1,065 / 1,197
第三十七節「二天に集え 剣勇の誓い 蛇岩の矛は空を尽くす」
~闇に森、天に凶星ありて~
しおりを挟む
勇達グランディーヴァとデュラン達【救世同盟】の決戦。
その結果は見事グランディーヴァの勝利という形で幕を閉じた。
それも、デュラン達を仲間に引き入れるという大金星を得て。
しかし勇達がその勝利に湧き上がっていた頃―――
南米、とある森林。
それも日が落ち始め、森一帯に闇が包み始めた時。
そんな場所に、誰にも存在を知らされずに一人佇む少女の姿があった。
「……クフフ。 そうか、やはりあの男―――」
小野崎 紫織である。
そんな彼女は一体何を感じたのか、思ったのか。
ただ一言そうポツリと呟き、ぼんやりとした瞳を虚空に向ける。
朽ち果てた切り株に座り込み、己の膝上で頬杖を張りながら。
でも、その口元には不敵な微笑みが浮かび上がっていて。
「―――【ナ・ロゥダ】を開いたな。 ア・リーヴェが付いていながら……不用心な事だ」
それもそのはず。
彼女は遂に知ってしまったのだから。
間接的に、勇が天士だと証明してしまった事を。
その原因こそ、勇が行った【第四の門 ナ・ロゥダ】の開門に他ならない。
この開門がもたらすのはつまり、地球への直接的アクセス。
命脈と強く濃く繋がる事で、プロセスアウトの攻撃さえも可能とする。
そう、足跡を残してしまう程に強く濃く。
それが地球の中心への直接的アクセスのデメリット。
使用者の天力が足跡として命脈に残り、他者に察知されてしまうのである。
例えるなら、記録を持った端末でフリーWIFIに接続する様なもので。
誰が地球にアクセスしたのか、同じアクセス権を持つ者ならその記録を辿ってすぐに解明してしまう。
それもその筋に詳しい者ならば即座に。
そしてシステムを共有しているならば、例え異星に居るとしてももはや関係は無い。
「フフ……来たか」
その時、紫織が何かを察知し、空へと視線を向ける。
視線の先に映るのは、暗空に瞬く四つの星。
でもその星はどこか不自然だ。
まだ闇夜というにはほんの少し早い時間帯にも拘らず、一等星の様に輝いていて。
それも、次第に大きくなり始めていたのだ。
その星達はあろう事か紫織目掛けて真っ直ぐの軌跡を描いていて。
まるで流れ星の様に落ちていくではないか。
しかし紫織は動じる事も無く、じっとその様子を見届けるのみ。
先程と変わらぬ無感情の微笑みを向けたまま。
だが、その星達が地表へ到達しようとした瞬間―――それは起きた。
突如として星達が四方へと飛び散ったのだ。
何にも当たる事無く。
木々や草花を微塵にも揺らす事も無く。
ただただ、静かに光の粒子へと姿を換えたのである。
その場にたった一瞬だけの瞬きをもたらして。
本当に一瞬の出来事だった。
たったそれだけで、森は再びの暗闇を取り戻していて。
それどころか、更なる常闇を誘うかの様な静寂が周囲をたちまち包み込む。
「……姿を見せる事を……許そう」
そんな中に再び紫織がぽつり。
小さくとも、周囲が無音なだけに目立つ呟きを零す。
するとどうだろう。
暗闇の中に一つ、また一つと灯の様な物が浮かび始めていく。
炎の様に揺らめきながらも、形を知らない不定形物の様に蠢き続ける灯が。
それも、星の数と同じ―――四つ。
『憤常ゴルペオ……主の命にて参上致しました』
『同じく諦唯マドパージェ、御心のままに』
『劣妬ペルペイン、きたよ』
『揚猜オーギュ、お待たせしやした』
しかもその灯達が、何と声を発したのだ。
それも一つ一つが別の意思を持って。
紫織を囲む様に寄りながら。
「よく来た、【崩世神】達よ……」
『我等が導神たる主様の命なれば。 我等が魂、使い潰す事も本望なり』
赤く滾る灯は墳常と名乗りし者の声。
雄々しくも唸る様な声色はまさに憤っている様にすら聞こえる。
『主様からのお言葉、恐悦至極に存じます』
青く靡く灯は諦唯と名乗りし者の声。
か細く聴こえるも、甲高い声質が自然と耳に入るかのよう。
『でも、忘虚がいない。 どこ、いったの?』
緑に跳ねる灯は劣妬と名乗りし者の声。
幼く柔らかな声色だが、一言一言の度に弾ける様な強い揺らめきを見せる。
『許可無く主様に問うなどおこがましいぞペルペイン!!』
黄に瞬く灯は揚猜と名乗りし者の声。
粗暴に叱責すれば、まるで雷の様に灯そのものを打ち鳴らすかの様で。
その様な灯達に囲まれながらも、紫織の表情は一つ変わる事も無く。
優悦とも見える微笑みのままに彼等を見下ろす。
「構わん……忘虚は今、別行動中だ。 アレだけに出来る事を……任せている」
