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羽ばたきの時
108話 オトメゴコロ
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レッドワイバーンの討伐クエストのクリアを折りに、アロウ達はCランク帯に合わせた装備を作ろうと考えていた。
アロウは飛行タイプのマギアアームドから、レッドワイバーンの装備――『Rワイバーン』シリーズを作りたいと言い、
ルナはより機動力の高いマギアアームドを欲したため、『グリフォン』の装備を希望し、
カノラは今使っているフライビー装備の上位互換とも言うべき、交易でしか入手出来ない虫素材を用いた『ファラーシャ』シリーズの生産に取り掛かり、
メイプルは飛行タイプで飛ぶよりも、より生身に近い戦闘機動が出来る陸戦タイプのマギアアームドを理想としているため、『ガイアパンサー』の装備を狙い、
ジルダは現状の装備に不服はないため、今のままで良しとしている。
アロウ、ルナ、カノラ、メイプルの四人の装備を揃えるために、彼らは奔走する。
待ち受ける、フェルテの"勇"の儀のために。
アロウとカノラは、イグニート火山の鉱脈を掘って回っている。
Rワイバーン装備は、レッドワイバーンの素材だけでなく、希少な鉱石や虫の素材も必要とするため、大型モンスターの討伐クエストだけでなく、採集クエストのついでなどを活かして素材を集めている。
「よっと」
鉱脈にピッケルを打ち込んで、ボロボロと溢れる鉱石を拾い集めるアロウ。
「えーっと、これで『ドラゴニウム鉱石』が揃ったから……」
「あとは、『焔炎石』と、『ブレードビートル』かな」
メモ帳に記載した必要素材と、アイテムボックス内にあるアイテム数と照らし合わせていく。
「カノラさんの方の素材は?」
「『ニジイロアゲハ』は、色んな虫素材が必要だから、このあとで一人で素材ツアーを回そうかなって」
「そっちはそっちで大変そうだな……」
「大変だけど、大型モンスターの素材はそんなに要らないから、楽といえば楽かな」
地上の鉱脈はアロウ、上の方にある鉱脈はカノラが飛行して、それぞれ集める。
カノラは飛行タイプの特性を活かして、ホバリングしながら空中で採掘する。
飛行タイプで来れば、わざわざ石柱や壁を登ったりする必要がないため、効率よく鉱石が集まっていく。
カキンカキンとピッケルが壁の亀裂に打ち込まれ、カノラはホバリングをしたまま鉱石を集めて、
「あっ」
採掘に集中していたせいで、スラスターのオーバーヒートに気付ず、カノラは高所から真っ逆さまに落下してしまう。
アロウは、カノラの異変にすぐに気付いて振り返り、地面に激突しそうな彼女の下に回り込んで、抱き止める。
「うわっとと……カノラさん、大丈夫か?」
「あ……」
ちょうど、アロウがカノラをお姫様抱っこするような形に。
「え、えぇと、わたわ、わたしは大じょぶっ!」
「そ、そっか。ならよかった」
カノラに余計なダメージが入っていないことに安堵して、アロウは彼女を下ろす。
地面に足を付けるなり、カノラはすぐに彼に背を向けた。
「(アロウくんに、アロウくんにっ、お姫様抱っこされちゃったぁぁぁぁぁ……!)」
感覚など無いはずなのに、顔がものすごく熱いことを誤魔化そうとしつつ。
アロウは飛行タイプのマギアアームドから、レッドワイバーンの装備――『Rワイバーン』シリーズを作りたいと言い、
ルナはより機動力の高いマギアアームドを欲したため、『グリフォン』の装備を希望し、
カノラは今使っているフライビー装備の上位互換とも言うべき、交易でしか入手出来ない虫素材を用いた『ファラーシャ』シリーズの生産に取り掛かり、
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「よっと」
鉱脈にピッケルを打ち込んで、ボロボロと溢れる鉱石を拾い集めるアロウ。
「えーっと、これで『ドラゴニウム鉱石』が揃ったから……」
「あとは、『焔炎石』と、『ブレードビートル』かな」
メモ帳に記載した必要素材と、アイテムボックス内にあるアイテム数と照らし合わせていく。
「カノラさんの方の素材は?」
「『ニジイロアゲハ』は、色んな虫素材が必要だから、このあとで一人で素材ツアーを回そうかなって」
「そっちはそっちで大変そうだな……」
「大変だけど、大型モンスターの素材はそんなに要らないから、楽といえば楽かな」
地上の鉱脈はアロウ、上の方にある鉱脈はカノラが飛行して、それぞれ集める。
カノラは飛行タイプの特性を活かして、ホバリングしながら空中で採掘する。
飛行タイプで来れば、わざわざ石柱や壁を登ったりする必要がないため、効率よく鉱石が集まっていく。
カキンカキンとピッケルが壁の亀裂に打ち込まれ、カノラはホバリングをしたまま鉱石を集めて、
「あっ」
採掘に集中していたせいで、スラスターのオーバーヒートに気付ず、カノラは高所から真っ逆さまに落下してしまう。
アロウは、カノラの異変にすぐに気付いて振り返り、地面に激突しそうな彼女の下に回り込んで、抱き止める。
「うわっとと……カノラさん、大丈夫か?」
「あ……」
ちょうど、アロウがカノラをお姫様抱っこするような形に。
「え、えぇと、わたわ、わたしは大じょぶっ!」
「そ、そっか。ならよかった」
カノラに余計なダメージが入っていないことに安堵して、アロウは彼女を下ろす。
地面に足を付けるなり、カノラはすぐに彼に背を向けた。
「(アロウくんに、アロウくんにっ、お姫様抱っこされちゃったぁぁぁぁぁ……!)」
感覚など無いはずなのに、顔がものすごく熱いことを誤魔化そうとしつつ。
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