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第十節「狂騒鳥曲 死と願い 少女が為の青空」
~どろぉん軍団大集結である~
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フェノーダラ滞在から三日目、早朝。
勢揃いした勇達の前に、遂にあの装備達がお披露目となる。
ドローン達である。
その数、想定通りの一〇基。
全てが揃って並び、その壮観さにジョゾウ達もが舌を巻く事に。
何せそれだけ個々が想像を超えて大きい。
横幅がジョゾウ達の背丈と変わらないともあって、並び立てばなかなかの迫力だ。
しかもそれらが今度は揃って空へと浮き上がり始めるという。
ローター音こそうるさいが、その動きは実に軽快で。
上昇、滞空から更には並走飛行や旋回まで。
操縦者の技術さながら、その動きはジョゾウ達にも負けない程に統制が取れている。
「なんという性能よ。 これは是非とも我が里に持ち帰りたい逸品であるな」
「ジョゾウよ、それは其方が欲しいだけであろう?」
「言うなボウジよ。 あと昨日からツッコミきつい」
まさかこれ程までとは。
そんな想いが表情からわかってしまう程、ジョゾウ達の驚きは隠せない。
しかし相変わらずのジョゾウ達を他所に、ミゴ達の向ける目線は少し不満げだ。
恐らくジョゾウ達の反応に嫉妬しているのだろう。
このまま彼女達も訓練を開始してしまいそうな雰囲気である。
もっとも、これも更なる発展に繋がる良い起爆剤となるだろうが。
勇達やそんなジョゾウ達を前にしてデモンストレーションも終え、再びドローン達が頭上へ。
空中で轟音を鳴らして滞空する姿もまた絶景だ。
するとそんな時、杉浦が勇を誘う様に指腕を動かしていて。
その視線ごとドローン達へと差し向ける。
「では藤咲氏、早速だが飛び乗ってみてくれ」
「えっ!? もうですか!? でも―――」
そう、早速実機による足場試験を始めようとしていたのだ。
とはいえ、これには勇も狼狽えざるを得ない。
ドローンへと与える影響がどうにも怖くて。
飛び移る事は出来ると思っている。
アージ戦でも木々の間を飛び回って実現してみせたから。
けれどドローンは木とは違い、浮遊しているからこそ不安も大きい。
一蹴りで飛ばしてしまえば最悪の場合は墜落、大破もあり得るからこそ。
折角用意した装備を戦前で壊すのがどうにも憚れてならなくて。
でもそんな勇に、杉浦はあろう事か笑って返していた。
「なに、気にする必要は無い。 どうせ明日には続き一〇基が入って来る。 なら消耗品扱いで考えても問題無いだろう。 実戦で役に立たないとわかるよりはずっとマシだ」
勇の気持ちを察したのだろう。
杉浦もだいぶ勇達に馴れてきた様だ。
こうして気遣える程には。
だからこそ勇も応えなければならないと、視線を空へ向ける。
空に並び飛ぶドローン、その更に上へと向けて。
ドンッ!!
たちまち、大地が砕けて砂石を巻き上げる。
勇がそれ程までの脚力を以て跳び上がったのだ。
ドローン達の滞空高さはおおよそ一〇メートルほど。
常人では到底届かない程の高度に居る。
しかしそれを、勇はなんとひとっ跳びで越えていた。
相変わらずの凄まじい脚力だ。
勇にとっては馴れた事でも、他の者達には驚異でしかない。
そしてその足がとうとうドローンの一基上へと到達する事に。
ゴヅンッ!
