勘違い白豚令息、婚約者に振られ出奔。~一人じゃ生きられないから奴隷買ったら溺愛してくる。~

syarin

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ここから番外編(腹黒王が割と出ます)

26: 沢山のエルの内訳とコートニーと遊び心と。

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「腹立たしい!何故コートニーには何時も一人しか来てくれないんだ??我々はサーミの兄と父だぞ?何故赤の他人のアゼル・ウルフに行くんだ??」

ブツブツとぼやくロレンツォに、そりゃぁ、と三陛下が苦笑する。

そう。何を隠そう、チビエル達はサミュエル・コートニーの8人の息子にして、ハレムナィト王国の王子達なのである。しかも八つ子!!
因みに、
ダイエル(色白白髪薄青目)、
ルヴィエル(色白マゼンタ髪金目)、
サフィエル(褐色肌金髪青眼)、
エメラエル(褐色肌白金髪金緑眼)、
アクァエル(褐色肌金髪空色眼)、
此処にはいないがオピィエル(色白朱色髪孔雀緑と紺碧のオッドアイ)の6人がサミュエルから生まれた同腹の六つ子で、
パリエル(色白白金髪薄紫眼)がスーロンの子、
スリエル(褐色肌紅髪濃緑眼)がキュルフェから生まれた子だ。

何だよ、同腹の六つ子と腹違い二子との八つ子って。初めて聞いた時も余りのパワーワードに眩眩したものだったが、改めて唱えてもやはり眩眩する。

六つ子を孕む事がまず驚異的なのに、その上攻め入る側2人も同時に孕むとか、一体全体どんな目眩く閨を繰り広げているのだろうか、とか考えてしまう。
いやまぁ、単に三人とも尋常じゃない位に魔力量が多いってだけなんだろうけど、いやはや。

それにしても、同い年に8人の子持ちがいるとか、随分と老け込んでしまった気分になるから本当にやめて頂きたい。俺はまだまだ若者のつもりなのに。まだ独身だというのに……。

だがまぁ、チビエル達は本当に可愛らしい。

但し、万全の態勢の時でないと普通に死にかける。一人でも死にかける。8人で来られたら速攻で死にかける。赤子というのは何故あんなに此方の体力を急速に刮げ落とすのか……ってあれ?俺、おじさん臭い……??そんな!

「コートニーはちょっと、すぐお勉強に走るやん?」「何だかんだで天使君はサンアントニオ系やったっちゅーこっちゃ。」「遊び心が足らんのよ、遊び心が。コートニーの死神連中にはよぉ」

「解せぬ。」

「「「いや、明解やっちゅーねん!!!」」」

等と、俺が一人自分の老け込み具合に愕然とする横で、ロレンツォ・コートニー侯爵が三陛下に突っ込まれて憮然としていた。

「解せぬ。薬草を使ったおままごとも神経衰弱カード遊びも剣術ごっこも面白いではないか。」

「いやまぁ、ロレンツォはそうやって育ってるから知らんやろーけど、もっとさぁ、スキンシップとかもさぁ。」「なんやこう、抱っこして高い高いとか、鳥さんパタパター!とかあるやろ?頬っぺ頬っぺー!スリスリー♡とか」「おままごとって人形使ったりとかすんねんで、コートニーのは只、子供に判りやすく薬草を教えてるだけで、おままごと要素がないねん!」

「「解せぬ。」」

三陛下が何とか説明しようとするが、フランク・コートニー前侯爵も加わって親子二人で憮然とするロレンツォ・コートニー侯爵。

だが、うまく説明するのは難しいが、コートニー家のチビエル達に接する姿は何処か堅苦しくて……。

「ま、そんな訳やから、コートニーに行くのはビクトールに遊んで貰うよりはマシ、って感じの評価やからなぁ。」「っても、その評価も半分以上バーマンとアマンダとテリーランとか使用人達とローズヒップ達で稼いでるよなぁ。」「ま、ビクトールよりはマシやけどなぁ。」

うっ、グサッとくる。

だが、確かに俺はチビエル達とどう遊んで良いか判ってない節があるし、アゼルや三陛下達みたいにデロデロになるのも何だかプライドを捨てるようで気が引けてしまう。かといって、アゼルの屋敷に居るテートの様に美味しいモノを作れる訳でもなく……くぅぅ。

「す、すみません陛下、精進します……。」

返す言葉もなく頭を垂れる俺に、ホンマやで、と言いたげな三陛下の視線が刺さる。

そんな静寂の瞬間に、何処かで赤子のはしゃぎ声とほーらほーら鳥さんやーー!という楽しそうな西訛りが微かに聞こえてきた。

「「「あ、やっぱり。」」」

どうやら、やはりオプィエルは法皇の所へ行っていたようだ。
俺達は皆して声の聞こえる王城最上階を見上げた。
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