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第47話 オークどもなど瞬殺ですわ!(遥視点 前編)
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(時はほんの少しさかのぼり――)
「オーッホッホ! 見事に間宮彼方を出し抜いてやりましたわ!」
わたくしの敷いた計画は見事に成功。
あの間抜けな驚き顔には心底笑わせていただきましたわ!
きっと今頃は着替えで慌てているに違いありませんね。
しかしわたくし達はすでに武器を手に取り、分岐点の先を進軍中。
左と右は四位と五位のチームを差し向けたから何も残らないでしょう。
もう間宮彼方達にポイントを稼ぐ余地はありませんわ。
そして中央部屋をわたくし達が仕留めきればそれだけで勝ち。
あの脅威の動きを見せたあの男が我が配下に……!
「これで奴も我々の一員に引き入れる事ができますね、遥様!」
「ついでにあのうっとおしい芦原匠美達も蹴落とせるかもしれません」
「ええ、すべては完璧! わたくし達に敗北などありえないのですわ!」
ただ、彼の事は未だよくわかりませんわね。
忍者だとかビーストテイマーだとか、それでいて小斧を使うなどデタラメもいい所。
楠とかいう男からは策士とも聞いていますが、それにしてはここまで凡庸すぎますし。
「遥様! もう間も無く大部屋に突入いたします!」
「わかりました。ではみなさん、打合せ通り雑魚の掃除をよろしくお願いいたします」
まぁいい、手に入れてから確認すればいいのです。
それで実際に使えないようだったら捨てればいいだけの事なのですから。
さて、それで敵の布陣はいかようかしら?
……予想通りですわね。
奥にボスオークを配置し、正面に雑魚が一〇匹。
思った以上に少ないですが、それならそれで好都合というもの。
わたくし達に気付き、武器を持った雑魚が来る。
ですがそのような鈍重な動きでわたくし達を捉えられるとお思いで?
ゆえに攻撃をかわして跳ね、一匹の頭上へと飛び上がる。
そして我が自慢の双剣にて肩を突き、えぐり、そして引き裂く。
なれば太くて大きな首でさえたやすく斬り落とせましょう……!
その雑魚の肩を蹴り上げ舞い跳ねる。
そうすればこのまま奴らの頭上を突き抜け、ボスまで一直線ですわ。
わたくしの剣はレベルアップの末、専用の特殊能力を得た。
大気を切り裂き、風に乗る事ができる滑空能力――〝裂空走滑〟を。
ゆえに、一つ飛べばもはや足を着かせる必要さえない!
「グルオオオオッ!!!」
「フフッ、いくらボスといえど所詮はレッドオーク! あなた達を倒した事などすでに何度もあるのですよっ!」
そんなわたくしに巨大な腕を伸ばそうが無駄です。
身軽にかわし、ついでに指を斬り落としてさしあげました。
さらには身をひねり、降下し、その首元へと刃を突き立てる。
あとは雑魚同様、筋をねじ切り皮を割き、その太いだけの肉首をえぐり落とす。
ウフフッ! なんて事はありません、瞬殺ですわぁ!
あら、あまりに力が入り過ぎたせいで首が跳ね飛んでしまいました。
あっけなさ過ぎて笑いがとまりませんねぇ……!
「さすが遥様!」「なんて優雅な!」
「そう! わたくしこそが最強の――おぐッ!!?」
「「「えッ!!!??」」」
……あれ?
おかしいですわ。
なぜわたくしは打ち上げられてますの?
変ね、体の自由が、利かない……。
え? どういう事ですの?
斬り落としたはずのオークの首から、どうしてあんな黒い腕が生えて?
あ、ああ……!?
赤い体がひび割れて、裂けていく!?
しかも中から黒い体が現れて――
「ギュウエエエエエエーーーーーーッッッ!!!!!」
「「「ひいッ!!?」」」
なんなんですの、あれ!?
あれはオークなんかじゃない!?
体付きは似ていても、頭が明らかに違います!
あれは豚などではなく、まるで虫のように醜悪!
「こ、の……!? あガッ!?」
「フシュウウウウウウ……!」
しかも空中で体を掴まれた!?
動けない所を一瞬で一掴みですって!?
そんな、体がこの一瞬で膨れ上がって大きくなっている!?
わたくしの体を片手で握れるくらいに巨大に……!?
「あ……がっぎゃあああああ!!!!!」
いいい痛い痛い痛い!!
握られている!? 握り潰されている!? わたくしの体がああああああ!!!
軋むゥ!? 歪むゥ!? 体が破裂してしまいますうううううう!!!??
「――え? 力が、急によ、弱くなって……?」
ど、どういう事かしら?
今のでまさか終わり?
なら今の内に脱出を――
――足が、動かない!?
それどころか膝先の感覚が無い、ですって!?
まさか、そんな……先ほどの一撃でわたくしの足はもう……!?