だが、動かない。
ドローンが想定以上の浮力で勇の着地を支えたが故に。
少し沈んではいたが、それだけですぐに持ち直していて。
たちまちローター音と機体振動が勇の足に沿って伝わっていく。
なかなかの重厚感だ。
ちょっとやそっとじゃビクともしないと思える程に。
いや、実際に力を入れて踏ん張ってみても余り動じない。
まさに空飛ぶ足場に相応しい堅牢さと言えよう。
「すっげ……本当にこれ乗って飛び上がったり出来ないですかねー?」
「それも構わんが! ジョゾウ氏達を立てて、そこは予定通りに行こうか!」
「拙僧もこれに乗って飛び上がりたいで御座る」
「それ、鳥としてどうなんでしょうか……」
予想を遥かに超えた性能は勇達に関心さえも呼ぶ。
そのお陰か、遂にはこんな冗談までもが飛び交う事に。
ただ、杉浦にとっては冗談でも何でもない真面目な話だが。
実際、人を乗せて浮かび上がるのは厳しいという。
内蔵バッテリー電力の消耗を考えるとあまり実用的ではないからだ。
出来るのは精々、想定している牽引補助くらいと言った所か。
とはいえそれも実戦の話であり、訓練ともなれば別。
一時的なら今の様に勇を乗せて飛ぶ事に何の問題も無い。
ならば当然、実践試験も可能だ。
「じゃあ杉浦さん、早速飛び移れるかどうか試したいです!」
「わかった! 四番除く各機、円状散開! 間隔、およそ一〇メートル!」
勇がその意思を示すと、早速ドローン達が杉浦の指示の下で散っていく。
するとドローン達はあっという間に景色の彼方へ。
地上からの高度もさる事ながら、その間隔も遠い。
杉浦が「少し遠過ぎたか」と思ってしまう程に。
けれど、勇にとってはこんな距離など何の問題にすらなりはしない。
故に杉浦達は垣間見る事となる。
勇の魅せる驚異の身体能力を。
パパパパンッッ!!!
なんと勇が瞬時にドローンからドローンへと飛び移っていったのだ。
閃光の如き鋭い軌跡を円状に刻み込みながら。
そして瞬く間に元居た台座機へと戻っていく。
それも更にはそれを足場にし、空高く舞い上がっては難なく着地してみせるという。
なんという身体能力。
なんという適応速度。
なんという思い切りの良さか。
勇の一連の動きはまさしく人知を超えたものだった。
これが魔剣使いの力なのだと示さんが如く。
それ程までに力強く、それでいて気高く美しくとさえ見える姿だったのだから。
杉浦だけでなく、ジョゾウ達もが驚愕してしまう程に。
「彼は本当に人間なのか……!?」
「何という驚異の身体能力であろうか。 これ程の魔剣使いは早々おるまい」
「ええ。 わたくしもますますお慕い上げてしまいそうですっ!」
「「―――え?」」
でもその最中、更なる驚愕が彼等を襲う事となる。
聴いた事も無い声が傍から聴こえて来たのだから。
有り得る訳も無い人物の姿と共に。
エウリィである。
なんとエウリィが杉浦達の傍に立っていたのだ。
しかもあろう事か、魔者であるジョゾウの隣にしれっと。
これに驚愕しない訳も無いだろう。
この信じられもしなかった人物の登場にはさすがに。
どうやら皆が空を見上げていた中、こっそりと混じっていたらしい。
「あれ、エウリィさん外にでても平気なんですか?」
ただ事情も事情なだけに気にもなる。
唯一のほほんとしていたちゃななら、こうも尋ねる事が出来た様だ。
「平気ですよ。 父上は黙らせましたから」
「「黙らせた!?」」
そんな質問も杉浦達の更なる驚愕を引き出すだけだったが。
あの気高き獅子王たるフェノーダラ王を黙らせた。
その事実が、王の威厳ある姿を知る二人に恐怖さえ呼び込もう。
フェノーダラ王国を牛耳る裏の王こそがエウリィ王女なのか、と。
もちろん嘘では無いのだろう。
あのフェノーダラ王も愛娘であるエウリィにだけは敵わないのだから。(物理的にも)
果たして王様は今頃どの様な惨状を晒している事やら。
「そんな事よりも。 やはり勇様の力は想像を超えて高まっていますね。 命力は変わらないというのに、どうしてでしょうか」
「魔剣使いってこんな感じじゃないんです?」
「いいえ。 魔剣使いとは己の命力を高め、その力を奮う事で強くなるものなのです。 しかし勇様の欠点はその命力の低さ。 だからこそここまで強くなるには相応に時間が掛かると思うのですが……やはり剣聖様から何か特別な指導でも頂いたのでしょうか」