『おお、さすが主様ですぜ!』
「それと憎悦の枠だが……良き魂を見つけた。 間も無く仕上がるであろう……」
『我等が遂に【六崩世神】となるのですな。 なれば念願の時も近い』
「そうだ……この愚かな肉だらけの世界を脱却し……始祖へと戻り行く念願の時が。 その為にも……お前達の力、存分に奮ってもらうぞ」
『いいよ。 ペルたのしみ。 にくをつぶしたときのおと、すき』
『それこそが私達の使命なれば如何様にも』
しかしたったそれだけの言葉を交わし―――灯達は消え去った。
闇の中へと溶ける様にして。
彼等にこれ以上の会話は必要無かったのだ。
自身の存在を紫織に伝える、ただそれだけで十分だったから。
後は時を待つだけだから。
彼等が望むその時を。
力を奮うその機会を。
「……天士、フジサキユウ……クフフ。 ア・リーヴェよ、お前が抵抗するというのであれば……私は備えるだけ。 どうしようとも……結果は変わらない……!」
その為に彼等はやって来た。
新たな策略を張り巡らせる為に。
アルトランの計画を盤石の物とする為に。
そう、彼等【崩世神】こそが、ア・リーヴェの示唆していたアルトランの眷属。
世界崩壊計画に盛り込める程の力を秘めた〝準神〟たる存在なのである。
その力、もはやア・リーヴェですら計り知れない。
こうして、遂に新たなアルトランの眷属が『こちら側』へと舞い降りた。
『あちら側』に居るアルトランが勇の存在を察知したが故に。
分身たるアルトラン・ネメシスへの増援として。
これにより、デュランという心強い仲間を得た勇達の優位性は結果的に失われた事となる。
いや、これはむしろ以前よりもずっと深刻な状況と言えるだろう。
天士に目覚めたばかりのデュランに対し、相手は天士級であろう存在が四人。
デュランの仲間達を加えたとしても補えるかどうかは不明だ。
そして何より、勇達はこの事実をまだ知らないのだから。
果たして、この結果が導く行く末は。
世界はなお、悪意の思惑のままに混ざり合い続ける。
それも加速し、引き合う力を強めるがままに。
その結果は見事グランディーヴァの勝利という形で幕を閉じた。
それも、デュラン達を仲間に引き入れるという大金星を得て。
しかし勇達がその勝利に湧き上がっていた頃―――
南米、とある森林。
それも日が落ち始め、森一帯に闇が包み始めた時。
そんな場所に、誰にも存在を知らされずに一人佇む少女の姿があった。
「……クフフ。 そうか、やはりあの男―――」
小野崎 紫織である。
そんな彼女は一体何を感じたのか、思ったのか。
ただ一言そうポツリと呟き、ぼんやりとした瞳を虚空に向ける。
朽ち果てた切り株に座り込み、己の膝上で頬杖を張りながら。
でも、その口元には不敵な微笑みが浮かび上がっていて。
「―――【ナ・ロゥダ】を開いたな。 ア・リーヴェが付いていながら……不用心な事だ」
それもそのはず。
彼女は遂に知ってしまったのだから。
間接的に、勇が天士だと証明してしまった事を。
その原因こそ、勇が行った【第四の門 ナ・ロゥダ】の開門に他ならない。
この開門がもたらすのはつまり、地球への直接的アクセス。
命脈と強く濃く繋がる事で、プロセスアウトの攻撃さえも可能とする。
そう、足跡を残してしまう程に強く濃く。
それが地球の中心への直接的アクセスのデメリット。
使用者の天力が足跡として命脈に残り、他者に察知されてしまうのである。
例えるなら、記録を持った端末でフリーWIFIに接続する様なもので。
誰が地球にアクセスしたのか、同じアクセス権を持つ者ならその記録を辿ってすぐに解明してしまう。
それもその筋に詳しい者ならば即座に。
そしてシステムを共有しているならば、例え異星に居るとしてももはや関係は無い。
「フフ……来たか」
その時、紫織が何かを察知し、空へと視線を向ける。
視線の先に映るのは、暗空に瞬く四つの星。
でもその星はどこか不自然だ。
まだ闇夜というにはほんの少し早い時間帯にも拘らず、一等星の様に輝いていて。
それも、次第に大きくなり始めていたのだ。
その星達はあろう事か紫織目掛けて真っ直ぐの軌跡を描いていて。
まるで流れ星の様に落ちていくではないか。
しかし紫織は動じる事も無く、じっとその様子を見届けるのみ。
先程と変わらぬ無感情の微笑みを向けたまま。
だが、その星達が地表へ到達しようとした瞬間―――それは起きた。
突如として星達が四方へと飛び散ったのだ。
何にも当たる事無く。
木々や草花を微塵にも揺らす事も無く。
ただただ、静かに光の粒子へと姿を換えたのである。
その場にたった一瞬だけの瞬きをもたらして。
