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羽ばたきの時
119話 そう都合良くはいかない
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イグニート火山の坑道を進み、火口付近の一歩手前のエリアにまで来たところで、オーディンは足を止めて辺りを見回す。
「確か、この辺りの……あぁ、こっちだ」
オーディンは火山の岩盤と岩盤の隙間の、隠し通路のような狭い道を見つけ出す。
そこを通り抜け、スラスターを使ったジャンプでさらに奥へ進む。
狭い通路を通り抜けると、
「うわっ……」
眼の前に広がる光景に、アロウは顔をしかめた。
マグマとの距離が近い。
目を焼くような赫が脈を打っているのが見える。
「気をつけるんだぞ、落ちたら一発アウトだ」
オーディンの注意喚起に、アロウ達は慎重に足場を進む。
火口内の壁を沿うように足場を進み、半周ほどしたところで、遺跡の入り口を発見する。
「こんなところにあるのか……」
ここへの入口がそもそも見つけにくく、さらにもういくつもの狭い道を通らなければならない。
遺跡の石扉を開けば、中は赤銅色の石畳になって広がっているが、所々に溶岩が横切っている。
「……どうやら、仕掛けは最初からやる必要がありそうだな」
一度は攻略済みのオーディンがそういった。
フェルテが同行しているためなのか、ダンジョン内の謎解きなどは最初からしなくてはならないようだ。
「ふむ、そう都合良くはいかぬというわけか」
フェルテも頷いて、最初の部屋を見渡す。
恐らくはここが遺跡の中心で、祭壇の間へ向かうためにはいくつかの仕掛けを解く必要がありそうだ。
「確かここの遺跡の所々は、赤、青、黄色の鉄格子によって封鎖されているが、それぞれの色をしたスイッチを押すことでそれが開かれる。つまり、各所を逐一回らなければならない」
オーディンが言うには、まずは最初に、各所にある三色の鉄格子を開かなければ先に進むことが出来ないという。
しかし逐一回っていては時間がかかる。限られた時間しかログイン出来ないアロウ達高校生らにとってはなおのことだ。
「ここは三手に分かれるとしよう。俺は一人で問題ない。君達がツーマンセルを二組作ってくれ」
全員が全員で一つずつ攻略しては時間がかかるので、効率よく手分けして仕掛けを解こう、とオーディンは意見する。
「ツーマンセルか……」
さて誰と組むべきかとアロウは、三人へ見やる。
攻撃型のフェルテ、足の速いルナ、サポート特化のカノラ。
自分がフェルテと組むと、ルナとカノラの二人になり、決め手に欠けるため、道中の戦闘で苦戦するかもしれない。
となると、ルナかカノラかの二択に絞られる。
フェルテには近接戦闘をメインに戦ってもらい、そのサポートをカノラにさせる、という形にすれば、アロウとルナというバランスのいい組み合わせとの整合性は取れるだろう。
「なら、俺とルナさん、フェルテとカノラさんでどうだ?」
「私がアロウさんとですね、分かりました」
「うむ、我はカノラとか。承知した」
「アロウくんがいないとちょっと不安だけど、大丈夫」
カノラが少し不安げのようだが、大丈夫だと言う言葉を信じてもいいだろう。
その様子を見ていたオーディンは、分担する。
「では、俺が東のエリアを攻略しよう。アロウとルナが西のエリア、フェルテとカノラは南のエリアを、それぞれ頼む」
「了解です」
アロウ達は、三手に分かれての攻略を開始する。
「確か、この辺りの……あぁ、こっちだ」
オーディンは火山の岩盤と岩盤の隙間の、隠し通路のような狭い道を見つけ出す。
そこを通り抜け、スラスターを使ったジャンプでさらに奥へ進む。
狭い通路を通り抜けると、
「うわっ……」
眼の前に広がる光景に、アロウは顔をしかめた。
マグマとの距離が近い。
目を焼くような赫が脈を打っているのが見える。
「気をつけるんだぞ、落ちたら一発アウトだ」
オーディンの注意喚起に、アロウ達は慎重に足場を進む。
火口内の壁を沿うように足場を進み、半周ほどしたところで、遺跡の入り口を発見する。
「こんなところにあるのか……」
ここへの入口がそもそも見つけにくく、さらにもういくつもの狭い道を通らなければならない。
遺跡の石扉を開けば、中は赤銅色の石畳になって広がっているが、所々に溶岩が横切っている。
「……どうやら、仕掛けは最初からやる必要がありそうだな」
一度は攻略済みのオーディンがそういった。
フェルテが同行しているためなのか、ダンジョン内の謎解きなどは最初からしなくてはならないようだ。
「ふむ、そう都合良くはいかぬというわけか」
フェルテも頷いて、最初の部屋を見渡す。
恐らくはここが遺跡の中心で、祭壇の間へ向かうためにはいくつかの仕掛けを解く必要がありそうだ。
「確かここの遺跡の所々は、赤、青、黄色の鉄格子によって封鎖されているが、それぞれの色をしたスイッチを押すことでそれが開かれる。つまり、各所を逐一回らなければならない」
オーディンが言うには、まずは最初に、各所にある三色の鉄格子を開かなければ先に進むことが出来ないという。
しかし逐一回っていては時間がかかる。限られた時間しかログイン出来ないアロウ達高校生らにとってはなおのことだ。
「ここは三手に分かれるとしよう。俺は一人で問題ない。君達がツーマンセルを二組作ってくれ」
全員が全員で一つずつ攻略しては時間がかかるので、効率よく手分けして仕掛けを解こう、とオーディンは意見する。
「ツーマンセルか……」
さて誰と組むべきかとアロウは、三人へ見やる。
攻撃型のフェルテ、足の速いルナ、サポート特化のカノラ。
自分がフェルテと組むと、ルナとカノラの二人になり、決め手に欠けるため、道中の戦闘で苦戦するかもしれない。
となると、ルナかカノラかの二択に絞られる。
フェルテには近接戦闘をメインに戦ってもらい、そのサポートをカノラにさせる、という形にすれば、アロウとルナというバランスのいい組み合わせとの整合性は取れるだろう。
「なら、俺とルナさん、フェルテとカノラさんでどうだ?」
「私がアロウさんとですね、分かりました」
「うむ、我はカノラとか。承知した」
「アロウくんがいないとちょっと不安だけど、大丈夫」
カノラが少し不安げのようだが、大丈夫だと言う言葉を信じてもいいだろう。
その様子を見ていたオーディンは、分担する。
「では、俺が東のエリアを攻略しよう。アロウとルナが西のエリア、フェルテとカノラは南のエリアを、それぞれ頼む」
「了解です」
アロウ達は、三手に分かれての攻略を開始する。
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