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13: 嫌すぎΩ改め、チョロすぎΩです。
しおりを挟む「なぁ、ネオンだっけか?その強い抑制剤やハーブの常用で、効果は実感出来てるのか?
……折角良い匂いなんだ、もしそんなに効果が無いんであれば、ヒート前後期間以外は飲むの止めてみるのも良いと思うぞ…。
フェロモン強いったって、発情フェロモンを垂れ流してる訳じゃないんだし、薬の長期間服用は体が慣れちまうからな…。」
その声色は凄く優しくて、透き通った藤色の瞳は慈愛に満ちていて…。
ゆっくり頬を撫でる指先はとってもエロスで、なんかもう、俺は骨まで溶けるんじゃないかって位フニャフニャになってしまった。
立ってるのが不思議な位だ……と思ってたら腰を支えられてましたわ。いつの間に。流石色男。伊達にピンク着こなしてない。
「そ、そうかな……。
確かに、そんな効果を確り感じた訳じゃないけど、何かマシな気がする、とか思ってずっと飲んでたから…、そう言われると…。
へへ、一回、普段飲むのは止めて見ようかなぁ~…へへへ…へへ…。」
幼い頃からオキナ・タカサゴを一途にストーカーして十年超、立派な喪男に成長した俺は当然の事ながら恋愛経験ZEROである。
正直、こんなにαと近く長く触れあったのも、父や兄、叔父などの身内を含めても初めての事で、俺はカラカラになった喉から何とか声を絞り出して返答した。ヘラヘラと無駄に乾いた笑い声が出る。
色男はと云うと、そんな俺の言葉を聞いて、それはそれは色気たっぷりの笑みを返してくれた。
未だに撫でられてる頬の刺激も相まって、トゥンク♡処ではない、もはやドゥンドゥクドゥクドゥク♡♡って感じで何かヤバい!!ぐわぁぁぁ!!
「イイコだ、そうしな…。
そうそう、俺はジュリア。さっきはΩ臭いβとか言って悪かったな、匂いが濃かったんでてっきりΩフェロモン風香水を付けてるのかと思ったんだよ…。お前は良い匂いだし、見た目だって、抱き寄せただけで骨が折れそうな奴よりずっと好みだぜ、俺は。」
「そ、んなこと……言うなよ。俺、ソーユーの、慣れてないんだ…。」
顔が熱い。俺は茹でダコの顔を片手で軽く隠しながら絞り出すように言った。
ぶっちゃけ嬉しくて倒れそう。
言うなとか嘘だ。本当はもっと言って欲しい。もう一回言って!って言っちゃいそう。ドキドキする。
俺はハッキリ言って今までΩ扱いされたことが無かったし、こんな、こ、こ、好みだなんて…、言われたことは生まれて初めてで、なんかもうジュリアにクラクラきていた。ヤバい俺チョロい。
勿論、只のリップサービスだってことは判ってる。
そもそも、俺のことが好みってんじゃなくて、ちょっと繊細過ぎるΩさん達より骨太な方が気楽に接する事が出来て好感が持てますよねってだけたし。
だけど、それですら舞い上がっちゃうほど、俺は干上がってた訳で…。
判ってるんだ。判ってんだ。この色男はなんかもう、全身から"俺モテモテ遊び人です☆"オーラ出してるし。
でも、だからこそ、何て言うか…、モテるヤツのモテる所以というか、人の欲しい言葉を言っちゃうスキルが凄い高いっていうか。
恋愛経験値ZEROの俺とはマリリン海溝から名峰エフェレクトの山頂位の実力差で、俺は茹でダコのまんま口をパクパクさせるしか出来なかった。
そんな俺をイケメンスマイルで見てたジュリアが、フッ、と困った様に笑い、俺の腰に回していた手を離して後ろに少し下がってしまった。
え?もうハグ終わり?とても残念、や、でも、心臓が破裂しそうだから助かった??
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