時き継幻想フララジカ

日奈 うさぎ

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第二十七節「空白の年月 無念重ねて なお想い途切れず」

~失われた可能性~

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 勇達がオーストラリアでの戦いを終え、一週間が過ぎた。

 十分な休養を終え、彼等が再び魔特隊本部にて顔を合わせる。
 だが多くの者の面持ちはどこか強張りを見せ、緊張感を醸し出していた。

 それもそのはず。
 会議室に集まった関係者の前に居るのは……現総理大臣の小嶋こじま 由子ゆうこなのだから。

 勇達は彼女に対して良い印象を持ち合わせていない。
 魔特隊を設立した前総理は彼等に寛容であったが、彼女はそうではないからだ。
 彼等に対する応対もさることながら、魔特隊に対する扱いも全く異なるものだった。
 まるで彼等が戦う事がビジネスであると言わんばかりの扱い……そもそものスタンスが異なる事に、さすがの勇達も反感を持たざるを得なかった様だ。

 壇に立つ小嶋の傍に補佐という形で立つ福留、そしていつもの様に記録を行う平野と笠本。
 そして彼女へと視線を向ける魔特隊の面々や関係者達。
 彼等が集められたのは、本日彼女から正式な政府機関としての魔特隊の今後の方向性を説明する為だった。

「こうして皆さんの前に訪れるのが遅くなってしまった事にはお詫びをしなければなりません」

 そんな彼女が勇達に見せたのは、普段に珍しいしおらしい態度。
 雑談をする事が相応しくないその場で、勇達が声一つ上げず静かに彼女の謝罪を受ける。
 そっと彼女が下げた頭を上げると、再びシワを僅かに帯びた唇を動かした。

「その理由としては皆さんもおわかりの通り、東京事変による事後処理と対策を講じる為の法改正の対応が長引いてしまった事が要因となります」

 その原因は勇達にも起因する事だ。
 それがわかっているからこそ、彼等も必要以上に荒立てる事はしない。

「今までは非公式団体として政府とは別の独立組織として動いていました魔特隊ですが、今回の事件で【救世】によって公表されてしまいました。 これにあたり、国民の理解を得る為にも今後皆さんは正式な政府機関として日本政府主導の下での活動を余儀なくされる事となります」

「……それってつまり、俺達は軍隊みたいになるって事ですか?」

 小嶋の言う事が引っかかり、勇が空かさず質問の声を上げる。
 本来ならばその様に言葉を途切れさせる事を嫌う小嶋だったが……勇の問いを受け、静かに答えた。

「簡単に言えば、その通りです」
「それは―――」
「ですが……基本的に今までの活動の方針を変えるつもりはありません」

 勇の疑念の声を妨げる様に小嶋の口から放たれたのは、彼の気持ちを抑えるには十分過ぎた内容だった。

「今までは各国からの直接の依頼受託という形を取っていました。 しかしこれから皆さんには公務員の様な雇用形態が発生し、政府が各国とのやりとりを全て管理致します。 作戦も、報酬も。 この様に皆さんを管理運営する事で、国民を理解を得る事が出来ると我々が踏んだ故の決定です」

 単純に言えば、魔特隊は今後政府機関として働く諜報員の様な立場となるという訳である。
 聞こえはいいが、以前の様に死に対する対価が固定化される。
 つまり、彼等は死を扱うサラリーマンになるという事だった。
 だが、勇達に反論する事は出来ない。
 何故ならそれが今起きている問題に対して最も効果的であるからだ。

 【東京事変】以降、彼等に対するは相当厳しくなっている。
 非難の声、解散を訴える声、嫌がらせや炎上行為……この一ヵ月で彼等は既に嫌という程にそれらを目の当たりにしてきた。
 実害もある程だ。

 小嶋が提示した事は、それらに対して国が盾代わりとなってくれるという事でもあった。

 正式な政府団体となれば、その矛先は運営する政府へと向く。
 彼等が理解を得られる様に動き、それが成す事が出来れば……次第に非難の声は消えるだろう。
 少なくとも、世間的に求心力の高いと言われる小嶋政権にはそれが出来るという自覚があった。
 
