家出した令嬢は自由気ままに『捕食』する!

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令嬢はゼリーを作るようです

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依頼が終わって帰宅した私は、ゼリー作りの準備をしていた。材料を一通り、キッチンに備え付けてあるテーブルに並べた。

作り方は、通常のゼリーと同じだが、ゼラチンの代わりにスケルトンを干して、粉末状にしたものを使用する。

「へえ、これがスケルトンの粉末か。原型ないな」
「そりゃ、粉末ですから」
「ふーん」

スケルトンは素材としてギルドに出した記録がなくス買取は難しかった。なので、話し合った結果、2人で半分ずつ分け、各々の好きなように使うことになった。

「それより、どうして家まで来たんですか。依頼終わりましたよね?」
「ああ」
「解散しましたよね?」

「…ああ、いや、おもしろそうだし。スケルトンを食す機会なんか、人生に一度とないかもしれなしな」
「そうですか」
私が作っていると、ちょいちょいトワが話しかけてくる。

「なんか、恋人みたい?」

トワがポツリと呟いた。

(ぼっ)

「そんなわけないじゃないですか!!…そこまで言うなら、これ。この前獲ったゴブリンの血なんですけど、トワさんにはこちらを味見してもらいましょうか。鉄分豊富ですよ。まあ、猛毒らしいので死ぬかもしれませんが、どうでしょう!」

手には前回狩ったゴブリンの血が入ったパックをストレージから出して早口で言った。

ん?あれ、私は何をやっているでしょうか?
一旦、熱が治るまで落ち着きましょう。

落ち着くのよ!サルビア!!

「そこまでは言ってない!!!!!」

「ふぅ…仕方ないですね。私が食べましょうか。味が気になっているんですよ!」
「...そうしてくれ」

「仕込みは終わりました。あとは、冷蔵庫で冷やすだけです。明日には食べれると思います」
「明日か…」

見るからに「しょぼん…」としているトワ。

そんなに食べたかったんですか。

「っ…分かりました。次の依頼のときのデザートにでもしましょう。そしたら、次の楽しみが一つ増えますね」
「っ……だな!!そうしよう」

トワはくしゃりと笑う。

「では、次の依頼はどうしますか?」
「どこか行きたいところはないのか?」
「いいえ…。私自身個々の国のことを本でしか知らなくて、どこかお勧めの場所はありますか?」 

「ん……」

トワは考え込んだ後、何かを閃いたのか、ストレージから球状の機械を取り出した。球の真ん中に黄色の魔石が埋め込まれている。

「これは、魔石が埋め込まれていて、俺が通った周辺場所はこれで記憶して一つのマップにしてくれる。『アクエリア』とかどうだ?ここから、北に20キロ程で極寒の中で育った薬草は魔素を豊富に含むらしい」

「アクエリア…。いいですね!そこにしましょうか」

目指す場所は決まった。
私たちはそれぞれ準備をして、翌日、『アクエリア』に向かうことになった。





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