【完結】マギアアームド・ファンタジア

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)

文字の大きさ
42 / 159
謎の少女

41話 強敵出現

しおりを挟む
 サーベルを振り翳してくるボーンナイトに、アロウは少女の前に躍りでて、両手で握ったラプターサーベルでそれを受ける。
 ギィンッ、と金属同士の衝突音が壁に反響する。

「ぐっ……その娘を安全なとこ、にっ!」

 ルナでもカノラでもどちらでもいい、とアロウはボーンナイトを食い止めようとするものの、骨だけの身体の割に思いの外力が強く、アロウの体勢が傾きつつある。

「カノラさんは救助をお願いします!」

「う、うんっ!」

 ルナは自分がアロウの援護に率先して回り、カノラに少女の救出を頼む。
 カノラはすぐに少女の身体を引き摺るように出入り口へ向かう。
 それを尻目にしつつ、ルナはボーンナイトの側面からエナジーライフルを放つが、それに気付いていたボーンナイトはアロウとの鍔迫り合いを強引にやめてその場から飛び下がる。

 アロウかルナか、どちらを狙おうと頭蓋骨を右往左往しているボーンナイトだが、アロウの接近を見てそちらに狙いを戻す。

「でぇいッ!」

 スラスターのジャンプを使った、高度から振り下ろされるラプターサーベルだが、ボーンナイトは瞬時に斬り返してアロウを弾き飛ばす。
 間髪入れずルナがエナジーライフルで援護射撃を加えるが、ボーンナイトは光弾を盾で防ぎ、ダメージを最小限に留めてしまう。
 盾で防ぎ、すぐさまルナに距離を詰めに来るボーンナイト。
 力だけではなく、動きも素早い。

「くっ……」

 バックホバーで後退しつつエナジーライフルを連射するルナだが、ボーンナイトはそれらを掻い潜り、ついにサーベルの間合いに踏み込んでくる。
 ルナは左手にブレードを抜いて迎え撃ち、ブレードでサーベルを受けるものの、鍔迫り合いにはならず――むしろボーンナイトはすぐにサーベルを引き、すかさずシールドバッシュでブレードごとルナを弾き飛ばす。

「んっ……!」

 シールドバッシュと、地面に叩きつけられた二重の鈍痛に顔をしかめるルナ。
 そこへ追い討ちを掛けようとするボーンナイトだが、アロウがエナジーライフルを連射して阻止してくるのを見て、そちらへ注意を向ける。

「こいつ、けっこう強いな……!」

 この遺跡がダンジョンだとすれば、中ボスか。

 生半可な射撃では躱され、あるいは防がれ、接近戦も素早い挙動と剣術で寄せ付けない。

 ただ力任せに棍棒やソードを振り回すだけのゴブリン達とは違う、強敵だ。

「アロウくんっ、ルナさんっ、わたしも手伝う!」

 少女をひとまずここから離脱させたか、カノラはライフルを構えつつ加勢に入る。

「カノラさん、敵はかなり強いです。気を付けてください」

 起き上がったルナは、カノラに注意を促す。

「うんっ、気をつける……!」

 三人揃ったところで、反撃開始となるか――。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

名もなき民の戦国時代

のらしろ
ファンタジー
 徹夜で作った卒論を持って大学に向かう途中で、定番の異世界転生。  異世界特急便のトラックにはねられて戦国時代に飛ばされた。  しかも、よくある有名人の代わりや、戦国武将とは全く縁もゆかりもない庶民、しかも子供の姿で桑名傍の浜に打ち上げられる。  幸いなことに通りかかった修行僧の玄奘様に助けられて異世界生活が始まる。  でも、庶民、それも孤児の身分からの出発で、大学生までの生活で培った現代知識だけを持ってどこまで戦国の世でやっていけるか。  とにかく、主人公の孫空は生き残ることだけ考えて、周りを巻き込み無双していくお話です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

2週目の人生ですが、生きていた世界にファンタジーがあるとは思ってなかった

竹桜
ファンタジー
 1人で生きていた男はある事故に巻き込まれて、死んでしまった。  何故か、男は生きていた世界に転生したのだ。  2週目の人生を始めたが、あまり何も変わらなかった。  ある出会いと共に男はファンタジーに巻き込まれていく。     1周目と2週目で生きていた世界で。

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...