しかしそのエウリィが今、勇を前にして疑念の目を向けている。
思わずその口に指を充てて考え込んでしまう程に。
それだけ勇の成長が彼女達にとって目立っているという事なのだろう。
レンネィもそうだった。
勇が命力に覚醒した時、明らかに驚いていて。
その成長ぶりを前に語らずにさえいられなくて。
きっとエウリィやジョゾウも同じ気持ちなのだろう。
少なくとも『あちら側』の者達の持つ常識から考えれば。
勇の成長ぶりは明らかに異常なのだと。
「でも勇さんは剣聖さんに何も教えて貰ってないと思いますよ。 前にも『剣聖さんは何も教えてくれないからなぁ、少しくらい答えくれてもいいのに』って愚痴ってましたもん」
しかもこんな答えが返って来ればなおさらの事。
今の強さが自ら導き出した結論の結果なのだとしたら、それこそまさに常識外れとなる。
一体何が勇を強くしているのか、気にならない訳も無い。
「これは後ほど勇様のお屋敷に押しかけ訊き出さなければなりませんね。 お呼びしてもなかなか来て頂けませんし」
「え、勇さん呼んでも来ないんですか? それちょっと酷い」
「そうなんですっ! 一昨日なんてしっかり準備していたのにっ!」
だが強さなど、うら若き乙女達には二の次の事。
勇が気付かず飛び回るその最中、構う事なく女子トークが炸裂する事に。
こうなるともはや緊張感の欠片も有りはしない。
別の意味での緊張感は凄まじいけども。
空では勇の雄姿が。
地上では勇の痴態が。
何もかもを余す事無く曝け出されていく。
それ程までに歪な状況下となると、間に立たされた者は堪らない。
故に杉浦もジョゾウも終始困り顔だったという。
そんな快晴の今日。
どうやらこの日もまた楽しくやれそうだ。
もっとも、エウリィの参戦でどうなるかはまだわからないけども。
勢揃いした勇達の前に、遂にあの装備達がお披露目となる。
ドローン達である。
その数、想定通りの一〇基。
全てが揃って並び、その壮観さにジョゾウ達もが舌を巻く事に。
何せそれだけ個々が想像を超えて大きい。
横幅がジョゾウ達の背丈と変わらないともあって、並び立てばなかなかの迫力だ。
しかもそれらが今度は揃って空へと浮き上がり始めるという。
ローター音こそうるさいが、その動きは実に軽快で。
上昇、滞空から更には並走飛行や旋回まで。
操縦者の技術さながら、その動きはジョゾウ達にも負けない程に統制が取れている。
「なんという性能よ。 これは是非とも我が里に持ち帰りたい逸品であるな」
「ジョゾウよ、それは其方が欲しいだけであろう?」
「言うなボウジよ。 あと昨日からツッコミきつい」
まさかこれ程までとは。
そんな想いが表情からわかってしまう程、ジョゾウ達の驚きは隠せない。
しかし相変わらずのジョゾウ達を他所に、ミゴ達の向ける目線は少し不満げだ。
恐らくジョゾウ達の反応に嫉妬しているのだろう。
このまま彼女達も訓練を開始してしまいそうな雰囲気である。
もっとも、これも更なる発展に繋がる良い起爆剤となるだろうが。
勇達やそんなジョゾウ達を前にしてデモンストレーションも終え、再びドローン達が頭上へ。
空中で轟音を鳴らして滞空する姿もまた絶景だ。
するとそんな時、杉浦が勇を誘う様に指腕を動かしていて。
その視線ごとドローン達へと差し向ける。
「では藤咲氏、早速だが飛び乗ってみてくれ」
「えっ!? もうですか!? でも―――」
そう、早速実機による足場試験を始めようとしていたのだ。
とはいえ、これには勇も狼狽えざるを得ない。
ドローンへと与える影響がどうにも怖くて。
飛び移る事は出来ると思っている。
アージ戦でも木々の間を飛び回って実現してみせたから。
けれどドローンは木とは違い、浮遊しているからこそ不安も大きい。
一蹴りで飛ばしてしまえば最悪の場合は墜落、大破もあり得るからこそ。
折角用意した装備を戦前で壊すのがどうにも憚れてならなくて。
でもそんな勇に、杉浦はあろう事か笑って返していた。
「なに、気にする必要は無い。 どうせ明日には続き一〇基が入って来る。 なら消耗品扱いで考えても問題無いだろう。 実戦で役に立たないとわかるよりはずっとマシだ」
勇の気持ちを察したのだろう。
杉浦もだいぶ勇達に馴れてきた様だ。
こうして気遣える程には。
だからこそ勇も応えなければならないと、視線を空へ向ける。
空に並び飛ぶドローン、その更に上へと向けて。
ドンッ!!
