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第二十九節「静乱の跡 懐かしき場所 苦悩少女前日譚」
~その立位置 陰陽~
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都心から北西、線路沿いから僅かに外れた場所。
最寄り駅から徒歩で向かう事三十分程の所に、一つの学校が存在する。
その名を、私立麗陽学園。
偏差値は平均より少し上、文・理系を共に扱い、進学率も高い。
某一流大学への進学者も多からずとも毎年出ており、学費にさえ目を瞑れば学歴としては申し分ない名前として有名であったりもする。
海外からの留学生も大々的に受け入れており、最近は人数こそ減ったものの未だに門戸は開いている。
制服も深紅のブレザーに盾をあしらった校章、それを目立たせる黒めのアンダーにお洒落な刺繍が浮かぶといったもの。
デザイン性が高い事もあって制服で選んで決める者も少なくなく、毎年競争率が高いとも言われるのはもはや学生間では常識だ。
そんな学校の校舎二階……二年生のフロア。
その中のとある教室に、アンディとナターシャは居た。
話は遡る事、四日前。
その日、六月中旬の金曜。
勇と茶奈とのデートが行われる二日前の事だ。
「アンディ、今日の帰りはどうする?」
「アンディくぅん、放課後遊びに行こ~!」
そこでのアンディはこの通り、多くの友人に囲まれていた。
元々陽気かつ前向きな性格だったのと、白人系で綺麗な銀髪と容姿は良い。
何より会話が難なく通じる。
二人は親の都合で日本にやってきた二卵性双生児の留学生という設定だった。
だが命力による流暢な会話の疎通、勇から学んだ語学が功を奏し、あっという間に友人を増やしたのである。
学こそ並みだが、身体能力は命力無しでも相当なもので……部活にこそ所属はしていないが、友人が困っている時は助けに入るなどと言った活動的な所も見せる。
また人当たりが良く、男女に限らず好まれ、特に女の子には容姿共々人気である。
クラス外からも彼目当ての女の子が現れては会話を交わすなどといった人気っぷりで、男の顰蹙を買う事もしばしば。
しかし「アンディだから」という事で許され、ちょっとした小話として笑いあってしまう。
クラスに馴染み、溶け込み、そして存在感を示すアンディは……皆から愛されていた。
それに対し、ナターシャと言えば……
アンディと同じく白人系で艶やかな赤髪、容姿で言えば人気は高かったと言える。
しかし性格がどうにも内気で、会話が成り立たない事もしばしば。
学力が無い訳ではないのだが……元々の性格が内向的な所為か、人に伝える能力に乏しかった。
最初は珍しがられて仲良くなった友達も居た。
容姿を求めて彼女に近づく男子も少なくは無かった。
だが、彼女の性格が仇となり……気付けは一人、二人と離れていき、一年が終わる頃には友人と呼べる子は誰一人として居ない。
気付けば彼女は孤立し、クラスの隅で静かに授業を受け、気付けば居なくなる……影の薄い子として扱われていた。
アンディと兄妹であるという事は当然知られてはいるが、妹だからと特別扱いをされる訳でもなく。
必然と……人気者と日陰者という構図が出来上がってしまっていたのである。
その日の放課後、クラスの生徒達がアンディを中心に会話で華を咲かせていた。
「今日さ、大通りの店にいかない? あそこに新しいお店が出来たんだよー!」
「あ、それ知ってるー! 肉料理めちゃ美味いって!」
「場所RAINで送るわ」
「ここか、いいな! じゃあ皆で行こうぜ!!」
「ふぅー!! アンディ君太っ腹~!!」
「マジかよ! 俺のオゴリなのかぁー!?」
楽し気な会話が教室の半分前で行われ、賑やかさを醸し出す。
そんな彼等を、ナターシャはチラリと覗きながら静かに荷物を鞄に仕舞い込んでいた。
アンディが誘ってくれるんじゃないか……ほんの少し、そんな期待を抱きながら。
「全員で十一人か……あと一人くらい誘ってもいいな」
「誰呼ぶー?」
するとふと、アンディの視線がナターシャへと向けられる。
途端、二人の視線が合わさり……それが彼女の期待を大きく膨らませた。