これで一体どうしろって言いますのぉ……!?
「オーッホッホ! 見事に間宮彼方を出し抜いてやりましたわ!」
わたくしの敷いた計画は見事に成功。
あの間抜けな驚き顔には心底笑わせていただきましたわ!
きっと今頃は着替えで慌てているに違いありませんね。
しかしわたくし達はすでに武器を手に取り、分岐点の先を進軍中。
左と右は四位と五位のチームを差し向けたから何も残らないでしょう。
もう間宮彼方達にポイントを稼ぐ余地はありませんわ。
そして中央部屋をわたくし達が仕留めきればそれだけで勝ち。
あの脅威の動きを見せたあの男が我が配下に……!
「これで奴も我々の一員に引き入れる事ができますね、遥様!」
「ついでにあのうっとおしい芦原匠美達も蹴落とせるかもしれません」
「ええ、すべては完璧! わたくし達に敗北などありえないのですわ!」
ただ、彼の事は未だよくわかりませんわね。
忍者だとかビーストテイマーだとか、それでいて小斧を使うなどデタラメもいい所。
楠とかいう男からは策士とも聞いていますが、それにしてはここまで凡庸すぎますし。
「遥様! もう間も無く大部屋に突入いたします!」
「わかりました。ではみなさん、打合せ通り雑魚の掃除をよろしくお願いいたします」
まぁいい、手に入れてから確認すればいいのです。
それで実際に使えないようだったら捨てればいいだけの事なのですから。
さて、それで敵の布陣はいかようかしら?
……予想通りですわね。
奥にボスオークを配置し、正面に雑魚が一〇匹。
思った以上に少ないですが、それならそれで好都合というもの。
わたくし達に気付き、武器を持った雑魚が来る。
ですがそのような鈍重な動きでわたくし達を捉えられるとお思いで?
ゆえに攻撃をかわして跳ね、一匹の頭上へと飛び上がる。
そして我が自慢の双剣にて肩を突き、えぐり、そして引き裂く。
なれば太くて大きな首でさえたやすく斬り落とせましょう……!
その雑魚の肩を蹴り上げ舞い跳ねる。
そうすればこのまま奴らの頭上を突き抜け、ボスまで一直線ですわ。
わたくしの剣はレベルアップの末、専用の特殊能力を得た。
大気を切り裂き、風に乗る事ができる滑空能力――〝裂空走滑〟を。
ゆえに、一つ飛べばもはや足を着かせる必要さえない!
「グルオオオオッ!!!」
「フフッ、いくらボスといえど所詮はレッドオーク! あなた達を倒した事などすでに何度もあるのですよっ!」
そんなわたくしに巨大な腕を伸ばそうが無駄です。
身軽にかわし、ついでに指を斬り落としてさしあげました。
さらには身をひねり、降下し、その首元へと刃を突き立てる。
あとは雑魚同様、筋をねじ切り皮を割き、その太いだけの肉首をえぐり落とす。
ウフフッ! なんて事はありません、瞬殺ですわぁ!
あら、あまりに力が入り過ぎたせいで首が跳ね飛んでしまいました。
あっけなさ過ぎて笑いがとまりませんねぇ……!
「さすが遥様!」「なんて優雅な!」
「そう! わたくしこそが最強の――おぐッ!!?」
「「「えッ!!!??」」」
……あれ?
おかしいですわ。
なぜわたくしは打ち上げられてますの?
変ね、体の自由が、利かない……。
え? どういう事ですの?
斬り落としたはずのオークの首から、どうしてあんな黒い腕が生えて?
あ、ああ……!?
赤い体がひび割れて、裂けていく!?
しかも中から黒い体が現れて――
「ギュウエエエエエエーーーーーーッッッ!!!!!」
「「「ひいッ!!?」」」
なんなんですの、あれ!?
あれはオークなんかじゃない!?
体付きは似ていても、頭が明らかに違います!
あれは豚などではなく、まるで虫のように醜悪!
「こ、の……!? あガッ!?」
「フシュウウウウウウ……!」
しかも空中で体を掴まれた!?
動けない所を一瞬で一掴みですって!?
そんな、体がこの一瞬で膨れ上がって大きくなっている!?
わたくしの体を片手で握れるくらいに巨大に……!?
「あ……がっぎゃあああああ!!!!!」
いいい痛い痛い痛い!!
握られている!? 握り潰されている!? わたくしの体がああああああ!!!
軋むゥ!? 歪むゥ!? 体が破裂してしまいますうううううう!!!??
「――え? 力が、急によ、弱くなって……?」
ど、どういう事かしら?
今のでまさか終わり?
なら今の内に脱出を――
――足が、動かない!?
それどころか膝先の感覚が無い、ですって!?
まさか、そんな……先ほどの一撃でわたくしの足はもう……!?
これで一体どうしろって言いますのぉ……!?
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