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フルト村
第62話
しおりを挟む道場の入り口でズバンティーヌさんに丁寧な挨拶を済ませたカヤネは、持ってきたヤカンを村の女性に託すとまた慌ただしく行ってしまいました。
そして今、僕らの前にはちょこんと正座する細く小さなニトロと、その隣りであぐらをかく力強いズバンティーヌさん。対照的な二人が座っています。
僕らというのは僕とトリアさん、ルキナさん、顔にガーゼをやたらと貼り付けられたタンゴくんに彼を連れて来たイチョウです。タンゴくんはもうすっかり元気そう。
フィンさんとガンプさんはマンドレッドさんの周りの飲酒グループに加わっています。
「しかし、あいつ遅ぇな。ウンコしてんのか?」
食事をガツガツ掻き込みながら、ズバンティーヌさんが入り口の方をちらりと見て言いました。
あっ、もう一人いるんだ。さっき外で騒いでいた人でしょう。
「……どうでもいい」
素っ気ないニトロ。自分が連れて来た人なのに。
「ズバンティーヌさん」
ルキナさんが口を開きました。
「何だ?」
「マゾン族の方ですの?」
「そうだ」
マゾン族。知ってます。
母系制の戦闘民族。先住部族の一つです。
王国の大きな戦いにおいては、その活躍が必ず史書に記される勇猛果敢な民族。
「にしては変わったお名前ですわね」
「……言うなよ。親父がお前らの上級貴族令嬢風の名前にかぶれてつけた……キラキラネームだ」
「あらあら、そうでしたの。でも素敵なお名前ですわ」
「とってつけたように言うなって。親父はこれが族長家にふさわしいと思ってやがんだ」
「族長家?」
「おふくろが族長さ。オレはその娘だ。末娘だけどな」
トリアさんが目を丸くしました。
「族長の娘がそんな格好でワタリ熊と戦いに来たの?」
「格好は民族衣装だ。オレだって恥ずかしいつうの!」
「なら普通の格好すればいいじゃない」
「オレな、今イニシエーションの最中なんだ」
「通過儀礼の? ちょっと面白そうね」
「もうすぐ成人だからな。族長家の娘は族長の継承権を持つから、成人する時に長にふさわしい格を認められてなきゃならねぇ」
「うんうん」
「だから伝統衣装を着て旅をし、どこかで大きな功業を挙げて戻るんだ。それがイニシエーション」
「その功業が認められれば、晴れて族長継承資格を得られるのね」
「別にそんな資格いらねぇけどな。義務だし。ワタリ熊からこの村を守るのはちょうどいい功業になると思ったのさ」
「命がけになるわよ?」
「そうじゃなきゃ認められねぇよ。姉貴の一人はイニシエーションで死んでる」
「えっ、そうなんだ……。見届ける立ち会い人がいるのかしら?」
「いねぇよ。オレが死んだらこの村の人に報告に行ってもらう約束だ」
「なら適当なとこで帰って、こんな凄いことやりましたって嘘の報告したっていいのに」
「マゾン族ウソつかない」
「や、やめてよぉ……」
横から突然、タンゴくんの切なそうな小さな声が聞こえてきました。
振り向くとイチョウがクスクス笑いながら、ぺたんこ座りのタンゴくんのズボンの中に上から手を突っ込み、何やらもぞもぞやっています。
「イチョウさん、おやめなさい。食事中にはしたないですわよ」
ルキナさんがたしなめる。
「あー、いい匂い、いい匂い! すっきりしたらお腹減ったし!」
入り口からかしましい声が聞こえてきました。
女の人が入って来る。
膝上丈のだぶだぶのチュニックをワンピースのように着た、キュートなソバカス顔の華奢な人。チュニックの袖は長く、指先しか出ていません。裾から突き出た膝はスリ傷だらけ。
オレンジ色の長い髪を編み込みにして、ベレー帽を被っています。
「あ、ニトロが雇ったもう一人の傭兵さんだね」
僕が言うと、ニトロは無表情のまま首を振りました。
「……違う」
え?
