時き継幻想フララジカ

日奈 うさぎ

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第二十六節「白日の下へ 信念と現実 黒き爪痕は深く遠く」

~一緒にいてくれるって~

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 それは、デュゼロー氏が声明を終えてからおおよそ三〇分後の事だったわ。
 私達撮影組千野とモッチはその時、まだ北展望台へと残ってた。
 魔特隊の藤咲勇という男を待つ為にね。

「奴は一人で最上階へやってくる。 そして一騎打ちで戦う事になるだろう。 それをしっかりと撮り、世界へ向けて発信して欲しい」

 これが彼の言う〝最高のスクープ〟という事だったから。

 でも何故それが最高の報道になるのか。
 その時、私達はまだ何も理解していなかった。

 戦い、勝つ所を撮る?
 それに何の意味がある?
 そんな疑問が全く拭えなくて。

 戦うと言うのだから、銃撃戦を繰り広げたりするのだろうか。
 それともその身一つでアクション映画ばりの格闘戦でも行うのだろうか。
 そんなものを撮れても二流映画止まり、きな臭いドキュメンタリーにしかなりはしないのだと。

 ただ、あのデュゼロー氏が言うからには何かがある。
 そう期待を抱いていたのも確かね。

 だからこそ、彼が仲間達と話をしていた所はハッキリと覚えてる。

「イビド、ドゥゼナー、指示が無い限りお前達は手を出すなよ?」

「わかってらぁ。 だが、仮にお前が死んだら遊ばせてもらうぜ?」

「フン、そんな事があるとは思えんがな」

 その時彼等が取り出したのが―――剣だったのだから。

 今の時代に剣?
 決闘のつもり?
 時代錯誤もはなはだしい。
 そんな思考が駆け巡り、思わずモッチと揃って失笑していたわ。

 けれど、その後起きた事を目の当たりにした時―――



 私達は、世界は知る事になる。
 これはもはや、人間の知る戦いでは無いのだと。



 そして私達は理解するでしょう。
 この世界の影で起きていた、魔剣使いと呼ばれる者達の真の戦いを。
 現代の戦闘なんて比べ物にも成らない程に、高次元で壮絶な殺し合いを……。




――
――――
――――――





「来ました、魔特隊の藤咲勇です!」

 展望台の端でモッチがテレビカメラを回し、千野がマイクに向けて小さく声を上げる。
 先程の規模と比べれば突撃取材レベルと質素だが、今はこれだけで充分なのだろう。

 その機材が示す通り、撮れる動画も生実況ライブ感が強い。
 再びの生放送動画ではあるが、画像の規模は段違いだ。
 字幕も無く、海外に向けた翻訳もされない、本当の意味での生放送である。

「これから二人の決闘が始まろうとしています。 なお、私達の身の安全はこちらの二人の魔者であるイビド氏とドゥゼナー氏によって守られておりますので問題はありません」

 その一言に合わせてカメラレンズが真上に傾けば、画面にイビドとドゥゼナーの顔が。
 ただし上下逆さまと、少し見栄えは良くないけれども。
 それでも関係無く、イビドがカメラ目線で手を振って応えるお茶目ぶりを見せていて。
 対する隣のドゥゼナーはと言えば、どこか呆れている様に見えなくも無い。

