ロイヤル・タッチ ~婚約破棄されスラムに追放された鉄仮面の元王子は、ならず者達に慕われ反乱の兵を挙げる~

牧神堂

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フルト村

第61話

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 道場の扉が蝶番を軋ませながらゆっくりと開きました。
「ただいま……」
 小声でそう言って姿を現したのは小柄な男の子。
 道着らしき例の服は水色です。カヤネ達と違って七分丈のズボンも穿いています。
 十代前半で、黄色い短い髪に女の子みたいな顔。
 その顔が蒼く腫れている。
「おかえり、タンゴ! えっ……やられたんか?」
 振り向くなり声を曇らせ、カヤネは入り口に向かいます。
「すまねぇな。もう一人は骨折させちまったわ」
 タンゴと呼ばれた子の背後から響くガラガラ声。
「なんやて? リュービはんを?」
 どうやらカヤネの弟子達と一緒に武芸者の実力試しをしている村の若い衆さんが、重傷を負わされてしまったということのようです。

 ものすごく身を屈めて入口をくぐり、大男が入ってきました。
 キメラチームのモズマさんよりも大きい。
「へっ、先に事情話してくれりゃいいのによ。けどよ、それでも指で弾いた程度なんだぜ」
 タンゴくんはふらふらと倒れ込みました。
 カヤネが抱きとめ、ルキナさんがすぐに駆け寄る。
「わたくしに任せて下さってよろしいですわよ」
「お、おおきに」
 大男さんは少しバツが悪そうに鼻をしごきました。
「ま、手当てしてやったれや」

 もう言われなくてもこの人がタンゴくんが雇ってきた武芸者なのだと分かります。
 突き出た額に潰れた大きな鼻、分厚い唇にサメのような目。
 頭に派手な柄のバンダナを巻き、首には闇色のロングスカーフ。
 上半身は裸で背中には誇示するように大きな髑髏の入れ墨。黒いズボンは皮。
 そして死神が持つような巨大な鎌を肩に乗せています。

「変な顔」
 テッ、テンテ……!
 聞こえなかったのか、大男さんは僕らには一瞥もくれずのしのしと部屋に上がり込んできました。
 ドッカと腰を下ろし、あぐらをかく。

「イチョウもタンゴの面倒を見たって!」
 テーブルの上のヤカンを手に、お茶の用意をしながらカヤネは叫ぶ。
「リーダーの娘ってのはお前か?」
 カヤネの背中を見据えながら大男さんが聞きました。
「よく分かったね! 娘はいっぱいいるのに! すごい!」
 トーマさんが大声で褒める。
「え! だって何かそんな感じじゃねぇか」
 変なことで感心されて大男さんは困惑したようです。
「せや。うちが傭兵はん達をまとめとるカヤネや」
 カヤネはお茶の盆を持って大男さんの方へ。
「俺はクラッツだ。タンゴに雇われて来た。よろしく頼むぜ」
「よろしゅう。来てくれておおきに」
 頭を下げるカヤネ。
「身内をケガさせちまったのに別に怒らねぇんだな?」
「こっちの都合で決闘申し込む以上、これくらいはみんな覚悟しとるで」
「くははっ! いいな」

「イチョウさん! ズボンは脱がさなくていいですわよ!」
 奥に連れて行かれ横たえられたタンゴくんの傍らから、ルキナさんの叱る声が聞こえてくる。

「クラッツか……」
 僕の隣りにいたガンプさんが独り言のように呟きました。
「知ってるんですか?」
 僕はひそひそと聞いてみる。
「噂は聞いちょる。大鎌のクラッツ。同盟国の外敵との戦いに傭兵として何度も参加し、勇名を馳せた男ぜよ」
「じゃあ実戦慣れした方ですね」
「ああ。群がる敵を相手に鎌を一振りすれば、その刃の上には敵兵の首が5個も6個も乗っちょるいう男やき。大物ば見つけてきたもんじゃのう」

「イチョウさん! タンゴさんのおちんちんいじってはいけませんわ!」
 またルキナさんの声。
 ルキナさんが大変そうなので、僕もモーラさんの塗り薬を持ってタンゴくん介護班に加わりました。