女の人は真っすぐ僕らのもとへ飛んできました。
「ズバンヌたん! あちきの分は?」
ズバンティーヌさんに話しかける。
「ねぇよ。遅っせぇんだよ。村の人が来たら持ってきてもらえよ。つうかいつまでもトイレで何やってんだよ。自慰か?」
「だってだって! 便器の上でデッかい釜虫が交尾してたの! 思わず便所紙に観察記録つけちった!」
「もう、いいから座れよ。バタバタバタバタ、埃が立つだろ」
「自慰はしてないよ?」
「分かったから」
「あの、ズバンティーヌさんのお友達ですか?」
僕は口を挟みました。
「ん? いや違う」
「そうだよ! 大親友だよ!」
ズバンティーヌさんの隣りに座った女の人が叫ぶ。
「おい! 今日会ったばかりじゃねぇか」
「ニトロもお友達~!!」
「……違う」
「どういうこと?」
トリアさんが聞きます。
「こいつな、挑戦されたオレがな、ニトロと村の男を蹴散らした時にたまたま通りかかってな」
「運命の出会い!」
「……声大きい。うるさい。騒がしい。嫌い」
「ニトロちゃん! ツンデレ?」
「説明してんだから黙ってろよ、もう」
「うむ」
「うむって、何かムカつくな! とにかくその後オレがワタリ熊の話聞いてると、なぜかこいつが横にいて」
「渡り熊の生態に興味あるし! これは食いつくでしょ!」
「普通の人は食いつかねぇよ。もうな、お前が説明しろよ」
「ラジャー! あちきね、生物学者なの。名前はメルティ」
「えっ、生物学者さん?」
思わず僕は声を上げました。
「そうなの! あっ、村の人が来た!」
メルティさんは弾けるように立ち上がる。
「あー、ねぇねぇ、あちきの分の食事~~!!」
行ってしまいました。
「……ただ飯食らい」
ぼそっと言うニトロ。
「まぁ、そんなわけで勝手についてきやがったのさ」
食べ終わったズバンティーヌさんが、ルキナさんがお皿に残した肉をじっと見つめながら話を締めくくります。
「お召しあがりになってよろしいですわよ」
ルキナさんがニッコリと言いました。
「あ…………」
タンゴくんの切なそうな声。
見るとタンゴくんは目を見開いてわずかに痙攣しています。そして、そのまま固まってしまいました。
途端に辺りに強烈な栗の花の匂いが広がり始める。
イチョウが顔をしかめてタンゴくんのズボンの中から手を引き抜き、タンゴくんの服にその手をなすりつけます。
「うひー、ご飯もらってきたよー。美味しそう!」
お皿を持ったメルティさんが戻ってきました。
「あー、いい匂……何、この匂い?」
「……臭い。メシまず」
ニトロが顔も上げずに言う。
タンゴくんはしくしくと泣いています。
ラミアさん達も帰ってきました。
「あれっ、人が増えてらぁ」
声を上げたテンテに片手を前に突き出したイチョウが近づいていく。
「この手の匂いを嗅いでみて」
「えっ、な、何で? やだよ」
「何だと! ぐらあっ!!」
突然、飲酒グループの方から怒声が轟き渡りました。
真っ赤な顔をして腰の横の両拳を震わせ、クラッツさんが仁王立ちしています。
その前でゆっくりと立ち上がる軽装のドンマルさん。
「もういっぺん言ってみやがれ!」
クラッツさんが怒鳴る。
「何度でも言ってやるだ。賊はみんなクズだっぺ。か弱き人々を苦しめる悪鬼どもは、おらがまとめて地獄に叩き落としてやるだ」
「ざけんじゃねぇ! ラミア軍は違う!」
ドンマルさんの胸ぐらを掴むクラッツさん。
「違わねぇだ。現に国の施設を襲って大切な食糧を奪ってるだべや」
「国がどうしようもねぇからだろうが!! 民草が飢えてるからラミア軍はそうしてんだ」
ドンマルさんの足元に座るフィンさんがチラリとラミアさんの方を見やりました。
ラミアさんは僕達の方へ来る途中で立ち止まったまま、争う二人を注視しているようです。
「賊が国の食糧を奪うから民が飢えるんだっぺ」
「バカが! 逆だっ! 逆! そう言ってんだ!」
巨体のクラッツさんはドンマルさんの胸ぐらを引っ張り上げ、ドンマルさんは爪先立ちになる。