 それが視聴者の信用させる為の作戦なのか。
 それともただ天然なだけなのか。

「多くの人々が見守る中、果たして二人の戦いはどの様な結末を迎えるのでしょうか」

 その真偽を訊く間も無く、カメラが再び勇とデュゼローへと向けられる。
 世界へと結末を伝える為にも。
 何一つ真実を逃さない為にも。

 見て、聴いて、感じた事をそのまま伝え続けるだけだ。
 




 カメラが回る中、勇とデュゼローが遂に相対する。
 二人揃って気迫にまみれ、今にも飛び掛かりそうな雰囲気だ。

「ようやく来たか、待ちかねたぞ」

「デュゼロー!! 都知事を解放しろッ!!」

 特に勇はもう募りに募った怒りを隠せないでいる。

 いや、もう隠すつもりは無いのだろう。
 猛る余り、握り拳を振り上げて憤りを見せつけていて。 

「フッ、安心しろ。 彼はもうここには居ない。 今頃お前とのすれ違いで下に降りた頃だ」

「何っ、本当か!?」

「心配するな、それは本当だ。 彼はお前が逃げない様にする為の囮に過ぎないのだから」

 しかしその間も無く知らされた真実を前に、唖然さえ覗かせる。

 周囲を見回してみれば、確かに知事の姿は無い。
 気配も無ければ、隠れられそうな場所も。

 それどころか暴れた様な痕跡すらどこにも見当たらない。
 どうやら占拠とは言っても無血制圧で、殺戮を目的として居ない事は確かか。

 その目的に反した紳士的な行動に疑問さえ過る。

「何故こんな事までする必要がある!? 貴様程の人間ならわかるハズだ。 争い合うだけの世界の向かう先がどうなるかって事くらい!」

「今更何を言うかと思えば……私は言ったハズだ。 あれが『たった一つだけの方法』だと」

 でももはや問答は成り立たない。
 今のデュゼローに語る口は無いのだから。
 先程の声明で伝えた事が全て、それ以外に答えは無いのだと。

 外套の中から取り出した曲刀型魔剣がその真意を示す。
 敵意という返事を以って。

 ならばもう勇も口を閉じるだけだ。
 己の携える【翠星剣】と魔甲へ力を篭めて。





 二人の魔剣が輝きを帯び、たちまちゆらりとした光を伴い始める。
 遂にはそれが全身にまで至り、身体全体を輝かせていて。

「剣が……二人が光って!?」

 その様子はしっかりとカメラにも捉えられていた。
 モッチが思わずそう漏らした声と一緒に。

 命力の光は人工灯とはまるで違う。
 一点から刺す様な瞬きではなく、淡い光が滲む様に広がる陽炎の如く。
 言わば、スローモーションで撮られた焔の灯火の様なものだ。
 だからこそ部屋を照らす電灯がその異質さを晒す事になろう。

 まるで生物の様に空間で蠢く命光の姿を。

 光でありながら煙の様に揺らめく命力の波。
 二人の体に、武器に、纏わりつく様はさながら幻想のよう。
 それが肉眼で観測出来てしまえば、驚きさえも飛び越える。

 千野もモッチもただただ絶句していた。
 余りにも非現実的ファンタジカルでありながら、それでいて現実リアルで。
 もはやそこから何が起こるかなど、何も知らない二人がわかる訳もないのだから。
 




 勇とデュゼロー。
 二人が魔剣を掲げ、力を見せつけ合う。
 そこに意味は無い。
 ただ戦意、敵意を示す為なだけだ。

 もう二人は戦っていたから。
 目を合わせた時から、戦い続けていたのだ。

「もし私が間違いだと訴えるのであれば、私を倒して証明すればいい。 お前に出来るのであればな」

「なら、そうさせてもらうだけだ……ッ!!」

 その戦いが遂に、剣と剣を交える殺し合いへと発展する。
 勇が一直線に飛び出したのだ。

 互いの間隔は一〇メートルほど。
 でもそんな距離がたった一跳びで瞬時にして詰められる。
 勇の瞬発力なら造作も無い事だ。

 低空跳躍、デュゼローへ向けての突撃である。
 魔剣を斜に突き出したままに。

キュウンッ!!

 その刃が突如として鋭角軌道を刻む。
 引いていた残光を跳ね上げる程の鋭い斬り上げとして。

 デュゼローの首元へと向けて一直線に。

ギャギャギャッ!!

 しかしその鋭い斬撃も、デュゼローにとっては児戯にも等しい。
 まるで斬撃軌道を操作されたかの如く、勇の魔剣の方が逸れていく。

 デュゼローの右手に掴んだ魔剣が斬り上がる刃を外へと押し退けていたのだ。
 それも、勇の斬撃姿勢を崩さないままに刃で滑らせながら。

 なればたちまち勇の胸部が目前で露わに。
 その時、いなしていた腕の影からデュゼローの眼が輝きを放つ。

「う、おおーーーッ!?」

 突撃のまま迫る勇の胸元に、デュゼローの左拳が突き上げられていたのである。
 今の今まで気配すら無かった電光石火の一突きが。

ガゴンッ!!

 この拳、並の一撃ではない。
 瞬間的に多大な命力を篭めた、【フルクラスタ】級の一撃だ。 

 それ故に、勇の身体に強い衝撃が走る。
 その鈍い音に相応の威力を伴って。

「くうッ!?」

 でも勇は怯む事も無くデュゼローを睨みつけていた。
 胸元に輝く紅鉄甲を力強く構えながら。

 そう、魔甲で今の一撃を防いでいたからこそ。

 余りの威力に火花が散る。
 電灯の光をも押し退ける程の強い輝きを伴って。

 だが―――

「なかなか面白い物を持っているッ!!」

 その打ち当てられた拳が、突如として捻転を生む。
 強引に押し退けるまでの力と共に。

 なんと、強引に押し飛ばした。
 防がれていようが関係無く。

 なんという力技か。
 体格から見れば勇達と大して変わらないのにも拘らず。

「うおおッ!?」

 強力な打ち上げが、遂には勇の体を空中一杯に跳ね上げる。

 しかしそれで留まる程、デュゼローは生易しくない。
 天井に迫る勇へと向け、跳ね飛んでいたのだ。

 その真芯へと向けて切っ先を掲げるがままに。

 それも無音の跳躍で。
 気配すら全く感じない程の。
 まるで幽霊がふわりと浮き上がったかの様な。

 その魔剣使いの常識をも超えた行動が、勇の判断力を一瞬鈍らせる。

「ぐッ!?」

ギャリリリッ!!

