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第42話 帝国城に降り立つ
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私はこの日までに、幾度となく帝都中心部への侵入を試みてきた。
けれど魔物達に阻まれてそれも叶わず。
ただ食料を投下する事しかできなかったのだ。
けれど人が生きている事だけはわかっていた。
遥か上空からでも彼等の営みを見る事ができたから。
中心部は分厚い鉄壁と、魔防領域という魔力壁に守られている。
聖護防壁に匹敵する防御を誇る代物ね。
おかげで魔物は一切侵入できないというワケ。
でも人なら侵入が可能。
だから今、私は鉄壁を乗り越え、頂上の魔力壁をもすり抜ける事ができた。
遂に中央部へと侵入を果たしたのである。
で、そのままドレスギアの滑空飛行で地上へと舞い降りる。
するとさっそく、私に気付いた民衆数人が集まって来た。
「あ、あんたは一体……?」
「私は救世連合の代表、アウスティア王国女王ミルカです。皆さんを魔物の脅威から救いに来ました」
「救世連合……もしかして、定期的に食料をここへ落としてくれた……?」
「えぇ、そうです。そして今日、ようやくここに来られました」
どうやら着る物さえ無いようで、皆もうほとんど裸だった。
おまけにいえば、誰しもが痩せこけて干からびそうになっていて。
やはり食う物に困っているみたいね。
地面にも草らしいものは一切生えていないし。
食べれそうな物は全部食べ尽くしてしまったのだろう。
「もうすぐ魔物を殲滅し、門が開けるようになります。それまでどうか耐えてください。それと、この食料で今しばらく我慢していただけますか?」
「あ、ああ……ありがたい……!」
「ちゃんと皆で分け合ってくださいね。本隊が合流すればもっと提供できますから、決して奪い合いにならないよう」
「ああっ! ああっ……!」
下手すればあと数日でこの人達は餓死していたかもしれない。
本当にギリギリだったと思う。
でも何とか間に合う事ができたんだ。
それで私は意気揚々と背負っていた荷物を降ろし、鞄を開く。
そうして取り出した食材と水ビンを一人、また一人と渡していった。
本当は料理でもしてあげたい所だけど、そうも言っていられない。
渡された人達はもうその場でかぶりつくくらいに飢えていたから。
それでも「おいしい、おいしい!」と喜んでくれているのがまだ救いね。
「な、中にもいるんだ。食べさせたい人達が」
「でしたら残りも持って行ってあげてください。できる事なら調理して。調味料も入っていますから味わってくれると私も嬉しいです」
「本当に、ありがとう……! 貴女はまさしく救いの女神だ……!」
「その礼はぜひとも、これからやってくる私の仲間達にも伝えてあげて欲しいわ」
あとは鞄ごと荷物を彼等に託し、私もまた城へと赴く。
中がどのようになっているのか確かめるためにと。
それでいざ足を踏み入れると、まず腐臭が鼻を突いた。
おそらくは死者がいた、あるいはいるのだろう。
けど弔うような体力や気力も残っていないから放置せざるを得なくて。
結果、腐臭が染み付くほどに空気がよどんでいる。
最悪の状態ね。
そんな城のエントランスは居住空間になっているみたい。
テントが点在していて、私の存在に気付いた住人が顔を覗かせている。
「皆さん、食料を持ってきました。奪い合いにならないよう分け合って食べてください!」
「食料!?」「た、食べもんだ!」「わぁぁ!」
皆限界まで痩せこけているから性別も年齢もわからない。
ただ子どもも大勢いるし、中にはまだ年寄りだっている。
人数で言えば一〇〇人を越えるかどうかといった所だろうか。
もうこれだけしか残っていなかったんだ……。
生き残った人々が次々と外へ流れていく。