だが、アンディの視線はすぐさま反れ……自身の持つスマートフォンに向けられる。
「去年一緒だった瀬戸って奴呼ぶよ、アイツおもしれー奴だから」
「あ、瀬戸君知ってるー! あの人カッコイイし!!」
アンディはそのままスマートフォンを弄り、電話を掛け始めた。
今言った人物を呼ぶためなのだろう。
斜陽差す教室で期待半ばにその様子を眺めるも、ナターシャは視線を落として現実を受け入れる。
アンディの態度を前に……そのまま何も返す事無く、帰路に就こうと席を立つのだった。
最近、ナターシャはアンディからも省かれる様になっていた。
彼女が居ると空気が静かになって楽しさが薄れる、それが理由だった。
それはナターシャも知る所……アンディから直接聞いた事であったから。
だからこそ、ナターシャは期待こそしても可能性を信じる事は無くなった。
それでも、ナターシャがアンディの事を嫌いになった訳ではない。
今でも彼女はアンディの事を信頼しており、兄として慕っている。
それは単にアンディが幼少の頃ナターシャを救い、妹としてずっと一緒に居させてくれたから。
恩があるから、ナターシャは絶対にアンディを嫌いにはならないと、自身で誓ったのだ。
「―――ナターシャは連れて行かないの?」
そんな時、クラスの女子の一人がそんな声を上げる。
彼女は昔ナターシャとも友達だった事があり、二人の表向きの事情を良く知っている。
アンディが黙りこくり、返事が返らない中……友人達が彼へと視線を送る。
するとそんな時……クラスに小さな声が響いた。
「ア、ボ、ボクの事は気にしないで……今日はちょと行きたい所があるて、アンディに言ってあるんだぁ」
「ふーん……」
動揺からか、言葉が頑なになる。
しかしそれも皆にとってはいつもの事……何を思う事も無く、ナターシャに向けていた首を「プイッ」と振り戻した。
そして再びの談笑……。
ナターシャはそのまま鞄を手に取り、逃げる様に素早く教室から立ち去っていった……。
アンディの再びの視線に気付く事も無く。
一年半前に勇との学習を終えた後、二人は一つの課題を勇に言い渡された。
それは自分を呼ぶ第一人称を変えろというもの。
第一人称は個性でもあり、本来は変えるなんてとんでもない事だろう。
だが、二人の場合は少し理由が違った。
言葉のイントネーションというものがあるが、同じ言葉を放つ上でも言い方次第ではどうにでも受け取られてしまう。
二人は「オイラ」「アタイ」と呼ぶ事が素であるが、それはどうにも人が聴くと誤解を生む言い方でもあった。
若干人を煽る様な言い回しと言えば良いだろうか。
元々二人は孤児であり、人に頼らず生きて来た。
そんな生活を送る上で、人を騙し、蹴落とし、見下す事など日常茶飯事だった。
その為、自然と一人称の言い回しがその様になってしまったのだろう。
それが今後人を不快にさせかねないと思ったが故の、勇とレンネィが相談の上で決めた判断であった。
もしイントネーションだけを変えようとしても、自然と地が出かねない。
そうしない為にも、意識して別の言葉を話させる事の方が良いという事になった訳だ。
アンディの場合は比較的早く決まった。
元々師匠を意識していたという事もあり、彼の真似をする事となったのである。
その一人称は当然「俺」。
その言葉を既に使った事があるという事もあり、こう行き着くのは自然だった。
しかしナターシャの場合はそうもいかない。
最初は「私」を目指そうと奮闘したものだ。
それが上手く行けば良かったのだが……ここで噴出したのは、語源の壁だった。
ロシア語を基礎として成長してきたナターシャは、口回りが非常にヨーロッパ語源系に近い。
故に、「わたし」を発言しようとするとどうしても「わたすぃ」「わたい」となってしまう。
無理に「わたし」と発言すれば、イントネーションがどうしても合わず、不自然になってしまっていた。
日常会話ではどうにでもなるが、電話などの会話ではそうもいかない。
どうしようか悩んだ挙句……彼女は言いやすい言葉を考えた。
結果……カプロと同じ「ボク」を選んだという訳である。
こうして二人は第一人称を矯正し、自然と世間生活に溶け込んでいった。
ナターシャは今でも時々地が出そうになるが。
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都心から北西、線路沿いから僅かに外れた場所。
最寄り駅から徒歩で向かう事三十分程の所に、一つの学校が存在する。
その名を、私立麗陽学園。
偏差値は平均より少し上、文・理系を共に扱い、進学率も高い。
某一流大学への進学者も多からずとも毎年出ており、学費にさえ目を瞑れば学歴としては申し分ない名前として有名であったりもする。
海外からの留学生も大々的に受け入れており、最近は人数こそ減ったものの未だに門戸は開いている。
制服も深紅のブレザーに盾をあしらった校章、それを目立たせる黒めのアンダーにお洒落な刺繍が浮かぶといったもの。
デザイン性が高い事もあって制服で選んで決める者も少なくなく、毎年競争率が高いとも言われるのはもはや学生間では常識だ。
そんな学校の校舎二階……二年生のフロア。
その中のとある教室に、アンディとナターシャは居た。
話は遡る事、四日前。
その日、六月中旬の金曜。
勇と茶奈とのデートが行われる二日前の事だ。
「アンディ、今日の帰りはどうする?」
「アンディくぅん、放課後遊びに行こ~!」
そこでのアンディはこの通り、多くの友人に囲まれていた。
元々陽気かつ前向きな性格だったのと、白人系で綺麗な銀髪と容姿は良い。
何より会話が難なく通じる。
二人は親の都合で日本にやってきた二卵性双生児の留学生という設定だった。
だが命力による流暢な会話の疎通、勇から学んだ語学が功を奏し、あっという間に友人を増やしたのである。
学こそ並みだが、身体能力は命力無しでも相当なもので……部活にこそ所属はしていないが、友人が困っている時は助けに入るなどと言った活動的な所も見せる。
また人当たりが良く、男女に限らず好まれ、特に女の子には容姿共々人気である。
クラス外からも彼目当ての女の子が現れては会話を交わすなどといった人気っぷりで、男の顰蹙を買う事もしばしば。
しかし「アンディだから」という事で許され、ちょっとした小話として笑いあってしまう。
クラスに馴染み、溶け込み、そして存在感を示すアンディは……皆から愛されていた。
それに対し、ナターシャと言えば……
アンディと同じく白人系で艶やかな赤髪、容姿で言えば人気は高かったと言える。
しかし性格がどうにも内気で、会話が成り立たない事もしばしば。
学力が無い訳ではないのだが……元々の性格が内向的な所為か、人に伝える能力に乏しかった。
最初は珍しがられて仲良くなった友達も居た。
容姿を求めて彼女に近づく男子も少なくは無かった。
だが、彼女の性格が仇となり……気付けは一人、二人と離れていき、一年が終わる頃には友人と呼べる子は誰一人として居ない。
気付けば彼女は孤立し、クラスの隅で静かに授業を受け、気付けば居なくなる……影の薄い子として扱われていた。
アンディと兄妹であるという事は当然知られてはいるが、妹だからと特別扱いをされる訳でもなく。
必然と……人気者と日陰者という構図が出来上がってしまっていたのである。
その日の放課後、クラスの生徒達がアンディを中心に会話で華を咲かせていた。
「今日さ、大通りの店にいかない? あそこに新しいお店が出来たんだよー!」
「あ、それ知ってるー! 肉料理めちゃ美味いって!」
「場所RAINで送るわ」
「ここか、いいな! じゃあ皆で行こうぜ!!」
「ふぅー!! アンディ君太っ腹~!!」
「マジかよ! 俺のオゴリなのかぁー!?」
楽し気な会話が教室の半分前で行われ、賑やかさを醸し出す。
そんな彼等を、ナターシャはチラリと覗きながら静かに荷物を鞄に仕舞い込んでいた。
アンディが誘ってくれるんじゃないか……ほんの少し、そんな期待を抱きながら。
「全員で十一人か……あと一人くらい誘ってもいいな」
「誰呼ぶー?」
するとふと、アンディの視線がナターシャへと向けられる。
途端、二人の視線が合わさり……それが彼女の期待を大きく膨らませた。
だが、アンディの視線はすぐさま反れ……自身の持つスマートフォンに向けられる。
「去年一緒だった瀬戸って奴呼ぶよ、アイツおもしれー奴だから」
「あ、瀬戸君知ってるー! あの人カッコイイし!!」
アンディはそのままスマートフォンを弄り、電話を掛け始めた。
今言った人物を呼ぶためなのだろう。
斜陽差す教室で期待半ばにその様子を眺めるも、ナターシャは視線を落として現実を受け入れる。
アンディの態度を前に……そのまま何も返す事無く、帰路に就こうと席を立つのだった。
最近、ナターシャはアンディからも省かれる様になっていた。
彼女が居ると空気が静かになって楽しさが薄れる、それが理由だった。
それはナターシャも知る所……アンディから直接聞いた事であったから。
だからこそ、ナターシャは期待こそしても可能性を信じる事は無くなった。
それでも、ナターシャがアンディの事を嫌いになった訳ではない。
今でも彼女はアンディの事を信頼しており、兄として慕っている。
それは単にアンディが幼少の頃ナターシャを救い、妹としてずっと一緒に居させてくれたから。
恩があるから、ナターシャは絶対にアンディを嫌いにはならないと、自身で誓ったのだ。
「―――ナターシャは連れて行かないの?」
そんな時、クラスの女子の一人がそんな声を上げる。
彼女は昔ナターシャとも友達だった事があり、二人の表向きの事情を良く知っている。
アンディが黙りこくり、返事が返らない中……友人達が彼へと視線を送る。
するとそんな時……クラスに小さな声が響いた。
「ア、ボ、ボクの事は気にしないで……今日はちょと行きたい所があるて、アンディに言ってあるんだぁ」
「ふーん……」
動揺からか、言葉が頑なになる。
しかしそれも皆にとってはいつもの事……何を思う事も無く、ナターシャに向けていた首を「プイッ」と振り戻した。
そして再びの談笑……。
ナターシャはそのまま鞄を手に取り、逃げる様に素早く教室から立ち去っていった……。
アンディの再びの視線に気付く事も無く。
一年半前に勇との学習を終えた後、二人は一つの課題を勇に言い渡された。
それは自分を呼ぶ第一人称を変えろというもの。
第一人称は個性でもあり、本来は変えるなんてとんでもない事だろう。
だが、二人の場合は少し理由が違った。
言葉のイントネーションというものがあるが、同じ言葉を放つ上でも言い方次第ではどうにでも受け取られてしまう。
二人は「オイラ」「アタイ」と呼ぶ事が素であるが、それはどうにも人が聴くと誤解を生む言い方でもあった。
若干人を煽る様な言い回しと言えば良いだろうか。
元々二人は孤児であり、人に頼らず生きて来た。
そんな生活を送る上で、人を騙し、蹴落とし、見下す事など日常茶飯事だった。
その為、自然と一人称の言い回しがその様になってしまったのだろう。
それが今後人を不快にさせかねないと思ったが故の、勇とレンネィが相談の上で決めた判断であった。
もしイントネーションだけを変えようとしても、自然と地が出かねない。
そうしない為にも、意識して別の言葉を話させる事の方が良いという事になった訳だ。
アンディの場合は比較的早く決まった。
元々師匠を意識していたという事もあり、彼の真似をする事となったのである。
その一人称は当然「俺」。
その言葉を既に使った事があるという事もあり、こう行き着くのは自然だった。
しかしナターシャの場合はそうもいかない。
最初は「私」を目指そうと奮闘したものだ。
それが上手く行けば良かったのだが……ここで噴出したのは、語源の壁だった。
ロシア語を基礎として成長してきたナターシャは、口回りが非常にヨーロッパ語源系に近い。
故に、「わたし」を発言しようとするとどうしても「わたすぃ」「わたい」となってしまう。
無理に「わたし」と発言すれば、イントネーションがどうしても合わず、不自然になってしまっていた。
日常会話ではどうにでもなるが、電話などの会話ではそうもいかない。
どうしようか悩んだ挙句……彼女は言いやすい言葉を考えた。
結果……カプロと同じ「ボク」を選んだという訳である。
こうして二人は第一人称を矯正し、自然と世間生活に溶け込んでいった。
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