 それ故の改革である。

「……わかりました。 すいません、口を挟んでしまって」

「いいえ、貴方の思う事も理解しているつもりですから」

 勇が再び口を紡ぎ、落ち着きを見せると……小嶋はいつもは見せぬ微笑みを浮かべ、彼等に落ち着きを促す。
 そんな彼女の応対に違和感を感じつつも、勇達は静かに続く話に聞き耳を立てた。

「……今後政府機関として運用していくにあたり、魔特隊の改革を進めていきます。 まず一つは……皆さんの処遇に関してです」

 その言葉を発した途端、小嶋のみならず福留までが顔を引き締め、強張らせる。
 それを察知した勇達にも妙な緊張感を催させていた。

 しかし次に彼女が放つ一言は、彼等を動揺させるに足る十分な衝撃を有していた。



「今後魔特隊の面々は本敷地内への住み込みを基本とし、外出・外部への連絡の一切を禁じます」



 それは事実上のメンバー全員の軟禁宣言。
 不条理とも言えるその内容に、思わず不満の声が周囲から上がる。

 ただ一人、気を落ち着かせた勇を除いて。

「静粛に。 皆さんの気持ちは理解出来ます。 ですがこれは仕方の無い処置だと思ってください」
「仕方ないってどういう事だよ!! 俺らの自由はどうなるってんだ!!」

 最も猛るのは心輝だ。
 束縛される事を嫌う彼ならではの反応と言える。

 だが小嶋はその言葉を受けてもなお表情を崩さず心輝へと言葉を返す。

「貴方達が自由を訴えるのは構いません。 ですが考えても見てください。 もし貴方達の様な人間離れした人が隣に住んでいたら? もし一瞬で周囲を焼き尽くせる人が隣人だったら? 貴方は恐怖しませんか?」

「そ、それは……」

 炎を例えとしたのは心輝に対して最も有効的だった。
 そうでなくても、彼女の言う事はとても正しい。
 それは勇達が学生時代に福留から部活を辞める事を勧められたのと根本的には同じ事だから。

 人は異質を嫌う。
 そしてその力が大きければ大きい程、人は忌避し、畏怖する。
 彼等の戦いは既に多くの人が閲覧し、そしてその力を知った。
 もはや彼等は普通ではない……そう知ってしまったのだ。
 外で彼等を解散する様訴えている人達も、そういった感情が爆発したからこそ行為に走っているのだろう。

 だからこそ、彼等が外で生きる事を人は許しはしない。
 故に、彼等をこの場所に隔離せざるを得なかったのである。

「国民は皆さんを恐れています。 もし皆さんが魔者の様に暴れたら、皆さんが【救世】の様になってしまったら……そんな声が沢山挙がっています。 例えそうならなくとも……対策を講じなければ国民は納得しないでしょう」

 たちまち荒げる声は収まり、場に静けさを取り戻す。
 自分達の感情だけではどうにもならない現状に、やり場のない無念だけが沸々と湧き上がっていた。

「計画としましては、今日より一週間の期限を設け、その間の移住をお願いする事となります」
「一週間……そんな短く……」
「なお、この時点での自己脱退は認めません。 皆さんが力を持っているという事……それ自体が問題なのですから」

 未だ納得出来ない様を見せる心輝やカプロ。
 反論する気概ももはや無いマヴォは声も無く。
 元々自由なズーダーは顔をしかめながらも無言。
 茶奈に至っては気落ちし、机の上で項垂れていた。

 そんな中、勇と瀬玲だけは落ち着いた様に小嶋の言葉を静かに待つ。
 どこか、その先にある言葉が重要な……そんな気がしてならなかったから。

「……次にもう一つ……今挙げた事に対する例外ともなりますが―――」

 勇達が聞き耳を立てる中、小嶋が「オホン」と咳を立てて場を纏める。
 もはや反論する余地すら無い現状で彼女が発したのは―――





「―――現時点を以って、藤咲勇を魔特隊より除隊処分と致します」





 その瞬間、再び会議室が喧騒に包まれた。
 当然だろう……魔特隊を担ってきた彼へのあまりの仕打ちである。

 心輝が堪らず身を乗り出し、机上に足を突く。
 それを抑える様に瀬玲が羽交い絞めにし、彼の勢いを全力で止めた。

「ふっざけんなあ!! 勇を辞めさせるってお前……アイツが何したってぇんだよお!!」

 だが心輝の体には命力が十二分に籠っており、瀬玲だけの力ではどうにも抑えきれない。
 徐々に前にのめり出していく心輝の体。
 足を突く机に途端亀裂が入り、構築する金属フレームが歪んでいく。
 そこに空かさず茶奈とズーダーが入り、その勢いは収まるものの……彼の感情は未だに小嶋へとぶつからんばかりに向けられていた。