たちまち、大地が砕けて砂石を巻き上げる。
勇がそれ程までの脚力を以て跳び上がったのだ。
ドローン達の滞空高さはおおよそ一〇メートルほど。
常人では到底届かない程の高度に居る。
しかしそれを、勇はなんとひとっ跳びで越えていた。
相変わらずの凄まじい脚力だ。
勇にとっては馴れた事でも、他の者達には驚異でしかない。
そしてその足がとうとうドローンの一基上へと到達する事に。
ゴヅンッ!
だが、動かない。
ドローンが想定以上の浮力で勇の着地を支えたが故に。
少し沈んではいたが、それだけですぐに持ち直していて。
たちまちローター音と機体振動が勇の足に沿って伝わっていく。
なかなかの重厚感だ。
ちょっとやそっとじゃビクともしないと思える程に。
いや、実際に力を入れて踏ん張ってみても余り動じない。
まさに空飛ぶ足場に相応しい堅牢さと言えよう。
「すっげ……本当にこれ乗って飛び上がったり出来ないですかねー?」
「それも構わんが! ジョゾウ氏達を立てて、そこは予定通りに行こうか!」
「拙僧もこれに乗って飛び上がりたいで御座る」
「それ、鳥としてどうなんでしょうか……」
予想を遥かに超えた性能は勇達に関心さえも呼ぶ。
そのお陰か、遂にはこんな冗談までもが飛び交う事に。
ただ、杉浦にとっては冗談でも何でもない真面目な話だが。
実際、人を乗せて浮かび上がるのは厳しいという。
内蔵バッテリー電力の消耗を考えるとあまり実用的ではないからだ。
出来るのは精々、想定している牽引補助くらいと言った所か。
とはいえそれも実戦の話であり、訓練ともなれば別。
一時的なら今の様に勇を乗せて飛ぶ事に何の問題も無い。
ならば当然、実践試験も可能だ。
「じゃあ杉浦さん、早速飛び移れるかどうか試したいです!」
「わかった! 四番除く各機、円状散開! 間隔、およそ一〇メートル!」
勇がその意思を示すと、早速ドローン達が杉浦の指示の下で散っていく。
するとドローン達はあっという間に景色の彼方へ。
地上からの高度もさる事ながら、その間隔も遠い。
杉浦が「少し遠過ぎたか」と思ってしまう程に。
けれど、勇にとってはこんな距離など何の問題にすらなりはしない。
故に杉浦達は垣間見る事となる。
勇の魅せる驚異の身体能力を。
パパパパンッッ!!!