 再び魔甲が火花を散らす。
 間一髪、瞬突を滑らせて凌いだ事によって。

 ならばこのチャンスを活かさない訳が無い。
 そのまま魔甲で突き出された魔剣を激しく叩き退ける。
 先程勇がやられた事と同様に。

「おおおッ!!!」

 そしてその勢いを斬撃の力へと換える。
 腕を回し、体を捻り、力の迸るままに。



「やはり甘いな」



 剣を振り切ろうとした時だった。
 その瞬間には、なんと勇の方が跳ね退けられていたのである。

 回転を利用出来るのは勇だけではない。
 デュゼローもまた容易に出来るのだ。
 それも、勇よりも速く鋭く強く。

 勇の斬撃よりも速く、勇の回転運動よりも鋭く。

 勇の顔を蹴り付けただけで全身ごと跳ね飛ばせる程に強く。

スドンッッ!!!

 余りの衝撃故に、床へと打ち付けられた勇の身体が跳ね上がる。
 一転、二転、その身を激しく回しながら。
 床に亀裂をももたらして。

ズカカカッ!!

 しかし勇がそれをも物ともせず床へと剣を突き刺す。
 転がる勢いを押し留める為に。

「フゥゥゥ……魔装が無ければマズかったッ!!」

 今のまま転がれば、窓を突き破って外へと飛び出しかねなかったからこそ。

 ただ、こう止められる程に勇の余力はまだまだ充分だ。
 魔装が打撃の衝撃を吸収してくれたおかげで損傷ダメージも無い。
 空かさず立ち上がり、再び魔剣の切っ先を掲げて見せつける。

 ふわりと着地を果たしていたデュゼローへと向けて。

「やはり、一筋縄ではいかんか」

 当のデュゼローも悟ったのだろう。
 勇が並みの魔剣使いとは一線を画した存在なのだと。

 だからこそ笑みを浮かべずにはいられない。
 彼もまた強者であり、戦いに喜びを見出す者だからこそ。





 一連の攻防は千野とモッチを愕然とさせるには充分過ぎた。
 ただ単に、何もからこそ。

「な、何だ、今の!?」

「え? な、何があったのよ……何なのよ今の!?」

「わ、わかりませんよ! カ、カメラ、追いきれませんってえッ!!」

 今の攻防は勇とデュゼローにとっては準備運動の様なものだ。
 長い駆け引きに感じていても、結局は初手の小手調べに過ぎない。

 でも並の人間がそれを見たならば。

 二人の跳ね飛ぶ攻防は超人の如く。
 光を舞わせ、残光を引く様は稲妻の如く。
 如何な常識をも当て嵌まらない、たった五秒間の見えない攻防だ。

 なればカメラなどで全てを撮る事など出来はしないだろう。
 肉眼でも追いきる事さえ叶わないのだから





 二人の攻防はそんなやりとりの最中でも続いている。
 もう小手調べは終わり、全力でぶつかるのみ。

 勇が【翠星剣】を水平に掲げ、命力珠に内包された力を解放する。
 それだけではない。 
 魔剣走光に伴い、呼応した魔甲と魔装もが光の軌跡を描いて唸る。

ヒィィィン……ッッ!!!

 そう、【疑似命鎧装アレムグランダ】である。
 全装備の命力を最大解放したのだ。

 勇に残された時間は短い。
 どちらにしろ短期決戦に持ち込まなければ勝ち目は無いだろう。

 だからこその全力だ。
 ならば【翠星剣】に残された命力を注ぎ、全てを身体強化へと換える事も厭わない。
 余りの強い輝き故に、背中から天使の翼が如き波動燐光が絶え間なく弾け飛ぶ。

 その輝きは、あのデュゼローが声を唸らせる程に強大。

「ほぅ……なるほど、それがお前の切り札という訳か」

「そうだ! この力で、貴様を討つ!!」

 潜入員スパイがもたらした情報は殆どが活動に関わる事ばかりで。
 勇達の強さの秘密や装備の性能などはあまり伝わっていない。
 ボーデーやミービーではその理屈が理解出来なかったから。

