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スケルトン討伐
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翌日、私たちは、例のスケルトンが出るという村に出向いた。
その村は家や畑は多く備わっていたが、人が少なく荒廃していた。ここらにでたスケルトンの影響だろうか。
「ようこそ、お越しくださいました。私はここの村長をしているガルドと申します。ギルドのハニカさんからお聞きしました。スケルトンが出た処はこの先の森林の手前にある墓地の辺りです。スケルトンは住民の精神に作用する魔法を使用しますのでなるべく根絶して頂きたい…」
「分かりました。では、トワ、早速ですが討伐しちゃいましょう!」
私たちはすぐに墓地へと向かった。
スケルトンは私たちに気づくと、方向を変え、こちらに向かって襲ってきた。
私は、黄魔法の小刀を構える。トワは彼の身長の半分くらいの大ぶりの剣を構えた。
剣先は鋭利だが、幅が20センチ程ありかなり重そうだ。
「スケルトン…すいませんが倒すときには、なるべく核のみを傷つけ、傷つける前にこの薬をかけてください」
私はストレージから瓶に入った緑の薬を取り出した。
「これは?」
「これは、私が頑張って、本当に頑張って作り上げた、スケルトンの胴体を物体化する薬です。普通、スケルトンは核を破壊すれば、胴体も消えて無くなりますよね?ですが、この薬を彼らにかけると胴体が消える魔法構築の仕組みを書き換え、核を破壊しても胴体がそのまま残るというすばらしい代物なのです」
「はあ…凄すぎないか」
「だから言ったではないですか。本当に頑張った、と」
地下室で作った実験の賜物。私には、住みかとしてだだっ広い地下室の数部屋が用意されていた。あの頃私は、もてあます時間の殆どを読書と実験に費やしたっけ……。
私は数瓶の薬をトワに渡した。
スケルトンはざっと見て数十体。只、スケルトンが出る原因を探らなければ、根絶やしには出来ないだろう。
「トワは、スケルトンの討伐を…私はスケルトンが出る原因となる魔力の根源を追い、対処します」
「分かった」
強力な魔力を追い、私は森に入った。
森には魔力の少ない人なら魔力酔いを起こす程の高密度の魔力が漂っていた。魔力酔いがを起こしたうえで精神操作の魔法をかけられるとどうなるのか、考えただけでも恐ろしい。
「ここ…ね」
魔力の根源を辿っていくと大きな魔石が地面に突き刺さり、一つ異様な魔力を放っていた。
これなら「浄化」で片付きそうだが、そもそもここに魔石ができるはずもなく、意図的に置かれたものだと予想できた。
「一体、だれがこんなことを…『縮小』、『捕食』」
とりあえず、捕食しておきましょうか。
私は、数メートルある魔石を手のひらサイズまで小さくして、そのまま口の中に放り込んだ。
昔、敵をそのままの大きさで『捕食』を使ったことがあったが、対象の魔物がゆっくり私の体に近づいて、私と融合した。見た目は変わらないが、魔物を取り込んだため、自分の細胞が急激に増え、変化が起こり、なんとも気持ちの悪い感覚がした。
それから、実戦で『捕食』を使う時は対象を小さくしてから口に放り込むようにしている。
「終わったか」
「ええ、トワもさすがね」
森から戻ったら数十体のスケルトンが死体となって地面に横たわっていた。
「思ったよりもすごいわね。スケルトンの死体がそのまま残っている…」
私は、地面に落ちているスケルトンの体を一つ拾い上げた。
普通、コアの破壊と共に無くなる者だが、薬で半透明のまま個体として残った。
とりあえず、ストレージに全てしまっておきましょう。
「サルビア、それを何に使うんだ?」
「ああ、これは食材になります。寒天をご存じですよね?これを粉末にして液体とまぜると寒天のゼリーのような触感になるんですよ」
「そうか…また食べるんだな」
「はい!!」
そんなに引かないでください、トワ…。
「私は食に貪欲ですからね」
そうです。私は貪欲なんですよ。
「依頼も達成したことですし、村長に報告を済ませて帰りましょうか」