先の者が必死に引きずる鞄の下へと向けて。
ただただ空腹を満たしたいがために。
そんな人々を、私は横目で眺めつつまた進み始めた。
誰しも食料に夢中で、私の事なんて気にも留めていないようだったから。
でも変に絡まれるよりはいいわ。
私には他にもやりたい事があるのだし。
そのままエントランスを抜け、螺旋階段をゆっくりと登る。
たまった埃が舞い散る中、ほんの少しむせながら。
遂にはたまらず袖で口と鼻を覆ったりして。
それだけ、この上階には長いこと誰も足を踏み入れていないのだろう。
その証拠に、中層階へと辿り着くと途端に「しん……」としてしまった。
階下の声が届かないくらいに重厚な場所だから。
とても広くて綺麗な大理石の通路だ。
きっと昔はここにも兵士や貴族が歩き回っていたに違いない。
もうその面影は微塵も残っていないけれど。
そう想いを馳せながら道を進む。
ただただデュランドゥの記憶に従って。
彼の記憶が進むべき道を差し示してくれているのだ。
これから私が赴くべき場所へと。
……それにしてもとても広い城ね。
壊れる前のアウスティア王国城よりももっと。
こう歩いているだけで飽き飽きしてしまいそう。
けど静寂の中を歩くのがなんだか落ち着けて、気付けば目的地に着いていた。
謁見の間のさらに奥にある〝帝位の間〟と呼ばれる部屋へと。
「誰だ」
しかしその部屋に踏み入れた時、誰かの声がした。
もう誰もいないと思っていたのに。
それで咄嗟に振り向けば、その者は確かにいた。
老人だ。
もう骨と皮だけとなったような老人が部屋の中央にて座していたのである。
「わたくしはアウスティア王国の女王ミルカと申します」
「アウスティア……そうか、ようやく時代が変わったか……」
ただしその声は今にも事切れそうなほどに小さい。
それに身体も微動だにしないままで、姿はもはや彫刻品のよう。
これではまるで即身仏じゃない。
――そんな死に掛けた老人の正体を、私はもう知っていた。
その名は、現ガウリヨン皇帝テメネス。
異界送りの魔戦王デュランドゥをもっとも間近で見送った者。
新聞に載っていた因縁ある者の顔を、私はしっかりと覚えていたのだ。
けれど魔物達に阻まれてそれも叶わず。
ただ食料を投下する事しかできなかったのだ。
けれど人が生きている事だけはわかっていた。
遥か上空からでも彼等の営みを見る事ができたから。
中心部は分厚い鉄壁と、魔防領域という魔力壁に守られている。
聖護防壁に匹敵する防御を誇る代物ね。
おかげで魔物は一切侵入できないというワケ。
でも人なら侵入が可能。
だから今、私は鉄壁を乗り越え、頂上の魔力壁をもすり抜ける事ができた。
遂に中央部へと侵入を果たしたのである。
で、そのままドレスギアの滑空飛行で地上へと舞い降りる。
するとさっそく、私に気付いた民衆数人が集まって来た。
「あ、あんたは一体……?」
「私は救世連合の代表、アウスティア王国女王ミルカです。皆さんを魔物の脅威から救いに来ました」
「救世連合……もしかして、定期的に食料をここへ落としてくれた……?」
「えぇ、そうです。そして今日、ようやくここに来られました」
どうやら着る物さえ無いようで、皆もうほとんど裸だった。
おまけにいえば、誰しもが痩せこけて干からびそうになっていて。
やはり食う物に困っているみたいね。
地面にも草らしいものは一切生えていないし。
食べれそうな物は全部食べ尽くしてしまったのだろう。
「もうすぐ魔物を殲滅し、門が開けるようになります。それまでどうか耐えてください。それと、この食料で今しばらく我慢していただけますか?」
「あ、ああ……ありがたい……!」
「ちゃんと皆で分け合ってくださいね。本隊が合流すればもっと提供できますから、決して奪い合いにならないよう」
「ああっ! ああっ……!」
下手すればあと数日でこの人達は餓死していたかもしれない。
本当にギリギリだったと思う。
