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第八話
8-2
しおりを挟む俺のいる時代ではもうフルダイブ型のVRゲームは当たり前だった。
だからあのゲームが届いた時「そうか、じゃあやってみよう」とすぐ試せたものさ。
『ようこそ新世界へ。さぁ生き抜くのだ。たとえ誰かを犠牲にする事になろうとも』
でも起動した瞬間こんな事を言われてさ。
それで俺は目を覚ましたんだ。
それも見知らぬ平野の中で。
『ビスッ!!』
そんでこんな音が聴こえたと思ったらまた視界が暗転。
おまけに頭痛も付けて。
で、気付いたら病院のベッド上で白い天井を見上げてた。
「君は五年間昏睡していたんだ。しかし無事でよかった」
こう医者は言ってたけど、俺にとっては数秒の事さ。
つまり、これが俺の体験した全てだって事だ。
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