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12: どーも、おクスリとハーブを常用してるジャンキーΩです。
しおりを挟む「すっげ!これホントに天然??あー……濃厚で良い匂~い♪」
止めろセクハラだぞ!と暴れようとしたが、良い匂いとか言われて思わずトゥンク♡とときめいてしまった。うわ俺チョロい。落ち着け俺。
「え、俺…匂い褒められたん初めてだ……。ちょっと嬉しいかも。」
落ち着けってのに、うっかり思ったことをそのまま口走ってしまった。これは俺、まだ酔ってるかもしんない。
「うっ……ネオン、お前ってヤツは何処まで人の涙腺を刺激するのよぉ……」
なんか後ろでマスターがボソッと呟いたけど、ちょっとよく聞こえなかったな。
取り敢えず、まだ絶賛嗅がれててテラ恥ずかしす!!
「そぉ?ちょっと雑味感じるけど、匂いは良いよ♪かなり濃いし、αなら近寄んなくても知覚してると思うんだけどなぁ。こっちのαって皆シャイなの??」
「いや、俺が言われたこと無いだけで、俺以外のΩが良く言われてるのは見たことあるから、シャイでは無いと思うよ。
雑味…、ってどーゆーこと?臭いって事じゃなくて?」
茶会等で、俺の周りで繰り広げられるものの一度も俺には来たこと無い会話を思い出し、俺は少しだけ胸がスースーした。
なんかマスターが潤んだ瞳でこっち見てるし。
でも、そんな羨ましいなと眺めるだけの時代はとうとう終わった!俺も!匂い!褒められたーー!キャッホーゥ☆
「っと。あぶね、大丈夫か?」
っと……、思わず喜びのピアノを弾きに行こうかと思ったらよろけてしまった。色男がさらりと俺を抱き止めてくれて、何だか面映ゆい。
「あ、ありがと……。お、お前も良い匂いするじゃん、香水、スパイス系?」
なんて嬉し恥ずかし返せば、カラカラと笑われる。
「おいおい、んなもん俺のフェロモンに決まってんだろ♪なぁにカマトトぶってんだよ!それともあれか?フェロモン香水かと思ったって言われた仕返しか?」
「かまと?トマト?」
初めて聞く単語に戸惑えば、マスターから死語だから気にしなくて良いわ、とフォローが飛んで来た。どうやら色男にサキュレント語を教えた人は年配だったようだな。
「えっ!?死語?!…急に恥ずかしくなってきたwwすまんな。初心なフリすんなって事だよ…。
……っと、そうそう。雑味ってのは、臭いって事じゃないよ、お前の匂いは良い匂いだ。只、お前の良い匂いを邪魔してる匂いを感じたんだ。強い抑制剤とか、なんか常用してるハーブとかあったりするか?」
ハーブを常用って言われるとなんかジャンキーな感じだな。
でも、確かに心当たりはあった。
「あ、うん。どっちもだ…。おれ、抑制剤効きにくくて、強いの飲んでるし、普段も人より強い匂いするらしいからずっと飲んでる。後、ばあちゃん御用達の漢方医に薦められたヒートが軽くなるハーブ?漢方?を毎日飲んでる……。」
「やっぱりか。」
「……え、やだアンタ…。ネオン、いつもそんなにお薬飲んでたの?」
俺の言葉に色男もマスターも何だか神妙な顔つきになってしまった。
もうすぐ閉店で客は数人がうつらうつらしてるよーな状態だけど、それでも、空気を悪くした気がして申し訳なくなってきた。
そんな俺の首筋から、耳周りをスルリと滑らかな指先が滑り、頬にそっと触れた。
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