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謎の少女
48話 どうしてもダメなものはダメ
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ラプターサーベルとラプタス装備全てを強化するには、ボスラプタス一頭分の素材量では足りず、もう一度ボスラプタスのクエストをクリアし、デゼルト砂漠の素材ツアーも一度回してから、ようやく素材が集まった。
これにてアロウの現在の装備は、
【陸戦タイプ】
・エナジーライフルII
・ラプターサーベルII
・アイアンシールドII
・ラプタスヘッドII
・ラプタスボディII
・ラプタスアームII
・ラプタスコイルII
・ラプタスレッグII
スキル
・走破力強化+1
・クリティカルアップ+1
となった。
スキルは変わらないものの、攻撃力や防御力が一回りアップしている。
「……何も変わっていないように見えるが、本当にこれで良いのか?」
装備を強化する、と聞いていたフェルテからすると、アロウは何もしていないように思えた。
「見た目は変わってないけどな。でも、性能はちゃんと上がってる」
これならボーンナイトにも勝てるはずだ、とアロウは頷く。
「汝が良いと言うのなら、我も信じるとしよう。……ところで、ルナとカノラはどうしたのだ?」
「あの二人はあの二人で、新しい装備を作るみたいだから、その素材集めに行ってる。俺と同じだよ」
「そうか」
アロウとフェルテが鍛冶屋の前にいる一方で。
デゼルト砂漠の岩陰地帯に、ルナとカノラはいた。
その二人に襲い掛かるのは、(昆虫のサイズからすると)巨大な蜂型の小型モンスター『フライビー』。
小型モンスターの中でも特に小さいモンスターではあるが、その針は強力な麻痺毒が仕込まれており、まともに受けると瞬く間に身体が麻痺させられ、一定時間全く動けなくなってしまう。
特に、大型モンスターとの戦闘中に死角に回り込まれ、知らぬ内に麻痺させられて苦杯を舐めたプレイヤーが後を絶たないのだとか。
耳障りな羽音を立てながら、カノラに麻痺針を突き刺そうと迫るフライビーだが、
「えい」
カノラはすかさず小銃を向け、紫色をした煙を放出した。
これは、『ポイズンスプレーガン』という、毒ガスを発射するアイテムである。
フライビーのような虫系のモンスターに対して有効であり、毒ガスを当てると確実に怯ませた上で毒状態にさせ、その直後に撃破する。
まさしく、殺虫剤で駆除される虫のごとく、フライビーはフラフラと地面に落ち、素材アイテムを残して消える。
「カノラさん、よく平気ですよね……?」
カノラの後ろで、震えながらエナジーライフルを抱えているのはルナ。
「うん。別にわたし、虫は嫌いじゃないから。あ、でも害虫は普通に嫌いだけど」
事も無さげにフライビーが落とした素材アイテムを拾うカノラ。
二人が受けているのは、『フライビー15匹の討伐』のクエストで、カノラ用の武具の生産強化のためだ。
このクエストを受ける直前、ルナは顔を真っ青にしていたのだが、カノラは構わずに受注。
そして、基本的にカノラが一人でフライビーを駆除して回っているのだ。
「あとちょっとで終わるからね」
「は、はい……」
普段はルナの方がしっかりしているのだが、今回ばかりはカノラの方が上手だった。
これにてアロウの現在の装備は、
【陸戦タイプ】
・エナジーライフルII
・ラプターサーベルII
・アイアンシールドII
・ラプタスヘッドII
・ラプタスボディII
・ラプタスアームII
・ラプタスコイルII
・ラプタスレッグII
スキル
・走破力強化+1
・クリティカルアップ+1
となった。
スキルは変わらないものの、攻撃力や防御力が一回りアップしている。
「……何も変わっていないように見えるが、本当にこれで良いのか?」
装備を強化する、と聞いていたフェルテからすると、アロウは何もしていないように思えた。
「見た目は変わってないけどな。でも、性能はちゃんと上がってる」
これならボーンナイトにも勝てるはずだ、とアロウは頷く。
「汝が良いと言うのなら、我も信じるとしよう。……ところで、ルナとカノラはどうしたのだ?」
「あの二人はあの二人で、新しい装備を作るみたいだから、その素材集めに行ってる。俺と同じだよ」
「そうか」
アロウとフェルテが鍛冶屋の前にいる一方で。
デゼルト砂漠の岩陰地帯に、ルナとカノラはいた。
その二人に襲い掛かるのは、(昆虫のサイズからすると)巨大な蜂型の小型モンスター『フライビー』。
小型モンスターの中でも特に小さいモンスターではあるが、その針は強力な麻痺毒が仕込まれており、まともに受けると瞬く間に身体が麻痺させられ、一定時間全く動けなくなってしまう。
特に、大型モンスターとの戦闘中に死角に回り込まれ、知らぬ内に麻痺させられて苦杯を舐めたプレイヤーが後を絶たないのだとか。
耳障りな羽音を立てながら、カノラに麻痺針を突き刺そうと迫るフライビーだが、
「えい」
カノラはすかさず小銃を向け、紫色をした煙を放出した。
これは、『ポイズンスプレーガン』という、毒ガスを発射するアイテムである。
フライビーのような虫系のモンスターに対して有効であり、毒ガスを当てると確実に怯ませた上で毒状態にさせ、その直後に撃破する。
まさしく、殺虫剤で駆除される虫のごとく、フライビーはフラフラと地面に落ち、素材アイテムを残して消える。
「カノラさん、よく平気ですよね……?」
カノラの後ろで、震えながらエナジーライフルを抱えているのはルナ。
「うん。別にわたし、虫は嫌いじゃないから。あ、でも害虫は普通に嫌いだけど」
事も無さげにフライビーが落とした素材アイテムを拾うカノラ。
二人が受けているのは、『フライビー15匹の討伐』のクエストで、カノラ用の武具の生産強化のためだ。
このクエストを受ける直前、ルナは顔を真っ青にしていたのだが、カノラは構わずに受注。
そして、基本的にカノラが一人でフライビーを駆除して回っているのだ。
「あとちょっとで終わるからね」
「は、はい……」
普段はルナの方がしっかりしているのだが、今回ばかりはカノラの方が上手だった。
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