家出した令嬢は自由気ままに『捕食』する!

116(イイロ)

文字の大きさ
7 / 12

とある極寒地にて

しおりを挟む
極寒の中、積荷が載せられた馬車がいくつもあり、首輪をつけられた多くの子供や中年が薬草を運んでいた。

「くそっ、早く!!!おっせえぇぇ。早くしろ!!さっさと運べ!!…早くしないと誰かが来ちまう」

「「…...」」
極寒の中、積荷が載せられた馬車がいくつもあり、首輪をつけられた多くの子供や中年が薬草を運んでいた。

「くそっ、早く!!!おっせえぇぇ。早くしろ!!さっさと運べ!!…早くしないと誰かが来ちまう」

「「…...」」

「なんだよ!!お前ら。雇い主に向かって!」

頭にバンダナを巻いたひょろい男は自身の持っている鞭で1人の少女を強く叩いた。少女は11歳程で、銀色の髪と、瞳。銀世界であるこの地の妖精のような美しさを誇っていた。

「っっ…...」
「リナッ!!!!!」

「…リ…トォ…...」

リナと呼ばれる青い瞳をした少女と彼女に手を伸ばす緑の瞳を持った少年、リト。リトも同じく銀色の髪と瞳。少女の1歳年下の実の弟である。
しかし、リトの伸ばした手は届かない。
ひょろい男が見た目に似合わないほどの怪力でリトの首をつかみ地面に叩きつけた。

「っ…...!」

「ははははっっ!!!!!!わかればいいんだよお!ん?…なんだその目は?そんなに気に入らないのか??まあお前たちはこれから、この生活がずっと続くんだよ。さっさと歩け!今日のノルマの半分も働けてねえぞ。俺はお前らの力量を買ってるんだよ。いや、飼っているのか?…まあいい。さっさとこの積み荷を運ぶんだ!!!!!」

日々、何度も怒鳴られながら作業を進めていく。遅いと怒鳴られ、早いと仕事を増やされる
2人はこの地獄の日々を何時か抜け出す事を目標に日々働き続けていた。しかし、そんなことは出来ないことをうすうす理解していた。

「…リナ少し持とうか?」
「ありがとう、けど大丈夫だよ」

彼らは命令された通りに積み荷を運んでいく。

日々、何度も怒鳴られながら作業を進めていく。遅いと怒鳴られ、早いと仕事を増やされる。

「ねえ、私たちに自由はあると思う?」 

リナはリトに尋ねた。

「…わからない。でも、僕たちは何があってもずっと一緒だから!!」

リトは、リナをしっかりと見つめて強く語る。

「…うん、そうだね」

リナは弱々しく笑った。
2人は叶わないと知りながら、「自由になる」という夢をあきらめきれなかった。
凍てつく寒さが今日も二人の心を震わせた。




.........

「ふあぁ、とても寒いですね。ここがアクエリアですか」
話し合った翌日、私たちは出発した。その後、宿を転々と移動しながら『アクエリア』へ向かった。

「旅館のおじさんに、防具をかなり進められたが、飼って正解だったな」
「ええ」

出発して、所々で休みながら、2日程で『アクエリア』に到着した。
私は防寒していても身が震える寒さに腕を何度もさする。

「…ですが、本当にこんな寒いところに薬草が生えるのでしょうか?」
「もちろんだ。この山の山頂を越えた先の高原付近に生えている。そこには登山者が休息場にも使われる洞窟があるらしい」

「なるほど…では、急ぎましょう。すでに日が西に傾いています」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます

なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。 だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。 ……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。 これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。

足手まといだと言われて冒険者パーティから追放されたのに、なぜか元メンバーが追いかけてきました

ちくわ食べます
ファンタジー
「ユウト。正直にいうけど、最近のあなたは足手まといになっている。もう、ここらへんが限界だと思う」 優秀なアタッカー、メイジ、タンクの3人に囲まれていたヒーラーのユウトは、実力不足を理由に冒険者パーティを追放されてしまう。 ――僕には才能がなかった。 打ちひしがれ、故郷の実家へと帰省を決意したユウトを待ち受けていたのは、彼の知らない真実だった。

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

R・P・G ~転生して不死にされた俺は、最強の英雄たちと滅ぼすはずだった異世界を統治する~

イット
ファンタジー
オカルト雑誌の編集者として働いていた瀬川凛人(40)は、怪現象の取材中、異世界の大地の女神と接触する。 半ば強制的に異世界へと転生させられた彼は、惑星そのものと同化し、“星骸の主”として不死の存在へと変貌した。 だが女神から与えられた使命は、この世界の生命を滅ぼし、星を「リセット」すること。凛人はその命令を、拒否する。 彼は、大地の女神により創造された星骸と呼ばれる伝説の六英雄の一人を従者とし、世界を知るため、そして残りの星骸を探すため旅に出る。 しかし一つ選択を誤れば世界が滅びる危うい存在…… 女神の使命を「絶対拒否」する不死者と、裏ボス級の従者たち。 これは、世界を滅ぼさず、統治することを選んだ男の英雄譚である。

【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件

エース皇命
ファンタジー
 前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。  しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。  悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。  ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。

処理中です...