本当に一瞬の出来事だった。
たったそれだけで、森は再びの暗闇を取り戻していて。
それどころか、更なる常闇を誘うかの様な静寂が周囲をたちまち包み込む。
「……姿を見せる事を……許そう」
そんな中に再び紫織がぽつり。
小さくとも、周囲が無音なだけに目立つ呟きを零す。
するとどうだろう。
暗闇の中に一つ、また一つと灯の様な物が浮かび始めていく。
炎の様に揺らめきながらも、形を知らない不定形物の様に蠢き続ける灯が。
それも、星の数と同じ―――四つ。
『憤常ゴルペオ……主の命にて参上致しました』
『同じく諦唯マドパージェ、御心のままに』
『劣妬ペルペイン、きたよ』
『揚猜オーギュ、お待たせしやした』
しかもその灯達が、何と声を発したのだ。
それも一つ一つが別の意思を持って。
紫織を囲む様に寄りながら。
「よく来た、【崩世神】達よ……」
『我等が導神たる主様の命なれば。 我等が魂、使い潰す事も本望なり』
赤く滾る灯は墳常と名乗りし者の声。
雄々しくも唸る様な声色はまさに憤っている様にすら聞こえる。
『主様からのお言葉、恐悦至極に存じます』
青く靡く灯は諦唯と名乗りし者の声。
か細く聴こえるも、甲高い声質が自然と耳に入るかのよう。
『でも、忘虚がいない。 どこ、いったの?』
緑に跳ねる灯は劣妬と名乗りし者の声。
幼く柔らかな声色だが、一言一言の度に弾ける様な強い揺らめきを見せる。
『許可無く主様に問うなどおこがましいぞペルペイン!!』
黄に瞬く灯は揚猜と名乗りし者の声。
粗暴に叱責すれば、まるで雷の様に灯そのものを打ち鳴らすかの様で。
その様な灯達に囲まれながらも、紫織の表情は一つ変わる事も無く。
優悦とも見える微笑みのままに彼等を見下ろす。
「構わん……忘虚は今、別行動中だ。 アレだけに出来る事を……任せている」
『おお、さすが主様ですぜ!』
「それと憎悦の枠だが……良き魂を見つけた。 間も無く仕上がるであろう……」
『我等が遂に【六崩世神】となるのですな。 なれば念願の時も近い』
「そうだ……この愚かな肉だらけの世界を脱却し……始祖へと戻り行く念願の時が。 その為にも……お前達の力、存分に奮ってもらうぞ」
『いいよ。 ペルたのしみ。 にくをつぶしたときのおと、すき』
『それこそが私達の使命なれば如何様にも』
しかしたったそれだけの言葉を交わし―――灯達は消え去った。
闇の中へと溶ける様にして。
彼等にこれ以上の会話は必要無かったのだ。
自身の存在を紫織に伝える、ただそれだけで十分だったから。
後は時を待つだけだから。
彼等が望むその時を。
力を奮うその機会を。
「……天士、フジサキユウ……クフフ。 ア・リーヴェよ、お前が抵抗するというのであれば……私は備えるだけ。 どうしようとも……結果は変わらない……!」
その為に彼等はやって来た。
新たな策略を張り巡らせる為に。
アルトランの計画を盤石の物とする為に。
そう、彼等【崩世神】こそが、ア・リーヴェの示唆していたアルトランの眷属。
世界崩壊計画に盛り込める程の力を秘めた〝準神〟たる存在なのである。
その力、もはやア・リーヴェですら計り知れない。
こうして、遂に新たなアルトランの眷属が『こちら側』へと舞い降りた。
『あちら側』に居るアルトランが勇の存在を察知したが故に。
分身たるアルトラン・ネメシスへの増援として。
これにより、デュランという心強い仲間を得た勇達の優位性は結果的に失われた事となる。
いや、これはむしろ以前よりもずっと深刻な状況と言えるだろう。
天士に目覚めたばかりのデュランに対し、相手は天士級であろう存在が四人。
デュランの仲間達を加えたとしても補えるかどうかは不明だ。
そして何より、勇達はこの事実をまだ知らないのだから。
果たして、この結果が導く行く末は。
世界はなお、悪意の思惑のままに混ざり合い続ける。
それも加速し、引き合う力を強めるがままに。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】魔法大戦 〜失われた古代魔法で無双する!〜
加瀬 一葉
ファンタジー
王立魔法学校。高等部に編入してきた冴えない生徒ラフィト。エリートが集うこの学校で、辺境出身のラフィトは落ちこぼれの劣等生なのだが……。
実は彼は、失われたはずの古代魔法を操る一族の末裔。魔族の脅威が増す時代に、ラフィトは人類を救うことができるのか?
過去と現在が交錯する、魔法ファンタジー。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる