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53.最強の一撃
第二王子、レイドワーク当主と次期当主、そして人から狼のような獣に変わった獣人が国をとると言う。
それだけでも、兵達は若干喜びにも見える表情をするが、すぐに顔を引き締める。あとひと押しなのだろうか。
皆の視線が竜に寄り添ったままのマユに集まる。
「マユ!こっちに来い!獣人は野蛮だぞ!」
「マユさえ居れば…!」
ラルドとアスタが焦ったようにマユに声をかける。
その声に反応したように、マユの肩が揺れたのを見逃さなかったのだろう。殿下が更に声をかけた。
「マユ!私の手をとれ!」
「っっっっざけんじゃねぇえええ!!!!!!」
意味はわかりませんが、マユの逆鱗に触れたのだけは確実。きっと汚い言葉でよろしくない意味を言っている気がする。
「野蛮!?どこが!あんたらの人見下した態度で傲慢なところの方がよっぽど野蛮でしょう!静かに寄り添ってくれてる竜王様のどこが野蛮なんだっつーの!」
竜王様!?と兵士達がざわめく。
殿下やロイドとアスタ、あと国王も焦ったような顔をするが、リスタはどこか楽しそうに見ている気がする。
そもそも立ち位置が殿下側ではないのが気にはなるけれど。
「どうして分かってくれないんだ!?こんなに愛しているのに!」
「こっちのセリフだクソ野郎が!押し付けんなキモイんじゃボケ!何度も言わせんじゃねぇぞこのボケが!」
ラルド様が満面の笑みで頷いて、父と兄が二人笑いをこらえている辺り、さすが義母上とか言ってそうだなーと、現実逃避を少しする。
言葉は理解できないのに、何となく言っている意味がわかるのが不思議だ。
「私は竜王様であるレイにつく!ルフィル国にいる!」
マユがそう宣言した事により、場に居た兵達は国王達の周りを囲む。
「嫌だ!マユ!」
「お前ら!邪魔をするな!」
アスタとロイドが叫び、マユの元へ駆け付けようとするも、兵達により阻まれる。
「お前ら…マユを返せぇえええ!!!!」
そう言って竜王様ではなく私を狙ってくる辺り、本当殿下は弱いものいじめが好きだなぁと思いつつも負ける気はしない…が、ディル様が私の前に立ちふさがる。
「いや、その血肉は絶対不味い…!」
魔獣ではないのに、つい味の話をしてしまったのは、不本意だが、わざとではない。
あんな奴の血一滴すら牙にも爪にもつけて欲しくなかったのは本当だけど。
ディル様を押しのけようとした時、背後から物凄い殺気が放たれたのに気がついた。
「お前なんて大っっっっ嫌い!!!!!」
殺気と共に放たれた言葉に、殿下の動きが止まる。
「顔も見たくない!私の名前を呼ばないで!気持ち悪い!視界に入るな!寄るな!大っ嫌い!!!」
周囲の哀れんだ視線が殿下ではなくマユに集まった……
それだけでも、兵達は若干喜びにも見える表情をするが、すぐに顔を引き締める。あとひと押しなのだろうか。
皆の視線が竜に寄り添ったままのマユに集まる。
「マユ!こっちに来い!獣人は野蛮だぞ!」
「マユさえ居れば…!」
ラルドとアスタが焦ったようにマユに声をかける。
その声に反応したように、マユの肩が揺れたのを見逃さなかったのだろう。殿下が更に声をかけた。
「マユ!私の手をとれ!」
「っっっっざけんじゃねぇえええ!!!!!!」
意味はわかりませんが、マユの逆鱗に触れたのだけは確実。きっと汚い言葉でよろしくない意味を言っている気がする。
「野蛮!?どこが!あんたらの人見下した態度で傲慢なところの方がよっぽど野蛮でしょう!静かに寄り添ってくれてる竜王様のどこが野蛮なんだっつーの!」
竜王様!?と兵士達がざわめく。
殿下やロイドとアスタ、あと国王も焦ったような顔をするが、リスタはどこか楽しそうに見ている気がする。
そもそも立ち位置が殿下側ではないのが気にはなるけれど。
「どうして分かってくれないんだ!?こんなに愛しているのに!」
「こっちのセリフだクソ野郎が!押し付けんなキモイんじゃボケ!何度も言わせんじゃねぇぞこのボケが!」
ラルド様が満面の笑みで頷いて、父と兄が二人笑いをこらえている辺り、さすが義母上とか言ってそうだなーと、現実逃避を少しする。
言葉は理解できないのに、何となく言っている意味がわかるのが不思議だ。
「私は竜王様であるレイにつく!ルフィル国にいる!」
マユがそう宣言した事により、場に居た兵達は国王達の周りを囲む。
「嫌だ!マユ!」
「お前ら!邪魔をするな!」
アスタとロイドが叫び、マユの元へ駆け付けようとするも、兵達により阻まれる。
「お前ら…マユを返せぇえええ!!!!」
そう言って竜王様ではなく私を狙ってくる辺り、本当殿下は弱いものいじめが好きだなぁと思いつつも負ける気はしない…が、ディル様が私の前に立ちふさがる。
「いや、その血肉は絶対不味い…!」
魔獣ではないのに、つい味の話をしてしまったのは、不本意だが、わざとではない。
あんな奴の血一滴すら牙にも爪にもつけて欲しくなかったのは本当だけど。
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「お前なんて大っっっっ嫌い!!!!!」
殺気と共に放たれた言葉に、殿下の動きが止まる。
「顔も見たくない!私の名前を呼ばないで!気持ち悪い!視界に入るな!寄るな!大っ嫌い!!!」
周囲の哀れんだ視線が殿下ではなくマユに集まった……
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