになってばっかり……」
最初のチュートリアルクエストでも、何度もアロウの手を煩わせたと、カノラは言う。
「こんなんじゃ、アロウくんやルナさんにほっとかれちゃう……」
体育座りになって顔を俯けるカノラ。
「カノラさんって、現実の方でもアロウくんと知り合いですか?」
「知り合いっていうか、クラスメート。中学の頃から一緒だったんです」
ぽつりぽつりと、カノラは自分の中にある"濁り"をこぼす。
「わたし、最初の頃はクラスにあんまり馴染めてなくて、彼が最初に話しかけてくれたんです。何度も接してる内に友達になって、高校も一緒のところを目指そうって思って。それで、高校に上がったらMAFをするんだって言うの聞いて、わたしもやってみようかなって……」
「カノラさん……」
「ごめんなさい、今日知りあったばっかりなのに、こんなこと話しちゃって……」
「素敵、だと思います」
「え?」
素敵だと言うルナに、カノラは目を丸くする。
「アロウさんと同じ時間を共有したくて、同じ学校を目指したり、MAFにも挑戦しようと思ったんですよね?」
「う、うん……」
「私、そう言う誰かを一途に想ったことが無いので、今のカノラさんが、ちょっと羨ましいなって」
眩しいものを見るように、ルナはカノラを見据える。
「や、その、そんな羨むようなことじゃないですし……」
あわあわと慌てるカノラに、ルナは「カノラさんかわいい♪」とニコニコしている。
そうしてしばらく待っていると、
「ごめん、お待たせー!」
スラスターを使いつつ急いで帰ってきたのだろう、アロウが戻って来た。
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