なんと勇が瞬時にドローンからドローンへと飛び移っていったのだ。
閃光の如き鋭い軌跡を円状に刻み込みながら。
そして瞬く間に元居た台座機へと戻っていく。
それも更にはそれを足場にし、空高く舞い上がっては難なく着地してみせるという。
なんという身体能力。
なんという適応速度。
なんという思い切りの良さか。
勇の一連の動きはまさしく人知を超えたものだった。
これが魔剣使いの力なのだと示さんが如く。
それ程までに力強く、それでいて気高く美しくとさえ見える姿だったのだから。
杉浦だけでなく、ジョゾウ達もが驚愕してしまう程に。
「彼は本当に人間なのか……!?」
「何という驚異の身体能力であろうか。 これ程の魔剣使いは早々おるまい」
「ええ。 わたくしもますますお慕い上げてしまいそうですっ!」
「「―――え?」」
でもその最中、更なる驚愕が彼等を襲う事となる。
聴いた事も無い声が傍から聴こえて来たのだから。
有り得る訳も無い人物の姿と共に。
エウリィである。
なんとエウリィが杉浦達の傍に立っていたのだ。
しかもあろう事か、魔者であるジョゾウの隣にしれっと。
これに驚愕しない訳も無いだろう。
この信じられもしなかった人物の登場にはさすがに。
どうやら皆が空を見上げていた中、こっそりと混じっていたらしい。
「あれ、エウリィさん外にでても平気なんですか?」
ただ事情も事情なだけに気にもなる。
唯一のほほんとしていたちゃななら、こうも尋ねる事が出来た様だ。
「平気ですよ。 父上は黙らせましたから」
「「黙らせた!?」」
そんな質問も杉浦達の更なる驚愕を引き出すだけだったが。
あの気高き獅子王たるフェノーダラ王を黙らせた。
その事実が、王の威厳ある姿を知る二人に恐怖さえ呼び込もう。
フェノーダラ王国を牛耳る裏の王こそがエウリィ王女なのか、と。
もちろん嘘では無いのだろう。
あのフェノーダラ王も愛娘であるエウリィにだけは敵わないのだから。(物理的にも)
果たして王様は今頃どの様な惨状を晒している事やら。
「そんな事よりも。 やはり勇様の力は想像を超えて高まっていますね。 命力は変わらないというのに、どうしてでしょうか」
「魔剣使いってこんな感じじゃないんです?」
「いいえ。 魔剣使いとは己の命力を高め、その力を奮う事で強くなるものなのです。 しかし勇様の欠点はその命力の低さ。 だからこそここまで強くなるには相応に時間が掛かると思うのですが……やはり剣聖様から何か特別な指導でも頂いたのでしょうか」
しかしそのエウリィが今、勇を前にして疑念の目を向けている。
思わずその口に指を充てて考え込んでしまう程に。
それだけ勇の成長が彼女達にとって目立っているという事なのだろう。
レンネィもそうだった。
勇が命力に覚醒した時、明らかに驚いていて。
その成長ぶりを前に語らずにさえいられなくて。
きっとエウリィやジョゾウも同じ気持ちなのだろう。
少なくとも『あちら側』の者達の持つ常識から考えれば。
勇の成長ぶりは明らかに異常なのだと。
「でも勇さんは剣聖さんに何も教えて貰ってないと思いますよ。 前にも『剣聖さんは何も教えてくれないからなぁ、少しくらい答えくれてもいいのに』って愚痴ってましたもん」
しかもこんな答えが返って来ればなおさらの事。
今の強さが自ら導き出した結論の結果なのだとしたら、それこそまさに常識外れとなる。
一体何が勇を強くしているのか、気にならない訳も無い。
「これは後ほど勇様のお屋敷に押しかけ訊き出さなければなりませんね。 お呼びしてもなかなか来て頂けませんし」
「え、勇さん呼んでも来ないんですか? それちょっと酷い」
「そうなんですっ! 一昨日なんてしっかり準備していたのにっ!」
だが強さなど、うら若き乙女達には二の次の事。
勇が気付かず飛び回るその最中、構う事なく女子トークが炸裂する事に。
こうなるともはや緊張感の欠片も有りはしない。
別の意味での緊張感は凄まじいけども。
空では勇の雄姿が。
地上では勇の痴態が。
何もかもを余す事無く曝け出されていく。
それ程までに歪な状況下となると、間に立たされた者は堪らない。
故に杉浦もジョゾウも終始困り顔だったという。
そんな快晴の今日。
どうやらこの日もまた楽しくやれそうだ。
もっとも、エウリィの参戦でどうなるかはまだわからないけども。
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