「それにしても女子供が多いな! まさかこいつら傭兵か? この村は真面目に熊と戦う気あんのかよ?」
 道場を見回しクラッツさんががなり立てる。
 ラミアさん達は特に反応しません。
「ガミガミ女までいやがる。参ったな、こりゃ」
 言いながらクラッツさんは膝を打ちました。
「ま、いいか! どうせ動物相手のお遊びだ。他の連中はあてにしねぇ!」
 言いたい放題。
 ですが、僕にとってはクラッツさんよりイチョウの方が問題です。
「ねぇ、股間はケガしてないから薬塗らなくても大丈夫だよ……」


 タンゴくんの手当てが一通り終わった頃。
「あっ、おかえり」
「ふやぁ、強そうな人いっぱい集まってるら」
 入り口の方からカヤネと誰かが話す声が聞こえてきました。
 また一人カヤネの弟子が帰ってきたようです。
 見ると開いた扉の前に桃色の道着を着た10代半ばの女の子が立っています。
「この子は弟子のツブラや」
 みんなの方を振り向いてカヤネが紹介する。

 ツブラはひょろりと背は高めで、のんびりした顔つきの愛らしい垂れ目の子。
 でも、髪はボサボサで何だか寝癖がそのまま固まっているように見えます。
 そして鼻水を垂らし、道着がはだけて乳首が見えている。
 胸は充分に膨らんでいるので僕は慌てて目を逸らしました。

「ツブラ、また前がはだけているのではないかね?」
 落ち着いた男性の声がツブラの後ろから聞こえてきました。
「あー、そうかも」
 再び目をやると、服を直すツブラの頭越しにきびきびとした動作で土間へ入ってくる中年男性の姿が見える。
「姉ちゃん、この人。わたいが連れてきたんら」
「マンドレッドと申す」
 中年男性は丁寧に頭を下げました。

 中肉中背のマンドレッドさんは皮鎧を着込み、腰にはサーベルを下げています。
 ブラウンの髪をマイルドなオールバックにして短い口ヒゲを生やした、物腰に品性を感じさせる人です。

「よろしゅう! うちが責任者のカヤネや」
 カヤネが答えます。
「拙者は食い詰め者の落ちぶれ騎士でござる。アースで畑を耕し自給自足で妻子を養っており申したが不作でどうにも立ち行かなくなり、王都へ出稼ぎに行こうと発ったところ声を掛けられた次第。よろしくお頼み申す」
 自己紹介して再びみんなに向け頭を下げるマンドレッドさん。
「あっ、や、来てくれておおきに、です。こっち来て気楽にくつろいどってや、です」
 丁寧な話し方ができないのか、妙にオタオタし始めるカヤネ。
「個人の事情なんざぁどうでもいい」
 ぶっきらぼうに言い放ったのはクラッツさんです。

「お腹減ったぁ」
 脈絡なく声を上げるテンテ。
「姉ちゃん、わたいもお腹減ったら」
 ツブラも言う。
 窓から見える薄闇の空にはもう月が浮かんでいます。



 道場の中に灯が燈され、村の女の人達が食べ物を盛った大きなお皿や膳を次々と運び入れてきました。
 いい匂い。
 精一杯のご馳走を用意してくれているのだと分かります。
 女の人達も愛想よく接してくれて、傭兵に寄せる期待の高さがうかがえました。

「貧乏村やさかい大したもてなしはできへんけどな。おかわりはあるで」
 村の人達に混じり配膳して回るカヤネが言いました。
「わしらの命はあんたらの体力にかかっとる。だから遠慮のう食いなね。だははは!」
 重そうなスープ鍋を持ってきた大柄な女性が豪快に笑う。
 皆の前に料理が置かれていきます。大勢で囲めるテーブルはないので、膳や食器は床置きで食事するようです。
 ラミアさんは初対面の人達の前で仮面を外すわけにはいかず、料理を乗せたお盆を持ってトーマさんと外へ出て行きました。テンテもそれについて行く。
 僕は残って他の傭兵さん達を観察。共に戦う仲間ですから、どんな人達なのか知りたいのです。

