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約束の未来へ
133話 カインからのメッセージ
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フェルテのストーリーイベントをクリアしたアロウ達。
アロウ――徹矢はその日の晩、自室でMAFのアプリデータから撮影・保存したギャラリーを眺めていた。
正確に言うと、メイプルが何かと写真を撮りたがるので、フェルテに関することも当然撮影しており、パーティ内のチャットに投稿、共有されている。
"力'の"儀を受ける前――純白だった頃のフェルテの写真は無いが、それ以降の写真ならたくさん投稿されている。
「(これも、いい思い出になるな)」
似たようなストーリーイベントなら、今後もどこかで発生するかもしれないが、きっとこれ以上のものは無いと、徹矢は確信していた。
そんな思い出に浸っていると、不意にアプリ内でのメッセージの受信を確認した。
「ん、なんだ?」
パーティの誰からかのメッセージかと思った徹矢だが、メッセージの送信相手のプレイヤーネームを見て、目を見開く。
「カインさんからっ?」
思わず食い入るようにスマートフォンに顔を近付け、メッセージを開く。
カイン
【突然で申し訳ない】
『オーディンから話は聞いた。
ストーリーイベントのクリア、おめでとう。
私もお別れ会には参加したいところだったが、やむを得ない事情につき、席を外させてもらった。
本題に移ろう。
実は、君達がフェルテ君の儀式を完了させた時とほぼ同タイミングで、MAFのターミナルエリアの中心部に、謎の大穴が発生した。
私とオーディンは、これもストーリーイベントの一貫では無いかと見ているが、君達は何か心当たりは無いだろうか?
急を要することにつき 確認次第早急に返信をお願いしたい』
「ターミナルエリアに、謎の大穴……?」
徹矢自身、全く心当たりが無い。
フェルテに関係しているかどうかも見当がつかない。
ともかくは、急ぎの返信をすべきだと、徹矢はキーボードを開く。
アロウ
【Re:突然で申し訳ない】
『ストーリーイベント、無事にクリアすることが出来ました。
フェルテの儀式完了と同時に発生したと言う、その大穴については、心当たりがありません。
力になれなくてごめんなさい』
「これでいいかな……」
失礼な文ではないはずだと何度か見直してから、メッセージを送信する。
その数十秒後にすぐにまたメッセージが届く。
カイン
【Re:Re:突然で申し訳ない】
『分かった、ありがとう。
それと、この件は内密にしてほしい。
夜分遅くにすまなかったね』
これでメッセージのやり取りは終了と見ていいだろう。
徹矢は、メッセージの履歴を見つめる。
「ターミナルエリアの、中心部か……」
心当たりはないと返信した徹矢だが、その大穴の発生とフェルテが全くの無関係だと言う証明も出来ないのだ。
結月(ルナ)や菜々花(カノラ)、楓(メイプル)、ジルダにも相談しようかと考えたが、カインはこの件を内密にしてほしいとも記載している。
つまり、彼らの言う大穴の発生は、公にするわけにはいかないのだろう。
だとすれば。
「……」
徹矢の明日の予定は、決まった。
アロウ――徹矢はその日の晩、自室でMAFのアプリデータから撮影・保存したギャラリーを眺めていた。
正確に言うと、メイプルが何かと写真を撮りたがるので、フェルテに関することも当然撮影しており、パーティ内のチャットに投稿、共有されている。
"力'の"儀を受ける前――純白だった頃のフェルテの写真は無いが、それ以降の写真ならたくさん投稿されている。
「(これも、いい思い出になるな)」
似たようなストーリーイベントなら、今後もどこかで発生するかもしれないが、きっとこれ以上のものは無いと、徹矢は確信していた。
そんな思い出に浸っていると、不意にアプリ内でのメッセージの受信を確認した。
「ん、なんだ?」
パーティの誰からかのメッセージかと思った徹矢だが、メッセージの送信相手のプレイヤーネームを見て、目を見開く。
「カインさんからっ?」
思わず食い入るようにスマートフォンに顔を近付け、メッセージを開く。
カイン
【突然で申し訳ない】
『オーディンから話は聞いた。
ストーリーイベントのクリア、おめでとう。
私もお別れ会には参加したいところだったが、やむを得ない事情につき、席を外させてもらった。
本題に移ろう。
実は、君達がフェルテ君の儀式を完了させた時とほぼ同タイミングで、MAFのターミナルエリアの中心部に、謎の大穴が発生した。
私とオーディンは、これもストーリーイベントの一貫では無いかと見ているが、君達は何か心当たりは無いだろうか?
急を要することにつき 確認次第早急に返信をお願いしたい』
「ターミナルエリアに、謎の大穴……?」
徹矢自身、全く心当たりが無い。
フェルテに関係しているかどうかも見当がつかない。
ともかくは、急ぎの返信をすべきだと、徹矢はキーボードを開く。
アロウ
【Re:突然で申し訳ない】
『ストーリーイベント、無事にクリアすることが出来ました。
フェルテの儀式完了と同時に発生したと言う、その大穴については、心当たりがありません。
力になれなくてごめんなさい』
「これでいいかな……」
失礼な文ではないはずだと何度か見直してから、メッセージを送信する。
その数十秒後にすぐにまたメッセージが届く。
カイン
【Re:Re:突然で申し訳ない】
『分かった、ありがとう。
それと、この件は内密にしてほしい。
夜分遅くにすまなかったね』
これでメッセージのやり取りは終了と見ていいだろう。
徹矢は、メッセージの履歴を見つめる。
「ターミナルエリアの、中心部か……」
心当たりはないと返信した徹矢だが、その大穴の発生とフェルテが全くの無関係だと言う証明も出来ないのだ。
結月(ルナ)や菜々花(カノラ)、楓(メイプル)、ジルダにも相談しようかと考えたが、カインはこの件を内密にしてほしいとも記載している。
つまり、彼らの言う大穴の発生は、公にするわけにはいかないのだろう。
だとすれば。
「……」
徹矢の明日の予定は、決まった。
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