「賊のせいで国の運営が厳しくなって税が上がり、みんな苦しんでるだ」
一歩も引かないドンマルさん。
「お前なああ!!!」
「よしなさい。我々は共にワタリ熊と戦う仲間ではありませんか」
マンドレッドさんが諌めますが、その声は二人の耳には届かないようです。
「おら、国を乱し善良な民を虐げる賊共が許せねぇだ。だから国軍に入って平和のために戦うだよ」
「話を聞け! 糞ったれな賊もそりゃ多いがラミア軍は」
「ゆくゆくは栄光ある伝統騎士団に入って女王陛下のお側で国を立て直す礎となるだ」
「話聞けって! そもそも国がぐらついてんのはその女王が」
「うぉぉぉわああああああああ!!!!」
突如沸き起こった咆哮にも似た雄叫びがクラッツさんの大声を呑み込みました。
みんなが声の主の方を見る。
飲酒グループの向こうの壁際でずっと寝ていた男性が上半身を起こしています。
タオルを首に掛け、伸びをしている。
「あああああ!!」
咆哮? いや、それは彼の大あくびの声でした。
「うるさいよお? 目が覚めちまった」
「いや、アナタ眠りすぎでしょ?」
フィンさんが声を掛ける。
「ぬ? そんなに寝てたかい? 三日は経ってないよな?」
「うん。経ってないと思うよ」
「はっは。そりゃ良かった。仕事引き受けた覚えがあるからなぁ」
壮年の男性は立ち上がります。
適当に切った感じの短髪頭。四角い顔の、口角の上がった大きな口と涼しげな目元が印象的です。
「何だこりゃ? えらく人がいるもんだ」
四角い体の股間を掻きながら道場を見回す男性。
「アナタも雇われて来たんなら分かるんじゃないかな? みんな渡り熊と戦う仲間だよ」
座ったまま両手を広げて笑顔で言うフィンさん。
「おおっと、ほうかぁ。おいは熊捕りのバニヤンってもんだ。まぁ、よろしくな。はっは」
「熊捕り? ワタリ熊を狩ってるのか?」
ドンマルさんの胸から手を離し、クラッツさんはバニヤンさんの方に向き直り聞きました。
ラミアさんがそちらに向かって歩いていく。
「おいの地元にワタリ熊はおらんかったなぁ。でも七色熊なら素手で何頭も仕留めたな」
「ほう、熊類最強の七色熊を素手でかい!」
フィンさんの隣りのガンプさんが興味深そうに声を上げる。
「はっは、刃物を使っちゃかえって殺りづらいぞ。厚い皮がゴムのようでなぁ……打撃と締めが有効さね。あ、ワタリ熊はどうだか知らんよ?」
打撃と締めって……七色熊相手に普通の人には無理でしょう。
「そのタオル、七色熊の毛皮?」
ラミアさんがバニヤンさんの首に巻かれたタオルを指差し言いました。
汚れてるけど、よく見ると確かに虹色のカラフルなタオルです。
「ガミガミ女もおるんか。このタオルはその通り、おいが狩った七色熊さぁ」
「贅沢な使い方するんだね。七色熊の七色の毛皮は滅多に見ないのに」
「はっは、おいにとっちゃ別に珍しいもんじゃないけぇの」
「七色熊の毛皮が七色になるのは雄が発情した時だけ。発情期の雄は極めて危険なんでしょ?」
「そうさな。凄まじく狂暴になるし、毒爪の毒も濃くなるよ。体長はワタリ熊の1.5倍だしの」
「頼もしいねぇ」
フィンさんが大袈裟にまた両手を広げながら声を上げます。
「自ら狩った七色の毛皮を持つ者は、それだけで勇気ある強者として敬意を払われるものよ」
僕の横でトリアさんがつぶやきました。
「でもね、でもね、七色熊は単独でしか行動しないもんね!」
言ったのはメルティさんです。
「ワタリ熊は群れで動く獣だから~! ぼふっ」
食べ物を口いっぱいに頬張ったまま声を張り上げたので、咀嚼したものをズバンティーヌさんの横顔に吹き付けてしまう。
「あ、もったいない」
ズバンティーヌさんの頬を舐めようとするメルティさんと、それを防ごうとするズバンティーヌさんの攻防。
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