「酒はねぇのか」
 僕らとは離れて座るクラッツさんが不満そうな声を張り上げました。
「すんまへん。税が高うてもう酒どころやないねん。麦湯を持ってくるわ」
 答えてカヤネはまた道場の外へ。

「クスクスッ。本当は少しならお酒あるんだけどね」
 悪戯っぽい笑みを浮かべてイチョウが囁きます。
 股間に伸びてくるイチョウの手を止めながら僕は聞きました。
「でも貴重だから大量にお酒飲みそうな人に出せないんだね?」
「じゃなくてね、寄せ集めの荒くれさん達はね、酔うとたいてい喧嘩始めちゃうからだよ」
「あっ、そうか。なるほど」
 また伸びてくるイチョウの手を止める。
 タンゴくんの介抱を一緒にするうちにイチョウは僕に懐いてしまったのです。
 でもこの懐き方は困ります。まとわり付いて変なところを弄ろうとするのですから。

「イチョウ、奥で寝てるタンゴの様子を見てきて。食事はできそうかしら」
 自分のお皿を持って眉間に皺を寄せながら近づいてきたトリアさんが言いました。
「はぁい」
 ちょっと不服そうなイチョウ。

「酒なら拙者に手持ちがあり申す。飲める者は遠慮のう参られい。近づきの印に杯を酌み交わしましょうぞ」
 声を上げたのはクラッツさんの更に向こうにいたマンドレッドさんです。
「あらあら」
 ルキナさんが眉をひそめて一言つぶやきました。さっきの僕とイチョウの会話を聞いていたのです。
 それにしてもイチョウが連れて来たというあの人……まだ寝てる。


「やっと着いたの? やっと? トイレどこどこどこ?!」
 外から騒がしい声が聞こえてきました。
 その声に出入りしていた村の女の人が応対しているようです。

 すうっと静かに開け放たれた入り口から小柄な女の子が入って来ました。
 立ち止まり、道場の中を見渡します。
「…………カヤネお姉ちゃんは?」
 ぼそっとつぶやくように言う。
 例の道着を着ているから、この子もカヤネの弟子の一人でしょう。
 道着の色は紫で、左右にお団子を作った髪の色も紫がかっています。
 そして整った顔立ちをしているのですが、目が据わっていて無表情。

 彼女の声が聞こえなかったのか、誰も問いに答えようとしないので僕は立ち上がりました。僕だって彼女の口元を見ていたので台詞を察することができたのです。
「カヤネさんは今、麦湯を取りに」
 言いながら近づいていく僕を見て女の子は片手をスッと上げ、広げた手の平をこちらに向けました。
「来ないで……」
「えっ」
 歩く途中の体勢で立ち止まる僕。
 女の子の歳は10代前半だと思われますが、口調はやけに大人びています。
「……あなた……誰?」
「あっ、ぼ、僕はアレン。カヤネに雇われた傭兵だよ」
「………………」
 感情の読めない顔で僕を見つめる女の子。
「ツブラはカヤネのお手伝いしてて、イチョウは奥でケガしたタンゴくんの様子を」
 僕が言いかけると女の子は手の平を小さく左右に振りました。
「それは聞いてない……」
「あうっ」
「……ヤンマお兄ちゃんとミルクお姉ちゃんは?」
「えっ? ああ、他の弟子の人はまだ帰ってないよ」
「………………」

「何してんだよ? ちょうど飯の支度ができてるみたいだぜ。早く中に入ろうぜ」
 扉の陰にいた女の人が出て来ました。
 中々インパクトのある人です。

 引き締まった逞しい身体。赤褐色の肌色。真紅の髪は炎のように逆立っています。
 瞳も赤みがかって眼光は鋭く、掘りの深い顔立ちの長身の美女。
 そして大きな胸と股間にだけ、極めて面積の狭い金属板の鎧を付けている。
 
「兄ちゃん、オレはこいつに雇われて来たズバンティーヌだ。入っていいか?」
 ズバンティーヌさんは僕に話しかけてきました。
 口を開くと発達した犬歯が見える。
「あ、はい。いいと思います」
 答えたその時、ズバンティーヌさんの後ろの暗がりの中を駆けてくる足音。
「ニトロ、帰ったんか。おかえり」
 カヤネの声です。

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