村長のガルドさんに報告したところ、大変感謝され、その村で採れた野菜や果物をたくさん頂くことになった。
その村は家や畑は多く備わっていたが、人が少なく荒廃していた。ここらにでたスケルトンの影響だろうか。
「ようこそ、お越しくださいました。私はここの村長をしているガルドと申します。ギルドのハニカさんからお聞きしました。スケルトンが出た処はこの先の森林の手前にある墓地の辺りです。スケルトンは住民の精神に作用する魔法を使用しますのでなるべく根絶して頂きたい…」
「分かりました。では、トワ、早速ですが討伐しちゃいましょう!」
私たちはすぐに墓地へと向かった。
スケルトンは私たちに気づくと、方向を変え、こちらに向かって襲ってきた。
私は、黄魔法の小刀を構える。トワは彼の身長の半分くらいの大ぶりの剣を構えた。
剣先は鋭利だが、幅が20センチ程ありかなり重そうだ。
「スケルトン…すいませんが倒すときには、なるべく核のみを傷つけ、傷つける前にこの薬をかけてください」
私はストレージから瓶に入った緑の薬を取り出した。
「これは?」
「これは、私が頑張って、本当に頑張って作り上げた、スケルトンの胴体を物体化する薬です。普通、スケルトンは核を破壊すれば、胴体も消えて無くなりますよね?ですが、この薬を彼らにかけると胴体が消える魔法構築の仕組みを書き換え、核を破壊しても胴体がそのまま残るというすばらしい代物なのです」
「はあ…凄すぎないか」
「だから言ったではないですか。本当に頑張った、と」
地下室で作った実験の賜物。私には、住みかとしてだだっ広い地下室の数部屋が用意されていた。あの頃私は、もてあます時間の殆どを読書と実験に費やしたっけ……。
私は数瓶の薬をトワに渡した。
スケルトンはざっと見て数十体。只、スケルトンが出る原因を探らなければ、根絶やしには出来ないだろう。
「トワは、スケルトンの討伐を…私はスケルトンが出る原因となる魔力の根源を追い、対処します」
「分かった」
強力な魔力を追い、私は森に入った。
森には魔力の少ない人なら魔力酔いを起こす程の高密度の魔力が漂っていた。魔力酔いがを起こしたうえで精神操作の魔法をかけられるとどうなるのか、考えただけでも恐ろしい。
「ここ…ね」
魔力の根源を辿っていくと大きな魔石が地面に突き刺さり、一つ異様な魔力を放っていた。
これなら「浄化」で片付きそうだが、そもそもここに魔石ができるはずもなく、意図的に置かれたものだと予想できた。
「一体、だれがこんなことを…『縮小』、『捕食』」
とりあえず、捕食しておきましょうか。
私は、数メートルある魔石を手のひらサイズまで小さくして、そのまま口の中に放り込んだ。
昔、敵をそのままの大きさで『捕食』を使ったことがあったが、対象の魔物がゆっくり私の体に近づいて、私と融合した。見た目は変わらないが、魔物を取り込んだため、自分の細胞が急激に増え、変化が起こり、なんとも気持ちの悪い感覚がした。
それから、実戦で『捕食』を使う時は対象を小さくしてから口に放り込むようにしている。
「終わったか」
「ええ、トワもさすがね」
森から戻ったら数十体のスケルトンが死体となって地面に横たわっていた。
「思ったよりもすごいわね。スケルトンの死体がそのまま残っている…」
私は、地面に落ちているスケルトンの体を一つ拾い上げた。
普通、コアの破壊と共に無くなる者だが、薬で半透明のまま個体として残った。
とりあえず、ストレージに全てしまっておきましょう。
「サルビア、それを何に使うんだ?」
「ああ、これは食材になります。寒天をご存じですよね?これを粉末にして液体とまぜると寒天のゼリーのような触感になるんですよ」
「そうか…また食べるんだな」
「はい!!」
そんなに引かないでください、トワ…。
「私は食に貪欲ですからね」
そうです。私は貪欲なんですよ。
「依頼も達成したことですし、村長に報告を済ませて帰りましょうか」
村長のガルドさんに報告したところ、大変感謝され、その村で採れた野菜や果物をたくさん頂くことになった。
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