ツンデレの姉は末の妹が大好きで仕方がない

よく喋る令嬢（皮肉）

それからトントン拍子に婚約の話は学園中に広まったが周囲は｢やはりな｣と、思っていた。

シャシャは久しぶりに学園に登校して他の令嬢達とガゼボでお茶会をしていた。

｢シャシャ様が久しぶりに学園に来て下さり嬉しいですわ～｣

｢本当ですわね｣

｢シャシャ様シャネット様がジョシュ殿下と婚約なされて良かったですわね｣

｢姉は荒れたけどな｣

その一言だけをいいティーカップの紅茶を1口飲む。

｢まあ！ シャルロット様がお暴れになったのですか!?｣

｢大丈夫でしたの！？｣

シャシャは思った｢なんかあらぬ誤解をしているが突っ込むのも面倒だから流そう｣と。


｢それはそうと·····随分と学園を休んでおいででしたが体調でも宜しくなかったのですか？｣

1人の縦ロールヘアーの令嬢が嫌味っぽく尋ねてきたがシャシャはすっと目線をそちらに向けた。

｢別に必要最低限の単位はとってるしそれに低レベルな授業を受けても意味が無いだけだ｣

｢あらぁ～？ でしたらなんのために来ていらっしゃるのですか～？ お茶会に参加するためだけに来たんですのね～｣

｢アイリーン様！ その発言は失礼ですわよ！｣

｢あら～、だって私は気になったのだから尋ねただけでしてよ？ お答えにならないシャシャ様はきっとやましいことがおありで学園に来ていないだけ·····｣

｢よく喋る口だな｣

シャシャはゆっくりとティーカップをソーサーの上に置き一言呟く。

｢·····なんですって？｣


この時空気は凍りついた。