【完結】婚約破棄された令息を婿に迎えますが、その人は私の最推しです!

かずきりり

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「探しに行くぞ!!」

 皆は一斉に邸を飛び出し、ブルーノとルイ、そしてノエルは魔物の森へ。
 念の為にと街の方へはヘレンとエディが向かった。

「ソフィア―! どこだー!?」
「ルイ、灯りをつけるぞ。何かあった時に鎮火は頼む」

 火属性を持つブルーノは火を灯した。さすがに森の中という事もあり、水属性を持つルイが居てくれて丁度良かったのだろう。

「灯りを広げ四方が見えるようにできますか!?」
「よし!」

 ノエルが切羽詰まったように言い、それにブルーノが答える。
 ルイも消火活動に向けて、自身の周囲に水を纏わせている。
 四方が灯りに照らされ、その中を進む三人。
 その時、ノエルが何かに気が付いて駆け出した。

「ノエル!?」
「……これは」

 驚き後を着いていったブルーノとルイだが、ルイはすぐにソレが何か気が付いた。

「食い荒らされていますが……魔物の死骸でしょう」

 魔物同士も共食いする。
 だからこそ、そこに倒れていれば他の魔物が食べて当然なのだ。

「……狼煙は上がらなかったが……」

 ソフィアは細やかに狼煙をあげる。
 魔物の死体を求めて魔物が群がる事を嫌うからだ。
 それとも、かなりのスピードで倒して行ったのか……?

「あっちのようだな」

 木々に傷がつき、食い荒らされている魔物の肉片が、ある方向へと伸びており、ブルーノはそちらに灯りを広げた。
 その先にも、やはり食い荒らされただろう魔物の死体が転がっていた。

「ソフィア嬢!!」

 一直線に進んだのだろうか。ノエルはすぐ、そちらの方向へと走って行った。

「ソフィアも相当ストレスが溜まっていたのだろうな」
「魔物一体につき、狼煙一回と決めておいた方が良かったな」

 倒れている魔物達に、どうにかされるソフィアではない。
 呆れる気持ちが芽生えながらも、それ以上の何かがあったのではと、ブルーノとルイも急いでノエルの後を追って行く。

「ノエル殿! この先は崖だ!」

 走って行くうちに気が付いたルイが声を上げる。
 ソフィアが縦横無尽に魔物の森で狩りをし、それに着いて行ったり、倒した魔物を回収していたのだ。地理は理解している。

「! 光が!」
「何!?」
「気を付けろ! ノエル!」

 しかし、ノエルは光が見えた為、更に足を速めた。
 その声を聞いたブルーノとルイも足を速めると、すぐに灯りが視界に入った。
 崖に近づくにつれ、その灯りはだんだんと大きくなっていく。

「ソフィア嬢!!」

 光の正体がソフィアであってくれと願うノエルは、崖まで数メートルという所で大声をあげると、それに答える声が返ってきた。

『下じゃ!』
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