でも何とか間に合う事ができたんだ。
それで私は意気揚々と背負っていた荷物を降ろし、鞄を開く。
そうして取り出した食材と水ビンを一人、また一人と渡していった。
本当は料理でもしてあげたい所だけど、そうも言っていられない。
渡された人達はもうその場でかぶりつくくらいに飢えていたから。
それでも「おいしい、おいしい!」と喜んでくれているのがまだ救いね。
「な、中にもいるんだ。食べさせたい人達が」
「でしたら残りも持って行ってあげてください。できる事なら調理して。調味料も入っていますから味わってくれると私も嬉しいです」
「本当に、ありがとう……! 貴女はまさしく救いの女神だ……!」
「その礼はぜひとも、これからやってくる私の仲間達にも伝えてあげて欲しいわ」
あとは鞄ごと荷物を彼等に託し、私もまた城へと赴く。
中がどのようになっているのか確かめるためにと。
それでいざ足を踏み入れると、まず腐臭が鼻を突いた。
おそらくは死者がいた、あるいはいるのだろう。
けど弔うような体力や気力も残っていないから放置せざるを得なくて。
結果、腐臭が染み付くほどに空気がよどんでいる。
最悪の状態ね。
そんな城のエントランスは居住空間になっているみたい。
テントが点在していて、私の存在に気付いた住人が顔を覗かせている。
「皆さん、食料を持ってきました。奪い合いにならないよう分け合って食べてください!」
「食料!?」「た、食べもんだ!」「わぁぁ!」
皆限界まで痩せこけているから性別も年齢もわからない。
ただ子どもも大勢いるし、中にはまだ年寄りだっている。
人数で言えば一〇〇人を越えるかどうかといった所だろうか。
もうこれだけしか残っていなかったんだ……。
生き残った人々が次々と外へ流れていく。
先の者が必死に引きずる鞄の下へと向けて。
ただただ空腹を満たしたいがために。
そんな人々を、私は横目で眺めつつまた進み始めた。
誰しも食料に夢中で、私の事なんて気にも留めていないようだったから。
でも変に絡まれるよりはいいわ。
私には他にもやりたい事があるのだし。
そのままエントランスを抜け、螺旋階段をゆっくりと登る。
たまった埃が舞い散る中、ほんの少しむせながら。
遂にはたまらず袖で口と鼻を覆ったりして。
それだけ、この上階には長いこと誰も足を踏み入れていないのだろう。
その証拠に、中層階へと辿り着くと途端に「しん……」としてしまった。
階下の声が届かないくらいに重厚な場所だから。
とても広くて綺麗な大理石の通路だ。
きっと昔はここにも兵士や貴族が歩き回っていたに違いない。
もうその面影は微塵も残っていないけれど。
そう想いを馳せながら道を進む。
ただただデュランドゥの記憶に従って。
彼の記憶が進むべき道を差し示してくれているのだ。
これから私が赴くべき場所へと。
……それにしてもとても広い城ね。
壊れる前のアウスティア王国城よりももっと。
こう歩いているだけで飽き飽きしてしまいそう。
けど静寂の中を歩くのがなんだか落ち着けて、気付けば目的地に着いていた。
謁見の間のさらに奥にある〝帝位の間〟と呼ばれる部屋へと。
「誰だ」
しかしその部屋に踏み入れた時、誰かの声がした。
もう誰もいないと思っていたのに。
それで咄嗟に振り向けば、その者は確かにいた。
老人だ。
もう骨と皮だけとなったような老人が部屋の中央にて座していたのである。
「わたくしはアウスティア王国の女王ミルカと申します」
「アウスティア……そうか、ようやく時代が変わったか……」
ただしその声は今にも事切れそうなほどに小さい。
それに身体も微動だにしないままで、姿はもはや彫刻品のよう。
これではまるで即身仏じゃない。
――そんな死に掛けた老人の正体を、私はもう知っていた。
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