 だから実の所、デュゼローは勇達の真の実力を知らない。
 装備の存在こそ認知していても、性能までは把握出来ていないのだ。

 故にこの時、デュゼローの表情に強張りが生まれる。
 今までの様にはいかない、そう察したのだろう。

「そこまで言うのならばやってみよ。 お前の信念が、希望が、私に届くかどうかッ!!」

「届くかどうかじゃない、貫くんだッ!!」

 敵うなんて思ってはいない。
 勝てるなんて思ってはいない。

 そもそも勝敗など考える余地も無い。

 ただ信念を貫く。
 全力で、全開で、ひたすら突き抜ける。
 そのひたむきな意思こそが命力の源なれば。

 それこそが勇の真価の秘密と言えよう。

 魔剣を両手に掴んで構え、身体を捻って引き絞る。
 更には身を屈め、力を一杯に溜め込んで。

 全身の筋肉が、骨格が、血管が、軋みを上げる。
 今持てる全てを解放する為に。
 体に、武器に秘めたる命を解き放つ為に。

 そしてその溜め込んだ力が最高峰へと達した時、それは遂に実現する。



 音速にも匹敵する突撃が。
 それも、刹那に達する程の加速を以って。



 たちまち石床が弾け飛ぶ。
 背後周辺の窓硝子さえも吹き飛ばしながら。

 しかしそれさえ認識させぬ間さえ与えない。

 それ程までの速度。
 それ程までの突撃。
 デュゼローさえその攻撃の前に歯を食い縛らせる程の。

 それだけの速度なれば、目前に迫る事に時間などは掛からない。
 瞬時に敵の目前へと迫り、その一撃を叩き込む。

 横一閃の斬撃。
 それも並々ならぬ威力を誇る極光斬フルブレードだ。

 体を引き絞ったからこそ、その一撃は見え見えだった。
 でも、そうであろうと避けずにはいられない。
 たちまちデュゼローが大きく跳ねて斬撃を躱す。

 まともに喰らえば彼とて命が無い一撃だったからこそ。

 余りの威力故に、向かいの壁に斬撃痕が刻み込まれる。
 それだけの威力が今の一撃にはあったのだから。



 だが、それだけで終わらせる勇ではない。



 相手を追う勢いは未だ留まらないまま。
 剣に籠った力を再び解き放ち、刻んだ残光を自ら塗り潰す。

 反転軌道。
 振り抜いた刃を力の限り、強引に切り返し上げたのだ。
 しかもその威力を失わないまま、空中を舞うデュゼローに向けて。

 その間も無く、再び向かいの壁に傷跡が刻まれる事と成る。
 先と合わせてバツ字を描くが如き追撃を。

 しかし、それをあのデュゼローは避けていた。

 まるで羽毛の如く、斬撃の勢いのままにふわりと。
 それも紙一重、頬を滑らせるかの様にして。

 己の身体の重心をずらし、遠心力だけで避けたのだ。
 
 それも更には、肉迫する勇への反撃にも繋げてみせる。
 今の斬撃の勢いを利用し、己の身に回転力を与えて。
 その勢いのままに、斬り上げカウンターを繰り出していたのである。

「ッ!?」

 ただ、それは読み違えだったのかもしれない。
 勇がそれで終わる程度の者ではなかったのだと。



 なんと勇は三撃目を振り被っていたのだ。
 先程にも劣らぬ力を打ち放ちながら。



「うおおおーーーーーーッッ!!!」

 そうして刻まれし残光が遂に三裂軌跡トライアングルの刻印へ。
 それも、デュゼローの反撃をも押し退けられる程の最後の一撃を以って。

ガッキャァァァーーーーーーンッ!!!

 たちまち、けたたましい金鳴音が場に響く。

 勇が繰り出せしは反撃を覆すオーバーライド反撃カウンター
 その超威力を前に、デュゼローの身さえも大きく跳ね飛ばされる。

 とはいえ、致傷にも至ってはいない。
 壁は愚か床にも至る三筋目の軌跡が抉られたにも拘らず。
 その傍へと着地を果たすデュゼローの姿が。 

 ただし、剣と膝を床へと突かせて。

 対する勇も一旦身を引かせる。
 その跪く姿が罠である可能性も否定出来ないからこそ。



 二人の戦いは見る限り拮抗状態だと言えるだろう。
 勇の【アレムグランダ】が強いのか、それともデュゼローが手を抜いているのか。
 それはまだこの攻防だけでは見極められない。

 何せ戦いはまだ始まったばかりなのだ。
 その力を推し量れる程、どちらもまだ力を出し切ってはいないのだから。


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