「園部心輝……貴方がその様ではますます国民に説明が付きませんよ?」
「うるっせぇ!! そんなん知るか!! 人がなんて言おうがよ、勇は……俺達の仲間なんだよッ!! それをアンタが……何も知らねぇアンタがあッ!!」

 グワイヴが無くとも炎を吹き出しそうな程に熱くなった心輝を仲間達が必死に止める。
 だが止める彼等の意思もまた心輝と同じだからこそ……その顔は歪み、苦痛にも足る表情を浮かばせていた。





「やめろ、シン!! もういいんだ……」





 そんな時、彼を止める様に声を放ったのは誰でも無い……勇本人だった。

「俺は……その決定を受け入れるよ……だからもうやめろ……」

「勇……お前……」

 勇の顔に浮かぶのもまた苦痛に歪んだ顔。
 歯を食いしばり、悔しさを滲ませるものだ。

 そんな勇へと……心輝が再び咆える。

「お前……約束したよな!? 自分に出来る事をやるって……あずの分まで戦うって!!」

「……」

「なんでだよ!! どうして受け入れるんだよ!! 可能性を諦めないんじゃねぇのかよおッ!!」

 だが勇の声は返らない。
 もう彼は悟っていた。
 自分に出来る事は……これしかなかったのだと。

「シン!! やめなさい!! アンタ何もわかってないじゃない!! 勇がどういうつもりで!! 受け入れたのか!!」
「なっ!?」

 その時、まるで勇を代弁するかのように咆えたのは瀬玲だった。
 彼女もまた勇と同じく……小嶋の意図に気付いていた。

「勇は受け入れたのよ!? 理解しなさい!!」

「……俺達の……為……?」

 途端心輝の勢いが止まり、同時に彼を抑える力も収まっていく。
 ひしゃげた机の上に立ち、目を丸くした心輝へ……小嶋がそっと語り始めた。

「……我々日本政府としましては、皆さん国民を守る事が第一の義務と考えております。 それは皆さんも同様であり、それと同時に……皆さんの家族や友人も対象となります」

「あ……」

「ですが、皆さんがその命令に従わない場合……私達は権力を行使しなければならなくなります。 例えば、皆さんの家族がこの日本に住む事が出来なくなるなどの……ね。 皆さんの存在はそうしなければならない程に強大だという事を理解してください」

 魔剣使いはもはや力で抑える事は出来ない存在だ。
 だからこそ、政府は彼等ではなく、その家族を人質とした。
 それに逆らえば、取り返しがつかないという事を理解させる為に。
 
 抑止力……それはもはや人としては強すぎる彼等に対して絶対に必要なものだった。

「藤咲勇は【東京事変】において活躍した功績もあり、その処遇に関しては賛否両論でした。 しかしそれ以降貴方には命力と呼ばれる力は愚か、魔者に対する一切の攻撃能力を失ったという事、そしてデュゼローを打ち倒した光の剣とやらも使えず……もはや戦力としては成り立ちません」

 先のオーストラリアの一件もまた、その理由に含まれている。
 今日に至るまでの彼の情報が、この決定に対して生きていた。

「よって、藤咲勇は魔特隊としては戦力として相応しい存在ではないという事から魔特隊を除隊……今後一切の魔者関連への関わり、魔特隊への関わりを禁じます」

 小嶋の声が空しく室内に響く。
 もはや彼女の決定に対して反意を示す者は誰一人として居はしなかった……。



 勇は既に覚悟していたのだろう。
 戦う事が出来ないという事実。
 それを政府が知った時の処遇。
 前  例レンネィの除隊があったからこそ……彼は受け入れざるを得なかった。
 自分や仲間の家族の事、友人の事、そして仲間達の今後の為に。

 そしてその結論を目の当たりにした時……彼は戦う事可能性を諦めたのだった。 



 ここから、藤咲勇と魔特隊との関わりは……無くなった。


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