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第三章
02.恒例のお茶会
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恒例となった午後の休憩……基、こちらの世界ではお茶会と言うのだっけ。
美味しいお茶とお菓子を皆でつまんで、色々とお話する。いわゆる女子会的な感じだ。
……年齢層に関してはバラバラだけれど。護衛も居るし、完全な女子会……とは言い難い。
「それにしても、琴子に支援の才能があったとはね~! 凄いよ!」
「たまたまかもしれないし! 一回褒められただけだよ……でも、後方で皆の役に立てるなら嬉しい」
その一回が、初回というのが凄いんじゃないかと心の中で思うけれど、役に立てると嬉しそうに笑う琴子を見て口には出さなかった。
自分が褒められた事より、私達の為にと思ってくれる、その心がとても嬉しい。琴子にとっては、きっと役に立つ事が喜びなのだろうと。
「後方支援重視になると、どういった事を習ったの?」
お茶菓子に手を伸ばしながら、ちょっとした興味本位で聞いてみる。
むしろ攻撃をしないですむなら、私も後方支援が気になると言えば気になるし。……まぁ、贈り人だと考えれば全員が全員、後方支援には行けないだろうけれど。
「えっと……主に身体強化や守護強化になるのかな……? 他者への強化や守りを強くするの」
「琴子様は他者への神力譲渡がとても上手なのです。見合った量をすぐに把握し、各々に合った強化をかけるのですよ」
「え、何その小難しそうなの。やっぱ琴子って凄い!」
「アンドリュー!」
琴子の説明をより詳しくしてくれたアンドリューだが、それでもよく分からない。
分からないながらも、琴子が凄いという事だけは分かったので素直に褒めるのだが、琴子は真っ赤な顔をしてアンドリューに噛みつくのだけれど、それすらも微笑ましく思える。
「他者へ力を送る場合、身体にどれだけの神力が耐えられるか見極めないといけないのですよ。……コップから水が溢れないように」
「何それ怖い」
コップに例えてくれたデイルだけれど、私はつい風船を思い浮かべてしまった。空気を入れ過ぎた風船は爆発する。
「まさか神力注ぎ過ぎたら、人体が爆発するとか……?」
「流石にそこまではなりませんけど……」
なりませんけど!? その続きは!?
困った顔をするデイルに詰め寄りたくもなったが、その先を聞くのも怖くて口を閉ざす。
前衛と後衛、どっちも前途多難すぎませんかね……?
――ガタンッ!
いきなり、キィが音を立てて椅子から立ち上がった。
「キィ……?」
うつむいていて表情は分からないけれど、何かあったのかと声をかければ、悔しそうな切羽詰まった表情がチラリと見えた。
美味しいお茶とお菓子を皆でつまんで、色々とお話する。いわゆる女子会的な感じだ。
……年齢層に関してはバラバラだけれど。護衛も居るし、完全な女子会……とは言い難い。
「それにしても、琴子に支援の才能があったとはね~! 凄いよ!」
「たまたまかもしれないし! 一回褒められただけだよ……でも、後方で皆の役に立てるなら嬉しい」
その一回が、初回というのが凄いんじゃないかと心の中で思うけれど、役に立てると嬉しそうに笑う琴子を見て口には出さなかった。
自分が褒められた事より、私達の為にと思ってくれる、その心がとても嬉しい。琴子にとっては、きっと役に立つ事が喜びなのだろうと。
「後方支援重視になると、どういった事を習ったの?」
お茶菓子に手を伸ばしながら、ちょっとした興味本位で聞いてみる。
むしろ攻撃をしないですむなら、私も後方支援が気になると言えば気になるし。……まぁ、贈り人だと考えれば全員が全員、後方支援には行けないだろうけれど。
「えっと……主に身体強化や守護強化になるのかな……? 他者への強化や守りを強くするの」
「琴子様は他者への神力譲渡がとても上手なのです。見合った量をすぐに把握し、各々に合った強化をかけるのですよ」
「え、何その小難しそうなの。やっぱ琴子って凄い!」
「アンドリュー!」
琴子の説明をより詳しくしてくれたアンドリューだが、それでもよく分からない。
分からないながらも、琴子が凄いという事だけは分かったので素直に褒めるのだが、琴子は真っ赤な顔をしてアンドリューに噛みつくのだけれど、それすらも微笑ましく思える。
「他者へ力を送る場合、身体にどれだけの神力が耐えられるか見極めないといけないのですよ。……コップから水が溢れないように」
「何それ怖い」
コップに例えてくれたデイルだけれど、私はつい風船を思い浮かべてしまった。空気を入れ過ぎた風船は爆発する。
「まさか神力注ぎ過ぎたら、人体が爆発するとか……?」
「流石にそこまではなりませんけど……」
なりませんけど!? その続きは!?
困った顔をするデイルに詰め寄りたくもなったが、その先を聞くのも怖くて口を閉ざす。
前衛と後衛、どっちも前途多難すぎませんかね……?
――ガタンッ!
いきなり、キィが音を立てて椅子から立ち上がった。
「キィ……?」
うつむいていて表情は分からないけれど、何かあったのかと声をかければ、悔しそうな切羽詰まった表情がチラリと見えた。
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