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謎の少女
53話 恐れずに進め
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「意外とあっさりいけたね」
メイプルは拍子抜けしたように一息つく。
「まぁ、5対1でしたし、多勢に無勢ですかね」
アロウも、以前に随分苦戦したのが嘘のような幕引きに、呆気を取られている。
「気を抜くのはまだ早いぞ、この先に待つのは祭壇のガーディアン。同じように多勢に無勢とはいかぬだろう」
宝剣を鞘に納めながら、フェルテは気を引き締める。
「消耗も大してしてませんし、このまま進んでも問題無さそうですね」
ボーンナイト戦で少なからず消耗するだろうと見越していたルナだが、それは取り越し苦労で済んだようだ。
とりあえずは、フェルテ以外の四人はボーンナイトが残した素材アイテムを拾い、戦利品のサーベルはアロウが確保する。
ボーンナイトが倒されたことによるものか、部屋の奥の隠し扉が開かれ、アロウ達は先に進む。
――<=\ ×m=%*<○――
遺跡の奥部ゆえか、元より薄暗い遺跡内部がより暗くなり、どこか冷ややかさを感じる。
加えて、崩れた石柱や雑草が生え放題になっている石床、風化したような石像が、よりここが寂れた場所であることを思わせる。
「何か、先程までとは雰囲気が違いますね」
ルナは緊張感を滾らせつつ、いつでもエナジーライフルを撃てるよう身構えている。
もう少し進むと、ふと開けた場所へと出る。
周りには、棺のようなものがそこかしこに立ち並び、まるで霊安室のように思える――が、途端に棺が音を立てて、その蓋が開けられる。
「これは、罠か!」
アロウは事態の把握を急ぐ。
すると、周囲の棺の蓋が次々に開かれ、その中から辛うじて人としての原型を残したゾンビらしきエネミーが現れる。
『タチサレ……タチサレ……』
『ヒラクナ……ヒライテハ、ナラヌ……』
口々に「立ち去れ」「開くな」などとうわ言のように繰り返しながらも迫りくるゾンビ達。
アロウ達は背中合わせに立ち、互いに背を向け合う。
「フン……過去に踊らされているだけの屍どもが。何にせよ、我の邪魔をするならば容赦はせん」
フェルテはそう吐き捨てると、宝剣を抜いて詠唱し、赤色の魔法陣を顕現する。
「――撃ち抜け火炎よ――『ファイアボール』!」
宝剣の切っ先をゾンビの群れに向けると火球が放たれ、複数固まっていたゾンビ達を焼き尽くす。
『ガ ア ア ア ア ア ……』
『タチサレ……タチ、サレ!』
『タチサレ!』『タチサレ!』『タチサレ!』
仲間を焼かれたためか、ゾンビ達は声を荒らげながらもアロウ達に襲い掛かる。
「撃て!撃ちまくるんだ!」
アロウが率先してエナジーライフルを連射してゾンビ達を撃ち抜き、ルナはすぐに続き、カノラもゾンビ達の異様さに怖がりながらもライトサブマシンガンを連射する。
射撃武器を持たないメイプルに近付いたゾンビはラプタスクロウズで斬り裂かれ、蹴り飛ばされ、フェルテもファイアボールを連発する。
一分ほどそれが続くと、ようやくゾンビ達は沈黙する。
「……なんか、別のゲームをやってるみたいだ」
周囲に動けるゾンビがいないかを確かめつつ、アロウはそう呟く。
MAFがいかにリアルさを追求しているとはいえ、対象年齢十五歳以上の年齢制限を逸脱しているように思える。
「行くぞ。この先だ」
NPC故か、何も思うことなく先へ進もうとするフェルテ。
得体の知れない不気味さを覚えながらも、アロウ達も続く。
――倒したことで消失するはずのゾンビが、何故かそのまま残っていることには、気付いていない。
メイプルは拍子抜けしたように一息つく。
「まぁ、5対1でしたし、多勢に無勢ですかね」
アロウも、以前に随分苦戦したのが嘘のような幕引きに、呆気を取られている。
「気を抜くのはまだ早いぞ、この先に待つのは祭壇のガーディアン。同じように多勢に無勢とはいかぬだろう」
宝剣を鞘に納めながら、フェルテは気を引き締める。
「消耗も大してしてませんし、このまま進んでも問題無さそうですね」
ボーンナイト戦で少なからず消耗するだろうと見越していたルナだが、それは取り越し苦労で済んだようだ。
とりあえずは、フェルテ以外の四人はボーンナイトが残した素材アイテムを拾い、戦利品のサーベルはアロウが確保する。
ボーンナイトが倒されたことによるものか、部屋の奥の隠し扉が開かれ、アロウ達は先に進む。
――<=\ ×m=%*<○――
遺跡の奥部ゆえか、元より薄暗い遺跡内部がより暗くなり、どこか冷ややかさを感じる。
加えて、崩れた石柱や雑草が生え放題になっている石床、風化したような石像が、よりここが寂れた場所であることを思わせる。
「何か、先程までとは雰囲気が違いますね」
ルナは緊張感を滾らせつつ、いつでもエナジーライフルを撃てるよう身構えている。
もう少し進むと、ふと開けた場所へと出る。
周りには、棺のようなものがそこかしこに立ち並び、まるで霊安室のように思える――が、途端に棺が音を立てて、その蓋が開けられる。
「これは、罠か!」
アロウは事態の把握を急ぐ。
すると、周囲の棺の蓋が次々に開かれ、その中から辛うじて人としての原型を残したゾンビらしきエネミーが現れる。
『タチサレ……タチサレ……』
『ヒラクナ……ヒライテハ、ナラヌ……』
口々に「立ち去れ」「開くな」などとうわ言のように繰り返しながらも迫りくるゾンビ達。
アロウ達は背中合わせに立ち、互いに背を向け合う。
「フン……過去に踊らされているだけの屍どもが。何にせよ、我の邪魔をするならば容赦はせん」
フェルテはそう吐き捨てると、宝剣を抜いて詠唱し、赤色の魔法陣を顕現する。
「――撃ち抜け火炎よ――『ファイアボール』!」
宝剣の切っ先をゾンビの群れに向けると火球が放たれ、複数固まっていたゾンビ達を焼き尽くす。
『ガ ア ア ア ア ア ……』
『タチサレ……タチ、サレ!』
『タチサレ!』『タチサレ!』『タチサレ!』
仲間を焼かれたためか、ゾンビ達は声を荒らげながらもアロウ達に襲い掛かる。
「撃て!撃ちまくるんだ!」
アロウが率先してエナジーライフルを連射してゾンビ達を撃ち抜き、ルナはすぐに続き、カノラもゾンビ達の異様さに怖がりながらもライトサブマシンガンを連射する。
射撃武器を持たないメイプルに近付いたゾンビはラプタスクロウズで斬り裂かれ、蹴り飛ばされ、フェルテもファイアボールを連発する。
一分ほどそれが続くと、ようやくゾンビ達は沈黙する。
「……なんか、別のゲームをやってるみたいだ」
周囲に動けるゾンビがいないかを確かめつつ、アロウはそう呟く。
MAFがいかにリアルさを追求しているとはいえ、対象年齢十五歳以上の年齢制限を逸脱しているように思える。
「行くぞ。この先だ」
NPC故か、何も思うことなく先へ進もうとするフェルテ。
得体の知れない不気味さを覚えながらも、アロウ達も続く。
――倒したことで消失するはずのゾンビが、何故かそのまま残っていることには、気付いていない。
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